梅雨明け間近、溶岩の久米島
国内なのに、海外、とくに東南アジア的トロピカルなムードを感じるのと、那覇に学生時代の友達もいることから、ここ10数年来、毎年のように訪れている沖縄。
今年は、久米島に行くことにした。
2003年6月14日、JALのバースデー割引をゲットした私たちは、那覇経由で、久米島に向かった。
その日の東京は6月にしては、明け方から蒸し暑く、まるで沖縄のリハーサルをしているようだった。
午前8:15、羽田を離陸し、那覇に着いたのが、午前11時ごろ。
1時間のトランジットでは、出発ロビー内で、沖縄そばや紅芋ソフトクリームを食べて過ごす。
そして、離陸後30分ほどで久米島空港に到着。
午後1時少し前だった。
久米島空港の外に出ると、むっとした空気。
おぉー、来た来た!あの独特な南国、沖縄の匂いがする。
なんて表現したらよいのだろう。
花の甘い香りと黒砂糖の匂い、そして、沖縄料理の匂いが混ざったような・・・。
ただいまぁー!って言いたくなる。
それにしても、まだ梅雨が明けていないせいか、かなり蒸し暑い。
幸い、雨は降っていないし、強い陽射しもない。観光にはちょうどよさそうだ。
さてさて、タクシーで観光。今回も前もって頼んでおいた。
ゆっくり見すぎたせいで、省いた場所もあるが、3時間半の観光コースで島内を廻る。
見所がいっぱいあり、順番が違っているかもしれないけれど、お許しください。
☆久米島紬工場
まず空港から向かったのが、久米島紬工場。
途中、さとうきび畑があったので、車を止めてもらう。
道路脇に生えているさとうきび、触ったのははじめて。
4月に収穫したばかりでまだ背が低く、想像していた以上に葉っぱが多かった。
思わず、森山良子さんの、「さとうきび畑」を口ずさんでしまう。
「ざわわ、ざわわ、ざわわ、広いさとうきび畑は、ざわわ、ざわわ、ざわわ、風が通りぬけるだけ」
うる憶えだが、この歌詞そのものの風景。
さすが、うまいことを言ったものだと感心してしまった。
写真の説明:私の後ろにさとうきび畑、そして、足元には道路の白線も写っています。
やがて、久米島紬工場に到着。
久米島紬の工程は、まず、蚕から取った真綿で紡いだ糸を原料の糸にする。
そして、天然の草木(さとうきびなど)や泥染めによって染色。
その後、天日干してから、丹念に手織で織り上げる。
これらの作業を全て1人で行うそうだ。
1反あたり、約20万円。
これだけ手がかかっているから、すごく値段が高いとのこと。
わかるような気もする
どうしても欲しい人は、ネクタイや財布などの小物をどうぞ!
写真の説明:私が、久米島紡ぎに使う薄茶色の糸の束を持っています。
☆久米島焼き
久米島焼きは、島内の土だけを使い、釉薬には、庭に咲いているフクギの灰や久米島珊瑚の石灰を用いているとか。
見た目、じみな色使いらしい。
ささっと見学し、次の場所へと向かった。
☆上江洲家
上江洲家は琉球王朝時代の士族の家。
縁側にある箱に入場料300円を入れたが、誰もいなかった。
こうして、庭先から中を覗く形で見学。
それにしても、庭先にはいろいろな草木が植えてあり、私たちは、そっちのほうに気をとられてしまった。
細長い葉っぱが甘い香りのする「月桃(げっとう)の花」、まだなったばかりでパール粒くらいの大きさの「シークアーサー(標準語で、ひらみレモン)」、鮮やかな色のハイビスカスなどなど。
沖縄らしい植物に、見とれてしまった。
写真の説明:上江洲家の庭。白い小さな月桃の花が写っています。
☆五枝の松
タクシーを降り、少し歩くと、地面をはうように、枝が大きく横に広がっている琉球松が見えてくる。
運転手さんが教えてくれた。
この松は、国の天然記念物。
写真を撮り、次の場所へと向かった。
写真の説明:柵に囲まれた琉球松、そして、「五枝の松」と書かれた石碑が写っています。
☆馬の角
馬の角は、200年前に王様から授かったという、家宝。
せっかく運転手さんが説明してくださったけれど、私には難しすぎて、これしかわからない。
この家宝、普通の民家にあり、庭先から見学。
上江洲家と同じように箱があり、ここでは200円を入れる。
☆太陽石
太陽石は楕円形の石時計。
かつて村人はこの時計で、日の出の位置を観測し、農耕の時期や出漁の日などを決めていたとのこと。
今日は、とにかく蒸し暑い。
運転手さんの説明を聞いていても、汗がじわぁーっと出てくるほどの蒸し暑さ。
べたついた潮風。
梅雨が明ければ、湿度は下がるとのことだった。
☆比屋定バンタ
高さ200mを超える断崖が2kmにわたって続く、久米島随一の景勝地。
私たちは展望台から海の景色を見る。
晴れていれば、ケラマ諸島などが一望できるが、今日はもやっていて見えなかったそうだ。
写真の説明:展望台から撮った海の景色。入り江が写っています。
☆ミーフガー
ミーフガーは、大きな裂け目ができた岩で、女性の神として知られており、この岩を拝むと、子宝に恵まれると伝えられているそうだ。
生き物など、ものの形にみたてた岩は、観光地によくありがち。
久米島にもあったとは・・・。
☆久米島の久米仙
泡盛工場を見学。
地下に久米仙の入ったかめがたくさん置いてあった。
写真の説明:100個はあると思われる久米仙のかめが並んでいます。
久米島は、県内屈指の湧き水が豊かなところ。
その湧き水とタイから輸入されたインディカ米を使って泡盛ができるとのこと。
私たちが試飲したのは、アルコール度数43度。
ストレートで飲んだらお腹が熱くなった。
急いで水を飲む。
この飲んだ水は、今話題の海底からくみ上げた、ミネラルたっぷりの海洋深層水。
美味しかった。
それから、泡盛を作る際に出来るもろみ酢もいただく。
これは、海洋深層水と黒糖やシークアーサーなどをブレンドしてできた飲むためのお酢。
毎日お猪口1杯飲むと、疲労回復などに効果的だとか。
変な表現だが、甘酸っぱくて、こうばしい甘酒のような味がする。
口当たりはよかった。
一通り見学し、そして、久米仙を買ったとき、気づいたことがあった。
何分かおきに「第9」が聞こえる。
最初は3時の時報だと思ったが、そうでもなさそう。
「乳牛に音楽を聞かせるとよい乳が出る」というらしいが、ここでもよい泡盛ができるように聞かせているのか、それとも、たんなる時を告げているのかは定かではないけれど、気になる出来事だった。
☆畳石
県指定天然記念物で、亀の甲羅のような六角形の石が、びっしり並んでいる。
1つの大きさは直径1〜1.5m。
海水で溶岩が急速に冷え固まる際に、このような形ができたとのこと。
ちょうど引き潮だったため、砂浜を通り、私たちは畳石の上に立つことができた。
私は素足にサンダルだったので、足は砂だらけ。
そして、しゃがんで畳石に触れてみる。
珍しい自然現象とはいえ、実に平らで、綺麗にととのっていて吃驚。
このことから、その昔、久米島には火山があったことが伺えるとのことだった。
写真の説明:畳石の全形の写真。グランドのように広くなっています。
これで観光はおしまい。
さあ、ホテルに向かうことにした。
今日、泊まる所は、イーフビーチホテル。
宿泊施設は他にもあったが、目の前に海が見えるということで、ここを選んだ。
部屋は3階で洋室。
このホテルにはエレベーターがない。よい運動になりそうだ。
部屋でくつろいだ後、夕食。
沖縄の素材たっぷりのお料理だった。
モズクの茶碗蒸・島ラッキョウとアーサー(海草)のてんぷら・そうき(煮こんだ豚肉)と冬瓜の煮物。
焼いた白身魚には、酢で漬けたゴーヤ(にが瓜)が添えてあった。
とくに美味しかったのは、落花生とさつまいも澱粉でできたジーマミ豆腐。
胡麻豆腐のように、もちもちっとしていた。
お刺身は、いかやマグロなどのこちらにもあるもの。
フルーツは、メロン・バナナ・マンゴーなどの盛り合わせ。
順番が前後するが、オリオンビールも美味しかった。
翌日は、昨日よりお天気がよかった。
朝食はバイキング。外のテーブルで食べる。
海がすぐそこにあるのか、波の音が聞こえてくる。
だんだん日が射して、暑くなってきたので、食後のコーヒーは中のテーブルで飲むことにした。
写真の説明:ご馳走が並んでいる朝食のテーブル。海に向かって座っている私が写っています。
食後、写真を撮りながら、プールサイドなどを散歩してみる。
今日は陽射しが強い。
写真の説明:藤棚のような棚にゴーヤがなっています。
そして、9時半ごろチェックアウトし、そのままタクシーで空港に行く。
11時過ぎの那覇行きの飛行機。今度はプロペラ機だった。
「尾翼がカタカナの「エ」の字みたいで珍しい」と父が話していた。
乗ってみると、YS機よりも振動が少ない気がする。音もうるさくない。
写真の説明:那覇までの帰りに乗った、飛行機の写真。プロペラは十文字になっています。
那覇では、やはり乗り継ぎ、1時間ほど。
お土産を買い、12:40ごろの飛行機で東京に帰る。
自宅に着いたのは午後4時ごろだった。
東京は涼しい。
沖縄の離島といえば、海水浴とマリンスポーツしかないと思っていた。
今回訪れた久米島、以外や以外、こんなにも見所があるとは知らなかった。
戦火をほとんど被らなかったため、数多くの史跡が残っているとか。
歴史にそれほど興味がないせいか、琉球王朝時代の説明を受けても、ついつい、右から左へと抜けてしまう私たち。
せっかくなのに申し訳ないが、話しはそこそこ、周りに生えている草花に気をとられてしまった。
ごめんなさい。
相変わらずの駆け足旅行。
でもでも、リフレッシュできて、とっても楽しかった。
歴史と海が好きなあなた、ぜひぜひ、行ってみてくださいね!
Last update: 2003/08/02