U. S. Rifles and Carbines in the Vietnam War and Other Wars


◇History and Comments◇
  After World War II, the Vietnam War was one of the major battle fields where military machine guns were used. In this war, however, machine guns were being taken place by "assault rifles," shooting rifle bullets, not pistol bullets shot from machine guns. The US military started using M14, a full-auto version of M1 Rifle (M1 Garnad), in the Korean War and the Vietnam War. They also started using M16 (Colt AR15) in the Vietnam War. It had some different versions such as 16A1, M655, XM177E2, and so on. The communist side used mostly AK47 series.
  Modelguns of such assault rifles have been made by some makers. MGC made M16A1, M16E1, and M16 Commado (zinc alloy), M16A1 (ABS, HW), several M600 series models (ABS), and they produced M725 (HW) three times, and then they finally released M4A1 (HW) in 2004, M4A1 Short Version (HW) in 2005, M4A1 R.I.S. Version and M733 (HW) in 2006. Kokusai once sold a zinc-alloy M16 model (actually, it was produced by Marushin), and Marushin still makes M16A1, M655, and XM177E2 (aluminum alloy) once a year or every other year. Hudson has been making M14 (zinc alloy). Hobby Fix once made a limited number of M1A, M14, XM177E2, M16A1, M16A4, and M4A1 (zinc alloy) with almost the same mechanism as the real ones.

U.S. Rifle 7.62mm M14 Parkerized Model (Hudson, late production, parkerizing-coated zinc alloy, 4,050g)  実銃のM14は、アメリカ軍用銃史上で最も制式化されていた期間が最も短かった銃の1つとして知られている。それは朝鮮戦争やベトナム戦争に対して、第2次世界大戦で使用したM1ライフル(M1ガーランド)をフル・オート化しただけの旧式モデルであったからである。しかし、それでも当時はM1ライフルへの信頼感から、M16が1960年代半ばに制式化された後も頑固に使い続けた兵士がけっこういたということである。
 ハドソンのM14は1991年に登場した。実は、その直前にホビー・フィックスからM1A(M14の民間用セミ・オート・タイプ)が発売されており、開発を進めていたハドソンとしては先制パンチを喰らった形になってしまったのではないであろうか。もっとも、ハドソンは当初からミリタリー・タイプを発売する予定であったので、表面上の競合はないと言えなくもないが、実際には両者が比較されることが多かったので、かなりの影響があったものと思われる(フレームには「1990.9」の刻印があるので、生産はしたものの発売を遅らせた可能性がある)。
 そのような中での登場であったが、すでにM1ガーランドを発売していたこともあり、ハドソンのM14はとてもよくできていた。もちろん、実弾を発射できないような安全面からのデフォルメを除けば、外見もメカニズムも限りなく実銃に近いものであった。また、バレル、オペレーティング・ハンドル、トリガー・ガードなどの主要部品にロスト・ワックス(鉄)を使い、このあたりはホビー・フィックス製M1Aよりもマニアの心をくすぐるものであった。面白いのは、ややグリーンがかった色のマガジンで、実弾ダミー・カートがそのまま装填できるというだけでなく、何と実銃のM1Aを生産しているスプリングフィールド・アーモリー社に実銃用マガジンとして輸出されているそうである。
 さて、ここで紹介するモデルは、2001年にM1ガーランドのそれに次いで発売された「パーコ・モデル」である。表面がやや青みがかった灰色であるパーカー色に塗装(parkerized finish)し、ミリタリーものである雰囲気を出そうとしたものである。ただし、表面に特殊塗装を施したために、価格はスタンダードに対して8,000円のアップとなった。
 なお、民間タイプのM1Aとの外観上のちがいは、セミ/フル・オートを切り替えるセレクト・レバーがレシーバー右側後方にあることで、射手から見て「A」のマークが見えるように回すとフル・オートになる(下左写真参照)。モデルガンはダミー・カート仕様であるが、フル・オート・シアーもきちんと再現されている。
U.S. Rifle 7.62mm M14 U.S. Navy Cortege Model (Hudson, 2nd special limited production, chrome-plated zinc alloy, 3,840g)  ハドソンから出されているM14ミリタリー・ライフルにはいくつかのバリエーションがあるが、ここで紹介するモデルは1993年にM1ガーランドと共に限定販売された「アメリカ海軍儀仗兵モデル」(ハドソン自身でも「儀仗モデル」と呼ぶことがあり、表現が揺れている)の復刻版である。2006年12月17日に行われた「ビクトリー・ショー」というイベントの目玉商品として1丁だけ限定生産されたが、そこでは売れなかったために、翌日からハドソン・ダイレクトで通信販売されたものである(上記2つのリンクは自分のHP内に保存してあるもので、ハドソン本社のHPには現在ない)。
 同社の1993年当時の広告を見ると、スタンダード・モデル(おそらくナトウ・ストック)が150,000円、デラックス・モデル(ウォールナット・ストック)が165,000円、ガンケース付きで、M1と合わせて計30丁の完全受注生産となっていた。しかし、購入時にハドソンに直接確認したところによると、当時は結局それぞれ13丁しか生産されなかったとのことで、今回のモデルが14丁目ということになる。本品は、当時の余剰生産品として残っていた部品が用いられ、足らない部品は新たに製作されて組み立てられたそうである。それにもかかわらず、当時の3分の2以下の値段で購入できたのはラッキーであった。
 本モデルの最大の特徴は、外から見えるほとんどの金属部品にシルバーのメッキが施されていることである。これは、実銃も実戦では使用されず、式典、閲兵式、パレードなどで用いられることのみを前提としたモデルだからである。実銃はおそらくニッケル・メッキであろうが、モデルガンは耐久性が考慮されてクローム・メッキとなっている。各部品のまばゆいばかりの輝きを写真で堪能してもらいたい。また、ストックは初版のデラックス・モデルと同じくウォールナットが用いられ、表面はオイル仕上げ(オイルステイン)となっている。なお、ヒート・シールドはスタンダード・モデルのようなプラスチック製ではなく、T44E6に用いられているのと同じ木製となっている。形状、メカニズム、刻印はスタンダード・モデルとまったく同じであるが、13年振りに1丁だけ復刻生産された超希少モデルである。
 なお、単品製造のイベント限定品であったため、箱の上蓋は無地であった。そこで、最近の他のハドソン製長物の箱表示を真似て自作の貼り紙を作成してみた(写真一番下右)。
Rifle Caliber .30 T44E6: Final trial model for the U.S. M14 military rifle (Hudson, limited production, zinc alloy, 3,820g)

 ハドソンのM14ミリタリーには、スタンダード・モデルの他にバリエーション・モデルがいくつか存在する。例えば、スタンダード(90,000円)発売後の数年間に、ヒート・シールドが木製の「限定モデル」(3,000円アップ)、金属部品がすべてクローム・メッキされた「儀仗隊モデル」(スタンダード150,000円、デラックス165,000円。15丁限定)、最終トライアル・モデルであった「T44E6」(145,000円)、価格が倍以上(198,000円)もする「ブローバック・モデル」が相次いで発売され、2001年にはM1ガーランドに続いて表面がパーカー色塗装された「パーコ・モデル」(98,000円)が追加された。そして、2006年にはM1ガーランドに次ぐ「ガス・オペレーション式ブローバック・モデル」(98,000円)が登場し、ホームページ上のフル・オート動画に度肝を抜かされたのが記憶に新しい。
 ここで紹介するモデルは、M14が1957年に制式化される前に提出された試作モデル、すなわち最終トライアル・モデルである(実銃ではそれ以前にT44E1〜E5が、さらにその前には「T20」〜「T44」があった)。ハドソンは、スタンダード・モデルを発売してしばらくたった1991年末にこれを200丁限定で追加発売した。一目でわかるスタンダードとのちがいは、ヒート・シールドがプラスチック製から木製になっていることであるが、細かく見ると、フラッシュ・ハイダー(先端の太さ)、フレーム左側(山の形、表面処理)、コネクター(最後端上部)、セミ・フル・セレクター(丸形)が異なっている。また、レシーバー左側と後部の刻印も専用のものが刻まれているほか、モデルガンの通しナンバーとしてのシリアル・ナンバー(○○○/200)も刻まれている。さらに、ストックには高級なウォールナットが用いられ、表面はオイル仕上げ(オイル・スティン)となっている。これらは左の写真で確認できるので、上のパーコ・モデルや手持ちのスタンダード・モデルと比べてみてほしい。その他の部品はスタンダード・モデルと同じであり、バレル、オペレーティング・ハンドル、コネクター、トリガー・ガード等はスチール製である。なお、上のパーコ・モデルに対して重量が200g以上も軽いが、おそらくストックの材質のちがいによるものであろう。
 価格はスタンダードに対して何と55,000円高であったが、上記の変更点と生産数を考えれば納得できるだけの価値ある1丁となっている。

↓M14パーコ・モデル
Sturm Ruger AC556 Cal. .223 (5.56mm) Semi/Full-Automatic Rifle (Tanaka, zinc-alloy, cap blowback, 2,840g)

 ルガーMini−14が民間モデル、ルガーMini−14 GBモデルが警察用や軍用を狙ったモデルだとすると、ルガーAC556はMini−14をさらに軍用色の強い性格にしたモデルと言える。すなわち、AC556はセミ/バースト/フル・オートのセレクターを有するカービンであり(ACとはAutomatic Carbineを意味する)、実際、本国アメリカでは警察用として使用されることが多かったものの、他国では軍用として採用された例もある。
 モデルガンのルガーAC556は、1984年にAC556Kと共にタナカより発売された。AC556Kの方は同時期にCMCの広告にも載っているが、それ以前に両モデルがCMCから発売された記録がないので、同社のMini−14をOEM生産していたタナカが自社ブランドに加えてCMCブランドのAC556Kも生産していたものと思われる。
 CMCのMini−14譲りの製品であるので、AC556も実銃に限りなく近い外観とメカニズムをもったモデルガンである。ただ、実銃の写真としてよく見るものとはバレル付近の作りが少し異なっており(よく見る実銃はフロント・サイトがMini−14GBモデルと同様にバレルの途中に付いている)、実銃にあるいくつかのタイプのうちのどれをモデル化したのかは定かではない。そのフロント・サイトはフロント・バンドのアッパー部分が盛り上がる形で成型されており(実銃は別部品かもしれない)、ちょうどその分だけMini−14よりバレルが短くなっているようである。また、よく見る実銃ではセミ/バースト/フル・オートのセレクターが付いているが、モデルガンではセミ/フル・オートだけとなっており、これが実銃どおりのものなのか単にバーストが省略されたものなのかも不明である。そのセレクターは倒立状態で「セミ」、45度後ろに傾けると「フル」になるようになっている。木製ストックはきれいに成型されており、木目も美しいが、当時の他のタナカ製品ほどの質感の良さがないのが残念である。おそらくそれはCMC製品としても販売することを前提とした、価格を抑えるための材質選択及び表面仕上げだったのであろう。

M16E1 XM16E1 Heavy Barrel Model (MGC, 1st model, early pruduction, zinc alloy, paper powder blowback, 3,700g)  1960年代半ばに米軍に制式採用されたM16は、モデルガンとしても恰好のモデルであったはずであるが、公開されている資料がほとんどなかったために、なかなかモデル化されなかった。そのような中で、コクサイ(実際にはマルシンが製造していた)のモデルに続いて、1973年に発売されたのが本モデルであった。
 コクサイのモデルがボルト・フォアード・アシスト・ノブがない初期型であったのに対して、MGCがモデル化したのはそれが付いた改良型、すなわちM16A1であった。ただし、レシーバー右側にあるその部分のふくらみの形は実銃とはまったく異なっていた。それはコスト面と金型製造面の理由からで、その部分はキャップ・スクリューを入れてレシーバーとフレームをつなぐ構造にされた。その他にも、当時は安全面の規制がやかましかったので、改造を防ぐために数々の実銃とは異なる部分があった。典型的な例は、ロックド・フローティング・ブリーチ方式というボルトの構造で、実弾を撃つとボルトが壊れるような構造になっていた(特許取得)。このモデルは、後にスタンダード(否ブローバック)・モデルやキット・モデルとしても一時期発売されたことがあった。そして、1977年の改正時には本モデルにも規制が及ぶこととなったが、バレルとレシーバーが一体成型で生産されることで、かろうじて生きながらえた。しかし、それも後にABS製のM16A1が発売されるまでであった。
 さて、ここで紹介するモデルは、実はM16A1より少し先に発売されていたM16E1というモデルである。実銃にはこのような名前のモデルはなく、MGC研究開発部長の小林太三氏(現タニオ・コバ社長)が実銃の小さな写真を見た時に、グレネード・ランチャーをつけた円柱形ハンドガードのモデルの方が格好良かったので、それを先に製作したそうである。しかし、その写真のモデルは、XM16E1という試作モデル(「E」は「試作的な」という意味の experimental の頭文字)であったということが後にわかったというエピソードがある。
 なお、このMGC製モデルガンが、発売直後からアメリカのベトナム戦争映画でステージ・ガンとして多数使用されていたというのは、マニアの間では語りぐさになっている。例えば、「タイガーランド」という映画では、中身を見なくてもDVDのパッケージの裏面を見れば、主役が持っているM16A1がボルト・フォアード・アシスト・ノブの形が異なるMGC製のものであるということを簡単に確認できる。
 右下の写真にある冊子タイプのものは「M16のすべて」という冊子であるが、実銃の資料がなかなか手に入らなかったことがわかる面白い冊子である。ただし、より正確なM16の解説は1991年のMGC総合カタログ豪華版まで待たなければならない。
U.S. Rifle M16A1 Caliber 5.56mm M603 Late Editon, Type 1970 (MGC, 3rd model, ABS, CP blowback, kit model, 2,205g)  MGCはかつて金属モデルのM16を作っていたが、あえて実物とはちがう構造で発火を重視したものであった。しかし、それでもお世辞にも調子がいいとは言えない代物であった(友人の物を借りて撃ったことがあるが、フル・オートはほとんどダメだった)。
 それに対してこのABS版は内部構造も実物に近いものとする一方、CP方式を採用することによって快調なブローバックができた。ただ、私のはキット・モデルを素組みしただけで内部パーツは未調整なので、特にフルオートはあまり調子がよくなかったと記憶している(おそらく完成品なら絶好調だろう)。また、時代考証もしっかりしており、外観や刻印までとても気を遣って作られている。ともて格好いいモデルであるが、ABS製の銃身がフニャフニャしているところがやや興ざめである。小さな部品は耐久性を考えて金属製とされているだけに残念な部分である。
 このABS版M16にはいくつかのバリエーションがあり、M655が量産された他、M600シリーズが計12種類も短期間販売された。その中には「エアフォース・バージョン」というタイプがあり、それらはレシーバー右側にボルト・フォアード・アシストのない初期のM16の姿を再現していた。そして、90年代のHW化ブームでは極めつけとも言える「ブラック・ライフル」というHW版がごく少数販売された。 
U.S. Rifle M16A1 Caliber 5.56mm M603 Late Editon, Type 1970 (Marushin, 4th model, alminum alloy, PF blowback, 2,625g)

 マルシンのM16は、1973年に中田製のものをマルシンが下請け製造していたのが初代モデルとすると、ほぼ同時期に発売されたコクサイのM16も実は金属部品をマルシンが生産し、プラスチック部品は実物を輸入してマルシンで組み立てていたという事実があり、それが2代目と言える。その2代目はボルト・フォアード・アシストのないタイプM16(M601)であったが、後に同じものがマルシン・ブランドで売り出されたので、それが3代目ということになる。そして、1980年にM16A1(M603)として売り出されたのが4代目で、その後にローアー・レシーバーの金型が修正され、キット・モデルとして現在でも毎年のように再販されているのが5代目ということになる。
 ここで紹介するモデルはその5代目の完成品モデルである。この頃の完成品モデルの特徴は30連マガジンが附属していたことで、実銃とほぼ同形状のリアルな作りのものとなっている(実際、実銃のマガジンが使えるという話があるが確認したことはない)。また、レシーバー等の主要部品がアルミ合金製であるので、MGCのABS製モデルのようなペラペラ感はない。発火方式はマルシンが誇る「プラグ・ファイヤー・カートリッジ」式で、元々4代目で採用されてその特徴を最大限に発揮できるように設計されたモデルであったが、5代目になってボルトがアルミ合金製になったことで一層調子よく発火するようになった。
 なお、本モデルのシリアル・ナンバーはすでに160万台のものであるので、明らかに上のMGCのもの(82万台)とは元になった実銃の生産年が異なっていると思われるが、正確な資料がなくてそれが特定できない。

U.S. Rifle M16A1 Caliber 5.56mm M603 First Editon, Type 1967, Vietnam Version "Black Rifle" (MGC, 3rd model, HW, CP-HW blowback, 2,450g)  MGCがHW化ブームの中で1991年にごく小数だけ生産したモデルである。発売当初はシリアル・ナンバーがついて”限定販売”ということであったが、ファンの要望により追加生産された。ただ、価格が当時としては高かった(29,000円)ので、結果としてあまり台数が出ず、絶版となった今では稀少なモデルとなっている。
 モデルとなった実銃はM16がM16A1に改良されたばかりのもので、両者の間に位置する過渡期のモデルである。すなわち、チューリップ型三又フラッシュ・ハイダー、旧型バット・ストック(ストック後部に工具入れのないヤツ)である点などはM16であるが、ボルト・フォアード・アシストが付いている点ではA1である。このA1の初期型モデルは、「ベトナム・バージョン」と呼ばれており、当時はエアガンや電動ガンでもっとも多くモデルアップされていたタイプである。元箱の表には、M16A1 RIFLE FIRST EDITION MODEL と記述されている。
 当時、MGCでは鉄部品やHW材にミルコートと呼ばれる表面処理を行っており、このモデルも同処理がなされた高級品扱いであった。なお、このモデルの登場と共にM16用CPカートリッジもCP−HWタイプとなり、通常の真鍮色のほかにシルバー・メッキのタイプ(写真の物)も併売された。
U.S. Carbine M16A1 5.56mm M655 (MGC, 3rd model, early production, ABS, CP blowback, 2,185g)  ベトナム戦争に投入されたM16A1に対して、密林でも取り回しがよいように、M16のバレルを16インチに切りつめたのがこのM655である。これによってAK47とほぼ同サイズのカービンが誕生した。
 モデルガンのM655はマルシンから金属製のものが、MGCからABS製のものが発売された。
 MGCでは、ABS製のM16A1を発売した後に、このM655をカスタム・モデルとして発売した。後に続々と発売される「M16A1ウェポン・システム」の先駆けとなったものである。他の多くのバリエーションがMGC直営店でのみ発売されていたのに対して、本モデルはM16A1、XM177E2と共に一般店でも発売されていた。ただし、A1、XMにはあったキット・モデルの設定はなかった。
 実銃の刻印は本モデル独自のものがあるが、本モデルガンのフレーム左面はA1と共通のものになっている。ただし、ウェポン・システムが確立されてから発売されたモデルには専用刻印(MOD.655 CAL. 5.56MM)が施された。
U.S. Carbine M16A1 5.56mm M655 (Marushin, 1st model, alminum alloy, PF blowback, 2,430g)  マルシンのM655は、1980年に登場したマルシンの4代目M16A1のバリエーションとしてXM177E2と共に追加発売されたものである。実銃のスタイルや部品構成がほぼ忠実に再現され、M16ファンにとってはバリエーションが増えてとても喜ばれた。ここで紹介するモデルは、その4代目M16A1のバリエーションとして発売されたモデルである。M16A1と同様に30連マガジンが附属し、スタイル・バランスに優れたモデルとなっている。 
 まず、外観は細かい刻印に至るまで実銃のそれが忠実に再現されている。また、本体の材質はアルミ合金製なので、重量感もまずまずであり、剛性もしっかりしているので、手にしたときの感覚がとてもよい。分解をしたことがないので細かい内部メカまではわからないが、部品図を見る限りでは実銃にかなり忠実な作りとなっているようである。
 なお、5代目のキット・モデルとしてもしばらくの間は生産されていたが、なぜか2002年頃の再販時から生産リストから消えてしまい、現時点では絶版モデルとなってしまっている。
U.S. Carbine M16A1 Caliber 5.56mm M653 (MGC, 3rd model, limited production, ABS, CP blowback, 2,110g)

 M16A1のショート・バージョンであるM655をさらに携帯しやすくするために可変ストックを付けたモデルである。したがって、M16A1のバリエーションとしては、当然帰結するモデルと言えるであろう。
 モデルガンのM653は、MGCが「M16ウェポン・システム・シリーズ」アーミー・バージョンの1つとして限定販売したもので、すでに出ていたM655に可変ストックを取り付けてモデル化した。しかし、単にそうしただけでなく、レシーバー左側の刻印は実銃どおりにモデル名等が刻まれ(ホワイトとレッドは前所有者により入れられた)、バリエーションとしての価値をしっかりと主張するものとなっている。また、本モデルが出た1991年はCP−HWカートリッジへの移行期で、本モデルにもOリングの付いたファイアリング・ピンが附属していた。
 なお、本モデルは、映画「プラトーン」でトム・ベレンジャーが演じたバーンズ軍曹が持っていたモデルでもあったことから、東京マルイの電動ガンは「M653バーンズ・バージョン」という名前で発売されている。

U.S. Carbine XM177E2 Commando Caliber 5.56mm M629 (Marushin, 1st model, alminum alloy, PF blowback, 2,290g)  モデルとなった実銃は、M16はベトナムの密林では長すぎて扱いにくいということから、重心を短く、ストックを伸縮タイプとしたカービンである。重心を短くすると発火炎や発火音が大きくなることから、大きめのフラッシュ・ハイダー(文字通り「炎を隠すもの」)が付けられている。
 本モデルはアルミニウム合金製であり、MGCのプラスチック製M16系モデルに比べてはるかに剛性感がある。また、内部構造の正確さもMGCのものより上であると評価されている。初期モデルは30連マガジン付きであったが、再販モデルは20連マガジン付きとなった。また、キット版も出ており、説明書に従って組んでいけば完成させられるが、可動させる内部部品の研磨をしないと、発火をしても快調なブローバックは得られないそうである。キット版は以前は金属部品だけが未塗装でスプレー塗料が附属していたが、現行のものは塗装済みとなっている。
 ところで、完成版とキット版を比べてみると、金属部品の仕上げに差がある。普通なら完成版の方がきれいなはずだが、この2つの比較にかぎって言えばキット版のほうが仕上げがよいようである。レシーバーとフレームの塗装は完成品が普通のブラック、キット版がマットブラックであるが、塗装の仕上げは明らかにキット版の方がよく、完成版は塗装のむらがあちこちに見られる。また、部品の下仕上げにも差があり、完成版はエッジ部がでこぼこしていたり、パーティング・ラインを削ったヤスリ跡がかなり残っていたりするが、キット版はこれらがきれいに処理されている。ただ、これはおそらく製造時期のちがいによるものであろう(前者1991年、後者2002年)。10年間の間に改良が加えられたわけで、さすがはマルシンという感じである。
 なお、マルシンは銃身の長さやストックなどを変えて他にM16A1とM655を出しており、これら3種のキット版は頻繁に再販されている(最終再販2004年夏)。 

(上・中右)完成版、(下・下右)キット版
U.S. Carbine XM177E2 Commando Caliber 5.56mm M629 (Marushin, 2nd model, alminum alloy, PF blowback, kit model, 2,290g)
U.S. Carbine M16 Caliber 5.56mm M656 (MGC, 3rd model, limited production, ABS, CP blowback, 2,090g)  M16A1をベトナムの密林でも取り回しよく使えるように銃身を切りつめたのがM655だとすると、ここで紹介するM656は旧型のM16の銃身を短くしたバージョンと言える。M16は、M16A1に対してボルト・フォアード・アシストのないタイプであるが、アメリカ陸軍が新型のM16A1を採用する中で、同空軍がかたくなに採用を続けたことから、「エアー・フォース・バージョン」とも呼ばれる。
 旧MGCは、1991年にいわゆる「M16ウエポン・システム」というシリーズを限定発売し、計14種類ものABS製M16/M16A1系モデルガンを発売した(まったく同じタイプのガス・ガンもあった)。M656もその1つであるが、基本となるM16(M603旧タイプ)とのちがいは、銃身を短くしたこととレシーバー左側の刻印(MOD.656)くらいである。左側から見ると、刻印を確認しないかぎりM655との区別はまったくつかないが、右側を見るとボルト・フォアード・アシストがないすっきりしたレシーバーが目に入り、M655とは異なったモデルであることが一目瞭然である。
U.S. Carbine M16 Caliber 5.56mm M654 (MGC, 3rd model, limited production, ABS, CP blowback, g) Will be up in the near future.
U.S. Submachine Gun M16 Commando Caliber 5.56mm M640 (MGC, 3rd model, limited production, ABS, CP blowback, 2,050g)  実銃においては、いろいろなタイプのM16系モデルが作られたが、ここで紹介するものはその中では中くらいの長さの銃身を持っていることが特徴のモデルである。ベトナムの密林でも取り扱いが楽なように銃身を切り詰めたのであろう。エアー・フォース・バージョンなので、レシーバー右側のボルト・フォアード・アシストがついていないタイプであり、それががついているアーミー・バージョンではM639にあたるモデルである。
 本モデルは、MGCが1990年代の初頭に展開した「M16 ウエポン・システム・シリーズ」の1つであるが、当時MGCは信じられないくらい多くのABS製M16系モデルを発売していた。付属の取説や1992年のカタログによれば、エアー・フォース・バージョンが7種類(M604、M610、M630、M640、M649、M654、M656)、アーミー・バージョンが5種類(M609、M629、M639、M648、M653)発売されていたことがわかる。これに以前からあったM16A1(M603後期型)とM655、HW製のM16A1”ブラック・ライフル”(M603初期型)とM725を加えると合計で16種類にもなるという驚きのバリエーション展開であった。
 なお、ちょうどCP−HWシステムのカートリッジが開発されたばかりであったので、本モデルには以前からのCPカートリッジ1箱(10発)に加えてOリングのついたCP−HW用インナー・ピースが10個ついていた。
U.S. Submachine Gun GAU-5/A/B "Gun Automatic" Caliber 5.56mm M630 (MGC, 3rd model, limited production, ABS, CP blowback, 2,050g)

 本モデルは、MGCが1991年に展開した「M16 ウェポン・シリーズ エアー・フォース・バージョン」7機種のうちの1つである。エアー・フォース・バージョン、つまりM16A1になる前のM16であるので、レシーバー右側にボルト・フォアード・アシスト・ノブのないタイプである。
 本モデルは、一見するとXM177E2と区別がつかない。それは、本モデルがXM177E2(アーミー・バージョン)に対してボルト・フォアード・アシスト・ノブがないだけで、あとは全く同じモデルであるからである。レシーバー左側には”GAU”の刻印が見られるが、これは Gun Automatic の略であり、空軍ではサブマシン・ガン(SMG)に分類されていたのでこの記述がある。なお、コルト社におけるモデル・ナンバーはM630である。
 本モデルは、当初はイベント限定品として発売されたが、後にカタログ(1992年版)にも載せられ、ニューMGC専売ではあったが一般販売もされた。しかし、ごく少量が期間限定で販売されただけであったので、今では希少なモデルとなっている。

U.S. Submachine Gun #2 XM177 Commando Caliber 5.56mm M610 (MGC, 3rd model, limited production, ABS, CP blowback, 2,070g)  実銃は、M16A1版のXM177E1(M609)、XM177E2(M629)の元になったコマンドー・モデルのルーツであり、コルト社のモデル名はM610となっている。M16のバリエーションであるので、当然ながらボルト・フォアード・アシストがついていない。また、XM177E2が11.5インチの銃身を持っているのに対して、こちらは10インチの銃身である。なお、空軍ではサブマシン・ガン(SMG)に分類されている。
 本モデルガンは、1991年に始まった「M16ウエポン・システム」シリーズの中で7種類発売された「エアー・フォース・バージョン」の1つである。フレーム左側の刻印は、本モデル独自のものが入れられ(M610というモデル名はない)、他のモデルとの差別化が図られている。ロング・バレルでボルト・フォアード・アシストのついているXM177E2はMGCの他にマルシンからも出されているが、ショート・バレルでボルト・フォアード・アシストのついていないバージョンの本モデルは大変希少である。
U.S. Grenade Launcher M79 Woodstock Model [Gas Gun] (CAW, aluminum alloy/zinc alloy, 1,785g) with the 40mm Moscart Slug (CAW, 150g)

 手榴弾は歩兵レベルが持つ武器としては最も破壊力のある兵器であるが、基本的に自分の手で投げて届く範囲にしか使えないというのが弱点であった。その弱点を克服したのが旧日本軍の「八九式重擲弾筒」と言われているが、それにヒントを得て(?)ショットガン風に手榴弾を遠くへ飛ばせるように開発されたのが、このM79であった。ベトナム戦争では、ジャングルの中でどこからともなく攻めてくる相手に対する有効な武器として、米軍の1分隊に1丁の割合で装備されたと言われている。
 本モデルは、CAWが力を入れて開発した「モスカート」というBB弾を発射する部品を利用するガスガンの主力商品としてモデル化されたものである。本来であれば、“ガスガン”であるので本ページ掲載品の対称にならないが、本体の構造は“モデルガン”と言ってもよいくらい実銃に近いリアルなものとなっているので(「モスカート」がBB弾を発射するため)、モデルガンとして紹介することにした。例えば、外装部品には一切の妥協がなく、大きな倒立式リア・サイトもライブで作動する。また、銃身にはアルミ合金が用いられ、可動部品には耐久性を考慮して亜鉛合金製部品が用いられている。
 ここで紹介するモデルはブナ材の木製ストックを装備したウッド・ストック・モデルであるが、他に廉価版のスタンダード・モデル(プラスチック・ストック付)もある。また、銃身やストックを短く切りつめた「ソード・オフ・モデル」もある。
 なお、本体を所有しているだけでは何もできないので、モスカートの中でも特異な存在である「スラッグ」(一発弾)を同時に購入した。その威力たるやすさまじく、たった2秒のガス・チャージで、40oプラスチック弾一発を30m以上も飛ばすことができるのである。また、空撃ちをすれば、モデルガン並みの“発火音”(ガスの放出音)を発することができる(ただし、うっかり装填せずに室内で破裂させると鼓膜を破るほどの音がするので要注意)。ただ、その威力が余りにも強いためか、2007年のガスガン規制後は販売が自粛されている。

U.S. Carbine M16A2 Caliber 5.56mm M725 (MGC, 1st production, HW, CP-HW blowback, 2,370g)  3段階に調節可能なストックと30連マガジンがとても格好いいM16A1の改良版であり、ベトナム戦争後に米軍が出動した戦争で活躍したモデルである。外観的にはXM177E2の流れをくむカービン・モデルであるが、アッパー・レシーバーの右側のダスト・カバー後部に大きな出っ張り(排莢されたカートリッジが射手の顔に飛んでくるのを防ぐものらしい)があるなど、A1タイプに比べていくつかの改良点が見られるモデルである。
 本モデルガンは、90年代のHW化ブームに乗って新たに出されたものである。CP−HWカートリッジとHWボルトのお陰で、うまく調整すれば25発以上の迫力のある連射が楽しめるそうである(私は未経験)。90年に発売された初期のモデルは30連マガジン付きであったが、96年に再販された時には20連マガジン付きになっていた。また、初期モデルではキット版も併売されていた。そして、2003年3月には装いも新たに再々販された。ただ、A2はリア・サイトが独立したフル・アジャスタブル・タイプが装備されているはずであるが、本モデルではA1と同じものとなっている(こういうタイプも実際にあったらしい・・・)。
 上段のモデルは、90年に発売された初版である。「全身ヘビー・ウェイト」というキャッチ・フレーズで発売されたものであるが、ストックとグリップはABS製で、レシーバーやフレームに比べてペラペラした安っぽい感じがする。特にストックは可動部分だけに惜しい。
 中段のモデルは、96年にタイトーより再販されたものである。この時は初期モデルでABS製だったストックとグリップもHW化された。そのことによって、ストックが140g(110g→250g)、グリップが45g(55g→100g)重くなり、その他の部分も加えて合計で340gもの重量増となった。したがって、実際に持ってみるとその差を実感できる。また、初期モデルでナチュラルHW色であったレシーバーとメイン・フレームがスーパー・ブラック仕上げになって精悍さが増した(バレルとストックはナチュラルのまま)。ただ、初期モデルにあったバレル上の刻印(C MP 556 NATO 1/7)が省略されてしまったのは残念である。また、なぜかこの再販時のみマガジンが20連であった。やはりこのモデルには30連マガジンがふさわしいので、ここではパーカー色の30連マガジン(別途手に入れた物)に付け替えてある。
 下段のモデルは、2003年にAMIより再々販されたものである。再販版のようなオール・ヘビー・ウェイト製を期待したが、残念ながらストックはABSであった。ただ、バレル上の刻印は復活した。また、ボディーは渋いグレー色(パーカー色)となり、大分雰囲気のちがうものになった。この色は購入当初はかなり違和感のある色であったが、初期モデルや再販モデルと比べてみると、これはこれでリアルな雰囲気をかもしだす味わいのある色に感じられてきたから不思議である。
 最下段の3つの写真は再々販版のものである。ボルトはHW化され、ABSとの重量差で発火性能の向上に役立っている。フラッシュ・ハイダーはA1と同型のケージ(鳥籠)・タイプである。ストックは下部の握りを握ることによって3段階に調整可能であり、腰だめでは短く、肩付けでは長くすると安定して構えることができる。
U.S. Carbine M16A2 Caliber 5.56mm M725 (MGC, 2nd production, HW, CP-HW blowback, 2,710g)
U.S. Carbine M16A2 Caliber 5.56mm M725 (MGC, 3rd production, HW, CP-HW blowback, 2,440g)
U.S. Carbine M16A2 Commando Caliber 5.56mm M733 (MGC, limited production, HW, CP-HW blowback, 2,595g)

 実銃はM16A1の発展型タイプであるM16A2のフレームを使ったモデルで、「M733」のコルト社コードネームと「コマンドー」のサブ・ネームが与えられているモデルである。M16A2タイプのモデルガンは、MGCからM725がすでに発売されていたが、キャリング・ハンドル後部に可動式リア・サイトが付いていない過渡期のものであった。したがって、本モデルは実質的にはモデルガン史上初で現時点では唯一のM16A2タイプのものである。
 新日本模型・MGCは2004年にM4A1カービンを発売したが、その後に数種類のM4A1のバリエーション・モデルを発売したところで、2006年秋にM4A1のフレームを利用しつつ、一部の部品を新規作成することでM16A2タイプのシリーズ展開を開始した。その第一弾として発売されたのが本モデルである。本モデルの最大の特徴は、A1からA2に移行した際に外観上の最も大きな変化であった可動式リア・サイトがキャリング・ハンドル後部に設置されたことである。MGCではこれをM725の金型で製作したアッパー・レシーバーの一部を削り取り、そこに肉盛りをすることで作成したようである(肉盛り整形の境界線が見える)。他の部品は極力M4A1のものを利用したものと思われるが、ローワー・レシーバー左面の刻印はA2タイプのものが忠実に再現されている。
 外箱を見ると「M16A2シリーズ」となっていて、その後のバリエーション展開が楽しみであったが、直後にMGCが休業してしまったので、結果的にはシリーズ唯一の希少モデルとなってしまった。

U.S. Carbine M4A1 Caliber 5.56mm (MGC, early production, HW, CP-HW blowback, 2,975g)  モデルとなった実銃は、現在アメリカ軍に正式採用されているもので、M16A2の改良版である。A2との主な違いは、銃身が太くなったこと、キャリング・ハンドル部分が着脱式になったこと、レシーバー後部のストック付け根部分が太くなったこと、伸縮式ストックが4段階になったことなどである。
 これまでモデルガンとしてのA4はわずかにホビー・フィックスからリアルではあるが非常に高価なものが限定発売されただった。しかし、ついに2004年夏にMGC(新日本模型)より手頃な値段で手に入れられるモデルが発売された。亜鉛合金製のキャリング・ハンドルだけで470gもあり、そのことによって総重量は2,975g(実測)に達し、プラスチック・モデルでありながら、ずっしりとした重量感を味わえるモデルとなった。そして、外見的には上にあげた4点がA4に合わせて新規製作されている。
 ただ、本モデルは基本的にすでに発売されているM725を流用して作ったものと思われる点が残念だ。例えば、ハンド・ガード(A4の物はやや短く太い)や、フロント・スウィベル(A4は横付け式)もM725のままである。また、ボディー・カラーがパーカーであること、ストックがABS製であることなど、仕上げや材質選択の面でも2003年再販のM725と同じとなっている。
 しかし、このようなつめの甘さはあるものの、M4A1の発売自体は大いに喜びたいし、製造元の新日本模型にも敬意を表したい。なお、発火性能は大変良く、箱出しで30連発が可能であるとの報告がある。
U.S. Carbine M4A1 Caliber 5.56mm Black Version (MGC, late production, HW, CP-HW blowback, g) Wanted!
U.S. Carbine M4A1 Short Version (MGC, limited production, HW, CP-HW blowback, 2,710g)  実銃のM4A1には多くのバリエーションが存在するが、ここで紹介するモデルは建物の中などにおける接近戦(CQB)において取り回しの良さを実現するためにバレルを短くしたバージョンである。MGCのM4A1は2004年春に発売されたが、本モデルガンは2005年夏に本体色をパーカーからブラックへと変更した「ブラック・バージョン」とともに発売されたバリエーション・モデルである(もっとも、一般販売に先がけてニューMGCで限定発売されたときは、本体色がパーカーであった)。
 大きな特徴として目立つのは名前のとおり短く切りつめられたバレルである。M4A1にはグレネード・ランチャーを装着している例が多いが(ガスガンや電動ガンでよく見かける)、この短い銃身では装着できないかもしれない(通常、バレルの細くなっている部分に装着するそうである)。
 しかし、それ以上に印象深いのが着脱式キャリング・ハンドルがはずされた位置に置かれたリア・サイトの存在であろう。この部品はこのモデル用に新たに作られたもので、単なる短銃身モデルではないという独自の主張が感じられて、所有する価値を高めるものとなっている。もちろん、このリア・サイトも実銃と同様に左右上下に調節可能となっており、左側のノブを回せば簡単に着脱できる。
 また、上記以外にも初期モデルに対していくつかの細かな変更点があるのが嬉しい。1つは色がブラックで統一されたことである。自分としてはパーカー色のものも好みではあるが、バリエーションとして見比べるのは楽しい。ただし、ぎたぎたに光る塗装だけはいただけない。何とかマット・ブラックにできなかったであろうか。また、金型変更によってレシーバー後部の連結部付近に実銃と同じ刻印(中段右の写真)が追加されたのもマニアにとっては嬉しい改良である。
U.S. Carbine M4A1 Caliber 5.56mm R.I.S. Version (MGC, limited production, HW, CP-HW blowback, 3,265g)  現在のアメリカ軍が制式採用しているM4A1カービンにはその使用目的に応じた数々の仕様があり、ここで紹介するモデルはU.S.SOCOM(米特殊部隊統合軍)に採用されたモデルである。本モデルの外観を特徴づけるハンドガードは、長年にわたって米軍の特殊兵器・装備を作り続けてきたナイツ・アーマメント社製で、上下左右4面すべてにマウント・レールを配したR.I.S.(Rail Interface System)と呼ばれているものである。
 本モデルは、MGCのM4A1のバリエーションとしては4番目のものであり、新日本模型・MGCが休業してしまった今となっては、結果的に最終モデルとなってしまったものである。特徴的なハンド・ガード及びフォア・グリップはCAW製で、元々は電動ガン用の追加パーツとして「モスキート・モールド」ブランド名で売られていたものを、MGCとのコラボレーションでモデルガン用に改良されて製作されたものである。そのレール・システムはアルミ合金製で、そのためスタンダード・モデルに比べるとかなりフロント・ヘビーな重量バランスとなっており、総重量も金属製長物モデル並みになっている。また、実際にはあまり使われない左右のレールにはABS製の着脱式レール・カバーが付けられており、実銃どおりの握りやすさが確保されている。さらに、重装備になることが多いM4A1の取り回しをよくするためのバーチカル・フォア・グリップ(ABS製)も付属しており、レールの凹み部分を利用して、取り付け位置を前後に細かく調整できるようになっている。
 モデルガンは電動ガンのようにサバイバル・ゲームで使われることはなく、実際にレール部を生かしてスコープやグレネード・ランチャー等を付け加えてドレスアップするマニアはそれほどいないだろうが、スタンダード・モデルよりさらに重厚な外観が楽しめるモデルとなっている。


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