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いつもは海に来ると朝6時ごろから泳いだりしているのですが、今回は5日間の長旅ですし、体力を温存して今日も8時ごろまでゆっくりして寝てました。またまた朝ご飯を買うのを忘れていたので今日は雑炊を作りました。カレーも残っていたのですが、海に入る前にカレーを食べるとずっと胃にカレーが残った感じになってしまうんですよね。
屋久島に来たら川でも泳いでみようと思っていたので、午前中は屋久島在住のT嬢がオススメと言っていた横川渓谷に行くことにしました。西へ30分ほど車を走らせ、ウミガメの産卵で有名な永田いなか浜を通り過ぎ、それから山の方へ向かって5分ほど進むと駐車場に出ました。そこに車を停めてさらに5分ほど歩くと下の写真のような場所に出ます。簡単に行ける割に水はきれいだし、景色もいいし、人も少ないし、さすが島人がオススメと言うだけあって、ホントに良いところです。ガイドブックにはあまり出ていませんが、オススメです。
陸上から見ても魚がいっぱいいるのがわかります。さっそくウェットスーツを着て川に入りました。水温は22℃くらいで海に比べると5℃くらい低いのでちょっと冷たいですね。このときからデジタル一眼レフで写真を撮っていたのですが、入った途端にポートが曇ってしまいました。魚はウジャウジャいるのですが、ほとんどがボウズハゼとクロヨシノボリでした。ログはこちらをご覧下さい。
泳いでいるうちに地元の高校生や小学生が増えてきました。中でもびっくりだったのは地元の女子高生です。豪快にすっぽんぽんで泳いでいました。こんなところでカメラを持って撮影してたら疑われないかな?とちょっと心配でしたが、本人は全く気にする様子もないようでした。僕が陸上に上がって休憩していると、ウェットスーツを着てごっついカメラを持って写真を撮っている僕に興味をもって話しかけて来ました。あ、そのときはもちろん服は着てましたよ。ご心配なく(^^)。
海より水温が低いので、ウェットスーツを着ていても、さすがに寒くなってきました。陸に上がって絶景を眺めながら昼食を取りました。のんびり休んでいると、次に話しかけてきたのは小学生の女の子。「スイカどうぞ。」と言って持ってきてくれました。ホントは僕はスイカはあまり好きじゃないんですが、さすがにこれは断れませんね(^^)。でも、そのスイカがおいしかったのか、ここで食べたからなのか、思ったよりおいしかったです。
小学生の男の子たちが釣りをしていたので、何が釣れるのか見せてもらうとバケツにはクロヨシノボリがいっぱいでした。ヨシノボリを食べる地域もありますが、これは逃がすとのこと。見ていると、「やってみる?」と言って竿を貸してくれました。餌はミミズのようです。糸をたらすと30秒もしないうちに竿先がピクピクしてクロヨシノボリが釣れました。クロヨシノボリって、ミミズを餌にしてあんなに簡単に釣れるんですね。もう、入れ食い状態でした。4〜5匹釣って、男の子にお礼を言って竿を返し、横川渓谷を後にしました。

横川渓谷 |

こんな景色を見ながら昼食 |
屋久島に来てから泳ぎすぎなのか、以前にマラソンで痛めた左膝が痛くなってきました。やむを得ず午後からのダイビングは中止にして、軽く元浦で泳いできました。潜らないでも良いように、水深1〜2mのあたりでのんびりと魚を観察しました。元浦はこの水深でも十分に楽しめる良いポイントですね。
今日は晩ご飯を作る予定だったので、少し早めに海から上がって温泉に行くことにしました。初日は大浦温泉に行ったので、今日は宮之浦から一番近い楠川温泉へ。宮之浦から空港方面に車を走らせ、県道から少し山側に入ったところに楠川温泉はあります。県道からすぐなのですが、山の中の温泉という佇まいで、横には小さな川も流れていて、なかなか雰囲気の良いところでした。浴槽はとても小さく4〜5人も入ればいっぱいですが、ほんのり硫黄の香りがして意外に泉質は良かったです。

楠川温泉 |
温泉でのんびりした後、今度はスーパー「ワイワイランド」に行って晩ご飯の買出しをしました。こちらのスーパーは「ヤクデン」よりさらに大きくてきれいで、品揃えも豊富でした。「アクアパッツァ」というイタリア料理を作ることにして、魚、アサリ、トマト、バジルなどを買い込みました。魚は何にしようか迷ったのですが、地元の魚の方がいいだろうと思って、「チレダイ」という魚にしました。でも、「チレダイ」という和名の魚はいないんですよね。おそらく地方名なんでしょう。切り身になっていたのではっきりしませんが、体側の模様はイトヨリダイに似ていました。知っている方がいらっしゃいましたら教えてくださ〜い。
宿に戻ってご飯を炊いたりして準備をしながらみんなが帰ってくるのを待ちました。最終的にはこの日は10人以上集まり、みんなで1品ずつ作っての豪華な晩ご飯になりました。その内宿泊客は半分くらいだったんじゃないかな?宿泊客以外にも大勢遊びに来てくれるこの雰囲気が「晴耕雨読」の魅力でしょうね。明日には南部の方に移動することになっているので、この宿での最後の夜を楽しく過ごすことができて良かったです。宴会はさらに続くのですが、この後にさらに感動的なシーンに出会うことができるのでした。
夜10時半頃、永田いなか浜へウミガメの産卵を見に行くことになりました。「晴耕雨読」に泊まる3日間のうち、いつか行こうと思っていたら、とうとう最終日になってしまったので、今夜こそ決行です。同行者は東京在住のS氏とS.T嬢、和歌山在住のY.Y嬢です。S.T嬢とY.Y嬢は昨日「晴耕雨読」に泊まって今日は別の宿だったのですが、わざわざご飯を作りに来てくれました。
永田いなか浜へは約30分のドライブです。その間、4人で山手線ゲームをしながら行きました。最初のお題は島旅らしく、島の名前。これは僕の得意分野ですね。その後、国の名前や川の名前など、オーソドックスなお題から、飛行機マニアのS氏出題の空港の名前や和歌山在住のY.Y嬢出題の和歌山県の市町村というマニアックなお題が出ましたが、何とか答えて無敗で切り抜けました。最初に3敗して罰ゲームに決定したのはS.T嬢。罰ゲームはもしウミガメが見られなかったら代わりにウミガメの産卵の真似をするというものです。これでいずれにしても産卵シーンが見られるということになりました(^^)。
永田いなか浜に到着したのは間もなく11時になろうかという時間でした。浜辺のすぐ横に建物があり、そこに人がいたのでウミガメを見に行けるかどうか聞いてみました。あとでわかったことですが、この人たちは「永田区ウミガメ連絡協議会」という団体の方でした。この団体は料金を取って「うみがめ観察会」を行っているようですが、観察時間が午後11時までなので、もう帰り支度をしているところでした。「じゃあ、自分達だけで見に行ってもいいですか?」と聞いてみると、行っちゃダメと言わんばかりに色々と文句を言った後で、「君達の良識に任せるよ。」と言われました。そんなことを言われたら行けないよなぁ・・・と思っていったんは諦めかけたんですが、その人が帰り際に、「もうみんな帰るから・・・。」と言ってくれました。この「・・・。」のニュアンスが、行ってもいいよという感じだったので、行ってみることにしました。
いざ、行こうとすると、S氏はせっかく来たのに車で寝ていると言い出しました。まあ、今日は5時起きで縄文杉まで行ってきた上に梅酒をたらふく飲んでいるので眠くなってしまったのでしょう。S氏を車に残して3人で行くことにしました。
空には星が出ているものの、浜辺はかなり真っ暗でした。しばらく浜辺を歩くと、前から人影が近付いてきました。何か言われるかな?とちょっとドキドキしていたのですが、女性の声で「こんばんは。」と声をかけられてちょっと一安心。NPO法人屋久島うみがめ館のボランティアの方でした。今日は波が荒くてまだ2頭しか上陸していないこと、ウミガメは光を嫌って上陸や産卵をやめてしまうことがあるので、光を当てない方が良いことなどを教えてもらいました。
またしばらく浜辺を歩いていくと、前方に何やら黒い塊が見えてきました。さらに近付くと、砂を掻き分ける音が聞こえてきました。いました!!ウミガメです!!顔に光を当てないように気をつけて一瞬だけ懐中電灯で照らしてアカウミガメであることを確認しました。思ったよりも大きいですね。後でボランティアの方が測定したのですが、甲長が91cmありました。ゆっくりと這っていたので、脅かさないように静かに後ろで観察を続けました。
しばらく観察を続けていると、別のボランティアの方が近付いてきました。「ウミガメいますか?」と聞くので、「ここにいますよ。」と教えてあげると、ウミガメの産卵や観察の注意点についていろいろ教えてくれました。ウミガメの方はさらに岸の方へ上がっていきました。ボランティアの方が、「産卵するための穴を掘り始めました。」と言うので、ちょっと離れて観察していました。しかし、「穴が木の根っこに当たってしまっているので、失敗するかもしれません。」なんてことを言うものですから気が気じゃありませんでした。
穴を掘り始めてから20分くらいたったでしょうか。ボランティアの方が、「産み始めましたよ。」と呼んでくれました。しかも、観察しやすいように穴を広げてくれて、そこに懐中電灯を突き刺してよく見えるようにしてくれました。卵はピンポン玉より少し大きいくらいでしょうか。一度に100個くらい産むらしく、ポコポコと結構なスピードで産んでいきました。残念ながら、さすがに顔に光を当てるわけにはいかないので、涙を流しているところは見ることはできませんでした。でも、これだけじっくり観察できたら十分ですね。
卵を産み終わると、後ろ足をうまく使って穴を埋め始めました。海を泳ぐために発達した四肢なのに、穴を掘ったり埋めたり、器用なものですね。埋め終わると表面をカムフラージュして産卵場所をわからないようにします。このとき、勢いよく砂を払うので、かけられてしまいました。このカムフラージュ行動は15分くらいだったでしょうか。ずいぶんじっくりとカムフラージュするものですね。
カムフラージュが終わると、海に向かって這い出し始めました。泳ぐときにはすいすいと軽やかに泳いでいますが、あの体重で陸上を這っていくのは非常に重労働でしょうね。しかも穴を掘ったり、産卵したりした後ですからなおさらです。ゆっくりと、しかし着実に海の方へと向かっていきました。海は荒れていたので、かなり大きな波が打ち寄せていていました。真っ暗な海から地響きのような音を立てて打ち寄せる波はかなり怖かったのですが、ウミガメにとっては陸上に比べるとさぞ快適な環境なのでしょうね。波にも全くひるむことなく、海へと帰っていきました。心の中で「お疲れさま」と声を掛けてウミガメを見送りました。
帰りにまた浜に上がったばかりのウミガメを見つけてボランティアの方に教えてあげました。それ以外にもボランティアの方が観察していたのを1頭、全部で3頭見ることができました。この日は海が荒れていて少ないと言っていましたが、それでも3頭も見れるのですから、やはり永田いなか浜はウミガメの一大産卵場なんだなぁと実感しました。
しかし、何と言ってもやはり自分達で見つけてウミガメの産卵を見ることができたのが良かったです。「うみがめ観察会」なるものに参加して見ることができても、これだけ感動することはできなかったでしょう。光を当てたりしないようにしたり、産卵した場所を踏み荒らさないようにするなど注意が必要ですが、まずは自分で探してみることをオススメします。
ウミガメの産卵について、NPO法人屋久島うみがめ館の方にはいろいろ教えていただきました。帰ってきてからこの屋久島うみがめ館のホームページを探してみたら、すぐに見つかりました。ホームページはこちらです。ウミガメの生態調査・研究等を通じて、ウミガメの保護及び環境保全、啓蒙活動等を行っているそうです。年会費3000円で賛助会員を募集していたので、早速会員になりました。興味のある方はぜひどうぞ。
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