寒風の小浜島


 前々から行きたいと考えていた小浜島。
この島はご存知、NHKの朝の連続ドラマ「ちゅらさん」の舞台になったところである。
いろいろな条件が整い、ようやく実現することができた。

 この旅行はホテルと航空券がセットになったJALのツアー。
ツアーといっても、自分たちだけで自由行動。
ありがたいことに1泊2日設定があるのだった。

 最初は、飛行機のバーゲンチケットを使ってホテルの予約など、全て個人手配にしようかと考えていた。
しかし、1泊で行くには羽田から石垣島までの直行便を使いたい。
この路線の、バースデー割引も含めたバーゲンチケットをゲットすることは、かなり難しい。
そこで値段的にもそれほどかわりないことがわかり、このツアーにしたのだ。
それにすんなり予約が取れるし、お土産屋さんの割引券など特典もあってラッキーだった。

 2005年3月5日、朝6時半の飛行機で石垣島に行く。
10時過ぎに到着。
タラップを降りても外は全然暖かくない。
うっ?ここって本当に沖縄?
もしかして行き先を間違えたかな(笑)。
沖縄で飛行機を降りると、もわぁーっとした空気なのに、今日は寒い。
東京が寒いので、重ね着をしてきたけれど、後々これが役に立つ。

 飛行機を降りてから暫く空港にいた。
小浜行きの船の出発までまだ時間があったから。
売店を見たり、食事をしたり。
そう、朝が早かったので、お腹が空いてしまい、空港で八重山そばを食べる。
去年来たときに、港近くの飲食店がよくわからなかったので、とりあえず空港ですませてしまったのだった。

 ここで食べた沖縄のおそばは、少し違っていた。
那覇で食べたのは、麺がきし麺のようにひらべったかったのに対し、こちらのは太いラーメンのようだった。
元々2種類あるのか、土地柄で違うのかよくわからないけれど。
個人的には、こっちのほうが好きかな。

 空港で食事をした後、タクシーで石垣港へ。
11時半の船に乗る。
12時20分にも船はあったが、早いほうを選んだ。
なるべく早く小浜に着きたくて選んだのだけれど、後から考えるとかえってこれが裏目にでてしまった。
遅い船にすればよかったぁー!

 船はかなり揺れて、ジェットコースターみたい。
船酔いなんて縁遠い私、遊園地気分でちょっぴり楽しかった。
なんて、乗っている時間が25分だからこんなのんきなことを言っていられるのかも?

 小浜島に着いたら12時ごろ。
ひえぇー、さむぅーい!
風が強く、小雨も降っている。
天気予報では、石垣島周辺は13℃になるとのこと。
とてもそのような気温には思えない。

 港に着くと、ホテルのマイクロバスが迎えにきていた。
そう、この島にはタクシーがないため、船が到着するたびに、こうして宿泊施設の車が港に来てくれるのだった。
今日は「ヴィラパピラパナ」という、コテージ風ホテルに泊まる。
車で約5分、ホテルに到着。
ここのホテルは、丘の上にあるみたいだった。

 チェックインをするけれど、まだ部屋に入ることができない。
島内観光は3時半から。
港までホテルの車で送り迎えしてくれることになっている。
なので、3時15分まで時間をつぶさなくてはならなかった。

 さあ、これから3時間、何をしよう。
散歩するには、風邪が強いし、ときおり小雨も降っていて無理そう。
すでに食事はしたし、こんなことなら次の船にすればよかった(とほほ)。

 ロビーのいすに座って私は携帯メールをしていた。
そうこうしているうちに、「ちゅらさん」のビデオが始まった。
それを暫く観ていた。
いやぁー、助かった!

 外はだんだん薄日が射してきたようだ。
今日は変わりやすいお天気みたい。
ホテルの周りを歩いてみることにした。
とにかく風が強い。
頭上ではざわざわと木の葉が揺れるおとがしている。
この強い風がなければ暖かいのに。
でも、ここは風が強いところなので、仕方がない。





 写真の説明:プールサイドで撮った写真。
私とプールの他、泊まった部屋のコテージも写っています。





 さあ、いよいよ島内観光。
この観光は車窓からの見学が多かったので、いまいちよくわからなかった。
だけど、ガイドさんの説明が楽しい。
このコースは「ちゅらさん」のロケ地を廻る。
料金は税込み1575円。
チケットは当日、港でもホテルでも買うことができる。
あまり時間が取れないときには、お薦めのコース。

 ドラマに出てくる民宿も見た。
ここは民家で、現在も人が住んでいることから、僅かな時間バスを止めて車窓からの見学だった。

 島の繁華街みたいなところを通る。
学校があったりと、この島で一番中心的な場所みたいだが、車窓から見る限りでは商店も見当たらないらしい。
この島の人たちは何処で生活必需品を手にいれるのか、疑問が残る。

 そして、景色のよいところで5分間休憩。
バスを降りてみる。





 写真の説明:私の後ろに海と、ハイビスカスが描かれた防波堤が写っています。





 もう1箇所、西表島などの島々が一望できる展望台でバスを降りる。
お天気がよければ海の色も鮮やかで島もはっきり見えただろうに・・・!

 展望台へ上がる階段の近くにはお墓があった。
沖縄のお墓は大きかった。
人が入ることができるくらいとのこと。
墓石というより、石の家みたいだ。
ガイドさんの話では、あの世のお正月(確か2月ころと聞いたがうる覚え)には、お墓の前で家族が宴会をするとか。
ご先祖様と共にお正月を祝うのだろう。
彼らにとってはお墓は怖い場所ではないらしい。





 写真の説明:石でできた家のようなお墓です。
10畳くらいはあると思われます。





 こんな感じで観光は終わり、港に戻る。
順番が違うかもしれないが、途中「シュガーロード」という、道の両脇にサトウキビ畑が広がるところを通る。

 ホテルに戻ったら5時を過ぎていた。
それから夕食。
お刺身やモズクの酢の物や、とうふよう(お豆腐の泡盛漬け)やミミガー(豚の耳)などの沖縄の珍味など。
ブイヤベース仕立ての寄せ鍋も出た。
これは珍しかった。
中身は、えび・あわび・千切りにした青いパパイア・「おおたにわたり」といった八重山地方で取れた葉物野菜など。
ブイヤベースの味でお豆腐も意外とあうのだなあと思った。





 写真の説明:箱のような器の中に、とうふよう・ミミガーなどの前菜が入っています。
パインのカクテルも写っています。





 写真の説明:夕食のブイヤベース風寄せ鍋。
えび・しいたけ・ゴーヤーなどが入っています。





 今日はとても寒かったので、鍋料理でようやく体が温まる。
沖縄に来ておかしな話だけれど、冬場は公共の場所で暖房がきいている本土のほうが快適と感じた。
幸い、部屋ではエアコンを強にして暖かくできた。
ベッドには薄い掛け布団しかなかったから。

 次の朝は6時に起きる。
朝食のレストランには7時半ころに行く。
部屋から一旦外へ出て、レストランなどがあるフロントへと歩く。
今日も風が強い。

 孔雀がいた。
ホテルの人の話だと、野生の孔雀だとか。





 写真の説明:孔雀の写真。
首が空色・背中が黄色・他の部分は黒っぽい色をしています。





 朝食はバイキング。
卵料理はその場で焼いてくれて、私はベーコンの入ったオムレツにしてもらう。
目玉焼きもあって、選ぶことができる。

 朝食後ビーチに行ってみる。
林?の中の坂道を下るとビーチになる。
頭上でざわざわと強風に揺れている羽音を効きながら坂道を下ると、突然波音に変わる。
急に、開放感を感じる。
海の向こうには島が見えるとのこと。
今日もお天気が悪いので、残念!





 写真の説明:ホテル近くにあるビーチで撮影した景色の写真。
砂浜と海と半島が写っています。





 チェックアウト後、すぐに港まで送ってもらい、石垣港に着いたのが10時過ぎ。
昨日よりは海が穏やかなのか、船はそれほど揺れなかった。

 石垣港に着いてから、公設市場で買い物。
シークアーサーの原液・サンピン茶・沖縄そばの生麺・昨夜食べたおおたにわたりなどの葉物野菜を購入。





 写真の説明:牡と雌のペアのシーサーです。
牡は口を開け、雌は閉じています。





 だんだん時間がなくなってきた。
電話でタクシーを呼ぶがなかなか来ない。
あせってきた!
やっとタクシーが来て、空港へ。
空港で慌てながら、珊瑚の塩・バナナタルト・サータアンダギー(沖縄風ドーナッツ)・名前は忘れたけれど、泡盛と唐辛子の入った調味料などを買って、12時の宮古島経由の飛行機で帰る。
宮古島では一旦飛行機を降り、30分空港にいた。
そして、夕方5時ごろ家に着くのだった。

 この旅行は時間が余ったり慌てたりと、なんだか落ち着かなかった。
もう少しインターネットやガイドブックなどで下調べをしておけば、もっと時間を有効に使えたのかもしれない。

 そうは言うものの、旅行ができるかどうか、前日までどきどきだった。
出発前日、東京は雪が積もった。
降った日がずれていたら飛行機が飛ばなくて、行くことができなかった。

 それにしても、東京の雪が全国に知られていることをこの旅行で改めて知った。
ほんの数センチの雪で、雪国の人たちには笑われてしまうが、騒ぎが大きい。
この旅行で出会った人たち、そう、タクシーの運転手さんやお土産屋さん・ホテルの方々に東京から来たことがわかると、みんな口を揃えて「昨日は雪で大変でしたね」と言ってくださった。
嬉しかった。

 時間に追われあわただしく生活している私たちにとって、小浜島はゆっくりと時間が流れていることを実感、ちょっとギャップを感じてしまった。
それでもこの素朴さが何ともいえずよかった。
まあ、実際生活したらいらいらするのかもしれないけれど。
さあ、また明日から頑張ることにしよう。

 土日1泊で離党に行くのは、かなりはらはらする。
船も飛行機も予定通りで本当によかった。
無事行って来られて感謝である。



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Last update: 2005/03/13