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ハモンドをこよなく愛するオルガニスト兼シンガーのメリト・ヘミングソンは、北欧のハモンド・オルガニストとして、古くからプログレ・ファンに親しまれてきた。本作は67年のデビュー作から数えて通算22作目を数える事となる。前作は同国トラッドにポップなグルーブを持ち込み奏でたものだったが、本作はうって変わって教会音楽風の厳かさを湛えた作品に仕上げられている。
レコーディングの編成は、ギター、ベース、ドラムスはじめ、アコーディオン、フルートが入れ替わり、更には10名の混声合唱ユニットが盛り上げる。もちろんその核にあるのがメリトのヴォーカルと、彼女の奏でるハモンド・オルガン、キーボード。そしてアレンジメントの素晴らしさも特筆に値。フローティング・ヴォーカル、プログレ、ニューエイジ好きはもちろん、エンヤやエニグマが好きなリスナーにも是非オススメしてみたい。
下方はメリト自身が綴った自らの音楽人生である。この文は散文的なのと、時制が過去の事なのに現代進行形になっていたりと、理解に少々苦しむが、前後関係が繋がるように訳してもらった。あとはメリトの音楽を聴きながら、皆様の自由な解釈にお任せしたいと思う。
−メリトより皆さん全てに抱擁を込めて−
人生は祝宴
ストックホルムは今輝いているわ。
私は今、自分自身のバンド、メリトネスを結成しつつあるの。そして私のはじめてのアルバムを創っているところ。多くの事が私に微笑んでくれている。人生は私とハモンドを気に入ってくれているみたい。
ある夜、将来の夫になる人に向かって走っていったの。もっと多くの録音すべきレコードがある。そして私は雇われ人になるの。それは人生で初めての事よ。神様有難う。そこはレコード会社でした。私の魂は燃えています。私の唇は微笑んでいます。
流れが吹き出したのよ!
更に、私の2人の素晴らしい子供達が生まれたの。メレテとアンドレーよ。私達はダレカルリアに引っ越したところなの。そこでは台所の床を雌鳥のアグダがひっかいているわ。山羊のボッセ(近所の人達によると、彼は濡れた靴下みたいな臭いがするらしい−災難)がダイニング・ホールをひづめで蹴っているの。台所のキャビネットのひとつには、フクロウのポティファルが巣を作っている。犬のマルレイは彼女のしっぽと巻き毛をふっている。ここまでの記述から分かるように、私の田舎暮らしの状況の中で家族はあちこちで育っているの。
いろいろなたくさんのことが起きていて、今は1987年よ。「季節の風」が私の中で出没し始めているの...。スウェーデンの南部への引越しが突然やってきた。その南部からの引越しがもっと突然やってきた。あぁなんて事、こういう事ってよく起きるのよね!
そしてストックホルムに戻ったの。凶暴で手に負えない子犬のミローを手に入れた。彼女と私は再びストックホルムにいる。今回は漁村だ。海。私とミローは海からの泡と崖に面している。私の人生の中で、今までとは異なる時を過ごしている。
ノルウェー人について話す
再び新しいバッグが荷作りする事になった。
ストックホルムでの短い滞在を経て、今度は3年間ノルウェーのオスロに住む事になった。夜の生活はめまぐるしいくらいに回転し、居心地の良い街角がたくさんある。ノルウェーの人達は、どんな所にいる人も皆フレンドリーで面白い。オスロの多くの「オアシスと夢」の間を夜渡り歩いた結果得たものは、私自身のグループ、スペルマンと1枚のアルバム、そして痛い足。
力強い波の中に
今、自宅への帰郷の想いがより力強い波となってやって来た。もう1996年だ。
助けて! ここからスウェーデンはどこ? 私は家に帰りたい! そしてそれ以来私はずっとここストックホルムにいる。犬も山羊もフクロウも...。
多くの生演奏の仕事が予定されている。それに風変わりで素敵な事が私に起きつつある。全てが同じ時に〜。と私は思うの。例えばスウェーデンのポップ−ロック・グループ、ジ・アークのメンバー、ウーラとマルティンと一緒の仕事であり、編集と
いった事。
夏が私を誘惑している。でもその間に私の新しいアルバム『タッチ』がリリースされるのよっ。ヤッター!
キツネ色に日焼けした砂の中に足を自由に遊ばせる事も、私のここでの生活の中でのとても心地好い事のひとつなの。とても些細な事や囲いの
もろい物陰でさえ、私達の生活を踊らせてくれる...タンゴを。忘れないで。
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