<3月・めぐる季節>
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| 三寒四温とはよく言ったもので、そろそろ春めいてきたかなと思ったら、また冬に 逆戻りしたりと、なかなかすんなり暖かくならない北海道ですが、それでも、一歩 一歩、春は近づいてきているようです。 3月は、学期末、年度末の時期。別れの後にも、また新しい春がやってきます。今 月は、一年の季節をぐるっとめぐる…そんな絵本たちをあつめてみました。(後か らみてみると、めぐってないのもあって…ひょぇ〜〜、お許しを〜) |
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| 私が読んだのは、図書館から借りたリブロポートのものですが、現在は、 偕成社から再刊として出版されています。 春が来て、雪が解け、土が顔を出し、草が芽を吹く。夏になり、秋が来て 冬がやってくる。そして、また春がめぐってきた時、仔牛にも小さな角が 生えました…。 「春がきます」と、最初の絵…。あれっ?真っ白の牛なんて??と思って いると「雪がとけます」で、牛に黒い模様があらわれはじめ、(白い雪が 解けて土があらわれて…ってことよね)「土がかおをだします」で、黒い 模様が広がっていき、「草が芽をふきます」で、その模様がズームになり 芽が出始め、「花がさきます」ここで、牛の模様が畑へと移行していきま す。 また冬の白い畑が、だんだんと牛の体に見えるようなしくみになっていっ て、最後は、角の出た仔牛の姿で終わるのよ〜。 巧い!まさに五味太郎ワールドよ〜。見てみてねー。 |
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| 動物たちにも同じように、一年は、めぐってきます。 以前、旭川市の旭山動物園にいらした、あべ弘士さんならではの作品。 (ここの動物園は、看板、ごみ箱など、あべさんの置き土産?がたくさん あって、おもしろいのよー) 飼育係と、動物たちの一年間を、ほのぼのとした絵日記風に綴っていきま す。 春 ポカポカ陽気の日 カワウソとひるね 園長に見つかりしかられる 秋 空気ひんやりの日 ゴリラに哲学ならう ヒョウの誕生、ゾウの病気、フクロウと記念写真、アザラシの脱走…。生 も死もある、動物園の四季。見守る飼育係のあったかい眼差し。 動物たちと一緒の日々って、豊かだなぁーと感じさせてくれる大好きな一 冊です。 |
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ハワード=ノッツ絵 松岡享子訳(偕成社) |
| 「ふゆのおわりは?」 「ふゆのおわり、ゆきが とけて、とりたちがもどってきたら、それ は、はるのはじまりよ」 「昼がおしまいになったら、お日さまはどこへいくの?」 「風がやんだら、そのあと どこへいくの?」 小さな男の子には、不思議なことがいっぱい。おかあさんは、この世のも のはすべておわるのではなく、また別のところで、ふたたび、ちがった形 ではじまることを教えます…。 いのちは、ぐるぐると続いていきます。 柔らかいノッツの鉛筆画。こんな母親にはなれそうにないけれど(笑)、 読んでいくうちに、暖かさに包まれて優しい気持ちになっていきました。 モノクロですが、色が見えてくるような気がするよッ。 おやすみタイムなど、静かな時間にゆったりと読みたい一冊。 |
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もきかずこ訳(ほるぷ出版) |
| 19世紀初め、古き良き時代のアメリカ・ニューイングランド地方の暮らし ぶりを描いた絵本。 とうさんが、この一年間、家族みんなで作り育てたものを、荷車に積み込 んで町の市場に売りに行きます。品物全部を売り、からになった荷車も、 牛も売ってポケットをお金で一杯にしたとうさんは、市場で家族の必需品 を買い、家に帰ります。そして、また季節はめぐり、新しい一年がはじま ります…。 自然豊かな地で、一人一人が自分のできることで生活を支えている暮らし は、今の時代、逆に豊かなことではないだろうかと思わせてくれます。 生活していくというのは、こういう循環性が原点なんだろうなぁ。 木版に描いたというバーバラ・クーニーの絵が、素敵です。心落ち着く一 冊。 |
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久美沙織/訳(BL出版) |
| “ヘイスタック”とは、干し草をまとめて高々と積み上げたもののこと。 北アメリカの大草原地帯では、かつてはごく当たり前に見られたものだっ たそうですよ。 春になって伸び始めた草が、育ちきったら、家族みんなでヘイスタックを 作ります。それは、これから1年間、牛や豚たちのエサになり、家になり、 時には、遊び場にもなります。そして、山ほどのいのちを育て、食べ残し とフンばかりに、姿を変えたヘイスタックは、牧場中にまいて、肥料とな り、草の養分となるわけです…。 長年の知恵や工夫が詰まったヘイスタック。つながっていくいのちという ものを、再認識させられます。 |
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文字のない絵本。主役(?)である一本の大きな木が、見開きページ・16場 面−全て同じ位置に置かれているという構成。四季によっ て刻々と姿を変える大木と、周辺に息づくリスや鳥、草花 の変化が鮮やかに展開されていきます…。 まずは、その美しさに感動しきり!!シンプルで洗練されたデザイン。作 者のグラフィック・デザイナーという経歴に、大きくうなずきました。ど ちらかというと、子どもより大人の方に好まれそう。 春が来て、冬眠から目覚めたリス。新芽が息吹だし、大木の中で子育てす る鳥。実った木の実を食べ、ためこんだ実とともに、また雪に覆われた大 地の中で眠りにつくリス…。一本の木が育む、いのちの営み。まさに、い のちはめぐり、続いていく。優れた絵本は、優れた科学性(循環性)を持 つという見本でもあります。1977年に出版された、息の長い作品です。 |
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| ぼくとポチの暮らしに、1月は雪だるま、2月は鬼の女の子、そして12月の クリスマスツリーまで、毎月いろんな“ともだち”がやってきます。そし て、わかるんだ!ともだちが一緒だと、こんなことができる、こんな楽し いことがあるんだって! 選び考え抜かれた最少の言葉たちと、かわいらしい絵と共に、上手に使わ れている余白が、心地いい。小さなサイズの絵本です。 |
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