| 2000年7月読了 | |||
| 7/31 | 彼女たちの事情 新津きよみ(NHK出版) | ||
| 7/28 | スクランブル 若竹七海(集英社文庫) | ||
| 7/25 | 風が吹いたら桶屋がもうかる 井上夢人(集英社) | ||
| 7/24 | ネバーランド 恩田陸(集英社)★ | ||
| 7/21 | 地の掟 月のまなざし たつみや章(講談社) | ||
| 7/17 | 月神の統べる森で たつみや章(講談社) | ||
| 7/14 | 天のシーソー 安藤みきえ(理論社) | ||
| 7/10 | 朗読者 ベルンハルト・シュリンク(新潮社) | ||
| 7/8 | 神秘の短剣 フィリップ・プルマン(新潮社) | ||
| 7/5 | 見張り塔からずっと 重松清(新潮文庫) | ||
| 7/4 | ターン 北村薫(新潮文庫) | ||
| 7/3 | コンセント 田口ランディ(幻冬舎) | ||
| 7月31日(月) 「彼女たちの事情」 新津きよみ(NHK出版) 17人の女性が主人公の、17の短いミステリー・ホラー。 うーん、これは…個人的にはハズレだったなぁ。 それぞれの物語に出来不出来はありますが、どれもどこかで読んだことがあ るような気がして、インパクトや新鮮味が薄いというのが致命的。 (そう思わせちゃうところが…と言ってもいいかも) これからおもしろくなるかな?と思うところで、ストンと終わってしまう し…。これ以上のコメントなし。残念! |
| 7月28日(金) 「スクランブル」 若竹七海(集英社文庫) 1980年、私立女子高校のシャワールームで、17歳の少女の殺害死体が発 見された。しかし事件は未解決のまま、15年の歳月が流れる…。 当時、文芸部に所属していた6人は、メンバーの結婚披露宴で、久々に 集まった。彼女たちそれぞれが、自分自身の高校生活を回想していくうち に、事件の真相に思い至ることに…。 6人の個性的な面々。 (6人もいれば大変だったのか、明確なキャラクターの書き分けがいまいち はっきりしないところもあったけど…) ここまで極端ではないにしろ、エレベーター式の女子高の実体って、怖っ! と思いつつ、あの頃の些細な感覚や感情に身に覚えがあると思い出したり。 それは、いつの世代でも共感して読めるものじゃないかなぁ。 青春小説と言ってもいいくらい。もとになる殺人事件の部分は、少し弱い けれど、最後まで目が離せません〜。 主人公たちと、ほぼ同世代。文芸部だという彼女たちが読んでいる数々の る本の題名が、なんとも懐かしく、嬉しいところでした。 |
| 7月25日(水) 「風が吹いたら桶屋がもうかる」 井上夢人(集英社) 七篇から成る連作短篇集。 ほとんど役に立たない超能力を持つヨーノスケ、理屈屋のイッカク、牛丼屋 でバイトをしているシュンペイと、なぜか元倉庫の中で共同生活をしている 三人のところに、ヨーノスケの超能力をあてに、次々と美女が訪ねてくる。 人探しや超常現象の真相やらの相談にやってきて…のユーモアミステリー。 思いっきり同じパターンの構成なのに、なんとも不思議な魅力が…。 逆にパターン化されているところを、楽しんじゃお〜!という作品だと思い ます。くるぞ、くるぞ、ここらでそろそろ、イッカクが文庫本を投げ出して 読んでいたミステリーに捨てぜりふをはいて、やってくる頃だ!と思って いると、その通〜りになるのが、だんだん快感になってきたりして…。 ただ、最後にもうひとひねりあっても良かったかなぁ。 (個人的には、ここでこそ加納朋子さんお得意の、ラストでひとつの大きな 環になるとか…ね) それぞれの個性がきっちり描かれていて、役回りがちゃんとあって、 なんとも憎めない愛すべき三人組よ♪ さらっと軽く読めます。 図書館で借りて読みましたが、今月、文庫(集英社文庫)になりました。 |
| 7月24日(月) 「ネバーランド」 恩田陸(集英社) 舞台は、名門私立進学校(男子校)の伝統ある寮「松籟館」。 それぞれの事情で、冬休みを帰省せずに、そのまま寮で過ごすことになった 居残り組の美国・寛治・光浩と、通学生の統の4人。 いつもと違った雰囲気の中で、生活することになった彼らの1週間。 <告白大会>を通して明らかになる、それぞれが抱える秘密とは?? 互いに探り合いながら始めた共同生活の中で、次第に友情が育まれて いきます…。 モロ好み♪ 今まで読んできた恩田さんの作品の中で、一番好きかもしれない…。 基本的には青春小説と考えていいかな。その中にも、恩田さん色がちゃん とあって、ミステリアスだったり、独特のゾクゾクする怖さも感じさせて くれます。恩田さん自身の「木曜組曲」を彷彿とさせるところもアリかな。 心の中にしまっておいたことを口に出したくなってしまうような雰囲気。 いつもと違う自分を見せてもいいと思わせる雰囲気。 こういう時、こういう場所、こういう仲間って、誰しも少なからずあった ものだと思うな。親も教師も侵すことのできない一種の聖域、この時代の 心の機微が、細やかに綴られていきます。 青春もの・友情ものだけど、クサイわけではありません〜。 それぞれが心の奥底に隠して、ふだん決して人には見せないもの…。 それは、大きな痛みを伴なう傷だったりと、ほろにがいものであるんだけど それでもひたむきに自分で打破していこうとする姿が、なんとも切なくて、 爽やか。4人を見つめる作者のあったかい眼差しも感じられます。 個性的なキャラクターの4人の高校生…みんな素敵で魅力的! これから、皆いい男になっていくんだろうなーなんて、思っちゃったり して(笑) |
| 7月21日(金) 「地の掟 月のまなざし」 たつみや章(講談社) 連作長編シリーズ第ニ弾。「月神の統べる森で」の続編です。 数千年続いた縄文時代。 先住者たちの平和を脅かす、新来者・弥生のクニの民。 話は、前作から続いています。 アテルイと共に、彼のムラに住むことになったポイシュマ。初めて多くの 人たちと一緒に生活することになったポイシュマの、ムラでの暮らしぶり。 その一方で、自分のヒメカのクニに戻ったワカヒコの身に降りかかった 事件。それぞれの時代の命運を握る、二人の少年のその後が描かれてい きます…。 相変わらず重厚さには欠けるような気もするのですが、巧みに作り上げ られた世界の中に引きつけられ、テンポ良く読めます。 時代は違っても、二人の少年の心情や、ヒメカの民の野心・陰謀など、 現代に通じるものがあって、自分の身に引き寄せて考えさせられました。 ただ、この「地の掟 月のまなざし」では、ドキドキ緊迫感は薄かったか なぁ。先が読めちゃうせいなのか?読み手の私の問題なのか??うーん。 シリーズものですが、二作目から読んでもわかるような構成になっていま す。でも作品としては、「月神の統べる森で」の方が評価できたので、やっ ぱり最初から、読んで欲しいかな。 次回作への予感を残しての、なんて気になる終わり方ッ…してます。 |
| 7月17日(月) 「月神の統べる森で」 たつみや章(講談社) 時は、縄文時代。 人々は、山も川も獣たちも、みな心を持った存在と考え、月神の支配する森 の恵みを受け取って生きてきた。 しかし、ある時、海の向こうから現われた、異なった言葉を話し、人を殺め る武器を携えた人々によって、その平和も揺らぎつつあった。 ムラの長アテイルと、月の神の息子シクイルケは、抗議のために、日の神の 巫女ヒメカのもとへ出かけるが、逆に捕らえられてしまう。 神々の力を借りて、からくも逃亡中、彼らは少年ポイシュマと出会う。 ひと房まじった銀の髪、翡翠色の目を持つ彼は、神話によると、災いの前触 れでもあり、またその災いと戦って、人々を救う英雄…という運命を背負っ ていた…。 個人的に、こういう古代を舞台にしたファンタジー、好きなんだよネ。 神話の世界や太古の時代を舞台にしてますけど、現代人がなくしてしまった もの、文明という名の元に行なってきた横暴などが、浮き彫りにされていま す。だからと言って、お説教臭いわけではないので、読みやすいですよ。 そして、もうひとつのメッセージは「自分の役目を真っ当すること」。 シクイルケ、アテイル、ポイシュマそれぞれが、今しなければならない自分 の役割、自分に課せられた役割とは何か…と常に考え、行動していく姿に、 共感できました。 連作長編シリーズの第一作目。物語は、まだまだ始まったばかり。 たくさんの愛情をもらって純粋無垢に育って来たポイシュマが、いいこと ばかりではない現実と、初めて知るさまざまな感情に直面しながらも、 これからどのように成長していくのか…楽しみ♪ ポイシュマの成人の儀式の場面では、涙してしまいました〜。 上橋菜穂子さんの「守り人シリーズ」ほど、重厚さはありませんが、 テンポ良く読めます。東逸子さんの挿絵が雰囲気盛り上げていますよ。 第三十七回野間児童文芸賞受賞作品。 (ただいま、二作目の「地の掟 月のまなざし」読んでる途中です) |
| 7月14日(金) 「天のシーソー」 安藤みきえ(理論社) 主人公のミオは、小学五年生。 ミオを取り巻く友達、家族…時には、苦い思いもする。 6つの物語が綴られて生きます…。 ママへの反発や妹への苛立ち、友達の手前、断れなくて、流されるように してしまうこと…。誰もが同じ頃、同じ思いをしたことがあると思うし、今 を生きる子どもたちも同じような思いを抱えているものかもしれないね。 先日読んだ「ひねり屋」と、主人公の年齢もほぼ同じ、根本的なテーマは 変わらないと思う。だけどこちらは、きれいに仕上がっているのに、読み終 わってみると、後にはなーんにも残らないの。 そのままの彼女を見守り、受けとめてくれる存在がいないことが、この物語 を不安定にさせる。ミオの揺れ動く気持ちが、よく描けていただけに残念 だ。父親についての記述が一切ない(父親が登場しない)ことが気になっ た。 |
| 7月10日(月) 「朗読者」 ベルンハルト・シュリンク 松永美穂訳(新潮社) 現在ベストセラーに名を連ねるこの作品。 学校の帰り道、気分が悪くなった15歳のミヒャエルは、介抱してもらった 21歳年上の女性ハンナと恋に落ちる。やがて、ミヒャエルは、彼女の 要望に応じて、本を朗読するようになる。 ところがある日、何の説明もないまま、彼女は突然姿を消してしまう。 そして7年後、ミヒャエルは、ある場所で彼女と再会する…。 先日大きく掲載されていた、この「朗読者」についての新聞広告には、 “ストーリーを言えないのは、とても大きな秘密が隠されているから”と なっていたので、ストーリーに触れるのはここまでとしておきましょう。 年上のハンナに翻弄され揺れ動く少年の心模様の描き方が、山田詠美さん の雰囲気に似てるかな。一人暮しで市電の車掌をしていることしか、素性が 明らかにされない謎の存在というのが、この間読んだ「ヤンネ、ぼくの友だ ち」にも似てるかも…と読んでいくと、第ニ部からガラッと様相が変わって いきます。 彼女が抱えていた秘密については、明らかになる前に気がつくのですが、 この本のおもしろさは、そこにだけあるのではないので大丈夫。 基本的には恋愛小説なんだけど、この物語の奥には、もっと答えの出ない 大きなものが隠されています。特に私たちの世代になると、当時の人たち の立場に立って理解しようと思っても、うまく想像力が働かない。こういう 形でこそ、伝わるということもあるのかもしれません。わかるというより 感じるものだったかな。 静かに淡々と語られる物語。 「イングリッシュ・ペイシェント」のアンソニー・ミンゲラ監督によって、 映画化される予定があるそうです。 |
| 7月8日(土) 「神秘の短剣」フィリップ・プルマン 大久保寛訳(新潮社) 全三巻からなる壮大なファンタジー、ライラの冒険シリーズ第ニ巻目。「黄 金の羅針盤」の続編です。 第一巻目の舞台は、私たちの世界と似ている異なる世界でしたが、こちらは 私たち自身の世界から物語がはじまっています。 12歳の少年ウィルは、探検家の夫が失踪後、心を病んでしまった母を、長い 間、助け守ってきた。父ジョン=パリーの消息を追い、彼からの手紙を盗も うと家に忍び込んだ何者かを殺してしまったウィルは、母をかくまい、その 手紙が入った文具箱を持って、オックスフォードに逃げる。そこで偶然、別 世界への窓を見つけて通り抜けた…。 一方、オーロラの中に現われたもうひとつの別世界に渡ったライラは、“ス ペクター”と呼ばれる魔物に襲われ、大人がいなくなった世界で、ウィルと 出会う。消息不明の父親を探し、“短剣の守り手”として、別世界への扉を 開けることができる短剣を手に入れたウィル。ライラは真理計に従い、彼を 父親のもとに導くことはできるのか?? 別世界に渡ったライラを探し助けようとする魔女のセラフィナ・ペカーラ。 ウィルの世界でもダストを研究している人たち。ライラを実の娘のように、 愛する気球乗りのリー・スコーズビーが、手がかりを見つけようと行方を探 すグラマン博士…と、さまざまな世界のいろんな出来事が入り乱れます。 自分の中でエンジンがかかるのに時間がかかってしまい、中盤あたりから、 やっとページをめくる手が加速。そして、ラスト…。うわぁっ、ここで終わ るなんて、なんてことぉ〜〜!!と叫びたくなりました(笑) 今回はライラより、ウィルに入れ込んで読みました。ずっと母を支え、孤独 だったウィルの両親に対する思い、自分の使命に対する決意に、胸が熱くな りました。 これから何が起ころうとしているのか?アスリエル卿、コールター夫人の目 的は?ダストの正体は?そしてライラとウィルの果たす役割とは? あぁ、謎はますます深まるばかり…。次の完結編が待ち遠し〜いッ! |
| 7月5日(水) 「見張り塔からずっと」 重松清(新潮文庫) 短篇集。家族を題材にした三つの物語。 「カラス」 発展の望みを絶たれ、憂鬱なムードが漂うニュータウン。そこへ自分たち より1千万も安い価格でマンションを手に入れた初めての転入者がやって きた。その家族に対する陰湿ないじめは、次第にエスカレートしていく…。 「扉を開ければ」 5年前、突然死で1歳の息子を亡くした夫婦。ある日、同じフロアに引っ越し てきた−もし息子が生きていたら−同じ年齢、同じ名前の男の子。玄関前で 蹴るサッカーボールの音、その子の姿を見る度に大きく動揺し、心のバラン スを崩していく…。 「陽だまりの猫」 18歳で結婚したが、夫にも義母にもまともに扱ってもらえない妻がいた…。 どれもズトーンと重い…。 心がザワザワし、その閉塞感に息が詰まる思いだった。 ふだん心の奥底に押し込めているだけで、自分の中にもある…いやらしさ さや哀しみをえぐられた気がして、落ち着かない気持ちにさせられる。 何を読んでも重松さんの作品の中には、自分や知ってる人がどこかにいる ような気がしてならない。 人間の心の醜い部分が露見する「カラス」。 ヘタなホラーより、ずっと怖い。生きてる人の心が一番怖いよぉ〜。 ここでも重松さんの現代を見据える目に衰えなしです。 |
| 7月4日(火) 「ターン」 北村薫(新潮文庫) 「スキップ」に続く、<時と人の三部作>の第2弾。 読もう読もうと思っているうちに、文庫化されました。 29歳の版画家・森真希は、夏の日の交通事故の瞬間を境に、同じ日をたっ た一人で、延々繰返す。どんな1日を過ごしても、3時15分になると、1日前 の座椅子に戻ってしまうのだ。果たして彼女が戻れる日は来るのだろうか? そして150日を過ぎたある日、突然電話が鳴った…。 良くも悪くも北村薫ワールド。 期待大で読んでしまったせいか、物足りなくて、あれれ?と拍子抜け。 私は「スキップ」の方が好きだったなー。 これって、大変な状況になっているわけよね。たったひとりぼっちの世界 に取り残されたんだし。それなのに、その恐怖や悲しみ、葛藤など、彼女 自身の心理状態がいちまち伝わってこないのね。 ラスト、柿崎という男が出てくるところで、おっ!これからやっと面白く なってくるかとと思ったら、あっさり消えてしまうのよ〜!あれっ?? またまた尻つぼみでガックリ。彼の存在をもっと膨らませて欲しかった。 なんだか、どこか別のところで表面的に話が流れている感じで、いまいち 入り込めずに終わってしまいました。 この主人公、本当に29歳なの??と思うほど、幼い感じ。 北村薫さんの作品には、こういう女性が登場してくることが多いけど、 もっとスレててもいいのになー(笑)男性としての願望なのだろうか?? 優しい文体、綺麗な世界…と、北村さんらしさは出ているのですが、 物語の厚みには欠けていたかな。うーん、残念。 この「ターン」は、牧瀬里穂さん主演で映画化決定。今秋公開予定。 そして現在、第3弾「リミット」執筆中だそうです。 |
| 7月3日(月) 「コンセント」 田口ランディ(幻冬舎) 僕がこの10年で読んだ中で最も上質で面白かった小説のひとつだ。 …という“村上龍、絶賛”の帯がつく、この作品。 村上龍氏は苦手だけど、そんなにいいのかい??と手にとってみた…。 この作品が好きかどうかはさておき、著者の田口ランディさんの内に潜む 強い力というものを感じさせる作品。 二ヶ月前から行方不明になっていた兄が死んだ。緩慢な自殺と言っても いいような衰弱死。それまでも、限りなく異常に近い正常を生きていた兄。 その兄から死ぬ前に、ある映画のエピソードを聞いていた。 分裂症の男の子がいて、その子はコンセントが抜けると動けなくなる…。 兄がとてもこだわっているように見えたコンセントの意味とは? そして、兄はなぜ引きこもり、生きるのをやめてしまったのか? 兄の幻覚を見るようになった主人公の朝倉ユキは、その理由を探すうちに、 自分の中の新しい意識に目覚めていく…。 心理学、シャーマニズム…。専門的なことはわからないし、全てを理解で きたとは言わない。だけど、譜に落ちた。 こんなことあるのかいな?あるかもしれない、あるんだろうな…と、リアリ ティをもってストン入ってきた。受け入れるというよりは、こういう見方も ありだなと納得させられた感じ。 現実から違和感なく夢へと移行する手法は見事。 死体が腐乱していく生々しい様子、露骨な性描写に多少うんざりしたけれど いつのまにか憑かれたように引きこまれて、一気読み…。 読みながら自分の精神状態まで正常なのか異常なのかわからなくなる感覚 に陥いってしまった。 これが好きかどうかといわれると、私はウーンと考えこんでしまうけど、 ちょっと衝撃的だったかな。この作品から著者の田口ランデイさん自身の確 かな目線が垣間見られる。この人が書くエッセイを読んでみたいと痛切に 思った。 ところで、著者の田口ランディさんは、ネットコラムニストという肩書きを もっている。しかも6万人近くの読者を持つ、今、最も人気のあるコラムニ ストの1人なんだそうだ。時事ネタなど、様々なテーマのコラムを週1回配信 中。ちなみに田口ランディさんは女性。“ランディ”というのはパソコン通 信の時のハンドルネームなんだって! <田口ランディさんのコラムマガジンの申し込みはこちらから> <コラムマガジンのバックナンバーは、こちらからどうぞ> ※読み応えがあるので、じっくりどうぞ。 「コンセント」の題材にもなっている“ひきこもる男たちの心象風景”のコラム もあります。主人公の兄は、ランディさん自身のお兄さんの姿とだぶるところが あるようです。 |