季節やテーマ沿った絵本の紹介    

    <6月・お父さんの魅力!>



今月は、お父さんを題材にした絵本の特集です。
“お母さん”に比べて、お父さんの絵本って少ないのね…と気がつきました。
 


おとうさんとたっぷり遊ぼう!
「ピッツァぼうや」ウィリアム・スタイグ作
                      木坂涼・訳(セーラー出版)
amazon2000.3月発行・1500円
友だちと外で遊ぼうと思っていたのに、雨が降ってきて、ピートはすっか
り、ご機嫌ななめ。そんなピートを見て、おとうさんは考えた!
「そうだ!ピートでピッツァをつくったら楽しくなるかもしれないぞ」

さっそくピートをキッチンテーブルにのせて、ピザを作るマネをします。
生地をこねるように、ピートの体をゴロゴロゴロ。足をひっぱったり、伸
ばしたり。生地の空中飛ばしでは、ピートも勢いよく飛ばされます。全身
を使って、たっぷり遊んでもらったピートは、だんだんと上機嫌に…。

雨でなかなか外に出られない時、雪が降り続く冬の間。こんな場面に何度
遭遇したことでしょう。でも、ピーターのおとうさんは、あわてず騒がず
アイディア勝負!こんな風に遊んでもらったら、本当にニコッニコになっ
ちゃうよねー。両親の愛情がたっぷりと感じられる1冊。

この絵本、表紙の表と裏、全く同じデザインなのね。ピザのように?まん
丸顔、遊んでもらった後のピートの笑顔が目印です。

作者のウィリアム・スタイグは、今年で93歳。いまだ現役で、こんなに楽
しい発想で絵本が描けるとは、なんて素敵!

少年に戻る日…。
「ちいさくなったパパ」ウルフ・スタルク 菱木晃子・訳 
                        
はたこうしろう絵(小峰書店)
amazon1999.5月発行・1400円
「どうして大人は遊べないの?」
「なにいってるんだ?いま、一緒に遊んでるじゃないか?」
「ちがうよ、今はただ、一緒に車を組み立ててるだけだよ」
読んでいて、胸にグサリと刺さるこの言葉…。

息子のトーマスに、鋭い質問を投げかけられたパパは、「 1日だけでいい
から、私を子どもの時のようにして下さい」と、その夜、流れ星に願いを
かけます…。

次の朝、目覚めると、なんと 7歳の子どもになっていたパパ。パパとは気
がつかない息子と、 1日中夢中で遊びまわることに…。

子どもと大人、どちらが楽しくて、どちらが得なのか??ユーモラスで爽
快で、それでいて切なくなるような 1冊。はしゃぎまくるパパに、冷静な
息子と…父子の立場が逆転に!なんでもないことが楽しかったり、ささい
なことで泣き出したり。子どもならではの大変さがあったり、逆に子ども
の方が冷静にものごとを見ていたり…。いろいろ考えさせられました。

はたこうしろうさんの絵が、とってもいいの!装丁も中身もおしゃれな感
覚でいっぱい。

日本の作家だと、こういうラストにはならないだろうなぁ(笑)…なんて
思いました。

おとうさんだって頑張ってるんだ〜!
「帰ってきたおとうさんはウルトラマン」みやにしたつや
                        (学習研究社)
amazon1997.5月発行・1200円
かっこいいウルトラマンのお父さんだって、時々仕事に失敗する。がっく
りトボトボ家に帰る足取りが重くったって、息子の笑顔で救われる。力の
限り戦うバルタン星人だって、倒されることもある。だけど、たとえヨレ
ヨレになったとしも、弱音は吐かないぜ…。

私たちの世代には、身近で懐かし〜いウルトラマン!約束の時間に 3分し
か待たないウルトラマン…などと親の方が楽しめたりして(笑)ユーモラ
スな絵と、世の中いろんなタイプのお父さんがいるんだよね〜と、人間臭
い?ウルトラマンとバルタン星人の姿が、笑いを誘います。

おとうさんはウルトラマン」「パパはウルトラセブン」とシリーズ化さ
れています。

おとうさんの役割…。
「スモールさんはおとうさん」ロイス・レンスキー文・
                 わたなべしげお訳(学習研究社)
amazon(現在在庫切れ)1971年発行・48P・330円
まだ小さかった娘が、寝る前の絵本タイムに、何度も持ってきた思い出の
一冊。1971年発行の古い絵本です。

ストーリーは、スモールさんの家族の一週間…家族におけるそれぞれの役
割を語っていくという、至ってシンプルなもの。

お掃除やお料理を手伝う子どもたち。お父さんも仕事から帰ってくると洗
濯を干すのを手伝います。台所の水漏れを直すお父さんを、尊敬の眼差し
で見守る子どもたち。

お母さんがお皿を洗い、子どもたちが片付けるそばで、ひと休みするお父
さん。逆に、お父さんが草刈するそばで、子どもたちが草を集め、赤ちゃ
んのうばぐるまを押してやり、お母さんはひと休み。そして、週末には家
族で食料品の買い出しに…。おぉ!麗しき家族愛〜〜(笑)でも、淡々と
語られているので、クサくないわけね。

なんて理想的〜。ここまでお父さんと子どもたちが身軽に動いてくれたら
ねぇなんて、お母さんたちの声が聞こえてきそう(笑)日本のお父さんた
ちは忙しすぎるもんねー。ここまでやって…とは言えないけど、たまに手
伝ってくれると嬉しい〜。歩み寄って気持ちのホローをしてくれるだけで
も嬉しいもんなのなんだよねッ、お父さん!



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