
History
1990年、ステファン、ゴッテ、リッカルドの3人はシェイクスピアのハムレットの上演を観に行き、 その劇に使われていた伝統音楽にひどく感銘を受け、そのインスピレーションからガルマルナを結成する。
グループ名の『ガルマルナ』とは、北欧神話に出てくる地獄の入口を守る番犬『ガルム』の複数形である。その後、イエンスが加入、更に女性ヴォーカルの必要性にかられ、エンマも加入した。
そして1993年、1stミニアルバム『GARMARNA』でデビューを飾る。当時トラッドのバックボーンを持っていたのはステファンとエンマのみ。といった経歴のみがこれまで日本で確認出来た内容であった。
下記は2002年11月のジャパン・ツアー中、更に詳しくガルマルナの結成についてを、ヴォーカルのエンマ・ヘルデリンに聞いてみた。
【エンマへのインタビュー(2002.11.20)】
(エンマ<以下E> ⇒) ガルマルナ結成の舞台はバルト海沿いにあるスンスヴァル‘SUNDSVALL’です。私以外のメンバーはこの村に生まれ、今もリッカルド以外は皆ここに住んでいます。そして私はヘルシンランド地方にあるデルスブー‘Delsbo’にて生まれました。その結成のきっかけは1990年、ステファン、ゴッテ、リッカルドの3人はシェイクスピアのハムレットの上演を観に行き、そのバックグランド・ミュージックに北欧トラッドが使われていて(アレ・メッレルの演奏)、それにひどく感銘を受けたのです。
そのインスピレーションから3人はグループの結成に至りました。更にステファンと60sポップをやっていたイエンスも加入しました。
(そこにイェンスがやって来て ⇒) いきなり一緒にやる事になったんだよ。しかもフルツフレド・ロック・フェスティヴァル‘HULTSFREDS
ROCK FESTIVAL’という大きな舞台でたよ。それにリハーサルも2回だけしかやってないんだぜ。凄くドキドキしたよ。当時俺はハード・ロックのドラマーだったんだ。
ガルマルナの音楽もその時は伝統音楽だなんて思っていなかったんだ。今でもバード・ロック・バンドでドラムを叩いているけど、ガルマルナが一番刺激的で面白いよ。
(E ⇒) ガルマルナで伝統音楽のバックボーンを持っているのは私とステファンです。私は12才の時、ある伝統音楽の合奏会でステファンと知り合いました。ステファンが伝統音楽に目覚めたのもこの頃です。
ガルマルナのメンバーは結成当時より知り合いでした。そして私は彼等のやっている音楽がとても好きでした。私がガルマルナに加わったきっかけはたまたまミニ・アルバム『Garmarna』に収録するトラッドを彼等に教えていて、一緒に演奏した事がありました。その後、彼等が新聞の取材を受けた時にヴォーカル担当は私だと答えたのです。ゲストならまだしも、すでにメンバーとなっていたのです。そして93年にミニ・アルバム『ガルマルナ』でデビューしました。
・90年、ステファン、ゴッテ、リハートの3人でガルマルナを結成。バンド名の『ガルマルナ』とは、北欧神話に出てくる地獄の入口を守る番犬『ガルム』の複数形。その後、イェンス、エンマが加入。
・93年、1stミニ・アルバム『GARMARNA』でデビュー。
・94年、1stアルバム『Vittrad』をリリース。スウェーデン国内外で絶賛を浴び、この年のスウェーデン・グラミー賞のベスト・フォーク・アルバムにノミネート。
・95年、ノルウェー、フィンランド、ドイツ、そしてアメリカ・ツアーをも成功させ、ガルマルナの名は欧米で不動のものに。
・96年、2ndアルバム『Guds Spelemän』をリリース。彼等にいち早く目をつけていたサンク(Killing Joke,EMF,Clawfinger,etc.)がプロデュースを担当。ガルマルナ・サウンドが確立。本国チャート初登場47位。スウェーデン・グラミー・ベスト・フォーク・アルバムを受賞。日本、韓国、台湾でもリリース。米のCMJチャートイン、また仏の国営ラジオでトップ10
プレイ・リストに。仏語・英語以外の歌では初の快挙。
・99年、3ndアルバム『Vedergällningen』をリリース。米タワーレコード副会長に「エンマは、世界で最も賞賛に値する女性ヴォーカリストのひとり」と言わしめる。
・01年、4thアルバム『ヒルデガルド・フォン・ビンゲン』をリリース。900年前の修道女兼作曲家ビンゲンを現代に蘇らせた。
・02年、3週間の米ツアー後、待望の初来日を果たす。


PHOTO:Robert Petersson |
Stefan Brisland-Ferner
fiddle, vevlira, programmering, etc.
ステファン・ブリスランド−フェルネル
フィドル、ハーディ・ガーディ、サンプラー他
幼い頃よりトラッドに慣れ親しむ。学校の伝統音楽合奏会にて初めてエンマと出会う。ガルマルナではリーダー的存在で彼の様々なアイデアが反映されている。
近年に入り、舞台音楽の制作にも関わっていた模様。
Stefan Brislandのソロ関連はこちら>
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PHOTO:Robert Petersson |
Emma Härdelin - vocals, fiddle
エンマ・ヘルデリン - ヴォーカル、フィドル
ヘルシンランド地方デルスブーにて10人きょうだいの5番目に生まれる。父親にかの有名なフィドラー、トゥーレ・ヘルデリンを持つ。幼い頃からトラッドに慣れ親しむ環境にあった。またトリアケルでの活動も知られている。
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PHOTO:Robert Petersson |
Jens Höglin - drums
イェンス・ヘグリン - ドラム
ハード・ロックのバックボーンを持つ。ガルマルナがフルツフレド・ロック・フェスティヴァルに出演するのを機に正式加入。当初、彼等の音楽が伝統音楽である事すら認識していなかったという。
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PHOTO:Robert Petersson |
Gotte Ringqvist - guitar, fiddle, etc.
ゴッテ・リンクウィスト - ギター、フィドル他
ジャズのトランペッターである父親と、親戚にトラッドの名奏者を持つ。子供の頃から伝統音楽の祭で多くの演奏を聴いて育つのだが基本的なトラッドのバックボーンは持たない。
ガルマルナの活動以外では医師になるための勉強を。
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PHOTO:Robert Petersson |
Rickard Westman - bass, guitar
リッカルド・ヴェストマン - ギター
子供の頃、学校の教育でクラシック・ギターを弾く。イェンス、ゴッテと同じく基本的なトラッドのバックボーンは持たない。
ガルマルナの活動以外では、スウェーデンで最もポピュラーな新聞“アフトンブラーデト”に勤務する。
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Garmarnaのオフィシャル http://www.garmarna.com/
TV Folk.net! http://www.tvfolk.net/video.html
SWÅPはじめ、北欧アーティストのライヴ映像が見れます(要QuickTime)
RP's Photography http://www.abbta.se/rp/live/concert2.htm
Garmaraのメンバーの写真を撮ったRobert Petersson氏のHP。
他にも様々なアーティストの写真がみれます。

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エンマ・ヘルデリンの最新レコーディング作です!!

ラヴレターやロシアの衛星〜ヘルシンランド地方の歌
/ケルスティ、エンマ、ヨハンナ、カタリーナ
Nordic Notes DHN-1077
レビューはこちら>>
ステファンが、ヘドニンガルナのトッテと手を組みました!!

プロトタイプ/ハーディー・ガーディー
Nordic Notes DHN-1075
レビューはこちら>>
2004年3月までリーダーのステファンはノルウェーの舞台音楽の制作に取り組んでいた様子。そのため夏のギグはたった1回だけだとか。ノルディック・ノーツは同年7月17日、ダーラナ地方ファールンで行われたそのたった1回だけのギグを観る事が出来ました。
レパートリーは日本公演でも演奏したエストニアのトラッド(未発表テイク)で幕が開き、2nd,3rdのレパートリーを中心に「ヒルデガルド・フォン
・ビンゲン」から2曲、未発表テイクを1曲という構成。とりわけ目新しさはないものの、Magasinet という工場跡地?のような大きな会場で久しぶりに観れて大興奮しました。
尚気になる新作ですが、 あるプロデューサーが彼等のプロデュースを申し出ていたり、彼等がプロデュースを依頼したい人物がいたりとまだまだ煮詰まらない感じ。ステファン曰く、これまではレーベルからリリースを急かされ、ゆっくり創れなかったので、今回ばかりは時間を掛けて...との事。2度目の
ジャパン・ツアーはその後か?!
(ノルディック・ノーツ 浜島広樹)

【2002年11月、初のジャパン・ツアー】
【2001年7月、ファールン・フォークミュージック・フェスティヴァル】


ヒルデガルド・フォン・ビンゲン
Nordic Notes DHN-1022
\2,500(税抜)・\2,625(税込)
900年前の修道女兼作曲家ビンゲンの楽曲を現代の感覚でに蘇らせた大作。本作では圧倒的に音の整理化が進み、大胆にも楽曲の大半をサンプリング・リズムが支配。フィドル、ハーディ・ガーディはアクセントに徹するといった作風。更にはラテン語で歌う妖艶なエンマのヴォーカルが一際映え渡っている。彼等独自のサウンド“オルタナ×トラッド×エレクトロニカ”を確立。ステージでの再現はかなり困難を極めるという。

Vedergällningen
MNW MNW CD-337
現時点でガルマルナの最高傑作と名高い99年作。サンプリング・ループの駆使頻度は圧倒的に増し、キラー・チューン“Gamen”より幕が開く。
ダンサブルなビート、静と強烈な動の対比が聴き手の感情を揺さぶる(4)(8)。エンマ自身が愛して止まないという(6)(7)、ひたすら美しい(3)、後に『ヒルデガルド・〜』で取り上げられる(2)等曲の流れも含め圧巻のひと言。トラッドでここまでやったアルバムは他に例をみない。

Guds Spelemän
Massproduktion MASS CD-69
\2,400(税抜)・\2,520(税込)
彼等にいち早く目をつけたサンクがプロデュースを担当。ディストーションを利かせたフィドル、ハーディ・ガーディ、そしてサンプリング・ループを大胆に駆使する事により、ガルマルナ・サウンドは頂点へ。
(4)(9)曲目で聴かれるアグレッシヴなアレンジに、ステファンの奏でるハーディ・ガーディのうねりは圧倒的。更には(1)を筆頭に深く沈み込むかのようなエンマの歌唱も大物の風格さえ漂わせている。
スウェーデン・グラミー(フォーク部門)授賞作。

Sir Holger
Massproduktion MAXI-CD 4247-2
96年のアルバム『Guds Spelemänn』よりのシングル・カット曲。後のガルマルナの成功を強烈に予感させる本楽曲は、アルバムでは“Herr
Holger”と表記される。
またカップリングの“Vännner och Frännder”,“Varulven”も同アルバムに収録さけているものの、前者はエディット・ヴァージョン、後者はサンクによるリミックス・ヴァージョンとなっている他、おそらくはDJに向けられた12インチ・ヴィニールも存在する。

Vittrad
xource VOUCD111
\2,400(税抜)・\2,520(税込)
翌94年にレコーディングされた初のフル・アルバム。バンドとしての方向性が明確に打ち出されながらも予算の都合上、エレクトリック処理やサンプラーの導入は見送られる。しかしその奇抜なトラッド・アレンジは好意的に受け入れられ、スウェーデン・グラミーにノミネートされるという快挙を成し遂げた。
この時点で初々しいエンマの歌唱法がトラッドの香りを漂わせている点とアコースティックのみで勝負している点が等が本作の特徴。

Garmarna
Massproduktion MASS CD-54
\2,400(税抜)・\2,520(税込)
7曲入りミニ・アルバムながら、これが実質上のデビュー作となる。スウェディッシュ・フォークをロック的アプローチで奏でたもので、ラディカル・トラッド・バンドへ変貌を遂げる前夜の姿が垣間見れる。エンマのクゥーラ(牛飼唱法)から一気に雪崩れ込むインスト・チューン
“Klevaberg's Fire”は初来日公演のアンコールで披露された。
2003年に再発売された本作にはデモ・トラック、未発表テイクが追加されている。
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