西宮市動物管理センター訪問記

  〜人と動物が共生できる社会づくりをめざして〜

神戸市のセンターを見学させていただいた後、「ひとつの施設を見ただけでは現実を知ったとは言えないのでは」と感じました。
そこで、自分が暮らす自治体の施設についても知りたいと思い、事前に見学したい旨をお伝えし、
平成16年4月にオープンしたばかりの西宮市動物管理センターを見学させていただくことができました。
当日は獣医師でもある職員のKさんにお話をうかがうことができました。



西宮市動物管理センターでは「管理」と「愛護」、
大きく二つの業務を行っています。

★管理業務

◆ペットに関する相談受付・・・年間400件ほど(少し見づらいですが、事例は下の写真を参照してください)

 ◆犬の登録・狂犬病予防注射の管理受付



写真では文字が見難いのですが、上のパネルでは犬の登録頭数(棒グラフの赤)と狂犬病予防注射接種頭数(棒グラフの青)、
接種率(折れ線グラフ)が示されています。平成12年度から15年度までの4年間の数字が公開されています。
それぞれの数、接種率の数値については下の表を参照してください。

平成12年度13年度14年度15年度
登録頭数15,24415,92816,91617,813
狂犬病注射接種頭数11,50212,19112,60613,098
接種率75.5%76.5%74.5%73.5%


狂犬病予防注射は「狂犬病予防法」という法律で定められているように、飼い主の義務であり、
必ず接種していなければならないものなのです。それなのに、その義務を怠っている飼い主が多いことが資料からわかります。
狂犬病は現在のところ日本では発生していません。しかし、昨今のペットブームで
我が国は狂犬病の発生している国からも動物を国内に持ち込んでいます。
そのような現状を考えると、決して予防を怠ってはいけないのではないでしょうか。
また、この数値は管理センターが把握している数値であって、実際には犬を飼っていても登録していない人がいると思われます。
きちんと登録していなければ狂犬病予防注射の案内は届きません。
「小さいから散歩も必要ないし、外に出さなければ注射しなくても大丈夫」などと言って
小型犬を売るペットショップもあると聞きます。売る側と買う側の両方のモラルが問われる時代です。

◆犬の捕獲・収容

◆犬・猫の引き取り・・・所有者不明の場合は公示2日間の後、一日おいて処分、飼い主による持ち込みは所有権放棄とみなし即日処分

◆負傷動物の収容・応急処置

◆動物の処分・・・過去4年間の処分数は下のグラフと表を参照してください


グラフの青色=成犬、水色=子犬、赤色=成猫、橙色=子猫      
過去4年間の犬猫処分数
平成12年度13年度14年度15年度
成犬97634441
子犬66451714
成猫991034642
子猫468605439314

それぞれの数は確実に減ってきてはいますが、それでも決してゼロではなく、特に子猫の数が多いのが気になります。
  不妊・去勢手術は強制的なものではありませんが、自分で責任の持てない命を増やさない努力をすることが飼い主に求められます。
健康な体にメスを入れることが、生まれて間もない命を安易に捨てること以上に可哀想なことでしょうか?
捨てるならなぜ産ませるのでしょう?「知らない間に妊娠していた」「勝手に産んでいた」という言い訳は通用しません。
そのような環境にしている飼い主に責任があります。責任が持てないなら犬猫と暮らす資格はありません。

★愛護業務

  ◆動物愛護思想の普及啓発
  ◆動物ふれあい訪問
  ◆動物の譲渡・・・@命を大切にまっとうできるように A飼い方、マナーに通じたモデル的(模範的)飼い主の育成(平成16年度譲渡実績は4頭)
  ◆学校飼育動物の支援・・・西宮市獣医師会に委託。飼育の仕方や病気の予防などについて学校を訪問してもらっての指導。
  ◆行方不明動物の探索

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