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2006年6月 「花むらさき」


  
 

17日土曜日緑泉会で「杜若」の仕舞を舞いました。
「杜若」という曲は業平が東国へ下る途中、
沢辺に杜若の花が咲き乱れているのを見て、
「かきつばた」の五文字を句の上に置いて歌を詠みます。
 

「唐衣 きつつ馴れにし 妻しあれば 遥々来ぬる 旅をしぞ思ふ」
 

歌舞の菩薩である業平に詠まれて杜若は悟りを開き、成仏するというお話です。
仕舞では悟り、成仏するという最後の部分を短い時間の中で表現します。
何の前置きもなしに突然一曲の主題へ切り込んで、
表現することはとても難しいことです。
何か少しでもご覧戴いた方の心に残るものがあれば幸いです。
 

  

写真の花は先日の長谷寺で撮影したのものです。
「杜若」ではなく「菖蒲」なのですが、紫の色がとても綺麗なのと、
「沢辺に匂ふ杜若」の感じがとてもいい風情でしたのでご紹介いたしました。

当日はさわやかな晴れ間というわけにはいかず曇り空でしたが、
見所は満員のお客様で大盛況でした。
初番の「竹生島」の後見とトメの「安達原」の地頭、仕舞と
忙しいい一日でしたがすべてつつがなく終えられました。
ご来場の皆様には改めて御礼申し上げたいと思います。
ありがとうございました。

2006.6.23

 

 

  

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