Auto Mag .44


◇History and Comments◇
  The real gun of Auto Mag .44 was sensationally debut in the early '70s, first made by AMC, later by TDE, and finally by AMT. It had a unique style and mechanism. But it didn't work very well, and its specific bullets were not fully supplied. Therefore it soon bcame unpopular and disappeared.
  Auto Mag Modelguns were made by MGC, Kokusai and Marushin. MGC modeled up its first model (AMC version), which was made from plastic (ABS & HW), whereas Kokusai and Marushin modeled up its second model (TDE version), which was made from zinc alloy. Marushin also released its long barrel model called 'Clint 1' (AMT version), which was definitely named after Clint Eastwood, who used the Auto Mag in the movie titled Sudden Impact, known as Dirty Harry 4 in Japan.

AMC Auto Mag .44AMP Model 180 Blowback Model (MGC, 1st model, late production, ABS, CV paper powder blowback, 850g)

 「紙火薬6粒で銃口が6センチも跳ね上がる!」のキャッチ・フレーズで登場したあのオートマグ44の初代ブローバック・モデルがついに手元に帰ってきた!金属ボルトによって後ろ側がやや思い重量バランスは懐かしささえ覚える感触である。ただし、ここで紹介するモデルは最近になって中古で手に入れたものである。
 発売当時自分で購入した最初期のモデルは、デトネーターを固定するネジをゆるめると亜鉛合金製のチェンバーと一体型のバレル・インサートがはずれるという構造になっていたが、それが問題視されたのか、後に発売されたモデルではチェンバーが外部からピンで留められている(本品もそうなっている)。
 紙火薬ブローバックとしては究極の反動を味わえると評価された「CV副燃焼室付カートリッジ」は本モデルで採用されたのが初めてであったが(それ以外はM1カービンだけだったか?)、30年以上たって再び発火すればどのような感動を味わえるであろうか。

AMC Auto Mag .44AMP Model 180 Standard Model (MGC, 1st model, late production, ABS, paper powder firing, 800g)  「紙火薬6粒で銃口が6センチも跳ね上がる!」として登場した初代MGCオートマグであったが、より手軽にオートマグの存在感を楽しみたいという人向けに売り出されたのがスタンダード・モデルであった。すなわち、「ブローバックさせなくても、発火音だけでよい」または「発火もできるが、発火するつもりはない」という人向けに発売されたものである。
 作りは基本的に初代のブローバック・モデルと同じで、デトネーターが通常のファイアリング・ピンになっていることと、カートリッジが先端部に火薬を詰めるだけの専用タイプが付属していることが異なる点である。したがって、金属ボルトと金属チェンバーはそのまま使われている(ただし、最初期のチェンバーははずすことができて当局より指導があったので、ピン留めされてはずれなくなった第2期のものである)。なお、箱まで専用デザインのものになっているのは、当時のMGCの企業力を表すものと言えるであろう。
AMC Auto Mag .44AMP Model 180 All Silver Model (MGC, 3rd model, early production, stainless-coated HW, CP-HW blowback, 950g)  「紙火薬6粒で銃口が6センチも跳ね上がる!」という初代のMGCオートマグの登場はセンセーショナルであった。私もこの前宣伝に動かされ、発売と同時に購入した。実際に発火すると、「ズシンツ!ズシンッ!」という決して大きくはないが迫力のある音と共に重いカートリッジがはき出された。それは、それまでのプラスチック・オート(P210、GM2)とはまったく異次元のものであった。この初代モデルはボルトに金属を使っていたのでそのような芸当ができたわけであるが、金属ボルトは問題があるとして後にプラスチック製ボルトに変更された。その後は、シルバー・モデル、透明モデルなどのバリエーション展開を経ながらしばらく製造され続け、CP化モデルも販売された。、
 90年代のHW化ブームでオートマグもHW化され、プラスチック・ボルトのABS製モデルに対して何と50%も重量がアップし、金属モデルに迫るものとなった。しかし、時代はMGC廃業寸前のときでもあり、タイトーに引き継がれた後にもごく短期間製造されたが、まもなく絶版となってしまった。HW版は最初にオール・シルバー・モデルが発売され、後にナチュラル・モデルが追加された。当時のオール・シルバーはHW材に蒸着メッキされているためメッキがはがれやすく、少しでもこすれたりぶつけたりすると色が落ちてしまうので、大変気を遣う。また、タイトーになってからはブラック・モデルが追加された。ただ、実銃のオートマグはステンレス製のみであるので、色は当然ステンレス・シルバーだけであり、黒いオートマグというのはありえない。
 なお、件の初代金属ボルト付きモデルは、「紙火薬6粒で6pなら、10粒なら10pだっ!」とばかりに無理な発火を続けたところ、リコイル・ロッドが折れ、レシーバーにもクラックが入ってお釈迦になってしまった…。今考えれば本当にもったいないことをしたが、中学生の頃のことだから仕方がない。ということで、最近になって当時の初代モデルを手に入れた(本ページ最上部のもの)。
AMC Auto Mag .44AMP Model 180 Natural Black (MGC, 3rd model, early production, HW, CP-HW blowback, 950g)
<左>
 MGCニュース1976年版に掲載された初代オートマグの発売告知記事。ローマン、トルーパーと共にこの年の目玉であった。
<中・右>
 初代オートマグのチラシ(表・裏)。実銃の解説、新型CVカートリッジの威力等が載っている。金属ボルトだけで150gあり、ABS製ながら総重量は830gもあったことがわかる。 
High Standard Auto Mag .44AMP Model 180 (Kokusai, zinc alloy, cap blowback, 1,410g)  実銃のオートマグには70年代だけで発売元が大きく分けて3種類存在する。すなわち、AMC製、TDE製、AMT製である(その後も数社に受け継がれて現在に至っている)。コクサイがモデル化したのはこのうちのTDE製で、その意味ではマルシンと同じである。ただし、TDE製にはハイ・スタンダード社が販売したバージョンが存在したため、レシーバーの刻印にそのことが記されているものがあり、コクサイがモデル化したものもそれである。
 コクサイのオートマグは1978年にMGC製(76年発売)に次いで発売されたものであるが、後発のマルシン製を含めた3つの中ではサイズやメカニズムの点で実銃にもっとも近いものとされている。特にMGC製で実銃と逆であると不評であったセイフティーの作動位置が実銃と同じになっている点が発売当時高く評価された。ただし、実銃はかなりユニークなメカをもっているので、コクサイのモデルガンですらコスト面や安全面の観点からいくつかのデフォルメが施されている。
TDE Auto Mag .44AMP Model 180 (Marushin, zinc alloy, PFC blowback, 1,370g)  MGCが初版のAMC版をモデル化したのに対して、マルシンはAMCの倒産後に権利の委譲を受けて再生産を行ったTDE版をモデル化した。両者のちがいはレシーバー左側の刻印に表れている。
 メカニズムについては、MGCのオートマグほどではないにしろ、やはり実銃からはかなりのアレンジが見られる。また、金属モデルであるので、当然サイド・ファイヤー式となっている。外観の仕上げについては、マルシンの金属モデルとしては異例なほどよくなく、表面のでこぼこやメッキ時の泡のようなものやむらが残っている。また、木製グリップがおごられているが、これもかなり安っぽい作りである。
 本モデルは90年代半ばに再販されたもので、その際に初版にはあったグリップ前部のセレーションが省略されてしまった。なお、再販モデルが出てしばらくしてから「クリント1」という長銃身モデルも出された。ただ、これによって金型が変更されてしまったので、もはや本モデルの再販は望めなくなってしまった。
AMT Auto Mag .44AMP Model 280 "CLINT 1" (Marushin, early production, zinc alloy, PFC blowback, 1,465g)

 元になった実銃は、映画俳優クリント・イーストウッドが所有する世界に1丁しかないカスタム・モデルである。
 1981年のある日、なじみのガン・ショップに立ち寄ったイーストウッドは、そこでショー・ウィンドーに飾られていた.44オートマグに一目惚れした。そのことをショップのオーナーが当時オートマグを生産していたアルカディア・マシーン&ツール(AMT)社の社長に伝えたところ2人の対面が実現し、その場でイーストウッドのために特別にバレルを8−1/2インチに延長したカスタム・モデルがプレゼントされた。そのモデルには "CLINT 1"というシリアル・ナンバーが刻まれていたのである。それに感動したイーストウッドは自分が主演する映画でそのモデルを使うことを社長に約束し、その2年後にできあがった「ダーティハリー4」(Sudden Impact)で本当にそのモデルを使用したのである。映画の冒頭及びクライマックスで炸裂するオートマグの雄姿を記憶しているファンも多いことであろう。ただし、この時に使われたのはイーストウッドがAMT社長に依頼して作ってもらったステージガンで、こちらには "CLINT 2" というシリアル・ナンバーが刻まれていた。なお、写真の速報チラシ(単色)にはラストシーンでイーストウッドがクリント1をかまえるシルエットが、本チラシ(カラー)の上部には「新型豪銃44オートマグ激射!」の文字が見られる。
 マルシンは、すでに同社から出されていたTDE社刻印のモデルガンの金型を改修し、新たに映画で使われたものとそっくりなモデルを開発して販売し始めた。当初は"CLINT 1"のプレートが誇らしげに入った木製箱入りの豪華版(29,800円)であったが、後に紙箱に入った廉価版(24,800円)へと変更された。長く伸ばされたバレルやレシーバー左側の刻印は実銃のものを忠実に再現しているが、やや設計の古い通常のブローバック・モデルを変更して作っただけであったので、旧モデルで物足りなかった点などもそのまま受け継がれてしまった。また、木製グリップをつけて高級感の演出を図ったのまでは良かったが、実銃のそれは木目調をきれいに出したプラスチック製であったというのは皮肉なものである。
 金型がガスガン用に改修されてしまったので、もはや再販は期待できないと言われており、現在では発売時定価を超えるプレミアム価格で取引されているが、タナカのG17やG18の例もあるので、いつの日か金型がモデルガン用に再改修されて再登場するかもしれない。


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