Enfield


◇History and Comments◇
  There are many unique revolvers in the world. But they are not very popular among modelgun fans in Japan because Colt SAA and Colt and S&W doubule action revolvers are too popular.
  Marushin Enfield No.2 MK1 is one of such unique models. It was originally made of zinc alloy by Reprica or Nakada-shouten once in the 1970s and later of ABS, HW, EXHW, and HIF by Marushin. It has three different types: Standard, Police, and Star. Kit models of them were also made and that of the HW standard type is still available.

Enfield No.2 Mk.1 (Marushin, HIF, cap firing, 535g)  実銃はイギリス軍の将兵の操作性を重視し、形状は従来のウェブリーを踏襲して380口径の中折れ式ダブルアクション機構を持つリボルバー拳銃で、1926年にエンフィールド造兵廠で製作された。同銃は特徴あるる角張ったバレル、フレーム形式等、ウェブリーと良く似た外観を持つが、大きく変わった点はグリップ形状とフレーム側板が外れるためにバネの修理や交換がすぐ行えることであり、また損傷に強い可動式撃針を採用している点等、軍用としての長所を持っていた。
 エンフィールドのモデルガンは70年代にレプリカ(中田?)から亜鉛合金製のものが出ていたが、その後にその金型を受け継いだ(?)マルシンからABS製モデルとして発売された。バレルの長さやフレームの形状のちがいによって3種類が発売され、キット・モデルもそれぞれ発売された。90年代になるとHW製、HIF(アイアン・フィニッシュ)製、EXHW製のものが発売され、現在でもHW製キットが再販されている。マニアの間ではマイナーな存在のモデルガンであるが、何度もキットが再販されるのは、海外での人気が高いためかもしれない。
 このモデルの最大の魅力は、メカニズム然とした無骨な外観とその外観どおりのユニークなメカニズムであろう。バレル・ラッチを下げるとバレルはフレーム前部下を回転軸として開き、しばらくするとエキストラクターがせり上がってくる。そしてフル・オーブンするとエキストラクターはカチッという音と共に元の位置に戻るようになっている。この動作を勢いよくやると、カートリッジが一瞬のうちに飛び出すという独特の作法を味わえるが、HW製モデルでは力のかかる部分の破損が心配で、そう何度も繰り返してはできない。なお、刻印はバレル上、フレーム右中央、同左肩の3カ所に入れられている。
 さて、上のモデルは、94年頃に一時期出されたアイアン・フィニッシュ(HIF=Heavy Weight Iron Finish)製モデルである。MGCのSRH、コクサイのFexとともに「磁石がつく」ということを売り物にした仕上げのものであったが、SRHとともに自主規制の形で短命に終わってしまった。通常のHW製に比べるといかにも金属粉が多く含まれているように表面が砂状にキラキラ光っていて、リアルな感じを受ける。ただし、その分耐久性に欠け、フレーム上部の薄い部分がすぐに折れてしまうので、バレルを折り曲げる(開く)ときも戻すときもバレル・ラッチをきちんと下げて操作することが必要である(マルシンからも異例の注意書きが入っている)。
 下のモデルは、97年に発売されたエクセレント・ヘビー・ウエイト(Excellent Heavy Weight)製のポリス・モデルである。通常モデルに比べてバレルが短いのが特徴である。EXHWは通常のHWに対して表面を機械でポリッシュしたもので、黒色仕上げは施していないが、未仕上げのものに比べるとスムーズな表面になっている。ただし、その分エッジが甘くなってしまっていたり、刻印が薄くなってしまっていたりする点が惜しい。なお、このモデルだけは当初から純正の木製グリップがおごられていた。
Enfield No.2 Mk.1 Police Model (Marushin, EXHW, cap firing, 465g)
Enfield No.2 Mk.1 *(Star) Model (Marushin, early production, HW, cap firing, 580g)  マルシンのエンフィールドには3つのスタイル・バリエーションがあるが、本モデルはその中でもっとも生産数が少なかったスター・モデルである。最初はABSモデルとして登場したが、91年にHW製スタンダード・モデルが発売されると、直後に本モデルも追加発売された。その後はごく少量だけHW製キット・モデルが出たことがあるが、実質的には未再販の絶版モデルとなっており、シリーズ中ではもっとも希少なモデルである。
 スタンダード・モデルに対する最大の相違点は、グリップ形状である。スタンダードのそれと比べると上部が大きくなっており、フレーム後部の出っ張りの部分まで覆うような形状になっている。また、そのグリップ右側にはメダリオンを兼ねた(?)大きな円盤状のスクリュー・ナットがついており、グリップ自体にもそれがはめ込めるように特殊な凹みがある。また、ハンマーにはシングル・アクションを行うためのスパーがなく、ダブル・アクション・オンリーのモデルとなっている(メカニズム上もシングル・アクションはできない)。さらに、フレーム右側の刻印にも気が配られ、本モデルの製造年刻印(1940)はスタンダードのもの(1933)とは異なったものが入れられている。
 先述のとおり完成品はごく少数しか出回っていないことと、箱も専用印刷が施された珍しいものになっているので、2007年現在では発売時定価を超えるプレミアム・モデルとなっている。
Enfield No.2 Mk.1 *(Star) Model (Marushin, late production, EXHW, cap firing, 485g)  実銃は"Pistol Revolver .38 No.2 Mk.1 *"あるいは"Enfield No.2 Mk.1 * Revolver"と呼ばれるモデルで、第2時世界大戦直前の1938年にイギリス軍に制式採用された拳銃である。当時、他の国々では軍用銃はオートマチックであることが普通となっており、本銃は新規採用された軍用銃としては唯一のリボルバーであった。元になったモデルはもちろんエンフィールドbQ Mk.1であるが、ハンマー・スパーが何かの拍子で引っかかって誤ってコックされてしまうという事故が多発し、それに対応する形でハンマー・スパーを無くしたモデルへと改良された。当然のことではるが、その改良によりハンマーを手動でコックできなくなったので、機構はダブル・アクションのみとされることになった。なお、同モデルは1942年にハンマー・ブロックが取り除かれた「**」モデルへと進化した。
 さて、その*モデルを忠実に再現したマルシンのモデルガンは、上のHWモデルが長い間絶版となっていたが、2007年末から始まった同社の再販ラッシュの波に乗って2008年初夏に復刻販売された。しかも今回は同社が得意とするEXHW仕様となっており、さらに仕上げの良い木製グリップが付属していた。その分価格はやや高めに設定されたが、それでもその価格に見合った存在感のあるモデルである。


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