ライヴレポート 大阪 フェニックスホール公演 2011.02.22
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アレ・メッレル・バンドが遂に日本初上陸した。アレ自身はフリーフォートでの来日を含めると通算4度目のそれとなる。残念ながらダブルベース奏者のセバスティアン・デューベ(カナダ)、パーカッション奏者のラファエル・シダ・フィザル(メキシコ)が急病のため、ツアーに同行する事が不可能に。こうしたアクシデントを乗り切り、前者の代わりにキーボードのマッツ・エーベリ(スウェーデン)、ニクラス・ベルティルソン(スウェーデン)がサポートに当たる事となった。本ライヴレポートは最も盛り上がったと評判だった大阪公演をピックアップしてみた。
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一部
1.Tid Balkah 〜from “bodjal”
2.Yati 〜from “Djef Djel”
3.Anathema〜Rullen 〜from outtake &“Djef Djel”
4.Storgucken
5.Bjorkpolska〜Adona 〜from outtake &“Djef Djel”
6.Agapimene〜Atebale
二部
7.Bail(Vasilikos〜Djef Djel〜Dancing Tune) 〜from “Djef Djel”
8.Argai
9.Brudvals
10.Ego Stonilios〜Yum Yum Chello
11.Samicos〜Polska
12.Sousa 〜from “Djef Djel”
アンコール
13.Tack Tack
14.Jiggan 〜from “Djef Djel”
15.Alagi falou / Eklunda 〜from “Djef Djel”
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ステージでのメンバーの立ち位置は向って左よりアレ、セネガルの民俗衣装を纏ったママドゥ、ギリシャのそれを纏ったマリア、マグヌスの4人がフロントを陣取る。演奏前なのに既に独特な雰囲気だ。オープニングに選ばれたのは1st作「Bodjal」収録の歓迎の歌(1.)。ママドゥが作詞に当たっており、西アフリカ語で歌われるが、そこへギリシャ語も交わってくるあたりがとてもユニークだ。
続いて2nd作「Djef Djel」収録の(2.)。ギリシャの伝統歌をアレが編曲に当たったトラックでマリアのエキゾティックな歌唱にスポットが当たる。間奏でアレは従来のマンドーラよりも10本もフレットが多く刻まれたそれで興的演奏を盛り込み、マリアはフィンガー・シンバルを鳴らしながらベリーダンスを披露する。
そして未発表曲から「Djef Djel」収録曲に雪崩れ込む(3.)。古いギリシャの伝統歌に続いて、後半マグヌスにスポットが当たる。彼の爽快かつスリリングなフィドルにアレがマンドーラで絡んでくるあたり、ゾクッとくる程のカッコ良さを湛えていた。この時点でオーディエンスの反応は頂点へ。この後も彼等は未発表曲を連発させるのだが、こんなに素晴らしい曲が次々に作曲されてるのかと思うと本当に次作が楽しみでならない。
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続く(4.)も未発表曲。マグヌスが通常のウィロウフルート(柳笛)を、そしてアレが手製の巨大なプラスティックフルート(柳笛の要領で作ってある)のデュオを披露。そして西アフリカの歌へ。途中、マッツのキーボード・ソロが盛り込まれていた。基本、マッツの役割は交代したセバスティアンのペース音を鍵盤で再現する事であるため、こういったソロはとても新鮮に映った。彼等の曲には常に見せ場が盛り込まれている。
(5.)はアレ作曲のポルスカ。北欧の香りを十二分に湛え、ママドゥの素晴らしい歌唱に受け継がれる。この歌は彼の母親の告別式に捧げたオリジナルで「この地球上での私達の時間はただの借り物だという事を忘れないで」と歌われる。心の奥底までに響き亘る力強い歌唱だ。続く(6.)は舞台音楽のため、同バンドが用意した愛の歌。途中マリアはコーラスのパートで「皆さん、一緒に歌いましょう」と呼びかけると会場は一体となり、ムーディな雰囲気に包まれた。こうして心地良い余韻を残して一部を総括。
| 二部は「Djef Djel」のタイトルトラックに始まり、同アルバム、未発表テイクをひじょうに高いテンションで演奏。ピンクからブルーの衣装に変えてきたマリアは優雅に舞い、ママドゥも(8.)等で力強い歌唱を披露。途中セットリストに挙がっていた“Bolsjevica”が(11.)に差し替えられる。ギリシャとスウェーデンの伝統音楽を強烈に対比させるかのようにそれらをメドレーで演奏。
続くセネガルのトラッドソングにはパーカッシヴなイントロが用意されており、サポートのニクラスがラファエルの意志を継ぐ。それにのせてママドゥ、マリアが順にダンスを披露(ママドゥはダンスというよりも曲芸といった趣き)。曲が始まるとママドゥがポルスカのリズムをオーディエンスに拍子で呼び掛け、アレがその手拍子にのせてハーモニカで入ってくる。盛り上がりに盛り上がったこのエンディング曲の後半で、舞台後方の幕が開くと、そこにはガラス越しに大阪の夜景が大きく広がった。
アンコールは3曲が用意される。(15.)は後半でスウェーデン・フィドルの巨匠、ヴィクスタ・ラッセのポルスカが盛大に奏でられた。
その後、筆者はCDの即売/サイン会のため、ロビーに立ち会ったが、その賑わいぶりにもビックリ。過去携わったそれの中でも断トツの盛り上がり!このコンサートのクオリティの高さを改めて実感した瞬間だった。
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