Derringer & Other Revolvers 


◇History and Comments◇
  As a real gun, there have existed several models called 'Derringer.' When you talk about a Derringer modelgun, however, probably you are talking about the Remington Double Derringer, a small, double-barrel pistol which shoots only two bullets. The Derringer modelguns have been popular in the history. In the 1960s MGC and CMC already made the Derringer from zinc alloy. Then Hudson made one, too. After the zinc-alloyed Derringers disappeared, CMC and Hudson started maing ABS Derringers. Since the mid 1990s, Hudson and Hartford(HWS) have been making ABS and HW versions.
  Here is another modelgun with the name of Derringer. It's North American Arms Mini Derringer. It is a very small, .22LR, 5-shot revolver made by Hudson. Hudson first made it from ABS plastic, but now they are making it from zinc alloy.
  

Remington Double Derringer Heavy Weight Model (Hudson, HW, cap firing, 210g)  「デリンジャー」といえば、誰もがこのダブル・バレルの小型ピストルを思い浮かべるだろう。この銃ほど名前とイメージが一致するものはないというくらい有名な銃である。
 モデルガンのデリンジャーは金属モデルが全盛の時代から数社が作っていた。プラスチック製になってからはCMCとハドソンだけとなり、現在もこの2つ(CMC製はハートフォードに引き継がれた)が作られている。
 ここに紹介したモデルはハドソンのHW版である。小さい割にずっしりとした重量感とHWの質感により大きさ以上の迫力がある。ただ、ハートフォード製と比べると細部の作りにやや荒さがあるのが残念だ。
 
Remington Double Derringer Silver Metal Model (Hudson, chrom-plated ABS, cap firing, 190g)  ハドソンはダブル・デリンジャーを4つの仕様で発売している。すなわち、スタンダード(ブラックABS)、HW、シルバー・メタル、ブラック・メタルである。同社のデリンジャーに対する思い入れがわかるバリエーション展開である。
 本モデルは、現行モデルよりも少し前のシルバー・メタル・モデルである。フレームやバレルといったABS部品にはクローム・メッキがかけられ、とても美しく見える。ただ、バリやパーティング・ラインの処理がやや中途半端であるところがおしい。
 発火性能はわからないが、上のHWモデル同様に、上下に動くハンマーも1コックごとに切り替わるようになっており、作動は確実のようである。
 なお、本モデルガンは最近知り合いになった友人からプレゼントしていただいたものである。
Remington Double Derringer Caseharden Custom (HWS, limited production, ABS/casehardened HW, cap firing, 130g)  HWSは当初、旧CMCから引き継いだ金型を使って、CMC製とほぼ同仕様のABS製ダブル・デリンジャーを発売していたが、その後いくつかの改良(内部発火式カートリッジの採用等)を施してHWSとして納得のいく形のモデルを再販した。HWSはその際にABSカスタム(フレームHW、バレルABS)、オール・シルバー(ABS)、オールHWの3種類のバリエーションを展開した。
 ここで紹介するモデルは、ABSカスタムのフレーム部にケースハードン風ブルーイングを施した「ケースハードン・カスタム」で、同社のSAAにも存在するメーカー限定カスタム・モデルの1つである。フレーム部のケースハードン模様が大変美しく、別売りの木製グリップと絶妙なマッチングを見せている。また、ハドソン製のものに比べると、外観・メカ共に細部まで実銃に近く再現されており、CMCの基本設計の素晴らしさを実感できるモデルである。
Hi-Standard Derringer Model D-100 Cal. .22 Magnum (Hudson, late production, ABS, cap firing, 205g)

 「デリンジャー」と言えば、多くのモデルガン・ファンがレミントン社のダブル・デリンジャーを思い浮かべるであろうが、実際には他にも多くの「デリンジャー」と名の付くモデルがある。ハドソンは、その中でレミントン社のものに加えて、ノース・アメリカン・アームズ社のミニ・デリンジャーとここで紹介するハイ・スタンダード社のデリンジャー・モデル D−100をモデル化している。
 ハイ・スタンダード・デリンジャーの最大の特徴は、他のデリンジャーの多くがシングル・アクションであるのに対して、ダブル・アクション・メカニズムを採用している点である。これにより、レミントン・ダブル・デリンジャーと同じ上下2段の2連発でありながら、他にはまねのできない素早い連射が可能である。また、カートリッジは22口径マグナムが採用され、事実上の最小口径でありながらかなり威力のあるコンシールド・ガンとなっている。そして、そのカートリッジを装填する方法はバレルを中折れすることで行うが、バレルをロックしているスティラップという部品は手で簡単に解除することができ、その部品はエキストラクターを押し出す機能も兼ね備えている。ハドソンのモデルガンは、これらのメカニズムを余すところなく再現されており、安価で気軽なファイヤリングを楽しめるものとなっている。
 なお、オプションで専用ホルスター(革製)を手に入れることもできる。
 さて、上のモデルはスタンダードなブラックABSモデルである。外観は刻印を含めて実銃のそれがほぼ忠実に再現されている。また、白い色のグリップがよいアクセントとなっている。
 一方、下のモデルは同時に発売されていたオール・シルバー・モデルである。バレル、ステイラップ、エキストラクター、トリガー等で構成される前半分はクローム・メッキされた輝くシルバーであるが、グリップ・パネル、フレーム等で構成される後ろ半分は抑えた色でメッキされたマット・シルバーとなっている。ブラック・モデルとは逆にグリップが黒い色であるところが全体を引き締める効果を発揮している(ただし、2009年の最終生産品はパール・グリップが付いていた)。
 カートリッジは先端に5oキャップをはめ込むだけのシンプルな1ピースのものであるが、.22マグナム弾らしく細く長いものとなっている。箱はレミントン・ダブル・デリンジャーと上蓋も下のスチロールも共通のもので、上蓋を見ただけではどちらが入っているかわからない。取説も2つのモデルのものが裏表で1枚の紙に印刷されている共用のものとなっている。
 なお、ハドソンの廃業と共に本モデルも絶版となってしまったが、金型を引き継いだHWSより2011年にブラックHWモデルとして復活した。メッキ技術を売り物にしてきた同社だけに、今後シルバー・モデルも追加販売されることが期待される。

Hi-Standard Derringer Model D-100 Cal. .22 Magnum All Silver Model (Hudson, early production, chrome-plated ABS, cap firing, 220g)
North American Arms Mini Derringer All Silver Model (Hudson, 1st model, chrome-plated ABS, cap firing, kit model, 90g)  おそらく世界で一番小さなリボルバーではないであろうか。単品の写真を見ただけではリボルバーということもあってそれほど小さくは見えないが、実物を見ると誰もが驚くであろう。一緒に写したM29と比べればその小ささが一目瞭然である。ダブル・デリンジャーよりも小さい。それでも.22LR弾を5発も撃てるのだからすごい。
 ハドソンはかつてこれを本品のようなABSモデルとして販売していたが、その作動性能はおせじにもいいとは言えなかった。本モデルもシリンダーが回らない。それは各部品の小ささに対して工作精度が十分でないからである。現在は金属製が売られているが、そちらはその欠点が改善されているそうである。本モデルにはこのような問題点はあるが、モデルガンとして最小、最軽量の貴重なモデルである。
North American Arms Mini Derringer Standard Model (Hudson, 2nd model, early production, zinc alloy, dummy cartridge, 125g)  1996年に金型と材質が一新されて再登場したモデルである。本体の材質はABSから亜鉛合金となったが、それでも全モデルガン中で最小・最軽量モデルであることには変わりない。
 前作のABSモデルに比べると、外観上でいくつかの目立った変更点がある。1つはシリンダーで、全長が25o→30oと5oも長くなった。これは小さな本モデルにおいては20%もの大幅増なので、かなり長くなった印象を受ける。逆に、シリンダー・フルートは小さくなり、また後方のボアも広げられて、実弾の.22LR弾に近いダミー・カートリッジがしっかりと収まるようになっている。また、ハンマーの形状も変わり、大きく高くなった。バレル下のベース・ピン・ピボットがバレルより突き出て見えるのはバレルが若干短くなったからで、こちらの方がおそらく実銃に近いのであろう。
 表面の仕上げは、フレーム上部やバレルの下処理に粗さが目立つが、それらは最新ロットでは改善されている。
 この他に注目したいのは収納箱で、ディスプレイを意識した作りとなっている。本体は2本のゴム・バンドで中板に固定され、透明のアクリル板付き外箱に収められる。さらに、説明書は中板の下に収められるが、外箱裏側の小さな窓から名前の部分だけが見えるようになっているというにくい演出がなされている。
 なお、スタンダードな本モデル以外に、専用の革製バックルが付いたデラックス版(4,000円高)も併売された。
North American Arms Mini Derringer Delux Model (Hudson, 2nd model, late production, zinc alloy, dummy cartridge, 280g with the belt buckle)

 ハドソンの金属製NAAミニ・デリンジャーには、スタンダード・タイプとベルト・バックルが付いたデラックス・タイプがあるが、ここで紹介するモデルは後者である。
 本モデルの最大の特徴は、そのベルト・バックルである。一見すると革製のように見えるそれは、材質が金属製(おそらく真鍮製)で、重量は155gある。形は楕円形で、周囲に2匹の蛇があしらわれており、底面に本体をはめ込む穴が2箇所開いている。本体は銃口を右向きにして置くようにデザインされており、それをゴム製バンドで留めるような構造になっている。もちろん、ベルト・バックルであるから、裏側にはベルトの両端を留めるリングとフックも付いている。なお、銃本体はスタンダード・タイプとまったく同じである。
 本モデルは、発売当初よりスタンダード・タイプに比べて4,000円高に設定されていたが、バックルのみも5,000円で別売りされていたことがある。また、元箱は中敷きが二重構造になっており、スタンダードしか持っていない時は下側は取説を入れるスペースだと思っていたが、実際にはバックルを収めるスペースであったことがわかった。しかも、箱の裏面にある小窓は、バックルの「NAA」を見せるためのものでもあった。
 ここで紹介するモデルは、ハドソンが2009年春に再販したものであるが、それも同社が2009年末をもって廃業してしまったために、絶版となってしまった。


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