26時間、那覇滞在記


 旅行好きな人が、よくやっていることといえば、時刻表やガイドブックを見ながら計画を練ること。
行き方を換えてみたり、旅費を計算したり・・・。
例えそれがバーチャルで終わったとしても、楽しいものである。
時刻表やパンフレットが読めない私にとっては、少々つまらなかったが、インターネットのおかげである程度、それが可能になってとても嬉しい。
まあ、最近は忙しくてそれもあまりしていないのだけれど。

 そんな訳で、何気なくパソコンをしていた姉が、たまたま飛行機の空席情報でも見ていたのだろう、1泊で那覇に行くことが、みるみるうちに決まってしまった。
あまりのとんとん拍子で吃驚!
そしたら、せっかくなので私は、学生時代の友達に会ってこようかな!

 ラッキーなことに、姉のバースデー割引航空券が取れて、格安で行くことができた。
往復の航空券とホテル代で30,600円。
オフシーズンとはいっても、10年前の個人手配旅行では考えられないほどの破格だ。

 2004年1月30日、8:05の飛行機で羽田空港から那覇へと向かう。
姉は前日我が家に泊まり、私は楽させてもらった。
姉にとっては、年末年始代わりの里帰り兼プチ旅行といったところだろうか?!
いや、沖縄だから十分大旅行だとは思うのだけれど。

 旅行当日、金曜日のせいか機内は空いていた。
20分ほど離陸が遅れたが、11時に那覇に到着。
わぁ−、やっぱりあったかぁーい!
数日前までは例年にない寒さで、ようやく気温が上がり始めたとのこと。
それでも18℃はあるのだから、こちらに比べたらまるで春のようだ。

 さあ、まずはホテルに荷物を預けることにしよう。
空港からタクシーで、那覇市内のロワジールホテルへ。
ここのホテルは港の近くにあり、部屋からは船の音が聞こえた。

 滞在は26時間と、とても短い。
はたしてどれだけのことができるかな?
20数年ぶりに訪れた姉の希望により、「沖縄らしいところに行こう」という目的で、今日は公設市場・琉球村・首里城を見ることにした。

 チェックインは3時から、荷物だけ預かってもらい、早速ユイレールの駅まで歩き始めた。
ユイレールは、那覇空港から首里城までの12.9kmを27分で走るモノレール。
ホテルから最寄の旭橋駅まで歩くこと約15分、ひたすら真っ直ぐ歩いたような気がする。
お天気は薄曇なのだろうか、柔らかな陽射しで風も気持ちよい。
このときは、私がイメージしている、あの沖縄らしい強い陽射しとは全く違っていた。

 長袖のTシャツに上着をはおっていた私だったが、駅に着くころにはうっすらと汗をかいていた。
モノレールはすぐに来た。
座ることができないほどの混雑。
姉の話では、ほとんどの乗客はモコモコの服を着ていたとか。
薄着なのは私たちだけ、これじゃあ、観光客だということがばればれ(笑)。
地元の人にとってはこの気温は寒いのかなあ。
そういえば、翌日会った友達もボテボテのコートを着ていたっけ。





 写真の説明:ホームに入ってきた、銀色に赤いマークの付いたモノレールが写っています。





 そして、2つ目か3つ目の牧志(まきし)駅で下車。
駅から数分歩いて、公設市場に到着。
ここは駅からわりと近かった。

 まずは、ささっと、お店を見る。
姉は豚の顔と鮮やかな色の魚に驚いていたようだった。





 写真の説明:公設市場の店先にあった赤や青の魚が写っています。





 そして、2階の食堂へ。
ここでお昼を食べることにした。
頼んだものは、沖縄そばと、ゴーヤーチャンプル。
ゴーヤーチャンプルにはご飯と中華風コーンスープが付いていて、かなり量が多かった。
以前私がここに来たとき、食べきれずに残してしまったので、これだけにしたのだった。
今思えば、沖縄そばの「小」にして、その分、小鉢系のおかずでも頼めばよかった(反省)。





 写真の説明:昼食で食べた、ゴーヤーチャンプルと沖縄そばの映像です。





 食事を終えた私たちは、そこからタクシーで恩納村(おんなそん)にある琉球村に行くことにした。
タクシーでも約45分はかかって結構遠いが、沖縄の文化に触れるにはここが一番よいと考えたのである。
料金は5,000円くらい、こちらに比べると、タクシー料金が安いのだった。
ここには、沖縄特有の赤瓦屋根の上に魔除けのシーサーがのった家、藍染めや紅型工房などがある。
まあ、テーマパークみたいなところだろうか。

 雨あがりの道を写真を撮りながら歩く。
ときより短時間の強い雨が降っていたが、幸いなことに、私たちはタクシーの中だったので、この旅行中は全然ぬれることはなかった。
すれ違うお客さんはほとんどいない。ちょっと寂しいかな。





 写真の説明:私とその横に大きなシーサーが写っています。





 歩いていると、三線の音が聞こえて、おもわず足を止める。
どうやら、おばさんが弾いていたようだった。
すると、そのおばさんは弾くのを止めて、自分が持っている三線を私に、手を取って説明してくださったのである。
何度も沖縄には来たことがあるけれど、三線を触ったのははじめて。
すごく、すごく、感激してしまった。
弾き方も少しだけ教えてくださったし、奥のほうから本皮の三線も見せていただいた。
あのときのおばさん、本当にありがとうございました。
この旅行で一番、印象に残った出来事だった。





 写真の説明:三線を持った私とおばさんが写っています。





 再び歩いていると今度は、水牛がいた。
名前は「てっちゃん」。
ちょっとだけ頭を触ってみる。

 これで、一通り周り終った。
最後に喉が乾いたので、ゴーヤージュースとさとうきびジュースを飲む。
さとうきびジュースは前にも飲んだことがあって、もう1度飲んでみたくて、それに、姉にもぜひ味わってもらいたかったのである。
ありそうなジュースだけど、実は捜すとなるとなかなかみつからないものだから。
だけど、この肌寒さで凍りの入った飲み物は、あまり美味しいとは感じなかった。
ゴーヤージュースは、苦かったけれどそれほどでもない。
まあ、青汁が飲める人ならば、美味しく飲めそうだ。
でも、やっぱり、冷たいものは汗をかきながら飲みたいなんて、勝手なことを思ってしまった。
そして、琉球村の出口でタクシーをひろって、首里城に向かうのだった。

 帰りのタクシーは時間がかかってしまった。
首里城の近くで工事による渋滞にはまってしまったのである。
タクシーを降りると風が冷たい。
雲に日が隠れると寒く感じる。やっぱり上着は手放せない。
そして、また太陽が顔を出すと、風までもが暖かく感じるのは私だけなのかな?

 ここでも首里城公園内を歩く。
ここには観光客が沢山いた。
団体客と重なってしまったのだろう。
途中で資料館も見学したが、私にはさっぱりわからなかった。ごめんなさい。
ただ1つ記憶に残っていたことは、沖縄サミットのお食事会で使われた食器類が飾られていたことだった。

 資料館を出て、再び外にでて写真を撮ったのだが、今度はデジカメの電池が少なくなっていたことに気づく。
まだまだ首里城以外で行きたいところはあったけれど、一旦ホテルに戻って、充電することにした。
ちょうど、私の携帯もそろそろ充電が必要だったし、姉は夕方の部屋からの景色も見てみたいとのことだった。
また、ユイレールに乗りたかったが、ここから駅まで歩いて10分以上、さらに駅からホテルまで15分歩かなくてはならない。
時間に余裕がないから、結局タクシーに乗ることにした。
そんな訳で、ユイレールにはこの旅行中、1度しか乗ることができなかった。

 ホテルの部屋に1時間ほどいた私たちは、午後5時半ごろ、再び出かけることにした。
目的地は県庁近くの「パレットくもじ」という、ショッピングセンター。タクシーで行く。
琉球ガラスやシーサーなどのお土産を見て歩く。

 そこから徒歩で公設市場へ。
途中に大手の100円ショップがあってそこでブルーの琉球グラスを買う。母から頼まれていたのだった。
専門店で買ったらもっと値段の高いものもあるのだけれど、どうももったいなくてなかなか使うことが少ない。
普段おしげもなく使うには100円のほうがよい。
それから、市場で私が欲しかったシークアーサーの原液を買い、桜の絵が書いてある缶のオリオンビールの発送手配をして、またまたタクシーで夕食のお店へと向かった。

 話しは横路に反れるが、公設市場近くの交叉点にくると、何故か7・8年前に3・4人の友達とここに来た事を思い出す。
あのとき、強い陽射しでアスファルトの照り返しがきつかったっけなあ。
でも、今日は肌寒い風がふいている。
冬にも何度か来たことはあるけれど、同じ場所で季節が変わると、何かが違う気がしてならない。
一緒に行った友達は今ごろどうしているだろうか。
そんなことを考えていた。

 話しを元に戻そう。
さあ、そろそろ夕食の時間。
今日は、7時に「ちぬまん」という、琉球料理のお店を予約していたのだ。
このお店は、私たちが泊まるホテルの方にある、泊港(とまりこう)の近くだった。
少し早く着いたので、すぐ近くの琉球ガラスの専門店に入ってみる。
姉は、なにやら買っていたようだ。

 さて、夕食。
ここのお店、まだ新しそう。店内は混んでいた。予約しておいてよかった!
まずはオリオンの生ビールで乾杯!
そのあと、泡盛の水割りを頼む。
水割りといっても、自分で濃さを調節しながら作るのだった。

 頼んだ食べ物は、ジーマミ豆腐・島蛸キムチ・ラフティー(豚の角煮)・グルクンのから揚げ・イラブチャーのお刺身・素麺チャンプル・白身座かなと野菜のホイル焼きなどなど。
グルクンのから揚げはこちらでいう、鯵のから揚げみたくて、骨ごと食べることができた。
お刺身で食べたイラブチャーはブダイの仲間で、青色をした白身魚で、とても美味しかった。
普段はあまりしないのだけれど、今日はメニューを姉に読んでもらいながら、そして、お店の人に聞きながら、食べ物はほとんど私が決めてしまった。
いつもと違う光景に、自分でもなんか気恥ずかしい。





 写真の説明:夕食の映像。
豚の角煮・泡盛の入った徳利と琉球グラスが写っています。





 お店を出たのが9時前。一気に食べてしまった。
そして、タクシーでホテルに帰る。
お腹がいっぱいだったが、帰ってすぐお風呂に入る。
ここのホテルには大浴場があるのだった。
沖縄では珍しい気がする。

 翌朝は7時ごろ起きて、朝食。
そのあと、ホテル内を散歩して、9時過ぎに友達と待ち合わせしているハーバービューホテルに行く。
待ち合わせは9時半だったが、少し早く着いてしまう。
私たちが泊まったホテルもここも、団体客の出発の時間なのか、ロビーはとても混んでいた。
私はここのラウンジで友達と過ごし、姉は1人で街中をぶらつきに行った。
そして11時にここで合流することにしたのだった。
姉は母に頼まれた、青いパパイヤと葉もの野菜を買ったり、お土産やさんを見たりして過ごしていたらしい。
そう、まだ未熟な青いパパイヤは、野菜として炒めて食べると美味しいのだった。
また、かす漬けにするのもよいらしい(私は嫌いだけど)。

 そして、ハーバービューホテルを出て、タクシーで空港へ行く。
空港でお昼を食べて、12:45の飛行機で東京に帰るのだった。

 滞在は、まる1日とちょっと、かなり中身が濃い旅行だった。
大きなアクシデントもなくて本当によかった。
いつもながら、一緒に旅行してくれる人がいること、そして、この恵まれた環境に感謝、感謝である。

 2日目はよく晴れて、沖縄らしい強い陽射しで、冬と言っても、飛行機の窓から見える海はとても綺麗だと姉が話していた。
「やっぱり綺麗な海がみたい。また夏に来よう」と話しながら午後4時過ぎにうちに着いたのだった。

 長々と書いてしまいました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


ロワジールホテルズ・オキナワ



ゆいレール 沖縄都市モノレール


運賃表と時刻表があります。



琉球村



ちぬまん 泊店




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Last update: 2004/03/14