Police Submachine Guns, Rifles, and Shotguns


◇History and Comments◇
  The more violent crimes with guns occur, the more powerful guns the police has come to use. In the period of the Prohibition in the United States, both police and gangs used the Thomson M1921 submachine gun with a drum magazine. Recently, as felonious crimes increase, the police has started to use lighter and smaller machine guns such as Heckler & Koch P5. And shotguns are also used by police in some crime scenes.
  Modelguns of police submachine guns have been made only by MGC. Thompson "Chicago Type" has been very popular since it was first made in the early '70s, and it has been repeatedly made until now. S&W M76 was first made with the open detonator system in the early 80s, but later with the CP system. Ingram M11 was a sensation when it was released in the mid 80s, because it could fire 24 shots per second just like the real gun.
  Police shotgun modelguns were made by MGC, who released Remington M31Riot Shotgun and Winchester M1897, both made from zinc alloy, in the mid '70s. Later MGC remodeled the Remington with ABS plastic in the early 80s and its heavy weight version in the late '90s. In the mid '80s Hudson started making a unique double-barrel shotgun, the 'Mad Max' model, which was modeled up after the gun used in the famous SF movie called Mad Max.. And they also released a long barrel shotgun. In the mid '90s Tanaka also released the police type(the Texas Police Riot Gun, ABS, later HW) of M1897 out of its military type. In spite of its more accurate looking and mechanism than the MGC model, however, the Tanaka Riot Gun was claimed that the barrel and some other main parts could be torn naturally.

Thompson M1921 "Chicago Typewriter" Type (MGC, 3rd model, late 1980s production, zinc alloy, CP blowback, 4,970g)  ドラムマガジンを付けた通称「シカゴ・タイプ」(j実銃では typewriter が正しい)は早くからMGCトンプソンの人気モデルであった。60年代のテレビ・ドラマ「アンタッチャブル」や70年代のマフィア映画ブームによるところも大きいであろう。発売当初はシカゴ・タイプがあったが、70年代中期はミリタリー・モデルに自分でバーチカル・グリップとドラム・マガジンを買い足して作るしかなかった(もっとも、カタログには設定がなかったが、映画「ボルサリーノ2」(1974年)のパンフレットの最終ページにシカゴ・タイプの全面広告が載っており、定価16,000円という記述がある)。
 写真上のモデルは旧MGC最後期に「シカゴタイプ」として発売されたものであり、CP方式による快調な作動が楽しめるものである。そして、紙火薬時代はほぼ不可能であったドラム・マガジン1ラウンド分(39発)の連発がストレス無く実現できるようになった。このモデルは紙火薬時代のものに比べるといくつかの改良及び変更点がある。例えば、エキストラクターはスプリング固定式となって耐久性とカートリッジのホールド性が向上した。また、上下レシーバーの固定方式は6角ネジ方式から通常のネジ留めとなり、メンテナンス性が向上した。ただ、チェンバーを銃口方向から棒で押し出すということができなくなったので、発火後はすぐにチェンバーを取り出して掃除しないと固着して抜けなくなってしまうという欠点がある。また、この頃の木製ストックは表面がザラザラしたいかにも安そうな木質のもので、むしろ紙火薬時代のものの方が質がよい。
 写真下のモデルはタイトーから再販されたものであり、このときにはカートリッジがCP−HW方式になって発火性能がさらに向上した。この再販時には木製ストックの種類によって3つのグレード(ウエストン・ローズ、フランス・ローズ、イングランド・ローズ)があったが、本品は2番目のフランス・ローズ製である。定価が1.5倍以上したので当然ではあるが、写真上のモデルと比べると、ストックの質感ははるかに本品の方がいい。なお、2004年に新日本模型より再販されたモデルもCP−HW方式であるが、ストックの材質は若干落ちているようである。
 ところで、数年前に公開された映画「ロード・トゥー・パーディション」では、トム・ハンクス演じる主人公がトンプソンを連射する場面が何度も楽しめるが、箱から銃を出して組み立てるときにフォアード・グリップを前方から「シャキンッ!」とはめ込むシーンがあり、本物はあのように簡単に着脱ができるのかと思ったものである。ちなみに、MGCのモデルはグリップ下から長いネジで留めるようになっており、実銃の写真を見てもネジ留めのようなのであるが…。
 なお、本モデルについてはこちらのページで詳しく紹介している。 
Thompson M1921 "Chicago Typewriter" Type French Rose Stock Model (MGC, 3rd model, late 1990s production with the French rose stocks, zinc alloy, CP-HW blowback, 5,210g)
Smith & Wesson M76 Police Submachine Gun (MGC, 2nd model, ABS, CP blowback, 1,600g)  実銃は、マシンガンとしては珍しいスミス&ウェッソン製である。故障の少ない単純な構造のものであったので、発売当時は各地の警察で採用された。
 モデルガンとしては、金属製のミリタリー・サブマシンガンが78年の銃刀法規制で次々と姿を消す中、M76はそれらに代わる現代的なポリス・サブマシンガンとして登場した。ABS製のために非常に重量は軽いが、溶接の部分まで見事に再現された外観と快適なブローバックが特徴のモデルであった。最初はオープン・デトネーター方式であったが、後にCP方式のモデル(完成品&キット)がごく短期間ではあったが生産された。
 ただ、このモデルには耐久性の問題点があり、特にチェンバーより前のバレルの部分が発火の衝撃で割れてしまうというトラブルが起こった。特に、CPタイプでそれが多発した。
 本品はCPタイプの完成品である。
Sturm Ruger Mini-14 20GB Government Model Semi-Automatic
Rifle Cal. .223 (5.56mm) (CMC, late production, zinc-alloy, cap blowback, 2,820g)

 バットストック一体型のグリップを持つM14は、7.62o(.30インチ)の強力な弾丸を制御しきれなかった。そこで、スターム・ルガーがM14の外観とメカニズムを踏襲しつつ、よりコントロールが楽な5.56o(.223インチ・レミントン)を使えるように小型化したのがMini−14である。もっとも、当初はM14のような軍用銃として制式化されたわけではなく、警察等に採用されたわけでもない。しかし、第2次世界大戦中にM1ガーランドを、朝鮮戦争やベトナム戦争でM14を使った退役軍人たちに好意的に受け入れられ、手軽に楽しめるセミ・オートマチック・スポーツ・モデルとして人気を博した。そこで、警察用や軍用としての採用をあてこんで、フラッシュ・ハイダー、銃身途中のバヨネット・ラグ&フロント・サイトを取り付けたMini−14GB(= Government Barrel)モデルを開発した。ただ、軍用モデルのような脅威を与えない木製ストック付きのスマートな外観から、実際には警察用として採用される例が多かった。
 モデルガンのMini−14は、20GBタイプのものが1982年にCMCより発売された。ロータリー・ボルトの動きの再現を含めて、他のCMC製品と同様に実銃に忠実な外観とメカニズムが売りであった。また、当時のCMC製品は木製ストックの質感が低いものが多かったが、Mini−14用のストックはどれも材質や木目がよかった。それは、実は本モデルがタナカ製だったからであり、ほぼ同時期に出されたAC556はタナカ・ブランドで、Mini−14はCMCブランドで発売するという方法が採られていた。
 実銃のMini−14は小さなボックス・マガジン付きが一般的であったが、モデルガンにAC556にも使われている30連マガジンが附属していたのは、それをAC556と共用したかったことと、当時閉鎖系カートリッジが盛んに開発され、快調なブローバックが楽しめるモデルとして売り出したかったからと思われる。そのカートリッジは中にボール・ベアリングのような部品が入っている珍しい構造の5ピースのものとなっている。また、標準で布製のスリングも付属していた。
 発売後ほどなくして、M1スポーターとほぼ同じデザインのストックがついたMini−14スポーターも追加発売された。ただ、いずれのモデルもごく短期間に少量が生産されただけで販売が打ち切られてしまったので、発売年の価格表には載っているが、発売後に発行されたカタログbUと7には全く載っていない。つまり、同社のカタログには一度も掲載されなかったモデルである。なお、後に金型を持っていたタナカから93年に自社ブランドで再販されたことがあり、94年には金属部品がマット・シルバー色のステンレス・モデルも追加発売された。 

Ingram M11 Full Set (MGC, ABS, 1st model, cap blowback, 1,245g)  MGCのイングラムは、1980年から始まったニュー・モデル・シリーズの1つとして、GM5、M59、M76等と共に発売された、MGCが最も元気だった頃のモデルの1つである。キャップ火薬1つで、実銃と同じ毎秒24発が快調に撃てる驚異の作動性能を持つものとして、発売当時絶賛されたモデルである。「1秒間に24発の連射!」をキャッチ・フレーズに登場したイングラムM11はまさにセンセーショナルであった。そして、実際に発火してみると、オープン・デトネーター方式にもかかわらず、うたい文句通りに快調に作動し、トリガーを引くとあっという間に32連射されて、気づいたときには床にカートリッジの海(!)ができているという具合であった。これほど快調なフルオート・モデルガンは他にはないであろう。
 上段のモデルは、初期に発売されたフル・セットモデルである。後に発売された第2期モデル(キットを含む)とのちがいは、フレーム右側の刻印がオリジナルのへびマークではなく「MGC」となっていること、ボルトが後にH&KのVP70初期モデルのスライドにも使われた高比重HWであること(やや赤みがかった色になっている)、そしてサプレッサーの外側がアルミ製であること(後のモデルはゴム製)である。特に、サプレッサーの材質のちがいは手にした際の感触を硬質で冷たいものとしている。また、キット・モデルとのちがいであるブラスト仕上げのマット・ブラック色も実銃のような迫力を演出している。
 フル・セットの内容は、本体、サプレッサー、ストラップ、予備マガジンとなっているが、予備マガジンは発砲スチロールの下側端にその形の切り込みを入れることで収納スペースを確保するという、何とも簡単ではあるが驚きのアイデアが採用されている。
 下段のモデルは第2期モデルのキットモデルである。キットと言っても、サプレッサーとストラップがついたフル・セットで、8,500円という買い得感もあって大人気であった。
 キット品はつやのあるブラックであるが、完成品は本体がサテン・ブラックで、サイレンサー、ストラップ、予備マガジン付きであった。また、本体右後ろにあるマークは本品は蛇柄であるが、MGCマークのものもあった。
 初期モデルとの最大のちがいは、ボルトの材質がHWからABSへ変わったことであろう。これは、1秒間に24発という速射にHWが耐えられなかったためと思われる。そこで材質を軽いABSとしながら、中に亜鉛合金製の円柱状重りを入れることでバランスをとったようである(この重りがBLKの衝撃ではずれてしまうのがやっかいであるが…)。したがって、本体の重量(955g)はまったく変わっていない。サプレッサー外周の材質変更は重量変化に影響を与えていないようであるが、穴の先端部に小さな鉄製インサートが入れられたことで結果的に20g増えている。なお、キット品のため箱は大型で丈夫なものが付いていたので、現在に至るまでスプレーや工具類を入れるための道具箱として使っている。 
Ingram M11 Full Set (MGC, ABS, 2nd model, cap blowback, kit model, 1,265g)
Ingram M11 (MGC, 3rd model, mid-1990s production, HW, CP-HW blowback, 1,180g)  M11も90年代にはCP方式となると共に材質がHW化され、益々迫力の増したモデルとなった。また、何度か再販され(ただしフル・セットではない)、32連マガジン付のときもあれば、16連マガジン付きのときもあった。また、HW版でもキット・モデルが発売された。その人気故か、2003年にはフル・セット仕様が再販された息の長いモデルである。
 本モデルはタイトーになってからのCPタイプのHW版であり、32連マガジンが附属しているタイプである。なお、迫力を演出するためにオープン・デトネーターのカート(箱入り)を一緒に写してあるが、実際に使用するカートはCP−HWタイプである。ただ、以前に出ていた、M59用と共通のCPタイプも使えると考えられる。中古で50発も手に入れたので、いずれ試してみたい。
Winchester M1897 Riot Shotogun "Tex State Police" Model (Tanaka, ABS, cap firing, 1,900g)  本モデルは、1992年にタナカより出された「M1897トレンチ・ガン」のポリス・バージョンで、トレンチガンが発売されてから数ヶ月たったところで追加発売されたものである。それまで、ポリス・タイプのショットガンと言えば、MGCのレミントンM31RS、同ウィンチェスターM97、そしてハドソンのマッド・マックスくらいしかなかったので、ミリタリー・タイプのトレンチガンの後に本モデルが追加されたことは、マニアにとっては嬉しかったにちがいない。また、MGCのM31RSは77年規制後にABSモデルとして復活したが、M97は再販されていなかったので、モデルガン史を語る上でも意義深いモデルの登場であった。
 本体の作りは、トレンチガンで証明済みの素晴らしいもので、実銃のメカニズムが余すところ無く再現されている。MGCのM97がM31RSと同様に安全性と生産性の面から実銃とはかけ離れたメカがあえて採用されていたのに対して、タナカのM1897は実銃のメカにこだわった設計がなされている。このあたりは、六研やCMCの流れを引き継いでいる同社のこだわりであろう。
 外観はトレンチガンとは一線を画すものとなっており、ポリス・タイプとしての主張が感じられる(写真4段目右と5段目右はトレンチガンとの比較)。それは、映画「アンタッチャブル」でケビン・コスナーが演じるエリオット・ネスが使用していたものとしても知られているものである。具体的には、バレルがやや短い18インチとされ、ヒートシールドやバヨネット・ラグもはずされた点があげられる。また、ストックにはラバー製のパッド(二式スポーターと同じデザインのもので、ハンティングをイメージさせるものになっている)が付き、右側には"TEX STATE POLICE"という焼き印が入れられ、モデルとされた実銃がテキサス州警察のものであることが示されている。 
Remington M31RS Riot Shotgun (MGC, 1st model, zinc alloy, paper powder firing, 2,685g)

 本モデルは、1975年のニュー・モデルの1つとして発売されたものである。当時は、モデルガンの長物といえば、ウィンチェスターかマシンガンと相場が決まっていたので、猟銃のイメージがあったショットガンが発売されるというのは驚きのニュースであった。
 発売されたモデルガンは、当時モデルガン界を騒がせていた第2次規制(77年に施行)を意識して、徹底的な安全機構が盛り込まれた。その最たるメカニズムは、カートリッジをチェンバーの中に入れず、ブリーチ・ブロック内に置いたままにするという、チェンバーレス構造であった。これによって、仮に実弾を発射でもした場合は、本体が大爆発(?)を起こして壊れるようになっていた。また、モデルガン用のカートリッジは「12ゲージ」を唱っていながら、実際には実弾より一回り小さく設計されており、それに合わせて作られたマガジン・チューブには実弾が入らないようになっていた。そのカートリッジは先端に円周形に溝が掘られており、そこに紙火薬を詰めて発火するようになっていたが、規定の5粒程度では「パスン」という程度の情けない発火音しかしなかったので、よく20粒近く詰めて轟音を楽しんだものである(そこまで詰めて、フォア・グリップを握らずに発火させると、ブローバックしてしまったのを覚えている…汗)。
 本モデルには、発売時よりスタンダード(9,900円)とデラックス・ウォルナット仕上げ(12,000円)の2タイプがあったが、オプションで単品発売されたピストル・グリップ(最下段写真参照)が好評であったため、後にピストル・グリップ・タイプ(11,000円)も追加発売された。また、本モデルが販売好調であったため、1年後にはウインチェスターM97も発売された。ただし、両モデルとも1977年の銃刀法改正の対象となって生産が打ち切られ、ABSモデルのM31RS2へと進化することになった。

Remington M31RS2 Riot Shotgun Law Enforcement Type (MGC, 2nd model, early production, ABS, cap firing, 1,820g)

 MGCの傑作ショットガンであるレミントンM31RS2には、大きく分けて3つのタイプがある。1つは通常のライフル・ストックが付いたタイプ(材質により多いときで4種類あった)、木製のピストル・グリップが付いたタイプ(テレビ番組「西部警察」で主演の渡哲也が印象的に使ったので、後に「団長モデル」などと呼ばれた)、そしてここで紹介する折りたたみ式の金属製ストックが付いたロー・エンフォースメント・タイプである。
 スタンダード・タイプに対するちがいは、件の折りたたみ式金属製ストック(MGCでは「エンフォース・ストック」と呼んでいた)、プラスチック製のピストル・グリップ、そしてプラスチック製のフォア・グリップである。エンフォース・ストックの最後部にあるバット・プレートは可動式で、伸ばした時のフィット感と収納した時のスペース作りに貢献している。なお、このバット・プレートにはオプションのラバー・パッドを付けることができた(本モデルには付いている)。
 タイトーになってからは、スタンダード・タイプとピストル・グリップ・タイプがレシーバーがHW製となって再販されたことがあったが、ロー・エンフォース・タイプは旧MGC時代だけのものであった。したがって、今では同シリーズの中では最も希少なモデルとなっている。

Remington M31RS2 Riot Shotgun (MGC, 3rd model, late-1990s production, HW/ABS, cap firing, 1,670g)  ショットガンはモデルガンとしての魅力に乏しかったのか、70年代中頃にMGCが金属製M31をモデルアップするまでなかった(たぶん)。ところが、M31が好評であったために、すぐにウインチェスターM1897が追加された。ただ、これらも長物狩りで有名な77年の銃刀法改正で姿を消してしまった。
 しかし、1980年にMGCはこれをプラスチックモデルとして復活させた。当時の雑誌記事によれば、発売イベントには長蛇の列ができたそうである。この頃のモデルにはストックの材質のちがいによってスタンダード、デラックスなどいくつかのグレードがあった。また、ピストル・グリップ仕様やメタル・ストック仕様も発売された。
 そして、90年代後半にはタイトーからHWモデルとして再販された。本モデルはそのHW版であるが、ABS版に比べて170gの重量アップとなっている。手にした感じではそれでも軽いが、つや消し黒の色合いと相まって、迫力のあるモデルとなっている。
 なお、2006年に新日本模型から再々販された。
Remington M31RS2 Riot Shotgun Pistol Grip Type (MGC, 3rd model, late-1990s limited production, HW/ABS, cap firing, 1,435g)

 旧MGC時代に発売されたM31RS2のバリエーション・モデルの1つである。86年のMGCカタログには、通常モデルにはストックの材質のちがいにより4種類(スタンダード、ファンシー・スペシャル、ファンシー・デラックス、バーチ・デラックス)があり、その他に折りたたみ式メタル・ストックが付いたロー・エンフォースメント・モデル、そして本品であるピストル・グリップ・タイプがあった。特に、後者2つはテレビ番組「西部警察」で使われたモデルを再現しており、通称「団長モデル」と呼ばれている。
 本品は中古で手に入れたものであるが、MGCのオリジナル製品とは若干異なっている。まず、ピストル・グリップ・タイプはフォア・グリップが木製であるはずであるが、ロー・エンフォースメント・モデルのプラスチック製のものが付いている。また、レシーバーは肌触りが明らかに旧MGC時代には無かったHW製である。元箱が旧MGC時代のもの(タイトー製のものよりかなり小振り)であることを考えると、前所有者がオリジナル製品を使ってそれらを後付したものと思われる(タイトー時代にごく一時期だけ本モデルが限定発売された可能性もあるが、おそらく個人カスタムであろう)。

Remington M31RS2 Riot Shotgun Short Custom III Type A (MGC, 3rd model, early-2000s limited production, HW/ABS, cap firing, 1,340g)  M31−RS2には旧MGC時代からいくつかのバリエーションが存在していた。スタンダード・モデルにもストックの材質や形状のちがいで4種類存在し、メタル・ストック・モデルやピストル・グリップモデルもあった。特に、TV番組「西部警察」のプロップ・ガンとして使われていたバージョンは「団長モデル」の愛称と共に人気モデルとなっていた。
 ここで紹介するモデルは、ニューMGCが2000年夏に実施した「堀出し市」(旧「ファイヤー・セール」に代わるもの?)という企画で限定発売されたものである。すでにタイトー・ブランドで出されていたHW製スタンダード・モデルに対するちがいは、木製のピストル・グリップ(ローズ・ウッド製)が付いていること、バレルがかなり短いこと(スタンダード40p vs. 本モデル28p)、バレル長に合わせてフォアード・グリップが小さいこと、フロント・サイトが無いことである。
 本モデルは「Aタイプ」というものであるが、他に「Bタイプ」というモデルも販売された。そちらにはスコープ・マウントが標準装備され、ピストル・グリップ上のリア・スウィベルの位置がグリップの底部ではなく後部であった(本品は前所有者によりBタイプのグリップに交換されている)。
 なお、この他にも、カスタムTというやや短いバレル(35.5p)のピストル・グリップ・タイプとカスタムU(メタル・ストック仕様?詳細不明)があった。
Remington M31RS2 Riot Shotgun Pistol Grip Type the 50th Anniversary of the MGC Establishment Model (MGC, 3rd model, late-2000s limited production, HW/ABS, cap firing, 1,480g)

 新日本模型・MGCは、MGCの創業50周年にあたる2010年4月に完全廃業することを1年以上前から決めていたが、その最後を飾るモデルとして、創業50周年記念刻印を入れたモデルを数種類発売することを2009年春にアナウンスした。発売されるのは、ハンドガンでは金型が残っているGM5ガバメント系モデルが数種あったが、長物ではM31RS2が2種(スタンダード・タイプとピストル・グリップ・タイプ)であった。
 長物モデルとしてM31RS2が選ばれたのは、このモデルがプラスチック製長物としてしては最も人気のあるモデルであったからであろう。同社としては、特別刻印を入れやすいプラスチック製モデルとして再販するには、同モデルへのこだわりと収益見込みの両方から、長物はこのモデルしかないと考えたのではないだろうか。
 ここで紹介するモデルは、ピストル・グリップ・タイプのものである。創業50周年記念の刻印が誇らしげに刻まれるレシーバーはHW製であるが、薄い肉厚で長いバレルはABS製である。前後2つのグリップはウォールナット製のものがおごられ、記念モデルとしての演出に華を添えている。ただし、価格は36,000円(税抜き。スタンダードは40,000円)と決して安くなかったこともあり(90年代の再販HW製モデルは2万円台前半であった)、少量生産にもかかわらず店頭に残っていることもあるが、程度のよい中古を安く手に入れられれば、購入する価値はあるであろう。

"Mad Max" Parallel Barrel Sawed-off Shotgun Delux Model (Hudson, late-1990s production, ABS, cap firing, 1,200g)  1978年に公開されたオーストラリア映画「マッド・マックス」で、メル・ギブソンが演じる主役マックスが使っていたショート・バレルのショットガンを再現したモデルである(よく見るとかなりちがっているが・・・)。
 ハドソンはよくぞこのようなマイナーなモデルをモデルガン化してくれた。しかも、ブラック仕様の他にシルバー・メッキ仕様も発売され、その上それぞれにスタンダード(プラスチック製ストック)とデラックス(木製ストック)があった。また、どちらが先に作られたかわからないが、バレルとストックが標準の長さのダブル・バレル・ショットガン(スタンダード、デラックス)も発売されている。
 発売当初のモデルでは、外箱も映画のポスターと同じ図柄(写真右上:公開時のチラシ)を使っていたが、再販された時には味気ないただの文字だけ(写真右下)の箱になっていたのは残念だ。なお、あまり細かいことを言うのは失礼だが、parallelがpalallelに(つづりミス)、sawed-offがsawed offに(文法ミス)なっているのが気になる。現行のSten MK IIIの箱にもBritishがBuritishと書いてある。箱は商品の顔でもあるので、確認をしっかりしていただきたい。
 なお、本モデルをこのコーナーに分類したのは、マッド・マックスが警察官だからであり、実際にポリス・モデルだからというわけではない。 
"Mad Max" Parallel Barrel Sawed-off Shotgun Standard Model Silver Metal Type (Hudson, early-2000s production, ABS, cap firing, 1,240g)

 ハドソンのマッドマックスには、プラスチック製ストックのスタンダードと木製ストックのデラックス(6,000円高)があり、それぞれにバレルとレシーバーがブラック色のものとシルバー色のもの(2,000円高)があったので、計4種類が発売されていたことになる。ここで紹介するモデルは、スタンダードのシルバー・モデルである。
 レシーバーの色は、亜鉛合金製部品にメッキがかけられていることもあり、クローム・シルバーとも言うべき通常のシルバー色である。一方、バレルの色は同社が「シルバー・メタル」と称しているように、やや黒みがかったシルバーで、レシーバーの色とは若干異なっており、両者のコントラストが楽しめるようになっている(写真でそのちがいがわかるだろうか?)。
 ここで紹介しているモデルは2004年に再販されたときのものであるので、80年代に出された初期のシルバー・モデルもレシーバーとバレルの色が若干異なっている仕様であったかどうかはわからない。なお、2009年にも若干数が再販されたが、その時はバレルがシルバー・メタルでレシーバーがブラックであった。

Double Barrel Shotgun 12 Gauge Delux Model (Hudson, early production, ABS/zinc alloy, cap firing, 1,780g)  子供の頃、生まれ育った町のはずれにクレー射撃場があった。そこでよく目撃した散弾銃は大抵が2連装のもので、撃ち終わってバレルを折ると、撃ち殻がポンと飛び出したのを覚えている。したがって、私にとってロング・バレルのショットガンと言えば2連装のスポーツ競技銃という印象があるが、本モデルはレシーバーに"COMBAT SHOTGUN"と刻まれているとおり、ポリス・モデルとして発売されたものと言えよう。
 ハドソンはマッドマックスを発売してから約2年経った1984年末に、マッドマックスのレシーバーにロング・バレルとスタンダード・ストックを装着したダブル・バレル・ショットガンを発売した。発売されたのは木製ストック付きのモデル(初版24,600円→再販32,000円)で、後にプラスチック製ストック付きのスタンダード・モデル(初版14,800円→再販22,000円)が発売されると、デラックス・モデルと呼ばれるようになった。
 ここで紹介するモデルは、初版のデラックス・モデルである。木製ストックが高級感漂う質感を演出しているほか、重量増にも貢献している。レシーバー部分はマッドマックスと同じものが使われており、メカニズム的にも同様のものである。
 なお、マッドマックスは数年ごとに再販されており、直近では2007年に再販されたが、ダブル・バレル・ショットガンは売れる見込みがないためか、90年代半ばに再販されて以来絶版となっている。


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