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Groupa / グルーパ

Profile

かのアレ・メッレル(フリーフォート他)はこういった。
――「1980年、スウェーデンに同国のコンテンポラリー・フォーク・グループはグルーパ、ノッルロータル、フォーク・オック・ラッカレ、そしてフィラルフォルケットのの4つしか存在しなかった。」と。
 
グルーパのサウンドをひと言で定義付けるのは難しい。なぜなら同シーンにおいて、彼等程メンバー・チェンジを繰り返し、サウンドを変化させてきたグループは他に思い当たらないからだ。

HISTORY

−1978年−
現グルーパのリーダーであるマッツ・エデーンは、インゲル・ホールストレム(後のインゲル・スティンネルボム)とレイフ・オルソン(後のレイフ・スティンネルボム)の3人でアルバム『Lika Många Fötter ― Taket som på Golvet Lekar och Visor från Jösse Härad』をリリースする。

−1980年−
前途の3人に4人のメンバーを加え、『Hoppesving ― Lekar och Visor från Mangskogen,Varmland』をリリースし、これらの後身がグルーパとなる。

−1983年−
グルーパのデビュー・アルバム『Av bara farten』がリリースされる。

−1985年−
続く2ndアルバム『Vildhonung』をリリース。メンバーが若干交代しており、ホルブス・トッテ・マットソンが正式にメンバーとしてクレジットされる。
そんな彼等のサウンドを更に発展させたのが、ファールンにあるシンスカッテベリという民族音楽専門学校である。当時この学校ではアレ・メッレル(フリーフォート他)が中心となり、グルーパ、フィラルフォルケット、後のヘドニンガルナのメンバー等が集い、様々な楽器を組み合わせるアンサンブルを試すようになる。

−1988年−
3rdアルバム『Utan sans』をリリース。
同年マッツ・エデーンは、トッテ・マットソン、スヴェン・ルングベリと手を取り、グッバトリオン(「おじさんトリオ」の意)というトリオを組み、アルバム『same title』をもリリースしている。更に可能性を覚えたトッテ・マットソンはグルーパとは別個のプロジェクトとして、ヘドニンガルナ、Bootの結成を思いつく。

−1990年−
これまでのグルーパを総括する集大成的な4thアルバム『Månskratt』をリリース。よく練られたアンサンブルと構成力は圧巻で、フリーフォートの実質上の1stアルバムをリリースする前のレーナ・ヴィッレマルクが一時的に加入する。
本作は同年、スウェーデン・グラミー(フォーク部門)を獲得。

−1995年−
 5thアルバム『imeland』をリリース。この時期の編成は4人。前作より加入したティナ・ヨハンソン(後のティナ・クウォーテイ)が頭角を現す。彼女はブラジルとキューバでパーカッションを学び、それをフィラルフォルケットで開花させてきた。いわゆるエスニック色を取り入れたグルーパである。
 他ティナはノルダン・プロジェクトの2枚の作品『ノルダン』 (ECM ECM 1536 '94),『アグラム』(ECM ECM 1610 '96)等でも素晴らしいプレイを披露している。

−1999年−
通算6作目の『ラヴァレーク』では再びフィメール・ヴォーカリストを迎える。ソフィア・カールソンだ。当時ソフィアはヴェルムランド地方にあるインゲスンド民族音楽専門学校で伝統音楽を学んでおり、卒業を迎えた頃の彼女をグルーパは見逃さなかった。
さて第6期グルーパのメンバーを検証してみよう。ソフィアの加入以外に、リズム面でティナが抜け、ノルウェーのテリエ・イースングセットが加入。エスニック色とアタックの強いリズムをキープしていた前者に勝るとも劣らない個性を発揮している。更に前衛的なニュアンスが随所で見え隠れする点にもこれまでとの違いを見出す事が出来る。これも明らかにテリエが持ち込んだものだ。

−2002年−
通算7作目の『フヤァラル』ではメンバーがひとりと代わっていない。これはグルーパ結成以来はじめての事。
同年10月、ドイツ・ツアーを最後にソフィアはグルーパを脱退。彼女は自らのソロへ情熱を注ぎ込む。
(最高傑作『フヤァラル』の聴きどころ)
アルバム全体の纏まりは前作『ラヴァレーク』を遥かに上回り、静謐感と一閃のテンションが紙一重で交差を繰り返す。何といっても1曲目の“燃え上がる炎”がいい。いかにもテリエらしいリズムに口琴、リッカルドのピアノのアクセントは雪解け水のようにキラめき、更にそのたゆとうメロディの上に、ソフィアの可憐な歌唱がのる。またこの楽曲はソフィアとウリカ・ボデーンの共作である事も付け加えておこう(ラーナリムのふたりとは気の知れた友人らしい)。
続く3曲目の“3人の神聖な女性”ではソフィアの力強い歌唱が堪能出来る。その迫力は4作目でレーナが歌った“Krafthalling”を思い起こさせる。
4曲目“神聖な生命力の到来”でソフィアはクゥーラ(牛飼唱法)を取り入れ、祈りにも似た呪術的な歌唱を披露。また前作よりリッカルドのクレジットにピアノが加わるのだが、本作でその駆使頻度が一気に高まる。特に5曲目の“8月1日”は本人作曲のピアノ・ソロである。続くタイトル・トラックでもピアノとパーカッションが壮絶なバトルを繰り広げている。
8曲目“シンナー”ではメンバー全員が混声合唱でメロディを歌っているのだが、これも4作目以降やっていなかったはず。このどんちゃん騒ぎぶりはグルーパならでは。前作に引き続き、随所でリバーブ処理が施されているようで、より現代的なグルーパ・サウンドを終始堪能させてくれる。

Members

Mats Edén - fdl,viola,accor,vo
マッツ・エデーン
フィドル、ヴィオラ、アコーディオン、ヴォーカル他
Mats Edénのソロ関連はこちら>

Jonas Simonsson - fl,folk-fl,bs,willow-fl,vo,etc.
ヨーナス・シーモンソン
フルート、フォーク・フルート、バリトン・サックス、フィロウ・フルート、ヴォーカル他
Jonas Simonssonのソロ関連はこちら>

Gustav Hylên - cor,tb,mdln,per,etc.
グスタフ・ヘイレーン
コルネット、トロンボーン、マンドリン、パーカッション他
Gustav Hylênのソロ関連はこちら>

Hållbus Totte Mattsson - lute, 6 or 12stg-g
ホルブス・トッテ・マットソン
リュート、6,12弦ストリングス・ギター
Hållbus Totte Mattssonのバンド“ヘドニンガルナ”の紹介ページはこちら >
Hållbus Totte Mattssonのソロ関連はこちら>

Tina Johansson - berimbau,chêkere talking-ds & per
ティナ・ヨハンソン(ティナ・クウォーテイ)
ベリンバウ、シェーカー、トーキング・ドラム&ハーカッション各種
Tina Johanssonのソロ関連はこちら>

Lena Willemark - vo
レーナ・ヴィッレマルク
ヴォーカル
Lena Willemarkのソロ関連はこちら>

Rickard Åström - syn,hammond-org,etc.
リッカルド・オーストレム
シンセサイザー、ハモンド・オルガン他
Rickard Åströmのソロ関連はこちら>

Terje Isungset - per,jews hp,vo
テリエ・イースングセット
パーカッション、口琴、ヴォーカル
Terje Isungsetのソロ関連はこちら(外部リンク)>

Sofia Karlsson - vo
ソフィア・カールソン
ヴォーカル
Sofia Karlssonのソロ関連はこちら>


Groupaのオフィシャル>> http://www.groupa.se/

 

News

2008年10月、
ソフィア・カールソン遂に初来日!!

Sofia Karlsson
コンサート・インフォはこちらへ!
Harmony Fields

ソフィア、おめでとう!
スウェーデン・グラミー
(フォーク/ヴィサ部門) 2008 獲得!!

屋根裏部屋の歌/ソフィア・カールソン

屋根裏部屋の歌/ソフィア・カールソン
Amigo AMCD759D
¥2,500(税抜)・¥2,625(税込)
特報ページはこちら!>>

ソフィアの紹介ページはこちら>>

レーナ・ヴィッレマルク&テリエ・イースングセット始動!!

Lena Willemark och Terje Isungset

テリエ・イースングセットと、レーナ・ヴィッレマルクのデュオによる2週間だけのツアーがスタートした。

このふたりの共演記録は2002年、テリエのソロ名義アルバム“Ice man Is”に残されている。この作品はタイトルどおり、氷で出来た楽器“アイス・パーカッション”、“アイス・ハープ”、“アイス・トランペット”他による演奏に、エレクトロニクスを絡ませた実験的なものだった。しかし今回はこのような手法とは別物なのだが、パーカッション&ヴォーカル/フィドルによる即興色の強い演奏である事だけは間違いなさそうだ。
是非アルバムも期待したいところであるのだが…。それにしても多忙なふたりである。
写真はこちら!>>

●2006年4月、ライヴ・アット・ニーブロカイェン11のステージ写真はこちら。これまでで最も最小限(トリオ)のグルーパ!! >>>

●ソフィア・カールソンの2nd作
“ほろ苦いバラッド”がスウェーデン・グラミー
(ヴィサ部門)2005 を獲得しました!!
※ヴィサ(Visa)とは「歌」の事です。つまりヴォーカリストの部門を指します。

Discograpy

fjalar
フヤァラル

Nordic Notes DHN-1043
\2,600(税抜)・\2,730(税込)
2002年通算7作目。静謐感と一閃のテンション、独特な間合い、美と狂気が紙一重で交差する最高傑作。
雪解け水がキラめくかのようなピアノのアクセント、クリアなシンセやリバーブがよりグルーパのサウンドを現代的なものにしている。更にはソフィア・カールソンの歌唱もますます映え渡り、その特異なグルーパ・サウンドにフィット。ドイツで彼等の人気は高く、同年ドイツ音楽賞を獲得。

lavalek
ラヴァレーク/グルーパ

Nordic Notes DHN-1046
\2,600(税抜)・\2,730(税込)
99年通算6作目。本作で彼等は2代目ヴォーカリストに、インゲスンド民族音楽学校を卒業したばかりのソフィア・カールソンを招く。またこれまでに見られなかったリバーブ処理やアヴァンギャルドな側面はノルウェーのパーカッショニスト、テリエ・イースングセットの加入によるところが大きい。
ソフィアの歌唱は4曲のみで聴かれるものの、野に咲く一輪の草花の如く十分アクセントに。

imeland
imeland
Amigo AMCD730
レーナ、トッテを含む4人が抜け、残りの4人でレコーディングが行われる。これまでの中で最少人数のグルーパだ。再びインストゥルメンタルのサウンドを目指すのだが、奏者の人数が減った分シンプルになるのかと思えばそうでもなく、力強いアンサンブルを終始展開。それはティナの多彩なパーカッションによるところが多く、エスニック指向の強いアプローチが十分に発揮されている。またビルが抜けた事により、あの特徴的だったバス・クラリネットが聴けなくなってしまったものの、その分ヨーナスが様々なフルートを駆使するようになる。95年5th作。

MANSKRATT
月の笑い/グルーパ&レーナ・ヴィッレマルク
Nordic Notes DHN-1081
\2,700(税抜)・\2,835(税込)
グルーパ結成25周年を迎えたこの時、長い間入手困難だった彼等の90年4th作が、ジャケットも新たに遂に再発された。
表記のとおり、本作はかのレーナ・ヴィッレマルクとの共演作である。と同時に全8名もの奏者からなるグルーパのビッグ・バンド仕様という見方も出来る。驚くのはそのメンバーだ。なぜならマッツ・エデーン(グルーパのリーダー)、トッテ・マットソンヘドニンガルナ)、ティナ・ヨハンソン(アルヴァ)、そしてレーナ(後のフリーフォート)が一度に会した編成だからである。その管楽器を多用した冒険的サウンドは15年を過ぎた今聴いても全く鮮烈そのものである。それはひじょうにたくさんのアイデアが凝縮されているからだ。
このアルバムは、ノルディック・フォーク史に永遠にその功績を残す事を許された金字塔的作品であると断言しよう。それはこの年のスウェーデン・グラミーを獲得している事がそれを赤裸々に証明している。後に多くの奏者やグループが、本作からノルディック・フォークの更なる進化とその可能性を習ったのである。とにかくこのアルバムが同シーンに与えた影響は計り知れない。


Utan Sans
Amigo AMC721
更にアレンジが複雑に。3拍子のポルスカ、ヴァルス、マーシュに加え、4拍子のポルケット、ショッティス等スウェーデンの踊りのためのスタイル曲を自由な発想で演奏。そのためひじょうにバラエティに富んだ印象を受ける。
特筆は10分に及ぶ組曲の“Blå Svit”でこの時期の彼等の最高傑作だといえよう。リーダーのマッツ・エデーンはオリジナル・チューンへの貢献度が大きく、5曲を手掛けている。

Av Bara Farten
Av Bara Farten / Vildhonung
Amigo AMCD729
83年デビュー作と85年2nd作のカップリング2in1 CD。フィドル、リコーダー、ギター、バス・クラリネット、サックス、トランペット、フルート、アコーディオン、パーカッション等といった楽器構成はたいへんにユニークなもので、当時スウェディッシュ・トラッドにこうしたアンサンブルをいち早く持ち込んだ功績はかなりに意欲的だったといえる。またゲストにはホルブス・トッテ・マットソン(ヘドニンガルナ)とマッツ・ヘルベリが加わっている。続く2nd作で早くもメンバー・チェンジが。トッテは正式メンバーに。現在このCDは完売状態にあり、入手困難。

V.A

Folksamling
Folksamling / V.A.
Amigo AMCD724
91年にリリースされたアミーゴムジクのコンピ。しかし侮れない。まだCD化されていない音源が含まれているからだ。とりわけレアなのはレーナ・ヴィッレマルク、クリスティーナ・セデルヴァル&ヴェルフ・レーナ・エガルトの『Gamble-Ileker』(AMLP707)、ペール・グッドムンドソンがゲスト参加したマリエ・ステンスビー−イェンソンの『Gränslöst』グルーパの全身ユニットにあたるインゲル&レイフ・スティンネルボム、マッツ・エデーンの『Hoppesving』(AMLP702)、グンフフヤゥンス・カペルの1st(AMLP711)、トッテ・マットソンがマッツ・エデーン等と組んだグッバトリオンの作品(AMLP720)等など。コアなマニア向けの作品。

 

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