花札のなかま

花札のなかまは、じつはいろいろあります。地方のローカルルールに適した札で、「地方札」と呼ばれています。その昔、ポルトガル人が持ち込んだカルタの模倣から始まって様々な絵柄が生まれ、現代ではおおかた消えてしまったのだそうです。それでもまだこのくらいはなんとか残っています。

花札(八々花)

いわずと知れた標準的な花札ですが、これは花札の数ある種類の内の一種「八々花」というものです。買ったときに札の包み紙をよく見れば書いてあります。「ハチハチ」っていうのは遊び方の名前で、そのルールに適した絵柄になっているわけです。

花かるた

パッと見たとこ八々花と同じじゃないか、というようなものです。ほんとうはこちらが標準です(たぶん)。違うところは、金銀の色を使ってある、短冊札の背景に点々がない、ぐらいですかネ。

虫札(虫花)

これまた八々花とよく似たものです。が、牡丹と萩の札の計8枚が最初から入ってないのです。これは「むし」という遊びかたためのものです。他の遊びには使えません(たぶん)。ふつうの花札から牡丹と萩の札をのぞけばそれでいいのに。その他の特徴は、絵がちょっと雑、8枚減ったぶん1枚の厚さがわずかに厚い(はず)。

越後花

新潟県に出荷されている(いた?)もの。昔の花札の素朴な絵柄を残していて、地方札らしさ満点です。特徴は、「柳に小野道風」の札が小野道風ではなくて斧定九郎(歌舞伎の忠臣蔵の人物)である、柳のカス札がごく普通、いくつかのカス札に和歌が書いてある、など。

大連花

戦前に中国は大連の日本人居留地に出荷されていたというもの。いまは大連に出荷してませんから好きな人が買うだけです。「六百間」という遊びかたのための札です。特徴は、短冊札の背景に3種類の模様があるところ。

肥後花(花札トランプ)

花札トランプになっていますが、「肥後花」とか「ハワイ花」という遊び方の独特の点数が書いてあるんだそうです。私は持ってないのでよくわかりません。

金時花

岡山方面に出荷されていたとかいうもの。ふつうの花の札のほかに、金太郎の札が1枚入っています。残念ながらこれのルールはわかりません。その他の特徴は、カス札に月の数が書いてある、いくつかのカス札に言葉が書いてある。

四人用花札

これは新しく創作されたものです。花札は三人で遊ぶものが多いので、四人で出来るように札を増やしてあるのだそうです。私はいまのところ買っていません。

黒札

青森県方面で使われているもの。これは絵柄が花ではありません。黒とオレンジでベタ塗りした色の下に、馬や兵士の姿が透けてみえます。南蛮渡来のカルタの絵柄の系統です。

桜川

北陸方面に出荷されていたというもの。遊び方はわかりません。製造元の古い在庫が店に出て、ほしくなって買ってしまっただけです。

赤八

関西方面で使われていた(いる?)もの。地方札には珍しく、裏の赤いのがあります。黒札から小松まで、だんだん絵柄が省略されていきます。

伊勢

東海方面に出荷されていたというもの。本には遊び方が載っているけれど、地元で使っている人はいるんでしょうか…。貧相な幽霊の札が一枚入っていて、これの使い方は不明だそうです。

小松

福井県方面で使われているもの。保存会があるんだそうです。行くところまで行っちゃった絵柄で、私には識別できません。

株札

関西ではいまでもふつうに売られているもので、「おいちょかぶ」などをするための札です。おいちょかぶは数字がわかればいいので、南蛮渡来系の絵柄のうち一種類だけが、1から10まで4枚ずつ入っています。10の札はトランプみたいです。

金青山

東海方面に出荷されていた株札の一種だそうで、これは1から12まであります。10から12の札には銀色が使われています。

入の吉

金青山の銀色がなくなっただけみたいです。さすがに金青山と両方とも所持する気にもなれず、買っていません。

大二

四国方面で使われているもの。これも南蛮渡来系の絵柄のうち一種類が1から12まで4枚ずつになっています。株札として使われることもありますが、ふつうの花札のように合わせてとる遊びもあります。

小丸

大二と同じようなものですが、札自体がすこし小ぶりになっています。

目札

やはり大二と同じようなものです。これも買っていません。

ウンスンかるた

熊本県人吉市に保存会があります。昔はもっと各地で使われていたのでしょう。南蛮渡来のカルタにもっと札を足して、72枚で8人で遊ぶのだそうです。絵柄が面白いのでいまでも作られていますが、ルールも難しそうだし、人数も必要だしで、私は持っていません。

道才かるた

関西方面で遊ばれているもの。子供向けのことわざかるただったのを、大人が博打用にしてしまったのですね。絵柄のあまりの面白さに負けて、安くないのに買ってしまいました。
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