GM9: Other Customs 


◇History and Comments◇
   After Colt finished making the military version of the Government models, some other makers have been making .45ACP or .38 Super automatic pistols which have the same looking and mechanism as the Colt Government. They are called "clone models" of the Governments. Such models are made by Springfield Armory, Kimber, AMT, and so on.
  There are also other custom models made by some individual gunsmiths, not by makers, as well. Such models are J. W. Horg's, Clark's, Wilson's, Bob Chaw's, and so on.
  Modelguns of such GM-clones have only been being made by MGC, and was once by WA . Among them, Springfield Armory's models have been already introduced on the "GM7" page, Kimber models on "GM8", Horg's "GM4" and Clark's on "GM6". Then some other makers' and individual gunsmiths' models are shown on this page.


M1911A1 U.S. Army Model Combat Custom (WA/MGC, limited production, ABS, paper powder blowback, 495g)  ウエスタン・アームズ(WA)がMGCと提携して同社のカスタム・モデルガンを作り始めた初期のモデルで、いわゆるGM2の2ndモデル(サイド・ファイヤー、紙火薬仕様)を利用して作られたものである。この頃のGM2では、カートリッジはアルミ製の2ピースのものが用いられており、サイド・ファイヤー式ながらメンテナンス製を考えてリム部から押し出せるインナー・ピースが付いたタイプであった。また、デトネーターはそのカートリッジとの組み合わせで最大限の効果を発揮できるような特殊な構造をしたものであった。
 さて、GMコンバット・カスタムとしては78年末に本モデルが最初に発売され、その後1〜2年余りの間にいくつかのバリエーションが展開された。当時のWAの広告によると、オリジナルのGM2とのちがい(特別仕様)は以下のとおりである(一部は現代表現に修正)。
<スライド>
 @ボーマー・タイプ・リア・サイト(スチール製)
 Aコンバット・フロント・サイト
 Bスライド・トップ Ribbing加工
 Cロー・エジェクション・ポート加工
<フレーム>
 Dスクエアー・チェッカー・トリガー・ガード
 Eグリップ及びフレーム Ribbing加工
 Fストレート・メイン・スプリング・ハウジング
 Gスペシャル・ロング・スライド・ストップ
 Hコンバット・アンビ・セイフティー(スチール製、クローム・メッキ)
 Iスチール・トリガー・シュー
 Jコマンダー・タイプ・リング・ハンマー(スチール製)
 Kクイック・ドロー・タイプ・グリップ・セイフティー
 Lスペシャル・コンバット・マガジン・ボトム加工
 Mチャッカード木製グリップ(フランス・クルミ、メダリオン付)
 Nハード・ニッケル仕上げフレーム
 この他にも、トリガーとマガジン・キャッチ・ボタンが金メッキされているというカスタム内容がある。
 刻印は基本的にGM2のものが用いられており、スライド左側はM1911A1のものでありながらランパント・マークは省略されている。スライド右側にはMGCのオリジナル刻印に加えて COMBAT CUSTOM という名称や WESTERN ARMS というメーカー名が加えられ、その右側にはモデルガンとしてのシリアル・ナンバーが彫られている。
 さらに、特別装備として黒い紙張りのハード・ケースが付いていた。
 これだけのスペシャル・パーツ&仕上げが満載のモデルだけに、当時の販売価格は28,000円と、スタンダードのGM2(5,500円)の5倍以上もした。後にGM5を使って10種類以上も展開されることになる「コンバット・コマンダー・カスタム」の先駆けとなるモデルと言えるであろう。
MK IV Series '70 Government Model Combat Custom (MGC, limited production, HW, CP-HWR blowback, 635g)  1999年にシリーズ70のバリエーションとしてニューMGCで限定発売されたモデルである。一見しただけでは通常のシリーズ70とあまり区別がつかないが、「コンバット・カスタム」という名前が付いているとおり、何点かの特別装備がある。
 第一の特徴は、コンバット・カスタムとしてはごく初期のモデルによく見られたリボルバー用の可動式リア・サイトが付いていることである。本モデルに付いているものは、実銃にもよく見られるパターンとして、S&WのKフレーム以上のダブル・アクション・リボルバーに装備されていることが多い、いわゆる「Kサイト」である。したがって、本モデルを「Kサイト・カスタム」と呼ぶ人もいる。また、それに合わせてフロント・サイトもリボルバーのそれと同じようにレッド・ランプが付いたものが載せられている。これら両サイトによって、ガバメント・モデルとしては大変珍しい外観となっている。
 その他には、フレームのグリップ部前面とメイン・スプリング・ハウジングがボブ・チャウ・スペシャルのように手彫りで粗く削られていること、セミ・ロングのサム・セーフティーが装備されていること、シルバー・リング・ワッシャーがきれいな木製グリップがおごられていること等がカスタムとしての存在感を主張している。
 なお、フレーム右側には「12581C70」というシリアル・ナンバーらしき番号が刻まれているが、実銃のシリーズ70を初めとするコマーシャル・ガバメントにはこのようなシリアル・ナンバーの入れ方はなく、MGC独自のナンバー刻印のようである。
Mark IV Series 70 Rib Sight Custom with Herrett's Target Shooting Woodstock (personal custom based on the MGC GM5 HW model, HW/ABS, CP-HW blowback, 800g)  ガバメント・モデル(M1911及びM1911A1のコマーシャル・モデル)の中で、今でも最も人気が高いのがいわゆる「マークW シリーズ70」というタイプのものである。それまでのマークVがミリタリーモデルであるM1911A1の単なるコマーシャル刻印モデルであったのに対して、より正確なコンバット・シューティングに対応するためにブッシングを改良し、バレルもそれに併せて先端をやや太くしたのがシリーズ70であった。そのシリーズ70を最小限のカスタムでターゲット・タイプにしたのが、スライド上部にリブ・サイトを載せたリブ・サイト・カスタムであった。ガバメントに力を入れていたMGCは数々のガバメント・カスタムを発売したが、その1つとして旧MGC時代にガバメント・カスタム・シリーズとして、そして新日本模型・MGC時代にはニューMGC直営店でのみ限定発売品として、「リブ・サイト・カスタム」を発売したことがあった。
 さて、ここで紹介するモデルは、スモール・カートリッジ時代のHW製GM5を前所有者が個人的にリブ・サイト・カスタムに仕上げたものを中古で手に入れたものである。件のリブ・サイトはプラスチック製のもので(したがって、それほどの重量増になっていない)、スライド上部にヘキサゴン・スクリューで止められている。リア・サイトは大型の可動式のものが付いているが、残念ながらフロント・サイトが欠品である。また、グリップはへレッツ社製のターゲット・シューティング・タイプ木製グリップが装着されている。ワルサーGSPのグリップのような超大型の独特なスタイルが目を引く。
Mark IV Series 70 6" Long Slide with Rib Sight 7" Ported Barrel Custom (MGC, event limited production, ABS/aluminum alloy, CP blowback, 740g)  本モデルは、80年代半ばから展開されたMGCのガバメント・カスタム・シリーズの木製箱に入っているもので、すでに量産されていたモデルのカスタム品としてごく少量がMGCのモデルガン・ショーまたはニューMGCの直販で売られたものの1つであると思われる。
 本モデルの最大の特徴は、スライドの上に付けられているリブ・サイトである。これはアルミニウム合金の削り出しで作られたものと思われ、上部に縦にセレーションが入れられ、前後サイトが上手に載せられた頑丈なもので、スライドに4箇所のヘキサゴン・スクリューで固定されており、重量増に大きく貢献している。また、6インチ・ロング・スライドはすでに発売されていたホーグ・ナショナル・マッチ(セレーションが斜め、右側の刻印が"GOLD CUP NATIONALMATCH")のものではなく、ごく普通のマークWシリーズ70のものであるので、GM5の5インチABS製スライドを延長して特別に製作されたものである可能性が高い(スライド左側の刻印がうっすらと残っている)。
 また、前方に飛び出しているロング・バレルは7インチあるが、これは5インチ・バレルに2インチ分がパイプ・ネジで継ぎ足されたものである(写真参照)。したがって、手で軽く回すだけではずすことができる。
 フレーム部は90年代初頭に発売されたブラウン・マキシ・コンポのものとまったく同じものであるが、グリップが木製であること、スライド・ストップがロング・アームになっていること、サム・カードがパックマイヤー刻印になっていること等がオリジナルとは異なっている。実は、このフレーム部は上から3番目のクラーク・ボーリング・ピン・ガン・カスタムに付けられていたものであるが、両者の性格を考えて上下を交換したものであり、結果としてこちらの方が全体の雰囲気にまとまりができているように思われる。ただ、こちらのモデルはアドバンテージ・グリップ・システムがなくなってしまったので、その分の重量が軽くなってしまい、全体の重量バランスも上部ヘビーになってしまった。
Wilson Combat Mastergrade Ltd. Type B: Deluxe Model (MGC, early limited production, HW/ABS, CP-HWR blowback, 670g)  実銃はコンバット・シューターとしても有名なウィルソン氏がシリーズ80モデルをもとにマッチ・ガン用にカスタムしたものである。ウィルソンのモデルにはコンペンセイターがついたスーパー・グレードもあるが、こちらはコルト純正ナショナル・マッチに近いものである(実際、スライドを含めた基本的な部品はナショナル・マッチのものを使っているようである)。そこで、以前はナショナル・マッチに分類していたが、GMを細分化する過程で新たにこのページに載せ直した。
 本モデルガンはタイトーが発売したものである。シリーズ80及びWilson Combatの刻印とナショナル・マッチの傾斜セレーションを施したHW製スライドに、ブラウン・マキシ・コンポにも使われていたシルバー・メッキのABS製フレームとクローム・メッキのパーツ(マガジン・ストップ、サム・セイフティー、ビーバー・テール・グリップ・セイフティー、マガジン・ウェル等)が組み合わされている。
 本モデル独自のパーツとしては、Wilson刻印入りのバレルとブッシングが組み込まれている。また、スタンダード・モデルにはMGC製の木製グリップがついているが、デラックス・モデル(本品)にはウィルソンの純正木製グリップ(ウィルソン・メダリオン付ココボロ材)がおごられている。ただ、これらの分は価格にはねかえっており、スタンダードで28,000円、デラックスにいたっては39,000円と、MGC製GMモデルとしてはこれまでの最高値であった。
Wilson Combat Mastergrade Ltd. Type B: Deluxe Model (MGC, late limited production, HW/ABS, CP-HWR blowback, 670g)  タイトーから発売されたウィルソン・マスターグレードには、小さなちがいを含めると様々なバージョンが存在するようである。おそらくそれは、ニューMGC店直販のものか一般店販売のものかということや、生産ロットがちがっていることなどによるものであろう。ここでは、箱についているSPGのナンバーから、生産ロットのちがいということにした。
 上のモデルと比較すると、外観上でいくつかのちがいがある。例えば、スライド右側の刻印の入れ方が異なっている。上のモデルにはない GOVERNMENT MODEL の刻印が入れられているほか、その刻印とのバランスをとるためか、Wilson Combat の刻印の場所が若干異なっている。また、フレーム右側の刻印も異なっている。本モデルには、上のモデルにはない MGC-MCW(MGCカスタム・ワークス)の刻印が見られる。もしかしたら、専用フレームが無くなってしまったために、かつて生産したフレームを流用したのかもしれない。残念なのはブッシングにも入れられているはずの WILSON'S の刻印がないことで、これは明らかに部品不足で一般品を流用したものと思われる。なお、マガジン・バンパーも上のものより大きなものが付けられているが、こちらは箱の写真によると本モデルのものが”正しい”もののようである。
 グリップはいずれもウィルソン純正の実銃用木製グリップであるが、木の色合いがまったくちがうので(上のモデルはココボロ材、本モデルはキングウッド材のため)、全体フォルムの印象までもかなり異なっているように感じてしまうのが面白い。
Bob Chow Special Ichiro Nagata Version (MGC, early limited production, HW, CP-HWR blowback, 660g)

 実銃は、自身がトップ・シューターでもあったボブ・チャウ氏により究極のレース・ガンとして80年代初頭に作られたものである。チャウ氏はこれを2年間かけてたった3丁だけしか製作しなかったそうで、1丁は”45オートの神様”ジェフ・クーパー氏の一番弟子に、1丁はある外交官に、そしてもう1丁が日本人シューターのイチロー・ナガタ氏に贈られた。その実銃の写真は、1990年発行のMGC総合カタログ「シューティスト」に掲載されている。
 モデルガンのボブ・チャウ・スペシャルは、多くのマニアから発売が望まれながらも、その余りにも手の込んだ加工内容からなかなか発売されなかった(もっとも、GM5を利用したショップ・カスタムやイベント限定品のカスタムは販売されたことがる)。しかし、2000年代に入ってから、ようやくニューMGC専売のカスタム・モデルとして限定発売されたのである。
 そのカスタム内容は、実銃のそれがほぼ忠実に再現されている。すなわち、一見してそれとわかる外観上の特徴である、”すべてのパーツの角が丸められている”姿が手作業で表現されているのである。それは、スライドやフレームといった加工が簡単なHW部品だけでなく、リア・サイトやスライド・ストップ等の亜鉛合金製部品にまで及んでいる(ただし、実銃より加工量がやや少ない)。また、グリップ前部やトリガー・ガード前部の手作業風ステッピングも再現されている。さらに、本モデルのみの特別装備として、"CHOW"刻印の入ったバレルとブッシング、そして実銃そっくりに削られたへレッツ社製木製グリップが準備された。唯一実銃の写真(MGCカタログ1990年)と異なるのは、グリップ・セイフティーがビーバー・テイルではなくスタンダードであることくらいであろうか。なお、スライド左面のナンバー(NM7791435)は1963〜68年製造のナショナル・マッチのものであるが、フレーム右側にあるシリアル・ナンバー(13365B70)は1979年製のシリーズ70のものである。これは実銃がそうであるのか、モデルガンだけのものなのかは定かではない。
 これだけのカスタムが施されたモデルであるので、価格はMGCガバメント史上最高額の48,000円(税込み50,400)にもなった。元々は限定品で、特別なフェアの時のみ売られただけだったが、2006年に新日本模型・MGCになってからは1ヶ月程度の納期を待てば受注生産されていた。しかし、それも2006年末に同社がモデルガン生産から撤退したことにより、もはや不可能となってしまった。
 さて、上のモデルは初期生産品である。ただし、発売から数年たってからニューMGC上野店のショー・ウインドーに残っていたものを購入したので、もしかしたら再販品か、少なくとも第2ロット以降のものではないかと思われる。同店で直接購入したため消費税はつかなかったが、通常品なら2割引以上が当たり前なのに、本品は割引がいっさい無い定価販売品であった。このモデルの存在を知ったころは、「いくらなんでもGM5のカスタムにしては高すぎるんじゃない?」と思って食指が動かなかったが、いざ手にしてみると、価格に見合った加工がされていると思わざるをえない仕上げが施されているのがわかる。
 一方、下のモデルは2006年春に新日本模型・MGCとなってからの通信販売で購入(これも定価で購入)したもの、つまり受注生産による最終生産品である。上のモデルと比較して特に質的に落ちているという感じはしないが、リア・サイト、グリップ・セーフティー等の亜鉛合金製部品の一部がブルーイング処理のみなので、HW製部品との色合いに若干のちがいがある(上のモデルは亜鉛合金製部品もブルーイングの後に黒染めされている)。なお、グリップの重りが汚れてしまっているのは、木製グリップから染み出てくる液体のせいであろう。

Bob Chow Special Ichiro Nagata Version (MGC, late limited production, HW, CP-HWR blowback, 660g)
Bob Chow Special II designed and ordered by Ichiro Nagata (MGC, early limited production, HW, CP-HWR blowback, 840g)

 上のボブ・チャウ・スペシャルは、「45オートの神様」と呼ばれるジェフ・クーパー氏の一番弟子の要請により製作が依頼され、結果的に3丁製作されたうちの1丁が日本人シューターのイチロー・ナガタ氏に贈られた実銃がモデルガン化されたものである。ここで紹介するモデルは、そのナガタ氏がチャウ氏に再度自分から依頼して製作してもらった実銃が元になっており、その写真が1990年のMGCカタログ豪華版「シューティスト」に掲載されている。外観上一番目立つ特徴は、シリーズ70ラージ刻印の5インチ・スライドに7インチのエクステンション・バレルが装備されていることで、これはナガタ氏のアイデアであったという。後にナガタ氏はこの超ロング・バレルはナンセンスであったと思ったとのことで、ボブ・チャウ・スペシャルU改では6インチのポーテッド・バレルに変更されている。
 さて、モデルガンのボブ・チャウ・スペシャルUは、ニューMGC専売の限定品として2001年初夏にごく少量が発売された。発売価格はボブ・チャウ・スペシャル(T)と同額(税抜き48,000円)であった。
 外観は実銃のそれが比較的よく再現されている。具体的には、7インチ・バレル(チェンバーの"CHAW"刻印無し)、アンダー・カットのフロント・サイトとボーマーのリア・サイトが載ったシリーズ70のラージ刻印スライド、"CHOW"刻印入りステンレス色バレル・ブッシュ、専用レコリル・スプリング・ガイド及びプラグ、スウェンソン・アンビ・セーフティー、ロング・トリガー、親指の部分が大きくへこまされたホーグ(実銃はへレッツ?)社製ダイヤ・チェッカー木製グリップ、重量をかせぐためのアドバンテージ・グリップ・システム(鉄板。実銃にも付いている)、真鍮製バンパー付マガジン等が装備されている。また、トリガー・ガード前部、グリップ前部、メイン・スプリング・ハウジング後部のステッピング加工も手作業で再現されている。ただし、実銃のバレルはシルバーのエクステンション部がはっきりしたものであるが、モデルガンではブラックのスムーズ仕上げとなっている。なお、フレーム右側のシリアルナンバー"72893G70"は1978年製シリーズ70のものであるが、同社の他のシリーズ70には見られないものなので、おそらくこれも実銃のものを正確に再現したのであろう。
 Tは初版以降もニューMGCで何度かスポット販売されたり、新日本模型・MGCとなってからは受注生産されたりもしたが、Uは実銃の存在があまり知られていなかったこともあって一度しか発売されなかった(2007年にニューMGC福岡店で数丁限定販売された分を除く)。しかし、その分、現在では希少価値という点ではTよりもUの方が上であると言えよう。
 さて、上のモデルは初期生産品で、下のモデルはSPGマークの番号差(約4,000番)からすると、再販品というよりは第2次ロット品と思われる。そして、その間に興味深いちがいがあることがわかる。まず、スライドは、上のモデルはツールマークも見えるツルツル仕上げであるが、下のモデルはマット・ブラック塗装である。次にチェンバー部は、上のモデルには "CHOW" 刻印がないのに対して、下のモデルにはそれがきちんと入っている。実銃の写真でその部分を確認できないので、どちらが正しいのか正確な判断はできないが、おそらく、下のモデルを改善版と考えれば、そちらの方が実銃どおりなのであろう。また、バレルの色は上のものがスライドと同じ黒染めなのに対して、下のものはナチュラル・グレーである。さらに、これはよく見ないとわからないが、スライド左側のラージ刻印にもちがいがある。上のモデルの方がやや細字で深くくっくり入れられているのに対して、下のモデルではやや太く粗めに入れられていて、ランパント・マーク(馬)の大きさと位置にも若干のちがいがある。そして、スライド右側の "COLT'S GOVERNMENT MODEL" という刻印の位置がかなり異なっているのもわかるであろうか。なお、重量差が30gあるのは、上のモデルは中古で購入した際にアドバンテージ・グリップ・システムが付いていなかったために、別途手に入れたピンガン用のものを付けてあるのに対して、新品購入した下のモデルにはその3分の2ほどの厚さしかない鉄板がついていることからくるものであろう。

Bob Chow Special II designed and ordered by Ichiro Nagata (MGC, late limited production, HW, CP-HWR blowback, 810g)
AMT Hardballer Long Slide Custom (MGC, limited production, ABS, CP-HWR blowback, 610g)  実銃は、Arcadia Machine & Tool, Inc.(=AMT。あの44オートマグ「クリント1」を作った会社)がガバメント・シリーズ70のゴールド・カップ・ナショナル・マッチを意識して作ったもので、ナショナル・マッチのロング・スライド・モデル(6インチ)より1インチ(約2.5p)も長い大型ハンドガンである。
 モデルガンは、2000年にニューMGC直営店専売用として限定販売されたものである。Gun誌98年11月号の実銃記事の写真と見比べると、本モデルガンは実銃の雰囲気をとてもよく再現していると言える。ロング・スライドと7インチ・バレルは特別に製作され(バレルはイモネジで連結して延長されている)、スライドやフレームの刻印も実銃どおりに入れられている(90年代後半に登場したガスガンは、商標権の問題でスライド左側のメーカー・ロゴが"AMI"となっていた)。ただ、グリップ・セイフティー、リア・サイト、フロント・サイトなどは実銃と微妙に異なっている。また、実銃にはパックマイヤー製のような専用ラバー・グリップ(AMTメダリオン付き)が付いているが、モデルガンには普通のガバメント用が付いている。なお、ニューMGCではパックマイヤー製のラバー&木グリ付きというデラックス版も売られていた。外箱は通常のGMよりやや大きい専用サイズのものが用意された。
 なお、同名の実銃には、他に普通の5インチ・モデルもあるが、モデルガン化はされていない。
←with the Pachmayr American Legend Finger Groove Style grip (made of wood & rubber)

 上記でもふれているパックマイヤー製ラバー&木製グリップ(アメリカン・レジェンド・グリップ)を取り付けてみた。こうすると実際に握った時の重量バランスがよくなるだけなく、見た目のバランスもよくなるように思える。もちろん、高級感がアップされるのは言うまでもない。
 ただし、以前にニューMGCで説明を受けていたので予想していたことなのだが、このグリップはそのままでは装着できない。それはメダリオンを止めるゴムの部分が木製部の裏側に突き出ているからである。ニューMGCでは、対策としてその部分がぶつかるグリップ・ウェイトの一部に穴を開けていたが、ここでは単にウェイトをはずして装着するという方法をとっている。
AMT Hardballer Long Slide Custom Delux Model (MGC, limited production, ABS, CP-HWR blowback, 575g)

 すでに上に、スタンダード・モデルにデラックス・モデル用のグリップをつけた状態のものを掲載してあるが、正真正銘のデラックス・モデルを手に入れたので、改めてここで紹介することにする。
 発売は2001年春で、ニューMGCの「通信販売1周年記念」品の1つとして予約限定販売で売られたものである。ただし、2005年くらいまで店頭で発売されていたのを記憶している。
 さて、スタンダード・モデルとのちがいを演出するパックマイヤー・アメリカン・レジェンド・グリップ(=ALS。"S"はおそらくグリップを表す英語のstockの頭文字であろう)は上のモデル同様に木目の美しいものとなっている。また、表面から見えないデラックス・モデルの特徴であるグリップ・ウエイトの穴は写真(右上)で確認できるように開けられている。
 なお、パッケージはスタンダード・モデルと同じであるが、サイドにデラックス・モデルであることを表す小さなシールが貼られている(写真参照)。


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