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序盤四手チャート2009 (1)

  • 2009年9月14日

将棋年鑑序盤四手チャートに平成20年度(平成21年版将棋年鑑)の値を追加した。平成20年度は将棋連盟が統計を取り始めた昭和42年度以来はじめて先手が負け越しており(1164勝1176敗)、チャートにもそれが表れている。まずは▲7六歩▽3四歩編から。

  1. 四手目▽3三角が急に増え、しかも後手がよく勝った。
    • 昔は珍戦法の部類だったのに……。前年度は全22局で先手の11勝11敗。
    • 今年度は手順違い同形の▲2六歩〜▽3三角39局を合わせると136局、先手の54勝82敗。相掛かり(135局)並みの一大勢力となっている。
    • 誰が指しているのか? 妖しさ満点 窪田六段が一人で指しているわけはなく、前年度から100局減の後手振りと50局減のゴキゲンから流れたものと思われる。
    • なぜ増えたか? 6月の棋聖戦第二局▲佐藤棋聖−▽羽生王将が効いたか。角交換振り飛車が総合戦法化する中でその一部として指されているようだ。
  2. 横歩取りとゴキゲン中飛車が同時に後手側に振れた。
    • 毎年勝率がフラつく両戦法。今年はたまたまこのような巡り合わせとなった。
    • 横歩取り▽8五飛は新山崎流対策が普通に進んで盛り返した模様。
    • ゴキゲン中飛車は後手銀冠が優秀で勝っている様子。
  3. 先手の従来型振り飛車がますます勝てなくなった。
    • 藤井システムの不発ぶりが顕著になったのか、強い棋士が角交換振り飛車に移ったからか。これだけで先手負け越し数が前年度より30局以上増えている。
  4. 先手が勝った戦型もあったが上記を補うには至らなかった。
    • 先手石田は100局近くなった。今回は特に先手勝率が高い。研究勝ち?
    • 角換わりは前年度から50局ほど増えた。相変わらず先手が勝っている。
    • 先手勝率の高かった後手の従来型振り飛車が100局減って先手勝ち越し数が前年度より60局減った。史上初の先手負け越しにはこれが一番響いている。
序盤四手チャート▲7六歩▽3四歩編(「-」は対局数が35(H17)/40(H18-20)未満)
指し手 76歩
34歩
26歩 66歩 96歩 16歩 75歩
44歩 84歩 54歩 32金 33角 84歩 62銀 32飛 54歩 - - -
H17年度
2294局
対局数 354 112 102 206 - 131 91 37 - - 37 39
構成比 % 15.4 4.9 4.4 9.0 - 5.7 4.0 1.6 - - 1.6 1.7
先手勝率 .565 .500 .510 .568 - .412 .418 .500 - - .514 .641
H18年度
2288局
対局数 355 53 139 202 - 165 69 43 44 - 52 53
構成比 % 15.5 2.3 6.1 8.8 - 7.2 3.0 1.9 1.9 - 2.3 2.3
先手勝率 .521 .415 .504 .535 - .436 .420 .419 .386 - .635 .491
H19年度
2324局
対局数 280 78 203 172 - 111 51 - - 52 45 66
構成比 % 12.0 3.4 8.7 7.4 - 4.8 2.2 - - 2.2 1.9 2.8
先手勝率 .639 .538 .552 .500 - .523 .431 - - .288 .400 .576
H20年度
2340局
対局数 177 67 151 223 97 82 70 - - - 53 93
構成比 % 7.6 2.9 6.5 9.5 4.1 3.5 3.0 - - - 2.3 4.0
先手勝率 .565 .493 .483 .525 .361 .390 .386 - - - .433 .613

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