Heckler & Koch


◇History and Comments◇
  Heckler & Koch(H&K) is a German gun maker who has been making unique, epockmaking models.
  But H&K modelguns have not been made so often. Maybe it's because their models were used by only a few police or military forces. Until the mid 1990s, MGC VP-70 was the only H&K modelgun.
  In the mid 1990s, however, Tanaka released the 9mm USP (universal self-loading pistol) modelgun made from ABS, and they released its all HW version in 2003 and its slide ABS/frame HW version in 2005. They have very good mechanism which is regarded almost the same as that of the real guns.

VP-70 (MGC, early production, HW/ABS, cap blowback, 555g)  VP−70は82年にMGCから発売されたニュー・モデルであったが、実銃の知名度の低さと未来的なフォルムがたたってか、発売当時はヒット商品となることができずにしばらくして消え去ってしまった。ところが、90年代末になって「バイオハザード」という超ヒットゲームの中で使われたことで人気が爆発し、一時は中古が発売時定価の10倍を超える値段で取り引きされるまでになった。
 実際のモデルガンは、曲線基調のフォルムから想像される大きさよりもかなり大きい。また、メカに関してはMGC製らしく実銃とは異なる大胆なアレンジが見られるが、ハンマー・レス(つまりストライカー方式)のダブル・アクション・オンリーという実銃どおりの作動方式は表現された。本体の材質はABSであるが、初期モデルのスライドは金属粉が混入されたもので、磁石が反応する。すなわち、後に発売されるSRHを先取りするHW材であったということである。この初期モデルはスライドだけがやや赤みを帯びた色になっているので、後期モデルとは容易に区別ができるようになっている。ここで紹介しているモデルはその初期モデルである。
 なお、同時に発売されたホルスター・ストックは実銃通りに3ショット・バーストができるメカをもっていたが、快調に作動することはほとんどなかったようで、MGCからも異例の断り書き付きで安売りされていた。 
VP-70 (MGC, late production, ABS, cap blowback, 540g)

 MGCの初期型VP−70は、初期型イングラムM11のボルトにも使われていたヘビー・ウェイトをスライドにも採用した初のモデルガンであった。しかし、3点射も可能なブローバック・モデルのスライドに用いるには耐久性の点で時期尚早であったことや、やや赤みがかった色合いが不評だったこともあって、しばらくするとスライドの材質がABS製に変更されたモデルが発売された。ここで紹介するモデルはその後期生産品である。
 現在のモデルでは、スライドがHW製かABS製かではかなりの重量差を感じるが、本モデルでは元々重量バランスがやや後ろにあるためか、初期型モデルと比べてそれほどの重量差は感じられない。実際の重量でもその差は15gとごくわずかである。
 一時期は超プレミアム価格で取引されていた本モデルであるが、最近は徐々に中古価格も下がってきており、2009年時点では定価の2〜3倍程度の値段で手に入れることができるようになった。

USP (Tanaka, ABS, PC blowback, 475g)  USPとは、universal self-loading pistol の頭文字をとったものだそうで、文字通り、ヘッケラー&コッホ社が世界戦略をねらって開発したモデルである。
 モデルガンのUSPは、タナカの意欲を感じるモデルである。P226、G17、G18に次いで、99年に発売された最後発のモデルであるが、それだけにタナカの設計理念が凝縮された作品となっている。例えば、実銃とまったく同じフレーム部メカニズム、実銃通りのオートマチック・ファイアリング・ピン・セイフティーが再現されたスライド等である。そして、それらのお陰もあって発火性能も抜群だという。
 ただ、できるだけ実銃を忠実に再現しようとしたことから、フレーム、スライド、マガジン(プラスチック製)の肉厚が薄く、重量感に欠けてややペラペラ感があるのが惜しい。もちろん、このあたりはリアルさとの引き替えであると納得している。
 なお、本モデルは2003年に再販されたものである。
USP (Tanaka, HW, PC blowback, 650g)  タナカのUSPは、2003年春にABS版が再販されたが、同年11月には新たにHW版が発売された。タナカでは、すでにモデルガンの金型のガス・ガン転用が進んでいたが、それらもどうやら内部パーツを交換するだけでモデルガンの再生産が可能なようである。モデルガン購買者の絶対数があまり望めない昨今にあって、ABS版に続いてHW版も出してくれたタナカには感謝したい。
 本体はHW化によって175gも重くなり、元々軽くできている実銃に近いものとなった。ABS版では特にスライドが軽くてバランスが悪かった点もこれによって解消されたように感じる。また、スライドの色も灰色から黒になり、外観上の精悍さが増した。ただ、HW材は耐久性がないので、発火には向かない。特にエジェクション・ポート付近のスライド上部は2oほどしか厚さがなく、発火するとこの部分がすぐに破損するであろう(実際、1発で破損したという報告有り)。「調子が良い」と有名なブローバック性能を楽しみたい向きにはABS版の方がお勧めである。


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