
スウェーデン・フォーク・シーンのABBAと評されるラーナリム
スウェーデンのフォーク・ミュージックを若いプレイヤー達が競って演奏するようになり、同シーンの活況真っ只中に、ラーナリムはデビュー・アルバム『太陽が昇るまで』をリリースする。このアルバムは好意的に受け入れられ、彼等が本国のリスナー達に知れ渡るまで、それ程時間を要する事はなかった。
グループ名の「ラーナ」はスウェーデン語で美しい「タペストリー」を、「リム」は「霧」を意味する古い言葉である。つまり「ラーナリム」とは、古いものと新しいものが織り込まれた、カラフルな音楽のタペストリーを表している。彼等はものの見事にこのグルー名に相応しいサウンドを綴っていたのだ。もちろんライヴはたちまち話題となり、そのステージは「太陽の日差しのように暖かで、辺りをオレンジ色に変えてしまう。」と報道された。
更にラーナリムは男女の2人組である事、2人のフィメールの内、ひとりの髪の色がブルネット、もうひとりがブロンドである事、そしてひじょうにポップで、そのハーモニーの美しさから、「スウェーデン・フォーク・シーンのABBA」とまで評されるようになったのだ。
しかし彼等が演奏し、歌っているのは、中世から受け継がれた伝承歌が主であり、全曲をスウェーデン語で聴かせている。つまり彼等の奏でるサウンドは、伝統音楽と、本国でも少ないスウェーデン語で歌われるポップスとの融合であるため、北欧らしい音像をひじょうに親しみやすく堪能させてくれるのだ。
その伝統的演奏をつかさどる男性奏者のひとりはギター/マンドーラ、もうひとりはスウェーデンに古くから伝わるニッケルハルパである。この楽器は鍵盤付きヴァイオリンと表現できそうで、4本の弦と12本の共鳴弦を、その鍵盤で押さえて弓で弾く。音色はやはりヴァイオリン的である。
この時点で2人のフィメールを支える伴奏楽器はたったの2本だったが、2003年の2ndアルバムはポップなフィーリングを高めるため、ダブル・ベースとパーカッション奏者を迎える。当時は4人編成を“ラーナリム”、6人編成を“ラーナリム・プラス”と呼び、彼等はふたつのバンドを見事に使い分けながら、ステージでの演奏やレコーディングを繰り広げてきた。更には各メンバーのソロ活動も盛んとなり、そのソロとラーナリムの活動が重複してしまう事も...。
そのため、ラーナリムをプロジェクト化し、更に1名のフィメールを加える事になる。現時点で、このラーナリム・プロジェクトは7名(下方ご参照)。2006年9月の2度目のジャパン・ツアーはパターン4のメンバーで行われる。
−ラーナリム・プロジェクト−
パターン1
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ラーナリムのオリジナル・メンバー。
2000年デビュー作『太陽が昇るまで』をリリースする。
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○ウリカ・ボデーン (ヴォーカル)
○ソフィア・サンデーン (ヴォーカル)
○ニクラス・ロースヴァル (ニッケルハルパ/ムーラハルパ)
○イェンス・エンゲルブレクト (ギター/マンドーラ)
パターン1編成の写真 >>>
パターン2
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従来の4人に、ベース、パーカッション奏者を加えたラーナリムのビッグ・バンド仕様。この6人編成は、当時“ラーナリム・プラス”という名で、ライヴを繰り広げる。また2003年2nd作『カラフル・ワールド』収録曲の半数以上はこの編成によるレコーディング。パーカッションのセバスティアンは、後にウッレ・リンデルと交代する。
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○ウリカ・ボデーン (ヴォーカル)
○ソフィア・サンデーン (ヴォーカル)
○ニクラス・ロースヴァル (ニッケルハルパ/ムーラハルパ)
○イェンス・エンゲルブレクト (ギター/マンドーラ)
○アンデルス・ヨンソン (ダブル・ベース)
○セバスティアン・ノティニ (パーカッション)
パターン2編成の写真 >>>
パターン3
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ラーナリムのメンバーのソロ活動は更に活発化。当初ウリカの多忙ぶりが目立ったが、2005年以降はソフィアのそれが活発化する。その際、ソフィアの代わりを務めるエンマが加わる。
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○ウリカ・ボデーン (ヴォーカル)
○エンマ・ビョーリン (ヴォーカル)
○ニクラス・ロースヴァル (ニッケルハルパ/ムーラハルパ)
○イェンス・エンゲルブレクト (ギター/マンドーラ)
○アンデルス・ヨンソン (ダブル・ベース)
○ウッレ・リンデル (パーカッション)
パターン3編成の写真 >>>
パターン4
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このパターンは「3」のパターンから、ベースのアンデルスが抜けている。この編成が最も新しい。
アンデルスはベニー“ABBA”アンダーション・オルケステルのメンバーでもあり、こちらでの活動もひじょうにハードなものである。
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○ウリカ・ボデーン (ヴォーカル)
○エンマ・ビョーリン (ヴォーカル)
○ニクラス・ロースヴァル (ニッケルハルパ/ムーラハルパ)
○イェンス・エンゲルブレクト (ギター/マンドーラ)
○ウッレ・リンデル (パーカッション)
パターン4編成の写真 >>>

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Sofia Sandén - vocals
ソフィア・サンデーン - ヴォーカル
スウェーデンの中間部ダーラナ地方レクサンド出身。ラーナリムではウリカとのデュオにおいて、低音域をつかさどるのがソフィア。その深みのある歌唱は、ソロ作『勇気』で堪能出来る。ラーナリム、ソロ以外の活動も盛んで、ヨハンナ・ダァル(チェロ)、クリスティーナ・クイスミン(フィドル)と女性トリオを、更にはイェンスとの共同ユニットにも力を入れている模様。
Sofia Sandénのソロ関連はこちら>
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Ulrika Bodén - vocals
ウリカ・ボデーン - ヴォーカル
オンゲルマンランド地方出身。ラーナリムではソフィアとのデュオにおいて、丸みを帯びた歌唱で、高音域をつかさどっている。またメンバー中、他での活動が最も盛んであり、ソフィア・カールソンと並び、同国若手フォーク・シンガーの中で最も成功しいるひとり。しかし2003年はラーナリムの2ndに集中すべく、それのみに専念。それ以降は自らの出身地の歌を熱心に収集・研究(ソロ・アルバムご参照)。
Ulrika Bodénのソロ関連はこちら>
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Jens Engelbrecht - guitar, mandola
イェンス・エンゲルブレクト
- ギター、マンドーラ
ストックホルム出身。もともとロックを演奏していた経歴を持つ。ギター、マンドーラの音色を複数のペダルで操り、ラーナリム・サウンドをよるグルーヴあるものに。メンバーのソロ作品にも、常に必要とされる存在であり、陰のリーダーでもある。またクラックレークのソフィア・エリクソンとギター&フィドル・デュオも組んでいた(しかしデモを残して終わる)。
Jens Engelbrechtのソロ関連はこちら>
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Anders Johnsson - double-b, electric-b
アンデシュ・ヨンソン
−ダブル・ベース、エレクトリック・ベース
クラシックのベース奏者としてマルメの音楽大学にて学ぶ。更にはストックホルムの王立音楽院にてアフロ/アメリカン/トラディションをも勉強する。ここ15年はずっとフリーランスのミュージシャンとしてテレビやラジオ、レコーディングなどで多くのアーティストと共演している。中でもベニー“ABBA”アンダーションのオーケストラでの活躍ぶりは特筆に値。
Anders Johnssonのソロ関連はこちら>
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Olle Linder - drums, percussion
ウッレ・リンデル − ドラムス、パーカッション
音楽学校で4年間勉強してから、ベース・プレイヤー、パーカッショニスト、ギタリストとして、ジャズ、ポップス、ラテン・アメリカからフォーク・ミュージックに至るまで、あらゆるジャンルの有名ミュージシャン等と共演。近年ではソフィア・カールソンの2nd作『ほろ苦いバラッド』のレコーディングにも参加。
Olle Linderのソロ関連はこちら>
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Emma Björling - vocals
エンマ・ビョーリン − ヴォーカル
5才の頃からあらゆる聖歌隊で歌い、更にはピアノ、フルート、ヴァイオリンのレッスンをも受ける。エンマは11年間しっかりと音楽の教育を受けてきた。2006年の6月にはインゲスンド音楽大学を修了し、ジャズ・ヴォーカル、トラディショナル・フォークの歌唱、アンサンブル、音楽理論における講師の資格を取る。現在は様々なグループで活動する傍ら、ストックホルム王立音楽院における北欧フォーク・ミュージックの博士号を獲得する事にも専念している。
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エンマの情報をもっと知る−−−−
所属グループ
Bara Vox
1996年に結成された男女3組によるヴォーカル・グループ。2001年、フィンランドのタンペレにおける「ヴォーカル・グランド・プリックス」にて優勝。3rdアルバムを現在計画中。
Triton
1998年から2004年に至るまでエンマを中心に活動。3人の女性ヴォーカルとピアノによる編成。アルバムは「Triton live」をリリース。
Trilsk
2人の女性ヴォーカルとギターからなる2005年結成のフォーク・グループ。2006年の時点で、春・夏のプログラムに向けてリハーサル中。
Kongero
4人の女性ヴォーカルからなるアカペラ・フォーク・ソング・カルテット。2004年に結成し、2006年の時点で1stアルバムのレコーディングを計画。そして夏のツアーに向けてリハーサル中。
Kongeroのオフィシャル
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Daniel Ek - guitar, mandola
ダニエル・エーク − ギター、リュート
スウェーデン北部のヴォッレリムという町で生まれ育つ。8歳の時に父がヴェンチャーズのパイプラインを演奏しているのを聴いてから
ギターを弾き始める。ピテアの音楽学校でヤン−ウーロフ・エリクソン教授にクラシックギターを教わり、現在はスウェーデンのスンスヴァルにてギター講師として働く。
近年、イェンスに代わってラーナリムに加入。他、ヨーラン・モンソン・バンド、女性フィドラーのエンマ・エールベリとのデュオでも活動。 |
Ranarimのオフィシャル http://www.ranarim.nu/
レーベル“DRONE”のサイト http://www.drone.se/DROCD019.html
TV Folk.net! http://www.tvfolk.net/video.html
Ranarimはじめ、北欧アーティストのライヴ映像が見れます(要QuickTime)

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2008年6月、3度目の来日決定!
来日メンバーが決定しました!
ウリカ・ボデーン(ヴォーカル)
エンマ・ビョーリン(ヴォーカル)
二クラス・ローズヴァル(ニッケルハルパ)
オッレ・リンデル(パーカッション)
ダニエル・エーク(ギター、リュート)
※ソフィア・サンデーンに代わって、再びエンマ・ビョーリンが、そしてイェンス・
エンゲルブレクトに代わって、ダニエル・エークが来日メンバーとなります。
プロデューサーに転向するイェンス・エンゲルブレクトからのメッセージ
私は今、自身のソロのCDを制作(*1)している他、作曲やミックス、プロデューサーとして他のグループ(*2)と仕事をしています。つまり、ツアーに出る事は控え、スタジオでの仕事が多くなるという事です。更には小学校にて音楽教育にも携わっています。日本に行けないのは残念ですが、ダニエルを含むラーナリムのジャパン・ツアーが成功する事を確信しています。彼は本当に素晴らしいギタリストです。
(*1)ゲストを複数招いたギタリスト&フレンズ的アルバムになる予定。
(*2)例えば、フォーク・ポップ・バンド“サレク”等。サレクには愛妻のスティーナ・イェデリウス(vo)が在籍している。 |
◎ウリカからの、最新ニュースが。>>>
●2006年ジャパン・ツアー盛況御礼!
長久手町文化の家“森のホール”のライブ・レポートをアップしました!>>

【ジャパン・ツアー 2006】NEW!!
【ジャパン・ツアー 2002】


朝焼けの星/ラーナリム
Nordic Notes DHN-1084
品切れ中
2006年、現時点での最新作。2nd作から3年の歳月を経て、スウェーデン伝統音楽のABBAが帰ってきた。新たなパーカッション奏者を迎え(S.カールソン・バンドより)、ロック的アプローチを更に強化。彼等がテーマとして掲げる“古いものと新しいものがカラフルに織り込まれたサウンド・タペストリー”は既に完成の域!ますます映え渡るウリカとソフィアの歌声、ドライヴするニッケルハルパが聴き手を一気に引き込む!

カラフル・ワールド
Nordic Notes DHN-1035
¥2,500(税抜)・¥2,625(税込)
ラーナリムが仕掛けたトラッドとポップスの幸福な出会い。噂どおりダブル・ベースとパーカッション奏者を加えたラーナリム + の楽曲が全16曲中9曲をしめる。カラフルなアレンジと更に複雑化したアンサンブルは圧倒的で、オープニングのスリリングなチューン“僕は後悔するのかな?”より一気に雪崩れ込む。2002年初来日公演時に演奏された(7)(15)も収録。2003年2nd。
太陽が昇るまで
Nordic Notes DHN-1007
¥2,300(税抜)・¥2,415(税込)
メンバーが男女2組という事、2人のフィメールの髪がブルンドとブルネットである事、そしてひじょうに親しみやすいポップなサウンドから、スウェーデン・フォーク・シーンのABBAと評され、この2000年デビュー作より一気に注目を集めた。ふたりの美しい歌唱を支える楽器はスウェーデンの土着楽器ニッケルハルパとギターorマンドラのみ。ひじょうにシンプルな編成ながら重厚に聴かせる。日本盤のみのボーナス・トラックはそんな彼等のステージが垣間見れるROM付(QuickTime
5.0以上が必要)。
V.A.

Nordic Roots 3
North Side NSD6060
アメリカの北欧フォーク/トラッド専門レーベル、ノース・サイドによるコンピレーション・アルバム。このコンピは3種類存在し、本作にはラーナリム、スウォップ、ヘドニンガルナ、ヴェーセンのライヴ・ヴァージョンが収録されている。ラーナリムは“高い山脈”を演奏。この曲は2年後の『カラフル・ワールド』に収録される。
guest album

Gitte Haenning Johansson
Etiquette Music etiquette3710
ジッテはデンマークを代表するフィメール・ポップス・シンガー。ドイツにてレコーディングされた本2004年作は、彼女が以前より大好きだったというラーナリムを向かえている。楽曲のレパートリーはヤン・ヨハンソンをはじめ、ビリー・ジョエルの“ストーム・フロント”、デンマーク語(?)で歌われるポリスの“ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ”等が彼女の解釈で歌われる。そして『カラフル・ワールド』収録の“僕は後悔するのかな?”,“若かりし頃”の2曲をラーナリムと共演、このポップな感覚もまた格別。
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