M1911 World War I 1917-1967 Commemorative Model
The Battle of Chateau Thierry (MGC, HW, CP-HWR blowback, 710g) |
実銃は1967年に第一次世界大戦終結(1917年)50周年記念として発売された特別モデルである。スライド左側にはニックネームの由来ともなっている「シャトー・テリーの戦い」(The
Battle of Chateau Thierry)の様子があしらわれ、右側には記念モデルの刻印が誇らしげに入れられている。
モデルガンについては、すでに六研/エランから「第1次世界大戦終結記念シャトウテリー」(スーパー・ロックライト製、139,000円、149丁限定生産)という高級モデルが出たことがあるが、今回は同型のものがMGC(新日本模型)よりGM5のバリエーションという形でより手頃な値段のモデルとして発売された。
スライドの刻印は実銃と同様に入れられており、これまでのMGC製ガバメントにはなかった新鮮な印象を与えるものとなっている(ただし、実銃やエラン製のように金色は入れられておらず、取説に自分で着色する方法が示されている)。また、左右のグリップには実銃と同じデザインの大きなメダリオンが入れられており、特別モデルの雰囲気をよく出している(もっとも、エラン製・MGC製とも、実銃ではグリップのメダリオン下に埋め込まれているプレートが省略されているのはおしい)。
本モデルで最も残念なのはいかにも安っぽい感じを与えるプラスチック製のグリップで、これは多少値段が上がったとしても木製としてほしかった。また、本体の黒光りするブラック塗装も以前のようなマット・ブラック色にして、もう少し落ち着いた雰囲気を持たせてほしかった。
なお、実銃には他に「マルネの第2の戦い」(the 2nd Battle of the Marne)などの記念モデルもあり、ここで紹介しているモデルと同じような戦いの様子がスライドに刻まれている。 |
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| M1911 WWI Commemorative Model (MGC) with the Mulberryfield wood stock (640g) |
上のMGC製モデルの解説にもあるように、安っぽい印象を与えるMGC純正のグリップ(HW製)は何とかならないものかと思っていた。そこで、ここではマルベリーフィールドより発売された本モデル専用の木製グリップに付け替えた写真を紹介する。これでようやく記念モデルにふさわしい外観が演出できた。
本グリップは、モデルガンが発売された直後に、愛知県春日井市にある「インディペンデンス」というショップから発売されたことが当時のGun誌で紹介されていた。いつかは欲しいと思っていた物であるが、たまたま春日井市に出かける用事があったので、そのおりに購入したものである。
なお、蛇足ではあるが、「マルベリーフィールド」というブランドはインディペンデンスの店長さんの個人ブランドであり、同ブランドでMGC製品用部品が数多く発売されているのも、かつてMGC名古屋店の店長を務めたこともある方ならではのものである。 |
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| Rokken/Elan The Battle of Chateau Thierry (from the Elan catalog) |
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M1911 WWI
Commemorative
The 2nd Battle
of the Marne
(real gun) |
| (別冊Gun「コルトのすべて」より) |
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M1911A1 World War II Commemorative Model (1970)
Pacific Theater of Operations (MGC, 1st limited production, HW, CP-HWR blowback, 625g) |
実銃は、上の第1次世界大戦記念モデルが発売された3年後の1970年に終戦25周年を記念して出されたものである。この記念モデルには「太平洋戦線」モデルの他に「ヨーロッパ戦線」モデルがある。実銃のコレクターにとっては両方そろえる楽しみもあるが、それぞれの戦場で実際に戦った兵士にとっては、まさにその特定のモデルこそ価値があるのであろう。
モデルガンの第2次大戦記念モデルは、1979年にMGCよりGM2のシルバー・モデルをベースにした「太平洋戦線」モデルと「ヨーロッパ戦線」モデルが特別限定販売されたことがある。当時のスタンダードGM2が4,500円であったのに対して、そのモデルは20,000円という超高級モデルであった。また、当時はまだABSモデルが金属モデルにこだわっている大人のモデルガン・ファンには認められていなかったので、おそらくお金持ちでABSモデルに偏見を持たない一部のマニアしか手に入れなかったであろう。あまりにも希少なモデルなので、現在では雑誌の広告(Gun誌1979年10月号)や記事(Gun誌1998年11月号)等でしか見ることができない。また、1995年にはリアル・マッコイより、なんと純銀製の両戦線モデルが実銃より高価な79万円という価格で限定販売されたこともあった。
ここで紹介するモデルは、ニューMGC上野店が閉店セールの目玉として2006年2月に「20丁限定、店舗販売限定」と広告を打って売り出されたものである(上のモデル)。ただ、広告への反響が大きかったために、2月下旬になってほぼ同数くらい(おそらく25丁)再販された(下のモデル)。基本的にはHW製のGM5の刻印バリーションである。グリップは実銃に装備されているものに近い雰囲気をもった木製のものがおごられているが、もともとチェッカー・タイプであったグリップのチェッカーを削り落としてスムーズ・タイプにしたものらしく、チェッカーを彫ったときの最深部の傷跡があちこちに残っているのが残念である。
さて、同じモデルを2丁ここで紹介するのは、両者の刻印の入れ方がまったく異なっているからである。簡単に言ってしまうと、初期生産品には実銃と異なる点がかなりあり、再販品はそれが改善されたものと言える。
第1は、スライド左側の刻印フォントのちがいである。実銃では戦場となった地名が何の変哲もないゴシック体で入れられているが、初期生産品ではそれが少しおしゃれなフォントになっている。このあたりは実銃の写真を見なければまったく気にならないが、別冊Gun誌「コルトのすべて」やかつてのGM2版の写真を見たことがあるマニアからクレームがついたのではないだろうか。この点は再販品では改善されている。
第2は、スライド刻印のつづりミスである。初期生産品ではスライド右側の"THEATER"という語が"THEATE"となってしまっていた。この点は本ホームページでの指摘(「つれずれなるままに」2/11/06参照)が効いたのか、再販品では改善されている。ところが、逆に再販品はスライド左側の"PEARL
HARBOR"が"PEARE HARBOR"になってしまった。また、個体によっては"TOKYO"が"TOKY"になってしまっているものもあった。
シリアル・ナンバーは実銃ではフレーム右側に「○○○○PTO」(おそらくPTOはPacific Theater of Operationsの頭文字)のように入れられているが、モデルガンでは普通の通し番号になっている。初期生産品は「SPG−05○○」、再販品は「SPG 052○○」となっているので、シリアル・ナンバーを見ると生産ロットがわかるようになっている。また、写真でもわかるが、箱も若干異なったものが採用されている。
なお、フレーム左側には以下の刻印があるが、フォントや刻印の深さなどの点で両者にほとんどちがいはない。
COLT'S PAT. F.A. MFG. CO.
HARTFORD. CONN. U.S.A. |
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M1911A1 World War II Commemorative Model (1970)
Pacific Theater of Operations (MGC, 2nd limited production, HW, CP-HWR blowback, 625g) |
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M1911A1 World War II Commemorative Model (1970)
Pacific Theater of Operations (MGC, 3rd limited production, HW, CP-HWR blowback, 625g) |
上の2つのモデルはニューMGC上野店が閉店する際の特別限定モデルのはずであったが、実は新たに立ち上がった新日本模型・MGCでは密かに(?)本モデルを増産していたようで、同店が無くなった後に通信販売専用品として販売されていた。本品は、そのカタログを見て購入したものである。電話で申し込んだ時に確認した話では、最後に残った5丁のうちの1丁だとのことであった。
基本的には直上の第2次ロット品とまったく同じものであるが、箱のシールの位置がちがう(!)ので紹介することにした。
なお、フレーム右側にあるシリアル・ナンバーは下二桁が90番台なので、当初は第2次ロット以降に改良されたモデルは全部で約100丁が生産されたものと思っていたが、知り合いが下3桁が3○○というシリアル・ナンバーのものを持っているので、実際には百数十丁が生産されたようである。 |
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☆刻印フォントの比較☆
Comparison of the carvings on the above two models |
☆実銃の写真☆(別冊Gun誌「コルトのすべて」より)
*photos from Gun Annex Vol. 6: All about Colt |
初版モデル
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The real gun of
Word War II Commemorative Asiatic-Pacific Theater
 
※アメリカ軍による両戦線の正式な呼び名は次のとおりである
「太平洋戦線」:Asiatic-Pacific Theater
「ヨーロッパ戦線」:European-African-Middle Eastern Theater
したがって、スライド刻印とプレート刻印が異なっている。 |

※つづりミス |
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再販モデル
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※つづりミス |
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☆旧MGC製 GM2時代の特別限定モデル「第2次大戦記念ヨーロッパ戦線モデル」☆
MGC M1911A1 WWII Commemorative European Theater of Operations Model (1979), based on the GM2-type chrom-plated ABS model
*photos from Gun Annex Vol. 6: All about Colt, published by Kokusai Shuppan Co. Ltd. |
 (月刊Gun誌1998年11月号より) |
| スライド左側刻印 |
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発売時のMGCの広告 |
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スライド及びフレーム右側刻印 |
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※「太平洋戦線」モデルとはスライド刻印の
入れ方が左右逆になっている。 |
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M1911A1 World War II Commemorative Model (1970)
European Theater of Operations Egypt Custom (customed by Egypt, based on the early model of Marushin
M1911A1, silver-coated ABS, PFC blowback, 575g) |
M1911A1第2次世界大戦記念ヨーロッパ戦線モデルは、メーカー製としてはMGC、リアル・マッコイ、ホビー・フィックスから出されたことがあるが、カスタム・ショップより既成のM1911A1を利用した刻印カスタムとして出されたこともあった。ここで紹介するエジプト(カスタム・ショップ名)製もその1つである。
ベースとなったのはマルシンのサイド・ファイヤー式ABS製モデルであるが、スライドの刻印以外には手をつけていないので、実銃はシリーズ70をベースにして作られたものであるのに、ハンマー、サム・セーフティー、グリップ・セーフティー等の亜鉛合金製部品はM1911A1のものとなっている。
刻印は、元々あったスライドのものが削り落とされて、新たなものが削られている。その刻印はどのように彫られたものか不明であるが、本品が作られたであろう1980年代は、レーザーの刻印機がまだ一般的ではなかったので、おそらく手彫りまたはスタンプによるものであろう。スライド右側の地名刻印と葉の模様が若干重なってしまっていることからすると、葉を手彫りした後に何らかの方法で地名を機械彫りしたのではないかとも考えられる。ただし、フレームの刻印については、元々右側にあったものがそのまま残され、そのせいもあって、本来右側にあるべきサークル・ランパントのマークが左側に彫られている。
本体の色は、実銃はニッケル・メッキされた光沢のあるシルバー色であるが、メッキ技術を持たないエジプトは、やや黄色がかったマット・シルバー色の塗装で仕上げている。したがって、どこかにぶつけたりこすったりすると、塗装がはげてしまうので注意が必要である。
グリップは実銃に近いやや濃いめの茶色をしたスムース・タイプのシリーズ70用木製グリップで、エジプトお得意の真鍮製板重りがはさまれ、重量増加に一役買っている。また、マガジンはクローム・メッキされたものがおごられている。
なお、本品はオークションで見つけて手に入れたものであるが、もう一方の太平洋戦線モデルも作られたのかどうかは定かではない。 |
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M1911A1 World War II Commemorative Model (1970)
European Theater of Operations (Hobby Fix, 2nd special limited production, 22 gold-plated zinc alloy,
incapable of inserting cartridges, 1,105g) |
2008年7月、M1911A1、シリーズ70、M1911A1コマーシャル・ミリタリー、ナショナル・マッチ・プレ・ウォー・タイプに続く、「クワック・ショット・アクション」ガバメントの第5弾がホビー・フィックスより突然発売された。しかもそれは、ガバメント・ファンが待ち望んでいた、M1911A1第2次世界大戦記念モデルの2丁セットであった。40組完全限定で製作されたモデルは、事前にユーザー登録してあった会員に優先販売され、残った6組だけがyahooオークションに出されたが、126,000円という高額で、しかも深夜に出品されたにもかかわらず、朝までにすべてが売れてしまった。それを翌朝以降に知ったガバメント・ファンの多くは悔しがったことであろう(私もそのうちの一人であった)。ところが、自分のように再販を望むマニアが多かったためか、2009年4月に20組限定で再販され、そのうちの数組がオークション販売された(今回は数組が一般店でも発売されていた)。ここで紹介するモデルもその再販品である。
上のMGC製モデルの解説にもあるように、第2次世界大戦記念モデルには「太平洋戦線モデル」と「ヨーロッパ戦線モデル」の2種類がある。それぞれスライドに
"PACIFIC THEATER OF OPERATIONS"、"EUROPEAN THEATER OF OPERATIONS"と刻まれているが、実銃収納箱内にある金属プレートを見ると、正確にはそれぞれ
"Asiatic-Pacific Theater"モデル、"European-African-Middle Eastan
Theater"モデルと呼ばれるようである。
そして、ホビー・フィックスは、その両モデルを実銃に限りなく忠実な外観を再現したモデルガンとして蘇らせた。同社の説明によると、基本はシリーズ70でありながら、次の点がミリタリー・モデルと戦後コマーシャル・モデルが混在しているそうである。
@ハンマー・スパーはミリタリー用のナロー・タイプ
Aリア・サイトはコマーシャルの半月のリフレクション・カットの大きくなったもの
Bメイン・スプリング・ハウジングはミリタリーのランヤード付き
Cグリップ・セーフティーはコマーシャルと同型の上下が薄いホーンのもの
本モデル最大の特徴であるにぎやかなスライドの刻印は、実銃から正確にトレースされたものが刻まれ、寸分のすきもない外観となっている。また、バレル、バレル・ブッシング、プラグ、リア・サイト、ハンマー、スライド・ストップ、サム・セーフティー、グリップ・セーフティー、メイン・スプリング・ハウジング、マガジン・キャッチはステンレス・メッキされ、マガジン(ダミーで下半分のみ)とグリップ・スクリューはステンレス製のものが用いられるなどして、22金メッキされた本体に美しいアクセントを加えている。そして、グリップは最高級のココボロ材スムース・スキンのものがおごられ、見た目と握り心地の両方で高級感が演出されている。もちろん、メカニズムはクワック・ショット・アクションであり、やや長めのトリガーを引くと勢いよくスライドが動く動作可能モデルである(しかし、ここでは外観を重視して、付属していた外観用トリガーに付け替えてある)。なお、チェンバーは空いているので、1発ずつならダミー・カートリッジをエジェクション・ポートから装弾・排莢できる。そのダミー・カートリッジは、実銃同様にクローム・メッキを施された真鍮製のものが付属している。
また、特別付属品として、実銃用プレゼンテーション木製ケースを製作しようという人のために、実銃取材時に撮影した木製ケースの写真がCDで提供されている。ここでは、その資料を元に作られてオークション販売されていた簡易木製ケースに本モデルを収めた写真も載せてみた(それぞれの右下のもの)。
取説は最初に製作されたM1911A1と同じものが付いており、外観やメカニズムが異なっていることにはふれられていない。収納箱は本体全景写真に写っている簡素なものがそれぞれに付いており、さらに2つを縦に重ねて収めるダンボールの外箱(やや深さが足りない)が付いている。
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M1911A1 World War II Commemorative Model (1970)
Pacific Theater of Operations (Hobby Fix, 2nd special limited production, 22 gold-plated zinc alloy,
incapable of inserting cartridges, 1,105g) |
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