Air
| Story
その街には夏が訪れていた。 人形を操る1人の青年。その周りには子供が2人だけ。 子供たちは興味を失い、その場を走り去った。 青年は旅のひと。彼の道連れはふたつ。 そんな彼に、話しかけるひとりの少女。 彼女との出会いをきっかけに、この土地での暮らしが始まる。 |
|
The 1000th Summer - 暑かった2000年の夏 それはどんな夏だったのでしょうか? ビジュアルアーツ標準システムが拡張され、AirPLUSを使えば、快適なプレイ環境になります。音声はないですが、CD-DAのBGMが物語をさらに印象深いものにするのは、さすがといえます。キャラデザは好みの分かれるところで、これは人それぞれですが、自分的には問題無しです。かなり書き込まれた背景が印象的です。 DREAM、SUMMER、AIRというシナリオ構成をとりますが、すべては観鈴の物語となります。美凪と佳乃のシナリオは、DREAM編で完結になってます。全体に言えることですが、前半部分は平凡な日常が描かれています。ここでの日常を退屈と捉えると、後半部分へとたどり着くまでが非常に長く感じられますが、ここの所がとても楽しめました。後半部分は詰まってますが、それまではゆっくりと時間が流れるので、この雰囲気がとても気に入ってます。 観鈴の3部構成で現代を描いたDREAM、AIR、始まりを描いたSUMMERとなります。DREAMのラストは、ぼやけたよく分からないものです。SUMMERはセツナイ系ですが、きちんとしたした結末をもって現代へとつながります。DREAM、SUMMERをうけてのAIRは、DREAMを補足すると共にさらなるシナリオを展開します。そのテーマは、「家族愛」。恋愛を期待すると全く期待はずれになってしまいます。暖かくもセツナイシナリオはさすがの所ですが、結末がはっきりとしたものでは無いところが残念です。ライターさんの意図するところを読みとりきれないだけかもしれませんが、この夏何かがあった、でも夏はまだ続いているという風に受け取れます。1つの物語の結末という風には、どうしても受け取れません。どのような結末かは、ユーザにゆだねた格好の所はどうなんでしょうか?こういったスタイルも好きですが、最大級の話題作として期待され、1000年の時を越えたシナリオのラストは、はっきりとしたものが用意されていた方がよりベターだったと思います。 そういった意味では、美凪、佳乃シナリオは良くまとまっていて、はっきりとした結末が用意されています。しかし、観鈴とは全くクロスしないシナリオはちょっともったいない気がします。3人ともはっきりとした個性を持っているので、クロスすると収拾がつかないのかもしれませんね。あるいは、はっきりとした結末を求める人向けに用意されたのかもしれません。 幼すぎる観鈴がちょっとだけ大人になった、それがこの夏の出来事なのかもしれません。 |