9x9=81 May 1999


第57期名人戦第三局

初手から第1図までの指し手

▲7六歩▽8四歩▲2六歩▽3二金▲7八金▽8五歩▲7七角▽3四歩▲8八銀▽7七角成▲同銀(第1図)

後手:佐藤康光名人
後手の持駒:角
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉 ・v銀v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・v金 ・ ・|二
|v歩 ・v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ 歩 ・|六
| 歩 歩 銀 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ ・ 金 ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手:谷川浩司九段
先手の持駒:角

  第1図(▲7七同銀まで)

 第三局は角換わりになった。前期名人戦で佐藤名人は谷川九段の先手角換わりに三連敗を喫しており、その後さらに第39期王位戦第二局(平成10年(1998年)7月30, 31日,対▲羽生王位戦),第24期棋王戦第三局(平成11年(1999年)3月8日,対▲羽生棋王戦)とタイトル戦で先手角換わりに負け続けている。


第57期名人戦第四局

初手から第1図までの指し手

▲2六歩▽3四歩▲7六歩▽4四歩▲2五歩▽3三角▲4八銀▽4二飛(第1図)

後手:谷川浩司九段
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉v金v銀v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・v飛 ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩 ・v角v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 角 ・ ・ ・ 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 銀 金 玉 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:佐藤康光名人
先手の持駒:なし

  第1図(▽4二飛まで)

 第四局は谷川九段の四間飛車となった。▲2五歩は以前はいつでも利く手として保留される傾向があったが立石流が指されるようになってから早々と決める指し方もよく見られるようになった。「'98年版 将棋年鑑CD-ROM」(日本将棋連盟)で調べてみると▽4四歩の局面となった百七局のうち四十六局で先手は▲2五歩と指している(残り六十一局は▲4八銀)。


第57期名人戦第五局

初手から第1図までの指し手

▲7六歩▽8四歩▲2六歩▽3二金▲7八金▽8五歩▲7七角(第1図)

後手:佐藤康光名人
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉 ・v銀v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・v金v角 ・|二
|v歩 ・v歩v歩v歩v歩v歩v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ 歩 ・|六
| 歩 歩 角 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ ・ 金 ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 銀 ・ 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手:谷川浩司九段
先手の持駒:なし

  第1図(▲7七角まで)

 二勝二敗で迎えた大事な一局は、第三局と同じ出だしで角換わりとなった。この後▽3四歩に▲6六歩としたり▽3四歩▲8八銀に▽4四歩とすれば角換わりにはならないから第1図で完全に角換わりに決定というわけではないが、前期および今期名人戦のこれまでの経緯からして角換わりに決まったも同然である。

 なお第1図から▽3四歩に▲6六歩とするのは、そうするくらいなら最初から▲7六歩▽8四歩▲6八銀▽3四歩▲6六歩と矢倉模様に指したほうが2筋の歩や角の形を決めていないぶん手広く、プロの将棋ではまず見られない。一方第1図から▽3四歩▲8八銀に▽4四歩とする指し方は8八の銀がしばらく使いにくかろうという主張なのかプロの将棋でも時々見られ、「'98年版 将棋年鑑CD-ROM」(日本将棋連盟)では第1図から▽3四歩▲8八銀とした形の十一局のうち一局、「ザ・プロ将棋 '98 振り飛車と相居飛車編」「ザ・プロ将棋 第四巻 相居飛車の闘い編」(富士通)の一括検索では同八十三局のうち六局が▽4四歩と止める将棋になっている。これらの将棋はいずれも後手が先手の飛先交換を許して▽4三銀と構える展開になっている。また蛇足ながら、第1図から▽3四歩に▲8八銀でなく▲6八銀とすると▽4四歩とされたときに矢倉に組みづらくなる。


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