Smith & Wesson Automatic Pistols


◇History and Comments◇
  Smith & Wesson(S&W) automatic pistols are regarded as tough and reliable as well as its revolvers. Among them, M39 and M59 series have been very popular as a combat gun.
  Modelguns of S&W automatics have been made by MGC and Marushin. MGC once made S&W Combat Auto 44 from blued zinc alloy, later gold-plated zinc alloy. They also made M39(ABS & HW), M59(ABS), M439(HW), M459(HW), M659(silver HW). The MGC M59 was one of the most popular plastic modelguns in the '80s. Marushin has made M39 and M439, whose inner mechanism is more realistic than that of the MGC models.


M39 Black HW Model (MGC, late production, HW, CP-HW blowback, 705g)  S&W9oオートの代表格的モデルである。70年代には「S&W44コンバット・オート」という金属製ハンドガンがMGCから発売されていたが、本モデルはその元になったモデルである。
 機構はサイド・ファイアー方式であり、ショート・リコイル機構も取り入れられていないが、マニュアル・セイフティーによるハンマー・デコッキングなどはうまく再現されている。MGCはM59の大ヒットを受けて、最初にこれをABSモデルとして発売した。また、後にオール・シルバー・モデルも追加された。
 本品は90年代にHWモデルとして復活したものである。これによって重量感はまずまずとなったが、材質以外の部分はどこもリファインされなかったことが残念である。なお、よりリアルなメカのモデルを望むなら、疑似ショート・リコイル機構が組み込まれているマルシンのM39の方がいいであろう。
M39 (Marushin, late production, HW, NPFC blowback, 665g)

 マルシンのM39はM439と共に1981年に発売された。当初はABS製のブラック・モデルだけであったが、後にメタル・フィニッシュ、ニッケル・フィニッシュ、ブラックHWモデル、EXHWモデルが追加された。また、マルシン得意のキット・モデルもABSとHWで出され、後者は2002年くらいまで再販されていた。ここで紹介するモデルは90年代末に発売されたブラックHWモデルである。2008年に再販されたEXHWモデルはダミー・カート仕様であるため、本モデルは現時点で最後の発火モデルである。
 MGCからもM39が発売されたが(上のモデル参照)、それとの最大のちがいは、本モデルは疑似ショート・リコイルが再現されていることである。また、エキストラクターもライブのもので、その動きはスライド右側から確認できる。ただし、発火方式はMGC製と同じくサイド・ファイヤーであるため、ファイヤリング・ピンの代わりにファイヤリング・プレートがある。なお、バレルはシルバー・メッキが施されており、外観上のアクセントにはなっているが、メッキ・バレルは発火するとヒビが入りやすく、またHW製のスライドも割れやすいので、新たに開発され装備されている強力なニュー・プラグ・ファイヤー・カートリッジによるブローバックは控えた方がいいであろう。 

M439 Natural HW Model (MGC, late production, HW, CP-HW blowback, 710g)  MGCはM39の限定版として一時だけABS版のM439を出したことがあるが、本格的に売り出したのはHW版となってからである。しかし、これもMGCの廃業と共に短命に終わってしまった。
 M39とのちがいは一見するとリアサイトのみのようであるが、実は右側のマニュアル・セイフティー(アンビ・デコッキング・レバー)の有無などにもちがいは見られる。ただし、実銃の写真を見ると、年式によってはその部分にちがいが見られないものもあるようだ。内部メカニズムは元となったM59同様に実銃とはことなるストレート・ブローバックで、基本設計の古さはいなめない。また、発火方式もサイドファイヤー式である。リアルさにこだわるマニアには疑似ショートリコイルが再現されたマルシン製のものの方がいいであろう。なお、本モデルはナチュラルHWとブラックHWの2色が発売された。
 上のモデルはナチュラルHW製のものである。塗装がされていないので、そのままではHW特有のゆじわが目立ってしまうが、その気になればブルーイングするのに向いているモデルである。
 下のモデルはブラックHW製のものである。塗装されたことでHW製品特有の表面の荒れが目立たなくなっている。また、塗装のせいでナチュラルHW製のものより15g重くなっている。
 M459はタイトーになってからも再販されたことがあったが、M439は再販されたことがない。MGCが完全廃業してしまった今となっては、他社がリバイバル生産しないかぎり絶版モデルであり、今後少しずつその価値が認められていくことであろう。
M439 Black HW Model (MGC, late production, HW, CP-HW blowback, 735g)
M439 Metal Finish Model (Marushin, early production, ABS, PFC blowback, g) Will be up in the near future.



M439 EXHW Model (Marushin, late production, EXHW, dummy cartridge, 690g)  マルシンのM439はM39と共に1981年に発売された。当初はABS製のブラック・モデルだけであったが、直後にメタル・フィニッシュとニッケル・フィニッシュ(シルバー・モデルは「M439」とは言えないが…)が追加され、90年代にはHWモデル、EXHWモデルも発売された。また、マルシン得意のキット・モデルもABSブラックとHWで出され、後者は2002年くらいまで再販されていた。その後は絶版となって中古がプレミアム価格で取引されていたが、2008年春にEXHWの完成品が再販された。ここで紹介するモデルはその最新のものである。
 マルシンのM439の最大の特徴は、MGC製では再現されていなかった疑似ショート・リコイル機構が組み込まれていることであり、実銃とほぼ同じメカニズムを楽しむことができる。ただし、発火機構は初期のサイド・ファイヤー式のままであり、ファイヤリング・プレートが前後するようになっている。また、今回の再販では発火仕様が見送られてダミー・カート仕様となり、バレル内にはスプリングの付いたダミー・カート・ストッパーが組み込まれたほか、カートリッジ内にもスプリングが入れられて、パーツ破損の防止とスムーズな排莢の対策が採られている。
 なお、今回の再販にあたっては実銃メーカーの認可を得ているので、刻印もメーカー・ロゴを含めて正確に再現されている(ただし、さすがに「MADE IN U.S.A. 」だけは"U"が"J"になっている)。
M59 Frame Silver Model (MGC, ABS, cap blowback, kit model, 550g)  MGCブローバック・ハンドガン最大のヒット作品と呼ばれているモデルである。キャップ火薬が登場してまもなく売り出されたもので、オープン・デトネーター方式のブローバック機構でありながら、その快調な作動性能は当時の雑誌でも絶賛されている。
 私もそうした評判につられて本モデルを購入したわけであるが、まったく未調整のキットモデルにもかかわらずよく作動し、1マガジン15連発(もちろん不発もあったが、DAなので簡単に不発弾を複数回たたくことができた)を大いに楽しんだ記憶がある。
 なお、完成品タイプは、オール・ブラック、オール・シルバー、フレーム・シルバーがあったが、キット品はフレーム・シルバーのみであった。
M59 Black Model Compensator Custom (MGC, limited production, ABS, cap blowback, 570g)  M59は発売当時に「MGCブローバック・オートの最高傑作」とマニアに言わしめたほど快調な作動をした傑作モデルであった。したがって、当然ながらバリエーション展開が考えられたわけであるが、その方法は大きく3つの道に分けられた。すなわち、1つは完成品が他のモデルに比べて高価であったことからキット・モデルを安価で提供して薄利多売をすること、2つ目は高級なカスタム・モデルを作って付加価値を付けること、そしてもう3つ目はマニアの心をくすぐるカスタム・パーツを販売することであった。
 ここで紹介するモデルは本品は中古で手に入れたものであるが、購入当時はメーカー系ショップのカスタムなのか、第3の展開目的に乗ったユーザーによる個人カスタムなのか不明であった。実際、本モデルに付いているコンプはニューMGCでカスタム・パーツとして販売されていたものである。ただし、コンプの取り付け方法を見る限りでは、プロの手によるもの、つまりショップ・カスタムではないかと思われる。
 そのコンプはアルミ製のスペーサーを介してバレルに固定されている。そのスペーサーもバレルの最先端下部にごく小さなイモネジにより固定されている。コンプ自体は上部に2カ所のガス抜け穴が開けられているものである。
 なお、M59の完成品はすべて写真右下のようなスチロール製の特製ケース(中はスポンジの緩衝材入り)に入れられていた。
M459 (MGC, HW, CP-HW blowback, 770g)  ちょうどM39にM439があるように、M59のコンバット・モデルとしての性格をもったものである。MGC最後期にHW版がほんの一時だけ作られたモデルであるが、後にタイトーからも再販されたことがある(2004年1月現在、ニューMGCでは在庫品を新品で買える)。
 未発火であるので発火性能は比べたことがないが、CP−HWカート仕様であるので、おそらく快調に作動するであろう。また、発火しなくとも、握ったときのグリップ感やHW材による重量感は楽しむことができる。
 ただ、上のM39やM439と同じで、本モデルも内部メカはM59のものと基本的に同じであり、センター・ファイヤーやショート・リコイルなどのメカは再現されていないのが残念である。
M659 Stainless Silver Model (MGC, silver-coated HW, CP-HW blowback, 780g)  S&Wではステンレス・モデルのコード名の先頭に「6」をつける習慣があるが、M459もその例に漏れず、M659というモデルが存在する。
 本モデルは、オートマグ、ガバメント・シリーズ70とともに、「リアル・ステンレス・カラー」シリーズの1つとして、旧MGCが廃業する寸前の94年にごく短期間生産されたものである。ベースとなったモデルは、その直前に発売されたHW版M459であるが、基本的にはメッキが施されている以外のちがいはない。もちろん、旧MGCらしく、フレーム左側の刻印はきちんとM659と打たれており、箱もオリジナルのものが用意されている。
 ただ、HW材へのメッキは難しく、作動部分やグリップ部などはメッキがはげやすいそうである(付属の注意書きにもそれが書いてある)。私の物は中古で手に入れたものであるが、前所有者が丁寧に扱っていたおかげで、幸いにも今のところメッキのはがれはどこにも見あたらない。なお、そのメッキのためか、M459に比べて10gほど重量が増加している。
Model 1911 Type A Marking Custom (Tanio-Koba, limited production, based on the GM-7 model, HW, Cap blowback, 630g)

 実銃はガバメントのクローン・モデルの1つとして2003年のショット・ショーで鮮烈なデビューをしたものである。アメリカの銃器の歴史において常にライバル関係にあったコルト社のガバメントをついにS&Wが出したかと発売時にはかなり話題になった。ガバメントのクローン・モデルを作るメーカーとしては最も遅い部類に入るが、そこは老舗メーカーだけあって、満を持して登場したモデルの完成度は非常に高いと市場は評価した(Gun誌2003年8月号参照)。
 そのSW1911をモデルガン化するにあたっては、単に刻印を変えればいいというわけではなかったので、ガバメントを長年作り続けてきたMGCやマルシンは手を出すことをしなかった。その中で最も難しかったのはスライド右側に出ていた外装式エキストラクターであった。そこで、新たにGM−7としてガバメントを作り始めたタニオ・コバが2010年にWEB限定販売のカスタム・モデル第2弾としてこれを発売した。発売されたのはスライド刻印が異なる3種で、それぞれ「タイプA」「タイプB」「タイプC」と名付けられていた。タイプAは実銃が発売された初期のもので、タイプBとタイプCは2011年時点の現行タイプのものである。なお、件の外装式エキストラクターはダミー・タイプのスチール製もの(実銃のものより若干幅が狭い)が後加工で取り付けられている。
 ここで紹介するモデルは「タイプA」刻印のものである。すなわち、S&Wのロゴ・マークと1911の刻印が最も大きく入れられている初期のスライドのものである。また、フレーム左側先端部にある注意書きも正確に再現されている。装備面では、シルバーの3ホール・タイプ・トリガー、シングル・アーム・サム・セーフティー、ビーバー・テール・グリップ・セーフティー、ダブ・テール型フロント・サイト、ノバックのリア・サイト等でSW1911の特徴がよく再現されている。マガジンも実銃と同じ8発入りのものであるが、タニオ・コバ製の8マキシ・マガジンをそのまま使っているので、マガジン・ボトムの形状が実銃のものとは若干異なっている。なお、カートリッジは別売りとなっていて新品でも付属していない。
 定価は36,750円であったが、それを高いと感じるかどうかはスタンダード・モデルに対する上記の変更点をどう評価するかにかかっているであろう。なお、自分が2011年5月に購入したのが最後の1挺であったので、残念ながらそれで絶版になってしまった(その後しばらくしてさらに3挺追加されたが、すぐにまた売り切れた)。


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