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    季節やテーマ沿った絵本の紹介    

     <9月・秋>




つきよのかいじゅう長 新太・作(佼成出版社)
amazon1999.7月20日発行・1359円
山奥に、昔からかいじゅうがいるといわれている深い湖があった。そこで
は、ひとりの男が10年も、テントを張りカメラを構えて、かいじゅうが出
てくるのを待っていた。ある夜、ついに、かいじゅうが現われる。夢中で
写真を撮り、その姿を想像する男。彼の胸はドキドキして破裂しそうだ。
そして、ついについに、かいじゅうが姿をあらわしたぁーー!


お月さまを題材にした絵本は数あれど、なにより好きなのが、実は、この
本なのだぁ〜〜!!ブハハハハーッ(笑)

ぽっかりと浮かんだ月、静かな湖面。この静けさの中で、いかにもなにか
が出てきそうな気配…。どんなかいじゅうが現われるんだろうという緊張
感が、高まってきますよね。

そして、その正体がわかった時、爆笑ともに、一気にその緊張感が解けて
いく〜。

なんてインパクトのある絵本でしょう!!やっぱり長新太さんは、ただも
んじゃありません。

大判で、濃いブルーの画面、シンプルな絵は、遠目もききます。幼児より
小学生以上の方が、おもしろがってくれるでしょう。五年生のクラスで読
んだ時にも、ウケてましたよ。

きんいろのときアルビン・トレッセルト・文 ロジャー・デュボアザン・絵
                   えくにかおり・訳
 (ほるぷ出版)
amazon1999.9月30日発行・1400円
副題は、「ゆたかな秋のものがたり」。

きりぎりすが鳴き始めると、「霜がおりるまで あと6週間」という、古く
からのいい伝えがあるそうです。麦の刈り取り、にぐるまいっぱいに積ま
れたりんご…。夏の終わりから、11月の感謝祭までの情景を、鮮やかな色
使いで描いていきます。

とにかく、場面いっぱいの、輝くような黄い色が印象的。詩的で、淡々と
した中に、秋の実りの喜びがあふれています。

どちらかというと、子どもより、大人の方に好まれそうかな。

かぼちゃスープヘレン・クーパー作 せなあいこ・訳
                      
 (アスラン書房)
amazon2002.4月30日発行・1600円

森のなかの一軒家に住む、なかよし三人組。彼らが作る
のは、世界一おいしいかぼちゃスープ!
ねこがきりわけ、りすがかきまぜ、あひるがしおで
味つける。三人の役割は、きっちり決まっていた。

ところがある朝、あひるが言った。
「ぼくが、スープをかきまぜる」。
それからはじまる大げんか。なかよし三人はどこへやら、
ついにあひるは家出した。さてさて、かぼちゃスープはどうなるの??


さすが、ケイト・グリーナウェイ賞受賞作品!と思うほど、この本の魅力
は、絵につきますねー。時には大胆に、時には繊細にと、上手い構図で描
かれている幻想的な絵が、物語の世界に引き込んでいきます。

時折、場面の片隅に描かれているてんとう虫とバッタ(じゃなかったりし
て)も見逃さないでね。

※ケイト・グリーナウェイ賞とは、イギリスで出版された絵本の中から、
もっとも優れた作品の画家に対して年に一度、贈られる賞。ちなみに、こ
の「かぼちゃスープ」は、1999年に受賞。


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