私の指導方針

 

生徒さんにピアノを指導する際に,ポイントとして考えていることは,次の5つです.

  ■ 楽譜を 読む

  ■ 内容を 考える

  ■ ピアノを 弾く

  ■ 音を 聴く

  ■ 音楽を 楽しむ

    Renoir, 1883. ルノアールとピアノについてのページへジャンプ

ピアノを習うとなると,とかく弾くことばかりに気を取られがちです.しかし,大切なことは,音楽(楽譜)の内容を正しく理解し,その上できちんと筋道 を立てて考え演奏する(表現する)ことです. ピアノを演奏するということは,自分の考えをしっかり持ち,そしてそれを表現できる技術を習得することです.これらの重要性を理解してもらいながら,個人の進度に合わせ,段階を経て進んでいきたいと考えています.

幼児期における指導の重要性と,それに伴う教材選びの大切さを改めて感じています.素直で,感じる力に溢れている小さなお子さんは,自分の取り組む曲が,どんな雰囲気なのかをまず知ることが,弾く楽しさに直結します.ですから,教材も始めは,極めてシンプルで,しかもわかりやすいタイトルのついたものが,理想的 と言えるでしょう.最近の子どもたち(特に小学生中学年以上)は,自分の感情を相手に伝えることが,苦手なように見受けられます. なので初期の段階から,音楽を感じること,そしてそれを表現してみることに時間を費やすことが,大切な時代なのだと思います.

子どもたちの取り巻く環境が変わり,最近は姿勢のあまり良くない子が残念ながら増えています.ピアノに向かう際,体の状態は演奏に大きく左右しますので,自分自身で良い姿勢を保とうとする意識を持ち,自然なフォームを心がけるように働きかけています.子どもたちの体は本人の意識で大きく変わり,それによってピアノの音も美しく響くようになります.すべてのことは,無意識のようで,実は自分がコントロールすることが大切です.
  
      

第一段階
幼児期
正しい奏法 初めてふれるピアノ(鍵盤)の感触はとても重要です.初期の段階にきちんとした奏法を身に付け,それにより将来まで無理なく弾くことが,可能になります.
楽しむ心 まず何より,楽しいと感じることが大切です. 美しい,悲しいなどいろいろな感情を,音楽を通して味わうことで,楽しむ心が生まれます. 幼児期は,とても素直に,感じたままを表現できる貴重なときです.この時期にピアノのおもしろさを,子どもたちが少しでも感じられるよう,選曲には特に気を配っています.

第二段階
低学年
小学1〜3年生

楽譜を読み取る力 楽譜には,作曲家が残した多くの情報が詰まっています.それを読み取り,更にはその裏に隠れている意味を,少しだけ考えます.この時期,まだあ まり難しいことには,ふれませんが,作曲した人は,どうしてこう書き残したのだろうか,どんな意味があるのだろうかなど,楽譜について考える基礎的な力をつけます.
音を聴き分ける耳 音の強さ,弱さはもちろんのこと,硬さ,軟らかさ,などさまざまな変化を聴きとる力を養います.何気なく聞くのと,注意深く聴くのでは,大きな違いがあることを実感して,耳を意識して使うことの大切さ,おもしろさを体験します.
第三段階
中学年
小学3〜5年生
筋道を立てて構成を考える力 形式や調性を理解して,全体を把握する力をつけます.それにより,頭による暗譜が可能になります.時間ばかりをかけて,繰り返し弾くことは,あまり意味がないのだということに,気がつくのもこの時期です.
総合的な力 上記5つの内容を再度理解して,身に付けます.この頃までに,大体の練習法がわかり,こちらの提案でどんどん普段の練習を工夫できるようになります.更に曲に対する自分なりの考えを,少しづつ言葉で表現できるように働きか けます.
第四段階
高学年
小学5年生〜中学生
5つのポイントをバランスよく使いこなす力 自分の力で,臨機応変に5つの項目を取り入れ,それにより更なる楽しさも感じ始めます.工夫のない練習ほど,つまらないものはありません.やりがい,充実感を味わうことで,更にやる気が沸いてきます.

高校生以上では,これまで身につけてきた経験や知識、技術を生かして、バロック、古典、ロマン、近現代の作品を万遍なく演奏していきます.
そしてそれぞれの時代の特徴(形式、演奏法など)をより具体的に学んでいきます.

以上のことを十分に時間をかけて取り組むことにより,その後は確実に,深くピアノに接することが自分の力で可能になります.身に付けることは理解すること.すべての項目が,こちらからの一方通行にならないように,いつも充分なコミュニケーショ ンを心がけています. そして,一人一人の個性を損なわないように,自分で考える力をつけることを一番大切にしています.  

2011年度の生徒を募集しています.メールにてお問合せください.  


     

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