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シマスズメダイ
Abudefduf sordidus
VS. シチセンスズメダイ
Abudefduf septemfasciatus







画像の上にポインタを置くと識別ポイントが表示されます。


上: シマスズメダイ
2007年11月3日
静岡県下田市須崎恵比須島
水深:30cm
体長:4cm
下: シチセンスズメダイ
2007年11月3日
静岡県下田市須崎恵比須島
水深:30cm
体長:4cm






【識別ポイント】

 伊豆では夏から秋にかけてタイドプールでシマスズメダイとイソスズメダイの幼魚がたくさん見られますが、シチセンスズメダイの幼魚はまだ見たことがありませんでした。「磯採集ガイドブック」によると、シチセンスズメダイの幼魚は房総半島でも見られるとなっているので、伊豆に居ないはずはありません。シマスズメダイの幼魚と混同してしまっているかもしれないと思ってじっくり探してみたところ、須崎の田ノ浦や黄金崎公園ビーチ近くのタイドプールで見つけることができました。さらに須崎の恵比須島のタイドプールに行ってみたところ、シマスズメダイの幼魚と同じくらい、たくさんの個体を見ることができました。やはりシマスズメダイの幼魚と混同していた可能性が高そうですが、比べてみるとはっきり違いが見られ、慣れてしまうと混同することはなさそうです。写真を見比べると一目瞭然ですが、識別ポイントを整理したいと思います。


@体側背部の黒斑
 シマスズメダイの幼魚では将来的に3本目と4本目の黒色横帯になる部分(背鰭前部付近)の上部に黒斑があり、これらは互いに繋がります。これに対し、シチセンスズメダイの幼魚では前から2本目の黒色横帯の上部と3本目の黒色横帯から背鰭前部にかけて黒斑がありますが、これらは互いに繋がることはありません。

A体側の黒色横帯
 シマスズメダイの幼魚では体側の黒色横帯が太くて間隔が狭く、はっきりしないのに対し、シチセンスズメダイの幼魚ではシマスズメダイに比べて黒色横帯が細くて間隔が広く、はっきりしています。

B尾柄部の黒斑
 シマスズメダイでは、尾柄部の黒斑はっきりと円形になるのに対し、シチセンスズメダイでは最後の黒色横帯の上部が黒ずんだように見えます。成魚になるとシマスズメダイの尾柄部の黒斑は消えませんが、シチセンスズメダイでは消失します。

C体高
 シマスズメダイの方がシチセンスズメダイに比べて体高が高く、円盤状に近い形に見えます。



【参考画像1】
 シマスズメダイやシチセンスズメダイの幼魚は小さい頃は人が入れないような浅く、小さいタイドプールに居ることが多いようです。水中撮影は無理なので、採集してプラスチックケースに入れて撮影しました。これらは全長2.5cmくらいの幼魚ですが、識別ポイントは上で示したものと同じと考えて良さそうです。


左上: シチセンスズメダイ 右下: シマスズメダイ
2007年10月3日
静岡県賀茂郡西伊豆町黄金崎公園ビーチ
体長:2.5cm



【参考画像2】
 これはシマスズメダイの近似種のイソスズメダイの画像です。シマスズメダイやシチセンスズメダイとは異なり、黒っぽい地色に白い横帯が入っているように見えること、尾柄部に黒斑がないこと、尾鰭や臀鰭の黄色味が強いことなどで識別は容易ですが、参考画像として掲載しておきます。


イソスズメダイ
2007年11月3日
静岡県下田市須崎恵比須島
水深:1m
体長:4cm