宮参り みやまいり祭りの一番はじめ。獅子舞の一行が社務所前を出て神社にお参りをするまで。獅子の役になって最初に勤める演目です。
●法螺貝が鳴り、棒使いが先頭で棒を打ち合わせ、獅子舞の一行が歩きだす。 ●行く道のところどころでも、法螺貝を鳴らして棒使いが打ち合わせる。 ●鳥居をくぐるあたりから笛が変わり、獅子の歩き方も変わる。 ●社殿の前に来たところで、獅子が三頭横に並んで、社殿にお辞儀。 ●社殿のまわりを一周し、前にもどってきたところでまたお辞儀をし、社務所前に帰る。
竿掛り さおがかり
竹竿の向こう側へ入ってしまった女獅子のところへ行くべく、二頭の雄が竿にかかって行きます。太い竹竿を前に獅子が狂う様子は見栄えがします。本来は宮参りと続けてやっていたものを分けたようです。
●社務所前を出て社殿前でお辞儀。近くの土俵を一周してもどる。 ●社殿前には太い竹竿が横に渡してあり、しばらくすると女獅子がその向こうに行ってしまう。 ●前獅子から交互に、竿にたいして〔見る,触る,つのすり,噛む,転がる〕などの動作をする。 ●前獅子は先に竿の下をくぐって向こう側へ行くが、後獅子は入る事ができず、一層激しく竿にかかる。 ●後獅子も竿をくぐることができ、三頭で三つ巴の様に踊り〔ちらし〕、のちに社殿にお辞儀。 ●〔引き〕という所作をしてから、社務所前に帰る。
願獅子〜笹掛り がんじし〜ささがかり
「願獅子」は、獅子に諸々の願いを託して社殿を五周か七周まわるものです。
それから続く「笹掛り」は、通称「蛇」とも言います。「竿掛り」と同様に、二本の笹に渡したしめ縄に蛇(の作り物)がからまっていて、その向こう側に女獅子がいってしまうので、雄の獅子が蛇にかかって行き、さらに蛇を呑むという筋です。全体に動きがかなり激しく、野々宮の獅子舞の目玉演目といったところです。
<願獅子>●社務所前を出て社殿前でお辞儀。社殿を五周か七周まわり、一周ごとに前でお辞儀。
<笹掛り>●社殿前で踊りはじめ、しばらくすると女獅子が蛇の向こうにいってしまう。 ●前後の獅子が揃って〔見る,触る,つのすり,噛む〕をし、最後に真ん中から〔噛み分け〕をして、二頭で蛇の頭と尾をくわえる。 ●蛇をくわえたまま向かい合って廻り、途中で前、後の順に蛇を呑み、最後に前獅子が呑み込む。 ●女獅子と三頭で〔ちらし〕をして、のちに社殿にお辞儀をし、社務所前に帰る。
花すり はなすり
雌獅子を前獅子と後獅子が取り合う筋ですが、激しい闘争はしません。雌が一頭の雄といるところに、もう一方の雄が花を持って来て、雌といる雄をおびき出し、そのスキに入れ替わってしまうというものです。笛や太鼓の打ち方などが音曲的で、動きは派手ではありませんがなかなか複雑になっています。
●先と同様に社務所前を出て、社殿前でお辞儀をする。 ●獅子は静かな単調な動作になり、その間に幾つかの短歌形式の歌がうたわれる。 ●調子が賑やかになり、獅子とささらが互いに間を通る〔すり違い〕になる。 ●ささらが中心に集まり、雌獅子が中に入る。社殿側で前獅子と女獅子が向き合って太鼓を打ち、後獅子がささらの周りを回り始める。 ●一周ごとに後獅子は前獅子に当たって行くが、追い返される。 ●後獅子が花を持って来ると前獅子がそれを追い、前獅子は花を取るが後獅子は女獅子を取る。 ●前獅子が同様のことをして、女獅子を取り返す。 ●後獅子が追い出されたところで〔ちらし〕に変わり、お辞儀をして〔引き〕をする。 ●花すりが最後の演目なので、少し遠回りをして社務所前に帰る。終わってから、別に法螺貝を鳴らし、棒使いが棒を打ち合わせて獅子舞が終了。
女獅子隠し めじしかくし
本来は「竿掛り」と「願獅子」の間にやっていたものだそうですが、もう二十年以上もやっていないという演目で、復活させようと言う話が出ているところです。笛も獅子も断片的には記憶にあるらしいので、なんとかかたちにしたいものです。
筋の設定は花すりと似ていて、ささらに囲まれた女獅子が一方の雄と組んでいるのですが、もう一方の雄が女獅子を見ようとするのを、女獅子といる雄が見せまいと隠します。女獅子に会わせてもらえない雄は、結局ささらの隙間から中に入り、先の雄獅子を追い出します。
番外 こども相撲
獅子舞の終わった後、境内の土俵でこどもが相撲をとります。参加賞にノートやお菓子がもらえます。この土俵も、江戸時代に木村庄之助により、古式に則って作られたもので、市の文化財になっています。