<12月・Merry Christmas!>
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| ■「子うさぎましろのお話」佐々木たづ・文 三好碩也・絵(ポプラ社) |
| 【amazon】1970.1月発行・32P・25p・1050円 |
| うさぎの子ましろは、サンタクロースからもらったプレゼントのおかしを すぐに食べてしまい、まだなにかほしくなりました。サンタクロースから のおくりものは一回きりだと知っていたましろは、からだに黒い炭をこす りつけ、別の子になりすまします。サンタクロースは、白うさぎの子まし ろだなとわかっていながら、袋に残っていた種とサンドイッチを手渡しま した。 その帰り道、ましろは、からだにつけた炭を落とそうとしますが、とれま せん。うそをついてもう一度プレゼントをもらいにいったから、黒いのが とれなくなちゃたんだと思ったましろは、もらったたねをかみさまに返そ うと、深い深い雪を堀りはじめます…。 子どもが子どもなりに知恵を働かせて、もう一度プレゼントをもらい、そ れが成功すると、でもこんな黒いすみだらけの姿じゃ、おかあさんが気が ついてくれないんじゃないか。自分が悪いことをしたから、こんなことに なっちゃたんだ。だったら、どうすればいいんだろう…というところまで 考えが及びます。子どもたちは、自分とましろをだぶらせながら、ましろ の気持ちに共感しながらお話に入っていくことができるのではないでしょ うか。お話は長め。低学年くらいの読み聞かせでも使えそう。 サンタクロースの服の色が、赤ではなく白なのが、逆に新鮮です。 |
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| ■「こねこのみつけたクリスマス」マーガレット・ワイズ・ブラウン・文 アン・モーティマー・絵 中川千尋・訳(ほるぷ出版) |
| 猫の目を通して見たクリスマス。雪の降りしきる音、プレゼントの包み紙 の音、もみの木の匂い…。そんな、ふだんなにげなく耳にしている音や匂 いが絵本の中から際立って、聞えてきそう。(おやすみ前の静かなひとと きに、ぜひそんな音を感じてみてね)パッと目につく、色鮮やかな、クリ スマスらしいきれいな絵本です。 |
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| ■「クリスマスのおくりもの」ジョン・バーニンガム作 長田弘・ 訳(ほるぷ出版) |
| クリスマス・イブの夜。世界中の子どもたちに贈り物を届けてきたおじい さんサンタと、トナカイたちは、もうクタクタ。やっと休むことができる かと思ったら、ふくろの中に、まだひとつ贈り物が! それは、とても貧しくて、いつもクリスマスのプレゼントを買ってもらえ ないハービーのものでした。すでに、ぐっすり休んでいるトナカイを残し おじいさんサンタは、ずっとずっと遠く離れた山のてんぺんまで、贈り物 を届けることにします。果たして朝になるまで間に合うのでしょうか?? 飛行機に乗り、ジープに乗り、バイクに乗り、スキーに乗り…。そのたび に次々と乗りものがこわれちゃうんですけど、おじいさんサンタの話を聞 いて、誰もがみんな親切に協力してくれるの! くりかえしの手法がとられているので、小さな人たちにも喜ばれるでしょ う。帰り道、サンタさんがどんな手段で帰ってくるのかも、楽しめますよ。 |
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| ■「とってもふしぎなクリスマス」ルース・ソーヤー・文 バーバラ・クーニー・絵(ほるぷ出版) |
| “ゴブリン”とは、地中に住んでいる、小さくて醜い妖精。いたずら好き とも言われています。チロルの山奥の地中に住むと言われるゴブリンの王 様、ローリン王については、いろんなお話が伝わっています。この物語も そういうお話の中の1つです。 深い雪にとざされた、小さな村に住む貧しい靴屋の一家。お父さんが仕事 に出かけ、子どもたちだけで迎えたクリスマスの夜。風雪の強い中、突然 現れた、横柄で、いじわるな小さな男がもたらしたふしぎなクリスマスの お話です…。 きょうだいだけで心細い思いをしている夜に現れた、小さな男のふるまい に、ハラハラドギトキ。そして憤慨しながら読んでいくと、誰もが、やが てニッコリすることでしょう。小学生以上から。 |
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| ■「しあわせなモミの木」 シャーロット・ゾロトウ・文 ルース・ロビンス・絵 みらいなな・訳(童話屋) |
| お金持ちばかりが住む通り。その中の、空き屋のアパートに引っ越してき たおじいさん…クロケットさん。自分で窓をふき、自分で階段の掃除をす る姿に、近所の人たちは、まゆをひそめます。(お金持ちは、そういうこ とは、お金を出して人にやってもらうことだと思ってるからね)そのうち クロケットさんは、花屋で枯れかけたモミの木を買ってきて、アパートの 前に植え、大事に大事に、手をかけて育てはじめます。近所の人たちは、 いろいろ言うけれど、月日と共に、モミの木は大きく育ち、おじいさんの 蒔くパンくず目当てに、たくさんの鳥たちが、集まってくるようになりま す…。 モミの木が大きくなると共に、おじいさんはだんだんと年をとっていくわ けですが…。白い髪に、白いヒゲ、白いまゆげ…。あれれ??正体は明か されませんが、だんだんとサンタクロースに見えきませんか!? 心温まるストーリーです。小さめの、きれいな本。大人の方にもどうぞ。 |
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| ■「グロースターの仕たて屋」ビアトリクス・ポター・作・絵 石井桃子 訳(福音館書店) |
| クリスマスまでに、市長さんの上着を仕立てなければならないというのに 年をとった貧しい仕立て屋は、熱を出して寝込んでしまいます。おじいさ んに、いつも助けてもらっているねずみたちが、総出で服を縫い、助けて くれるのですが、おやつにしようとして、とっておいたねずみたちを、逃 がしたことを怒っていた、飼い猫のシンプソンは、穴糸を隠してしまいま す…。 ピーターラビットシリーズの中の一冊(第5集)。 繊細な絵が素敵で Oh!Beautiful〜。とってもいいの。かわいいだけじゃ ない、ちょっと毒っけのあるピーターラビットシリーズ、好きです♪文庫 本サイズのかわいらしい本です。こちらも大人の方にもぜひ! |
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| ■「ぐりとぐらのおきゃくさま」中川李枝子・文 山脇百合子・絵(福音館書店) |
| ご存知、ぐりとぐらシリーズの一冊。 ぐりとぐらが雪の上で見つけた大きな足跡をたどっていくと、なんと!ぐ りとぐらの家の中に続いていきます。真っ赤なオーバーと帽子、白いえり まき、そして、部屋の隅に置かれた大きな袋。いったい誰が訪ねてきたの でしょう?? だんだん明らかになっていく正体!?と、カステラを焼くおいしそうな匂 い。子どもたちのワクワクする姿が見えてきそうですね。 |
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| ■「さんにんサンタ」いとうひろし(絵本館) |
| 三人組のサンタが巻き起こす騒動!? リズムが、とってもいい絵本。読み手としても、調子よく読めますよ。 赤い表紙と、はっきりした色使い。小さい人たちの人気に…なるかな? |
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| ■「クリスマスのつぼ」ジャック・ケント作・絵 清水真砂子訳(ポプラ社) |
| つぼ作りの名人が作った、ふたつのすてきなつぼ。でも、焼きあがって窯 から出してみると、片方のつぼにひびが入っていました。ひびが入ったつ ぼは、なかまのつぼがきれいに色をつけてもらったり、町に運ばれていっ たりするのを、いつもうらやましくながめていました。けれどもある日、 ひびが入ったつぼにも、チャンスがめぐってきたのです…。 雪のないメキシコの、クリスマス行事に使われるピニャータのお話。(ピ ニャータというのは、つぼをきれいに飾ってつるし、目隠しした子どもた ちが、棒で割ると、はりこにしたピニャータの中から、詰めてあったお菓 子などが、落ちてくるというもの) みんなそれぞれ、役に立ったんだよーという幸せ。形はどうあれ、それぞ れに値打ちがあるんだよーと思えること。こういう満足感や誇りが、自分 のアイデンティティや、根っこ・土台になっていくんだろうなと思わせて くれる素敵な本です。 |
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| ■「セレスティーヌのクリスマス」ガブリエル・バンサン作 (プックローン出版) |
| 「アンジュール」で有名なガブリエル・バンサンのクリスマス絵本。「く まのアーネストおじさん」シリーズの一冊です。 お友達を呼んでパーティをしたいセレスティーヌは、お金がないからと渋 るアーネストに、手作り、工夫がいっぱいのパーティを提案します。言葉 が少ない分、彼女の絵が雄弁に語ってくれます。 |
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| ■「ミッケ!〜クリスマス〜」写真:ウォルター・ウイック・ 文:ジーン・マルゾーロ デザイン:キャロル・D・カーソン 訳:糸井重里(小学館) |
| 友だちや家族みんなで楽しめちゃう、ご存知“ミッケ!シリーズ”(現在 7冊刊行)のクリスマス編。 これは、写真の中に隠されている、いろんな ものを探そう!という“かくれんぼ絵本”です。 娘の小学校の図書室に、新しい本として入ったとき、クラスの中で、男子 にも女子にも大人気!誰が早く探せるかと、競争になったとか。よーく見 なくちゃわからないッ。結構難しいものもあって、集中力がいるのよね。 子どもと一緒に、この本で遊んでいるうちに、お父さんの方が、すっかり ハマってしまったという声も聞きました。 銀世界、おもちゃ屋のウインドー、松ぼっくり、シナモンクッキー…。 クリスマスムードに浸りながら、みんなで本を囲んで、ワイワイと探して みよう! |
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| ここからは、読み物です。 |
| ■「J.R.R.トールキン サンタクロースからの手紙」 ベイリー・トールキン編 瀬田貞二・訳(評論社) |
| この本は、トールキンがサンタクロースになりかわって、毎年自分の
4人 の子どもたちに、書きおくった手紙を集めたものです。長男が 3歳の1920 年から、とぎれることなく20年!すごいでしょー、すごいでしょー。こん なお父さん、なかなかいないでしょー。 手紙の中でサンタクロースは、住んでいる家のこと、友人たちのこと、北 極でのさまざまな出来事を、ほのぼのとした絵入りで届けています。北極 の切手!?や、サンタクロース自筆のふるえる字、自分で考えだしたアル ファベットなど、 遊び心もいっぱいです。 年月を重ねるごとにエルフ、ノーム、ゴブリン…と「ホビットの冒険」を 彷彿とさせてくるのも興味深いところでしょうか。(指輪物語は未読なん です〜) |
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| ■「ペンギンハウスのメリークリスマス」斉藤洋・作 伊東寛・絵(講談社) |
| ペンギンハウスは、港町にある小さなレストラン。おじいさんが、
1人で やっています。12月になると、カウンターの一番奥の席には、大きなペン ギンの置物がおかれます。そのために、誰も座れなくなってしまうそのい すは、サンタクロースの席と呼ばれています。どうして、そこにペンギン が置かれることになったのでしょう?それは、店のご主人が、まだうんと 若かった頃のお話です…。 サンタクロースは、子どもたちにだけ…ではなく、やさしい心を持って一 生懸命生活している大人のところにもやってくる!? 斉藤洋さんが書く、掛け合い漫才のような会話、染み入るせりふ。そして いとうひろしさんの描く、おとぼけペンキンのかわいいしぐさも魅力のひ とつです。大好きな1冊です。 |
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| ■「クリスマスの女の子」ルーマー・ゴッデン作 久慈美貴・訳 (福武書店) |
| なお、私が読んだのは上記のものでしたが、現在は絵本として発売されているようです。 「クリスマス人形のねがい」ルーマー・ゴッデン作 掛川恭子・訳 バーバラ・クーニー・絵(岩波書店) |
| クリスマス・イブの日。人形のホリーは、かわいがってくれる自分の“ク リスマスの女の子”が欲しいと願いました。その頃、両親がなく施設で暮 らす 6歳の女の子・アイビーは、クリスマスだというのに、お迎えも招待 もなくひとり取り残され、いるはずのないおばあちゃんを捜しに汽車に乗 り込みます…。 ひとめ見た時から、互いに引き合った相手でしたが、なんの力も持たない 小さな 2人には、祈ることしかありませんでした…。 人形のホリー側からも語られる…という形を取っている、このお話のテー マは、祈り。小さくても純粋で切実な願いは、おもちゃ屋に長く住むぬい ぐるみのフクロウ・アブラカタブラの邪悪な力をも、上回ります。 「どうか、ホリーをアイビーのもとに」読みながら、そう願わずにはいら れませんでした。強く願うと夢は叶うもの。(行動も伴わなくっちゃダメ だけどね)そう教えてくれます。低学年くらいから大丈夫でしょう。 |
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| ■「思いがけない贈り物」エヴァ・ヘラー作 ミヒャエル・ゾーヴァ絵 (講談社) |
| 仕事を終えた時、手元に残ったひとつの人形。誰のもの?とパソコンで調 べちゃう、今どきのサンタクロース。みんな軽率に、ものを贈りすぎ。も し誰かをハッピーにしたいと思ったら、決められた通りじゃなく自分から 何かをすること。そして、幸せって、思いがけない時にくるものよ…。 絵本というより、小型で薄く短い読みものになっています。大人のあなた に贈ります。 |
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