『バカ花』
大分県臼杵市大浜地区
参加人数4人
<札点>
松に鶴 薄に月 3点
桜に幕 桐に鳳凰 2点
短冊札 1点
タネ札 0.5点
桐のカス(三枚とも) 0.5点
雨に小野道風 雨に燕 0.5点
カス札 0点
オニ札(雨のカス) 合わせた札と同じ点。但し柳と合わせた場合と、
最初の場札として出た場合は0点
(場札だった時は単なる柳のカスとして扱う)
親から右に、子、子、かん、と呼ぶ。
一回戦ごとに反時計周りに親が交代してゆく。
札を配るのは親。場九、手六で、カンには三枚だけ手札を配る。
<手役(カンだけ)>
三枚おなじ絵柄だったら 20点
※これが出たら、カンは点数を三人からもらい、
ゲームを開始せずに親は札を全部配りなおす。
この場合は親は次の人にうつらずに、同じ人がする。
<進行>
親から順に、反時計周りに合わせてゆく。(ふつうの花合わせと同じように)
ただし、カンは何もせずにその様子を見ている。(★例外あり、後述)
六周で1回が終わって、場にはカンの手札と合う札、
それに、オニ札を使った場合はその片割れと雨の片割れが残る。
カンは手札とそれら場に残った札を得る。
ここで札点と役の点を合計して、0.5は1に切り上げ。
かんは自分の点数ぶんを他の三人それぞれからもらう。
出来役を作った者に対しては、カンも役代を払う。(役代−カンの札点=支払額)
カン以外の三人は、それぞれ点数を差引し合ってやりとりする。
<★カンがオニ札を持っていた場合>
カンはいずれかの回に、二番目の子の後(自分が座ってる順番)に、
オニを使って場の札を取ることができる。
(役札を取ったり、役札が場に残るようにしたり、他の人の役を妨げたり)
<出来役>
大役(おおやく) 松に鶴 桜に幕 薄に月
小三個(こざんこ) 松 梅 桜 の短冊
青短冊(あおたん) 牡丹 菊 紅葉 の短冊
赤短冊(あかたん) 藤 菖蒲 萩 の短冊
点数は全て10点プラスで、重複あり
※カンは枚数が少ないので、役札のうち二枚が集まれば役が完成。
三枚集まったら二役ぶんの20点になる。
<ふけ>
札の合計が2点以内だったら他の三人から10点ずつもらう。
但し、カンがふけるためには、0点でなければならない。
ふけがあった場合は、ふけを成立させた人が点を貰うだけで、
あとは流してしまうので、他の人に点のやり取りはない。
そしてまた親が次にうつらずに、もう一度やる。
(ふけは難しいので「ふけられれば一人前」と言う)
<その他細かいルール>
最初の場札に三枚おなじ絵柄があった場合、
これを「三枚もん」と言い、残りの一枚でまとめてとれる。
オニ札では三枚まとめてはとれないが、どれか一枚を取ることができる。
人数が5人以上いる場合は、カンのあとに休みをする。
<昔のルールはちょっと違っていた>
札の配り方は一人のプレーヤーに六枚ずつ二山配り、
配られた者は裏向けたままどちらかを手札に選んだ。
もう一方は山札にするが、それは他とまとめずに、
自分の前に置いて各自の山札とした。
フケは点数がなく、ただ場が流れるだけだった。
(その後フケの困難さが認められて点がついたらしい)
以下、点数計算の例
札を取りおわった時の点 親 6 子A 10.5+小三個10 子B 9 かん 2
役を足し、半端を切り上げて 親 6 子A 21 子B 9 かん 2
親はAに15円、Bに3円、かんに2円わたす。20円損
Aは親から15円、Bから12円、かんから8円もらう。35円得
Bは親から3円もらい、Aに12円、かんに2円わたす。11円損
かんは親とBから2円ずつもらい、Aに8円わたす。4円損
とにかくカンの存在が大きくて、面白いところだそうです。
三人が、カンの手札を探りながらやったりするところから
「カン」と呼ばれるようになったのではないか?という話です。
また、カンはとってもオトクな役割です。
臼杵市大浜という地区は、豊後水道に面した入り江の漁村で、
隣村との交流もあまりないので、この遊びもこの地区だけらしいです。
もっともこの「かん」をこの村で発明したとは考えにくいので、
他から伝わったのではないかと言うはなしでしたが。
明治初期にはこれで遊ばれていたそうです。
ここではほかに六百間もするとのことですが、
これも四人に札を配って、二人がおりるんだそうです。
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