コラム




その時々の気の向くままに、ミニカーを語りたいと思います。

おかげさまで、当サイトも2008年3月19日に開設以来10万アクセスに到達しました。
思えばサイト開設直後、カウンターを設置したものの、自分しか見ている人がいない…。それであまりに可哀想だと思った家内が、カウンターが回っているかどうかだけを見るためにアクセスしてくれていたものでした。それが10万に達する日が来ることなど、どうして予想できたでしょう。

これまでサイトを続けて来れた理由は、もちろんこんなものでも見ていただいている方がいる、ということが励みになっているからなのですが、ある時からムリはすまい、と割り切ったからだったと思っています。なにしろ、所詮は「趣味」の世界のことですから、人それぞれに好みがあるのは必定です。「ムリ」というのは更新などに要する作業負担的なことではなくて、コレクションやモデリングの対象に関することです。人間、毎日生きているうちに、心境や考え方は少しずつ変わりますから、コレクションについても関心のある程度の「振れ」は許容して、その時々で最も興味のある対象について集めたり、作ったり、書いたりしよう、と決めたのです。(どこか「弁解」にも聞こえますが…。)

一時は、モデリング・コンテストの賞などを獲ってやろう、と変な気を起こしたために、どうやら主催者の趣味嗜好に合わせようとしたモデルも作りました。しかし今になってみるとこれらはどうも気に入りません。やっぱり「趣味」は、ヒトに合わせたりしては長続きしない、ということなのだと思います。

新ページを準備するとなると、ミニカー集めからコンテンツ制作までは数か月の作業になることも珍しくありません。それで最近の更新は小スケールを6台・8台と追加することが多くなっているのですが、実は他にもミニカーについて思うことは色々あるので、そのあたりの気持ちを書き切れないでいるのです。それで、その間を埋めるための小コラムを始めてみることにしました。

少しブログっぽいツクリにしようと思いますが、私にはブログは向いていないのです。情報の「鮮度」を追おうとする気持ちがないからなのですね。
テーマや方向をあまり絞らずに、その時々の気の向くまま、普段の更新では入り切れない想いのようなものを書いて行くことができればいい、と考えています。 (2008 3/16)



 「明るい」クリスマスをお迎えください (2010 12/5)

アメリカのオーション・サイトであるeBayでは、クリスマスまでのカウントダウンの日数がタイトル横に表示されるようになって久しく、eBayやその他のオンラインショップから、クリスマス・ギフトのプロモーションのメールが毎日のように届く季節になりました。

普段は、ダイキャストカーのカテゴリーに「Christmas」で検索をかけても、特注品やオーナメントなどのスペシャル・モデルしかヒットしないのですが、この時期は「クリスマスギフトにどうぞ!」という説明のついたフツーのモデルをたくさんヒットしてしまうので、検索になりません。

国内でも、トイザラスや総合スーパーの折込チラシが入ったりしますが、ミニカー関連はトミカのプレイセットなどが主体のようで、どうも我々にとってのワクワク感には少々乏しいようです。



ポリスカーや救急車の特注品を作っている、ヴァージニア州・ウインチェスターの
「アド・ヴェンチュア」というショップが2001年に作った「クリスマス・モデル」で、120個の限定。


今年は、クリスマス・シーズンでもない時期から、何点かのクリスマス・モデルを買い求めていたのですが、それらをご紹介することのできる季節が、ようやくやって来ました。

ミニカーのクリスマス・モデルとしては、大きく3つぐらいに種類が分けられると思います。

(1) メーカー正規品として、既存の金型にサンタの人形を乗せたり、スペシャル・ペイントをするなど
   して、クリスマスのためにわざわざ特別に製作されたモデル

(2) 既存の金型・製品を、クリスマス・パッケージに入れて、キャンペーン商品にしたもの

(3) ショップなどが、特注でクリスマス・プリントを入れたもの


何といっても(1)〜(3)を通じて「クリスマスもの」が一番多いのはアメリカで、ホットホィールをはじめ、マッチボックス/アーテル/フランクリンミント/ジョニーライトニング/コードスリー(赤・緑・白に塗られた消防車!)など多くのブランドがクリスマス・モデルを作っています。特に「コカ・コーラ」がからんで来るとその種類は一気に増え、小スケールから1/18クラスのラージスケールまで、独立したコレクション・ジャンルが成立するぐらいの数になることでしょう。現在では、ダイキャスト・ミニカーを作るブランドのかなりの部分がアメリカのものになっているので、これもまた当然の状況と言えるのかもしれません。

もちろん私はそれらを全部集める気などはなく、マッチボックス・ベースの特注品を主体に、色・サイズ・雰囲気などの気に入ったものだけを買っているのです。



その中に、マテル・ホットホィールが2000年〜2002年頃に作った、「ホリデイ・ホットホィール」のシリーズを何点か加えました。半円筒形のパッケージの中に、小さなディオラマ仕立てのモデルがディスプレイされたシリーズです。

こういったモデルは、いかにもオモチャ然としたものになってしまいがちなのですが、色/デザイン/塗装の美しさ/プリントの細かさ/フィギュアとクルマとのフィット度/全体の物語性/パッケージなど、そのデキは傑出していると思います。全く手を抜いていない、むしろ通常の製品に倍する情熱とスキルが傾けられていると思うのです。レッドライン・ホットホィールが発売された当時から伝統を受け継ぐ、メタリックカラーの美しさにも惹かれます。



たぶん皆さんは、もっと「真面目な」モデルをコレクション対象にしていらっしゃると思うので、こんなミニカーにはどういう感想を持たれるでしょうか。

日本で作られたクリスマス・モデルとしては、トミカのコカ・コーラ・ギフトセット(サンタ・シール)、東京ディズニー・リゾートの特注品、ナイト・メア・ピフォア・クリスマスのセットなどがありますが、いずれもディズニーやコカ・コーラなどのコンテンツを身にまとったもので、メーカー・オリジナルのデザインとは言えないでしょう。

メーカーの企画でも、コレクターや市場の嗜好としても、日本のミニカーは極めて「真面目」で、「実車の再現」ということを軸にする傾向が強いですが、欧米、というより米・英・仏のミニカーは、実車というソースを持ちながらも、それに「モデル」としての独自性を与えて行こうとする意識が非常に強くはたらいて来ているという気がします。実車図面のスケールダウンではなく、「モデルとしてのデザイン」というプロセスが最も反映されるのはホットホィールでしょうし、初期のディンキー/マッチボックス/コーギーなども、みなその要素を持っていました。だからこそ、そのブランドにしかない雰囲気と個性を創り得ていたのでしょう。



「ポリス」ジャンルと「クリスマス」に接点のある珍しい例。
赤いポリス・バスを、クリスマス仕様のパッケージに入れたもの。
マッチボックス/ホットホィールでは、中身をブラインド(目隠し)にして、クリスマス・ギフトの
サプライズにしたり、ツリーに下げるオーナメントにしたようなものをたくさん作っています。


一方でドイツ人はメカとしての実車と、精巧な模型が好きなようですし、香港や中国に拠点を置く新興ブランドも、概ね日・独の実車再現指向を追っているような気がします。

ひと口にミニカーと言っても、1/87〜Nゲージスケールの精緻にして微細なモデルから、1/18クラスの大きなモデル、スポーツカー/レーシングモデルはもとより、バス/トラック/建設機械/軍用車/航空機まで、その対象も全く多様になりました。「コレクター」という名で呼ばれながらも、もはやお互いに会話が成り立たないぐらいに、それぞれの収集対象や嗜好は異なってしまっているようにも思えます。

国内でも、1/43の中国製モデル、1/64サイズの精密再現モデル、食玩や飲料とのタイアップ品、コンビニ専用商品など、燎原の火の如くダイキャスト・ミニカー熱が拡大した時期があったのですが、現在ではちょっと「踊り場」感があるような気がしないでもありません。

コレクションは、続けていくことが必要かつ重要になりますが、それには「飽きない」ということが大切になります。商品の供給サイドからの見方をすれば、ユーザー(コレクター)を「飽きさせない」ということでしょう。

ある程度の範囲のものを集めてしまうと、その先はどうしたらいかわからない、ということでは、コレクションは続けていくことができないわけです。「コレクターは飽きないだろう」ということを前提にして、あまりにも同じようなものを手を変え、品を変え(ならば良いのですが、実は色を変えているだけ)、供給されても、コレクターは継続に疲れてしまいます。子供だった、あるいは若かったコレクターも歳をとっていきますから、次から次へと新しい世代に乗り移っていくだけではなくて、同じコレクターが歳を重ねても継続できるテーマ性も必要です。



主にショップやクラブの特注によるマッチボックス・ベースのクリスマス・モデル。
必ずしも毎年作られているわけではないようで、
集めるにも1台ずつ、見つけた時に買っていく必要があります。
イヤープレートのように、毎年買っていけると楽しいですが。


現在の国内のミニカー界・モデル界は、スケールやジャンルなど、かなりの幅がある状況の中で、でもひとりひとりのコレクターは、かなり狭い範囲の対象の中にはまり込んでいるのではないか、という気もするのです。コレクターひとり一人がそれらの「狭い範囲」を積極的に選択した結果であれば良いのですが、供給されるアイテムとの関係で狭い範囲に追い込まれているだけなのではないかとも思えるのです。大変に多種・多様なモデルが供給されているようでいて、実は同じようなものが繰り返し作られる状況になっている、という気もします。弁解になりますが、私自身興味のあるものを追っていくと、つい海外製品になってしまう状況が続いています。

たまには、ちょっと違うモデルも手に取ってみることで、逆に自分が探そうとしているものが見えて来る、ということもあります。何かひとつの対象が気になると、その周辺のものが連鎖的に欲しくなって買ってしまう、ということは私も何度も経験しているコレクターの習性とでも呼ぶべきものですが、現在欲しいものが、5年後にも欲しいものかどうか、というのは実は案外わからないものなのではないでしょうか。

コレクションというのは、結局のところ数を増やしていく作業ではなくて、対象を絞り込んで深めていくいく作業なのかもしれません。何度も書いてきましたが、「買わされている」「集めさせられている」のではなく、コレクターの側にイニシアティブのあるコレクションの可能性を考え続けたいものです。

来年のコレクションに新しい可能性を拓く1台を、サンタに頼んでみてはいかがでしょうか。
良いクリスマスと新年をお迎えください。



マッチボックス・コレクターズ・クラブ/マッチボックス・フォーラム・インナターナショナル
による1999年クリスマス・モデル。
ASAP/CCIなどによる直接プリントではなく、デカール仕上げになっています。
2010年のクリスマスモデルがどこかで作られているかは
もう少し時間が経ってみないとわかりません…。







Siku・コレクターズ・ブックは2006年版が最終版になるとのこと  (2009/5/16)


今回は、『Siku・コレクターズ・ブック』(Siku Sammler-Kalalog)を編集・出版しているドイツ・ノルトライン・ヴェストファーレンのマンフレート・ヴァイゼさんから連絡がありました。

2009年5月14日〜17日にツインメッセ静岡で開催される、第48回静岡ホビーショーのために来日するので、可能であれば会場内で会うことができないか、ということでした。

しかしショーの一般公開日は16日(土)と17日(日)、彼が来日する14日(木)と15日(金)は業者・プレス招待日です。私は単なるアマチュア・コレクターで、ホビー・ビジネスに身を置くわけではないので、ウィークデーの木・金に静岡まで行くことはできず、また関係者・プレス用の入場パスもありません。事情を話して、会うのはまた別の機会に、ということになりました。



彼は、当初は「ヴィルフレート・ラシュケ/マンフレート・ヴァイゼ出版」としてSiku・コレクターズ・ブックを出していましたが、現在は「ヴァイゼ・トイズ」(weise-toys/Weise GmbH & Co.KG/www.weise-toys.de)というブランドと会社を立ち上げており、農業用トラクター関係の限定モデルをプロデュースしています。
基本的にはSiku金型のトラクターにさらに考証を加えて、OEM生産機のカラーや仕様を再現するなどの、極めてマニアックな仕事です。一部はオリジナル・パッケージに入ります。

実はマッシー・ファーガソンなどの一部の機材とイセキ農機製のトラクターが基本的に同型であることがわかり、Sikuのモデルからの色替えで再現するにあたっての情報を提供したことがありました。



イセキ・BIG-T 1055/5095といった機材が、Sikuの既存の金型の利用で再現できるかどうかを確認しながら作業を進めたのですが、日本の法規に準拠した正確なナンバープレートを付けたい、日本人が見てもおかしくないものにしたいと言われ、これには当惑しました。農業用トラクターがどんなナンバーを付けているのか、日本人の私にもわからないのです。

結果的には農業用トラクターは市町村ナンバーを付けていることがわかり、ヴァイゼ特注のBIG-T 1055は「軽井沢町」ナンバーを付けています。後部ウインドゥにナンバーを付けるのは、後方視界の確保などの面からも現実的でないのですが、あくまでSiku金型の色替え/プリント替えということで、ナンバープレートや取り付け架などの別パーツを付けることができないため、こういう苦肉の処理になりました。
ボディカラーのブルーの再現にあたっては、ヴァイゼさん自身がイギリスのイセキ・ディーラーで確認するといった努力を重ねて作られたモデルです。
(情報をご提供いただいた関係者の皆さま、その節は大変にありがとうございました。)



Siku・コレクターズ・ブックは、2000年/2003年/2006年と、3年ごとに改訂されて来ていることから、今年は2009年版の「RAWE2009」が出る年にあたっているので、楽しみにしている、ということを言いました。ところが、「実は…」ということで、非常に残念な打ち明け話をされてしまったのです。
一応「RAWE2006」を最終版とし、「RAWE2009」の発行は考えていない、ということなのでした。その理由として、彼は以下を挙げました。

この数年で、市場環境が大きく変わってしまい、コレクターズ・ブックに掲載している価格について、正確なアドバイスを読者に提供することが困難になってしまった。インターネット/スワップミート/フリーマーケットなど、購入の場所・機会によって価格は大きく変わってしまう。(このコレクターズ・ブックは、絶版品のバリエーションごとにプライス・ガイドを付しているのです。)

この本の編集には、毎回1000件におよぶディテール情報の整理を必要とする。
彼は私(ノスタルPC管理人)より4歳年長の50代後半、編集パートナーのヴィルフレート・ラシュケは60代に入ったところで、この編集作業を続けるには、年齢的に少々キツくなった。

この本の編集を約20年間続けて来たが、トラディショナルな(従来型の)コレクター・マーケットは既に終わりを告げたように思う。この本の編集に興味を持ってくれる、誰か若い人でも出て来れば別だが、基本的に本そのものの役割が終わったように思う。少なくとも古いSiku製品については、これまでに出した本の中の記述で十分な情報が得られると思う。

ということでした。彼の言うことは、いちいち思い当たることばかりで、「頑張って出し続けてください!」などと簡単に言えない重さを含んでいると思います。



『トラディショナルな(従来型の)コレクター・マーケットは既に終わりを告げた』という彼の認識も、大変に重いものを含んでいると思います。既存のショップや、そこでの委託販売などによる国内的なマーケットと、ネットを中心としたワールドワイドなマーケットとが、完全に分かれた形で存在していて、前者は後者への十分な対応力は持っていないようにも感じられます。

先日も、イギリスの方から、『モデルペットを購入しようとしたが、支払いのことで上手くコミュニケーションがとれない。助けてくれないか』というメールをもらいました。私の方から、決済や発送方法の選択肢について、(もちろん日本語で)そのショップにメールを打ちましたが、結局お返事はいただけませんでした。オペレーションがアナログになっていてメールそのものを見ていないか、海外コレクターとの取引ということで敬遠されてしまったかのどちらかと想像しています。

「コレクターズ・ブック」を片手に、ショップを回って探し物をする、というようなコレクション形態自体が変わってしまったのは事実でしょう。実際私自身もそうした方法ではお目当てのモデルを探しあてる自身が全くありません。



一方、Siku自体は新しい製品を出し続けているので、「RAWE2006」には載っていない、新しいホイル形式が発生しているのですね。私の単純な望みは、それら新しいホイルの名称が知りたい、ということでした。しかしこのホイルの特定も、ブリスター入りのシリーズについては「RAWE」では既にフォローされていないのです。そしてこれからは、コレクターの誰かが継承するか、メーカー自身が取り組まない限り、バリエーション・リストづくりの作業は途絶していくことになるわけです。

ヴァイゼさんに限らず、マッチボックスのチャーリー・マックや、トミカの森山さんなども、(大変に失礼ながら)これから段々に年をとっていきます。年をとるということは、単に作業が負担になるという意味だけでなく、有効な時間の使い方についても考えざるを得なくなる、ということです。日々増え続けるバリエーション情報の整理を、特定のコレクター個人に依存してしまうというのは、やはりどこかでムリが来るのは当然です。逆に言えば、これまではこうした個人の地道な作業に皆が甘えてきたわけで、コレクターズ・クラブなどが、コレクターの世代交代を念頭に入れながら、チーム作業で取り組むことを考えるべき時期に来ているのかもしれません。

かくいう私も、いずれホームページの編集なんて出来なくなる日が来るのはわかっているわけです。もう少しコレクションの中身も減らし、ホームページのコンテンツも整理できたらいい、と思う今日この頃です。

Siku・コレクターズ・ブックは、少なくとも来年ぐらいまで対応できる在庫を持っているということでした。国内では、当サイトからリンクしている「ポポラーレ」さんで購入いただけます。(ただし本の記述はドイツ語のみになります。)

(内緒ですが)本のタイトルになっている「RAWE」は、編集者である「ラシュケ」と「ヴァイゼ」の2人の頭文字2つずつを重ねたものです。
これまでの彼らの作業に感謝するとともに、今後の「ヴァイゼ・トイズ」の発展を祈りたいと思います。




本当に、もうすぐクリスマス! (2008 12/14)


今年もクリスマスが近づきました。
子供たちにとっては、普段はなかなか買ってもらえない、大きなギフトセットやプレイセットを買ってもらえるチャンスであるはずですが、最近の子供たちは、昔ほどにはミニカーなんて、欲しがらないのかもしれないですね。

日本では特別の「クリスマスカー」が作られることはあまりありませんでしたが、近年ではトミカのコカ・コーラのギフトセット中のサンタクロースのラベルを貼ったモデル、クリスマス版ブリスター商品、クリスマスツリーセット、ミッキーの乗ったディズニー・モデルや、東京ディズニー・リゾート・オリジナルモデル、トヨタ店特注の赤と緑の2000GT、J-コレクションのクリスマス・カーなど、そこそこの数が思いあたります。

そして海外では、それ以上に「クリスマス」バージョンのミニカー作られます。
ホットホィールは、専用ギフトボックスをはじめ、クリスマス・オーナメントや、サンタクーロースの乗ったオリジナル・モデルを毎年作って来ましたし、ジョニー・ライトニング/ERTL/フランクリンミント/マイスト/シュコー/リオなども、オーナメントをはじめとしたクリスマス・モデルを結構作っています。
消防・救急・ポリス専門ブランドである「CODE 3」までが、側面にグリーンの帯とリースをあしらった「クリスマス・エディション」を作っているのには驚きました。「クリスマス・カー」だけをテーマにしても、なかなかのコレクションが作れるだろうことは疑いがありません。

トミカ/マッチボックスをはじめ、クリスマス・ミニカーの中にはコカ・コーラのロゴタイプと共存したものが多いのですが、これはコカ・コーラが、販売促進キャンペーンの中でサンタクロースを長年にわたって活用してきたからです。清涼飲料にとっては冬季はどう考えてもシーズン・オフであり、風邪薬のかわりにショウガを入れて飲む「ホット・コカ・コーラ」という飲み方がアジア方面にあるようではありますが、(どう見ても普及はしていないので)需要の落ち込む冬季のキャンペーンとして「クリスマス」と「サンタクロース」を活用しようとしたわけです。

コカ・コーラのコーポレートカラーがサンタクロースの定番的コスチュームと同じ赤と白であることから、サンタクロースの姿そのものがコカ・コーラの広告を起源としている、という説まであります。
しかし、赤い服を着たサンタクロースは、既に1850年頃の出版物に見られ(クレメント・クラーク・ムーア(Clement C. Moore)著「クリスマスの前の晩」(A Visit from St. Nicholas)/挿絵はテオドア・C・ボイド)、一方米国コカ・コーラの広告にサンタクロースが登場したのは1931年なので、この点については誤った俗説ということになるようです。



マッチボックスも、「クリスマス・オファー」という限定版のツインパックや、「メリー・クリスマス・コンボイ・トラック」のシリーズ、オーナメントの箱入り4台セット、「シークレット・スノー・カーズ」「ホリデイ・カーズ」などというブリスターの中に何が入っているのかわからない、ブラインドになったプレゼント商品など、数多くのモデルを作っています。

私が一番気に入っているのは、「マッチボックス・コレクターズ・クラブ」が作った、1994年と1995年のクリスマス・カーです。
「マッチボックス・コレクターズ・クラブ」は、ニュージャージーのエヴェレット・マーシャル氏によって1993年に再結成されたクラブで、新旧のマッチボックス・モデルに関するニューズ・レターを隔月で発行していました。現在でも活動中かどうかはわかりませんが、連絡先私書箱と電話番号はWeb上に発見できます。

モデルは1994年が「モデルAフォード・バン」、1995年が「フォード・セダン・デリバリー」(この記事の冒頭の画像)で、私の入手したモデルはともに「1994・TYCO TOYS」の著作権表示のある箱に入って来ました。「いかにもクリスマス」という赤い箱、メタリックなボディ、ヒイラギの葉のグラフィックが添えられた、上質なモデル仕上がっていると思います。こういったモデルが以後毎年作られているかというと実はそうではなく、私が確認しているのは今のところ1994・1995年の2点だけです。

思いますに、香港・ユニバーサル時代のマッチボックスは、先日ご紹介したブルガリアやハンガリーなどの東ヨーロッパや、日本なども含めた「世界への拡販」の色彩が強く、タイコ時代はアメリカのコレクターとのリレーション構築重視、マテルになって低年齢層への大量供給という具合に基本戦略が変わって行ったように思うのですね。したがってこのクリスマス・カーは、コレクターとの結びつきを強めようとしたタイコ・マッチボックス特有の「遺産」なのかもしれません。
ちょうどロイヤル・コペンハーゲンやウェッジウッドの「イヤープレート」のように、毎年1台、素敵なクリスマス・カーを作ってくれるといいのですが。

こちらは「マッチボックスのアメリカン・ポリス」で何度もご紹介している、「カラー・コンプ」によって作られたプライベートな配布品。2002年のクリスマスのものですが、残念ながら誰が、どこで配布したものかはわかりません。




上は、ヴァージニア州ウインチェスターの「アド・ヴェンチュア」というダイキャスト・ショップによる2003年のクリスマスモデルで、このお店の特注品では以前に、ヴァージニア州ステファンズ・シティのポリスカー(クラウン・ヴィクトリアで、販売収益が「スペシャル・オリンピックス」のために使われるチャリティ商品)をご紹介したことがあります。

クリスマス・カーは、これも「モデルAフォード・バン」ですが、シンプルながら聖夜らしい雰囲気に仕上がっていると思います。



そんな中で、2005年のマテル従業員用の社内イベント(ディナー・ダンス)で配布されたモデルを、たまたま入手することができました。

金型は例の「ドリーム・ハロウィン」と同じ、オースチン・タキシー・キャブの新金型で、ゴールドに白ルーフで仕上げられています。ホットホィールばかりだった「ドリーム・ハロウィン」のチャリティ・モデルにマッチボックス金型が使われたのは2007年が最初、ということだったのですが、実はそれより2年も前にこのモデルが作られていたことになり、なかなか面白い発見でした。

「ディナー・ダンス」については、さすがにマテルの社内イベントだけあって、詳しいことはよくわからないのですが、「MEA」はたぶん「Mattel Employees Association」(マテル従業員会)といったところでしょうか。

過去のディナー・ダンス・モデルとしては、2001年はVWバスで限定800台、開催日は2001年12月8日、2002年はシド・ミードのデザインによる「センチネル400・リモ」、2004年はキャデラック・エスカレードだったようで、ドリーム・ハロウィン同様にホットホィール金型が続いていたようです。マッチボックス金型のモデルが使われたのは、この2005年が初めてかもしれません。「DEC 2005」のプリントがあることから言って、例年12月の、クリスマス休暇に入る前に開催されるのでしょう。

この「MEA」モデルについては制作数が少ないため、自作デカールやシールを貼った「リプロ」モデルなども売られているようなので、注意も必要と思います。



実車の世界では、アメリカのビッグ・スリーの破綻の危機とか、日本を含む自動車各社の生産・人員削減、ホンダのF1撤退など、明るい話題がありませんが、経済はどこかでつながっていますから、ミニカーやオモチャの業界に大きな異変が及ばないとも言い切れません。

アメリカ・ウォルマートでのクレジットカードの利用が10月頃で既に20%も落ちている、という話を聞きました。将来の収入に対して不安のある中で、やはり買い物が控えられている、ということなのです。
一方でネットオークションの終了価格など見ていると、高くなるものは依然として高く売買されているようで、全く世界の「経済」は不可解です。

「1台300円・500円でも楽しめる」のがダイキャスト・ミニカーの原点ですから、各メーカーは、新発想と企画力で業界ポテンシャルを保って欲しいものです。

色々と大変な中ではありますが、皆様、良いクリスマスと新年をお迎えください。




本当は、もう、クリスマスなのに…。 (2008 11/30)


「ハロウィン」なんてとっくに終わり、アメリカでは11月第4週の木曜日・27日が感謝祭(サンクス・ギビング)で、ニューヨーク・ロックフェラーセンター前の有名なクリスマスツリーも、明るく点灯している頃でしょう。本当はもうクリスマスのお話をしなければならないのですが、例の「ドリーム・ハロウィン」の2008年モデルを入手しましたので、お目にかけることにしました。

入手したのは、やはり「サイキック・エンカウンターズ・バス」(Pshychic Encounters Bus)です。
2008年「ドリーム・ハロウィン」のチャリティ・モデルには、もうひとつ「1966バットモービル」がありますが、「バットモービル」はホットホィール金型、「サイキック・エンカウンターズ・バス」はマッチボックス金型です。
チャリティ・イベントは、10月18日シカゴ、19日ニューヨーク、25日ロサンゼルスで、19日(日本時間では20日になりますが)終了後にパラパラと出始めたネットオークョン上の出品も、さすがに25日終了後に数が増えた感じでした。アメリカのコレクターにとっても、どう考えても「バットモービル」の方が人気があるようで、即決価格の設定は「バットモービル」が「バス」の1.5倍ぐらいになっていたようです。
そもそもアメリカの大人のコレクターにとっては、「マッチボックス」よりも「ホットホィール」の方がメジャーな感じがあります。

アマノジャクな私としては、ここはみんなが欲しがる「バットモービル」ではなくて、やはり「バス」の方を入手しました。別に「お化け」が好きなわけではなくて(??)、マッチボックス金型として、2007年の「ロンドンタクシー」と2008年「ロンドンバス」を揃えてみたかったことと、「バットモービル」がコウモリのシンボル程度のマーキングなのに対して、「バス」の方は、グラフィックが極めて綺麗であることも大きな理由になっています。

制作数は2000台、チャリティ参加のチケットは例によって300ドルから、だったそうです(もちろん、ネットオークション上ではこの値段では誰も買いません)。今回入手して、前回の2007年ロンドンタクシーと違っていたのは、プラケースに加えてさらに紙の外箱に入って来たことでしょうか。プラケースにも、大きなマッチボックス・ロゴタイプがプリントされました。



マッチボックスはレズニー時代から、ロンドンバスのモデルを何代にもわたって作っていますが、この金型は2007年の新しいもので、旧型のルートマスターとては本当に久しぶりの金型です。レギュラー版ではイエローゴールドとブルー、「ベスト・オブ・ブリティッシュ」でグリーンが出ています。ロンドンバス定番の「赤」が作られていないところが良いです。

「サイキック・エンカウンターズ」というのは、「霊魂との出会い」というような感じです。
「サイキック」には「精神の」という意味もありますが、「psychic phenomena」は「心霊現象」、「psychic」には名詞で「霊媒」という意味もあって、やっぱり「ハロウィンに乗ると霊魂に出会えるバス」という解釈が妥当でしょう。スピルバーグに「未知との遭遇」という映画がありましたが、あれの原題は「Close encouters of the 3rd Kind」(第3種接近遭遇・つまり宇宙人と直接遭ってしまうこと)で、「エンカウンターズ」(遭遇)にはそういう感じがあります。

「ハムナプトラ2」では、ロンドンを疾走するダブルデッカーの中で主人公たちが骸骨戦士と戦う場面があって、実はロンドンバスは「そういうもの」と接触しやすい乗り物なのではないか(?)、という疑いもあります。モデルの路線番号になっている「13番」は、言うまでもなく、「縁起の悪いことで有名」な数字です。側面の「Beyond Extraordinary」は、「向こう側の世界へ」といった感じでしょうか。マイ・フェアレディの中で、ヘンリー・ヒギンズ教授(イライザの発音だと「エンリー・イギンズ」)が歌う曲に「I'm an ordinary man」(オレは普通の男さ)というのがあります。「ordinary」はフツー/あたりまえ/常識的、それに対して「extraordinary」は、フツー/あたりまえ/常識的を「超えてしまう」(extra)ということです。「向こう側」に通じている「ルート13」を走っているバスなんでしょうね。あんまり長く乗っていると、「向こう側」まで連れて行かれてしまいそうです。そのため前面には「DANGER」の表示もあります。

この世での行き先表示は「1st Ghoul & Scream St.」になっているのですが、「Ghoul」(グール)というのは屍体を食すると言われる悪鬼で、転じて「墓をあばく人」「残忍なことをする人」の意味もあります。「食屍鬼・絶叫1番街」というところですが、ルーペが必要なぐらい細かいマーキングまで、手を抜かずに良く考えるものだと、呆れるばかりです。結局制作者自身が楽しんで作っているのでしょう。

車体一面に施されたグラフィックは、どうも一部はデカール貼りされているようなのですね。車体後部などでフィルムが密着していない部分があるのです。ルートマスターの側面は結構凹凸があり、印刷だけではグラフィックが綺麗に馴染まない箇所があったのかもしれません。
水貼りデカールは、1台・1台、手で貼らざるを得ないわけですから、量産品では考えられないことで、2000台限定品の強みというところでしょうか。そう言えば、かつてのレズニーのロンドンバスは、ひとつひとつデカール貼りされていました。



折りしも、トミカから「ナイトメーア・ビフォア・クリスマス」の3台セットが発売されました。
ただしトミカでは、屋根などへの単色プリントを除いて、複雑なグラフィックは全てシール貼りになっています。実は、こういうカラー印刷は、赤・青・黄・黒の4色のアミ点の掛け合わせになっているので、ミニカーのような立体物に4色を、それぞれの版同士がズレることなくプリントするのは意外にむずかしい、ということなのでしょう。でも、今回「マッチボックスのアメリカン・ポリス」でご紹介している「スーパーマンカー」には、綺麗なカラー印刷が、版ズレもなく施されているのですが。

かつて「シール貼り」から「タンポ印刷」という、ミニカーのボディに直接にプリントできる方式が導入されたのは、トミカが早かったような気がしますが、最近はマテル製のホットホィールやマッチボックスでのカラフルなグラフィックのプリントに一歩を譲っているような気がします。



このナイトメーアのグラフイックも、直接プリントされたものなら良かったのに、と思うのは私だけでしょうか。シールは、何と言っても経年変化に弱いところが難点です。
でも、とりあえずは期せずして実現した「ハロウィンバスの日米対決」を見て楽しむことにしましょう。

(次回は、本当に「クリスマス・カー」をご紹介する予定です。)




次のハロウィンまで364日 (2008 10/23)


「次のハロウィンまで364日」というのは、ティム・バートン監督による「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」の幕開きを告げるプロローグのタイトルなのですが、今年も10月31日のハロウィンが近づきました。

当コラムで、かつてチャリティ参加者に配布されるマッチボックスのロンドンタクシーをご紹介しましたが、チャリティ・イベントである「ドリーム・ハロウィン」のイベントが、今年も開催されます。
シカコでは10月18日(土)午後5:00〜8:30にウインディ・シティ・フィールドハウス、ニューヨークでは10月19日(日)午後3:00〜6:00にローズランド・ポールルーム、ロサンゼルスでは10月25日(土)午後5:00〜8:30にサンタモニカ・エア・センターとなっています(いずれも現地時間)。

マテルお膝元のロサンゼルスのイベントの開催は25日の土曜日ですが、シカゴとニューヨークは先週末に開催済みなので、既に気の早い出品者たちが、「ドリーム・ハロウィン2008」の限定モデルをネットオークション上に出しています。今年は、ホットホィールがパープルのバットモービル(1966年TV版で、かつてコーギーがモデル化したリンカーン・フーツラ・ベースのクルマの1/64金型)、マッチボックスがルートマスター・ロンドンバスの新しい金型による、「サイキック・エンカウンターズ・バス」(Psychic Encounters Bus)でした。つまり、「霊媒バス」というか、「乗ると霊魂と出会えるバス」というか、そういうことです…。
1年に1度のことなので、どちらか買ってみたいと思っていますが、マッチボックスに敬意を表して、ロンドンタクシー(2007)とロンドンバス(2008)を揃えるか、ミニカー的に綺麗なバットモービルにするか、悩むところです。まだ即決で100ドルぐらいしているので、もう少し様子を見ようと思っています。供給過剰気味になったところがチャンスですので…。高く売ることをねらって入手されたミニカーたちが、いずれ結構たくさん出て来ると思われるからです。ロンドンタクシー(2007)の時のように、60ドルぐらいで買えるにこしたことはありません。今は円高ですが、PayPal口座上のドルで決済をしているので、全く恩恵がありません。



日本では「ハロウィン」と「ミニカー」の結び付きなど想像もできませんが、今年のマテルは「ドリーム・ハロウィン」のイベント対応だけでなく、通常チャネルでの販売のための製品として、「ハロウィン」の「ファイブ・パック」商品まで作りました。マテルは「ハロウィン」の「ファイブ・パック」をホットホィールではこれまでにも作って来ていますが、それがマッチボックスにまで波及したものでしょう。

内容は、黒の「ロンドンタクシー/アウト・オブ・サービス」、「アンビュランス」金型の「ゾンビ・パトロール」、オレンジの「リンカーン・プレミア」、「リモ」(リムジーン)金型の「ゴーストライダー」、「フォード・バネルバン」の「ゴースト+ゴブリン」の5点セットです。

5点全部の入手には躊躇があったものの、ポリス/救急テーマとしては「ゾンビ・パトロール」を、
そして「ロンドンタクシー」のバリエーションを追っている立場として「アウト・オブ・サービス」を入手しました。日本ではハロウィン関連商品が店頭に出るのは10月に入ってから、早くても9月の中旬以降ですが、マテルのハロウィン・セットの準備はかなり早く、私が購入したのは9月3日でした。

「ゾンビ・パトロール」のベースになっている「アンビュランス」は2004年初出の新しい金型(MB46-L1)で、まだバリエーションはそれほど多くはありません。「ゾンビ・パトロール」というのは、「ゾンビが出た場合に備えてパトロールしているのか」、「ゾンビのお巡りさんがパトロールしている」のか定かではありませんが、車両の雰囲気のオドロオドロしさから言って、後者の可能性も捨てきれないようです。



「ロンドンタクシー」の方は、ドア開閉機構の無い新しい金型(MB667)です。「アウト・オブ・サービス」は「運行サービスをしていません」ということで、日本流に言えば「回送」ですが、ボディに「DRIVER ONLY CARRIES ZOMBIES」の注意書きがあります。「ゾンビなら乗せますよ」「ゾンビ以外お断り」ということです。このセットを企画した人は、よっぽど「ゾンビ」が好きなんでしょう。写真では暗くなってしまいましたが、真っ赤なウインドウが異常な雰囲気を盛り上げます。

それにしても、「ゾンビ・パトロール」「ゾンビ様専用タクシー」とは、良く考えたものです。

私が面白いと思うのは、こういうオモチャを受け入れる余地のある、アメリカの文化/買ってあげる親/遊ぶ子供たちのことです。もちろんハロウィンということもありますが、コレクター向けの「リンカーン・コンチネンタル霊柩車」(ヨネザワ・ダイヤペット)にかつて浅草寺の「お守り」がセットされて売られたことを思えば、日本では「ソンビパトロール」とか「鬼太郎霊柩車」などという企画は、親たちに嫌われると思ってまず間違いないでしょう。

アメリカでは60年代から、オーロラ/レベル/モノグラムなどが、「モンスター」ものと呼ばれるフィギュアや車両のプラキットをたくさん作りました。
ジョニー・ライトニングにはこの手のクルマだけで構成された「フライトニング・ライトニングズ」(世にも恐ろしいライニングズ)というシリーズまであります。このシリーズ名は「韻」を踏んでいて秀逸です。

下の画像で左2点が「フライトニング・ライトニングズ」で、左端はかつてモノグラムがプラキット化したことのある「ブートヒル・エクスプレス」、中央は「ヴァンパイア・バン」、右端はレーシング・チャンピオン製で、AMTなどからプラキットの出ていた「モンスターズコーチ」(1964年・ユニバーサルの「モンスター」という映画の劇中車)です。




実は「モンスターズ・コーチ」は、ジョニー・ライトニングも同じクルマを作っています。
上の画像のモデルは、1999年の「ハロウィン」限定品。 「フライトニング・ライトニングズ」のシリーズが、かなり以前から展開されていることがわかります。

今回ご紹介するモデルは、正統派のスケール・ダイキャストのコレクターからは眉をひそめられそうなものばかりですね。 ところが、これらのクルマたちは、アメリカのドラッグスター系のカスタマイズ車の流れを汲んでいて、特に劇中車は実材しますから、ちゃんとしたスケールモデルだったりするのです。「モンスターズ・コーチ」をご覧いただいておわかりのように、細部まで実に丹念に作り込まれています。


もともとハロウィンは、「諸聖人の祝日」の前夜祭から発展したものですが、ケルト人の収穫感謝祭とキリスト教が結合したものと言われるだけあって、アングロ・サクソン系諸国、特に米・英で盛んです。ケルト人の暦では1年の終りは10月31日(つまりハロウィンの日)だったそうです。

日本では、以前は「ハロウィン」と言っても、何のことか、いつのことなのかわかりませんでしたが、東京ディズニー・リゾートなどがクリスマスと並んで集客プロモーションに活用するようになったために、少しずつ浸透するようになりました。とは言っても、日本で「ハロウィン」のミニカーが作られることはしばらく考えにくそうです。

日本の「ジュンプランニング」という会社が、「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」の世界版権を取得し、同作品に登場するキャラクターのコレクションドールや、撮影に使用された背景ディオラマの忠実な1/4モデルを制作するそうですが、この「ハロウィン・タウン」のフルセットの価格はなんと236万7000円、基本的には海外向け製品だということです。



ところが、トミカが「ディズニートミカコレクション」中のモデルとして、「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」の「T型フォードクーペ」を作っています。

「ディズニートミカ」の商品は、国産車の金型にプリントを施して「ディズニー化」させたものが多いですが、この「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」に限っては、金型が「T型フォードクーペ」ということもあって、なかなか洒落たモデルになっているような気がします。

勢いで、TDR限定の「オムニバス」「ポリスワゴン」「ミッドタウン・キャブ」も買ってしまいました。これらは既存金型の色替えではなく、完全なオリジナル金型です。



量販店企画で量産されるトミカ旧金型の「パトカー」「覆面パトカー」にかなり疲れてしまい、購入をやめようか、と真剣に考えている私ですが、これらのモデル、特に「ポリスワゴン」と「ミッドタウン・キャブ」(タクシー)が気に入っています。「ポリスワゴン」は、ホットホィールの名作である「パディワゴン」と並べてみたくなりますし、またヴィンテージ・スタイルのタクシー・モデルというのは、1/64サイズではまず見られないからです。ただしこのセンスの良いデフォルメは、トミカの企画力から来たものではなく、ディズニーで実際に走っている車両のデザインに起因するものでしょう。

やはり「モノづくり」は「技術」だけではない、ということを痛感させられます。
トミカには「技術」はあるわけですから、それを活かすことのできる夢と遊び心のある企画力を育んで欲しいものです。

TDR「オムニバス」と並べるには、やっぱり「ドリーム・ハロウィン2008」は「サイキック・エンカウンターズ・バス」の方を入手しましょうか…。 きっと皆さんもご覧になりたいはずですので。



ハリウッドとマテル・マッチボックス (2008 3/30)

今回のコラムの目的は極めてシンプルで、本編「マッチボックスのアメリカン・ポリス」で触れた「ファイブ・パック」(マッチボックス5点入りギフトセット)とはどんなものかを、画像でお見せしたかった、ということに尽きます。

ところがこれは、たまたま「ベーシック」と言われる通常のファイブ・パック製品ではなくて、「スーパーマン・リターンズ・セット」というキャラクター・セットなのですね。私は普段はファイブ・パック中のポリスやタクシーを、バラのルース品で買うことが多く、箱入りのセットそのものを買うことは滅多に無いのですけれど、新クラウン・ヴィックのポリス、黄色いチェッカーキャブのメトロポリス・オリジナル仕様にすっかり目を奪われて、珍しくパックごと買ったというわけです。


前回の「マッチボックスのアメリカン・ポリス」の更新時に旧クラウン・ヴィックの「メトロポリス・ミュージアム」仕様をご紹介し、その時に「スーパーマン・リターンズ・セット」は2種ある、と書いたのですが、結局私の入手したセットは3種目のものだったようです。


セット中のミニカーは劇中の仕様というわけではなく
て、全てマテルがデザインしたものです。例えば映画の中で隕石を展示している博物館(ニューヨークの自然史博物館を思わせる)は登場しますが、そこのセキュリティ車としてのクラウン・ヴィックは登場しない、といった具合です。

箱は「ベーシック」の「ファイブ・パック」と同じ、ミニカーをタテに5台を並べたものですが、正面に大きくスーパーマンの「S」のエンブレムが付き、側面にはクリストファー・リーブに代わって「リターンズ」でスーパーマン役となったブランドン・ラウスが描かれています。
と言うことは、マテルはこの「スーパーマン」シリーズのミニカーを出すにあたって、商品化許諾を受けているわけで、箱の裏面には、「DCコミックス」「ワーナーブラザーズ」「フォード」「GM」の許諾を証する各社シンボルマークが並んでいます。つまりマテルは、かなりのお金を商品化権の取得に使っていることになります。
メット・トイ時代のコーギーが、バットマンをはじめスーパーマン/007シリーズ/ナポレオン・ソロ(UNCLEから来た男)/チキ・チキ・バン・バン/ビートルズ/グリーンホーネット/セイント/スパイダーマン/チャーリーズ・エンジェルなどの名だたるコンテンツと提携したキャラ車を出していたのはご存知の通りですが、いまやその「お株」は完全にマテルが奪ったと言っていいでしょう。

マテルとワーナーとの契約は、ワーナー本体ではなく「ワーナーブラザーズ・ワールドワイド・コンシューマー・プロダクツ」というグループ会社との間によるもののようで、この会社はワーナー関連のグローバルでのライセンス契約や商品化権を一手に取り仕切っているようです。この中には、「バットマン」「スーパーマン」をはじめ、TV番組である「ER」、最近では「ハリーポッター」までが含まれます。何とマテルは「ハリーポッター」に関する玩具のライセンス権も2000年2月に取得しています。



「DCコミックス」は、「スーパーマン」「バットマン」「スーパーガール」「キャットウーマン」「ワンダーウーマン」などのヒーローたちを輩出させた会社ですが、1969年にワーナーブラザーズの子会社となりました。 マテルは同社との契約によって、「ワンダーウーマン」や 「スーパーガール」と「バービー」(マテルの余りにも著名な女の子向けドール玩具)とのコラボレーション製品も作lりました。
マテルは、「スーパーマン」系はマッチボックスから、「バットマン」系はホットホィールから商品化する、というように、戦略的顧客層の違いを意識したブランドの仕分けを行っていることにもお気づきでしょう。

また、最近のパラマウント映画「トランスフォーマー」はもうひとつのアメリカ玩具大手であるハズブロー社(G.I.ジョーの商標を持っている会社)との契約関係で最初から制作されていることもご記憶でしょう。つまりマテルのマッチボックスやホットホィールでは「トランスフォーマー」関連商品は出せない、ハズブローは「バットマンカー」は出せないのです。

このように、人気のある著名コンテンツ(映画/TV/コミック/ミュージカル/音楽など)の商品化ライセンスは、玩具メーカーにとって生命線とも言える重大事なのですね。これらとの提携関係いかんによっては、空前のヒットをとばすことも出来ますし、一方でライセンス権(商品化許諾権)の取得にある程度のお金を払った以上は、これまたある程度以上のヒットを作らないと採算が合わない、ということにもなって来ます。常軌を逸したヒットに対応するべく、増産のための設備投資を焦り、ブームが終わった頃には過剰投資・過剰在庫を抱えて経営危機を招いた会社も数知れません。



しかし考えて見れば、「マテル」「ワーナーブラザーズ」「DCコミックス」というのは、いわば「最強」の組み合わせであり、それも全てアメリカ企業で占められているところがミソなのです。
日本の玩具メーカーもライセンス権の獲得には熱心で、トミカが「ディズニー」のシリーズを出していることもご存知でしょう。しかし国際競争力という視点で見れば、これでは「最強の組み合わせ」にならないのですね。トミカが商品を売っても、そのお金の一部は結果的に「ディズニー」に流出して行ってしまうからです。京商はフェラーリとの直接契約ではなく、マテルとからのサブ・ライセンスで、フェラーリ商品を売っていたようですが、マテルからの契約解消通告にしたがって今後フェラーリ商品を売ることが出来なくなるようです。(当初の2008年3月末という期限を2008年12月まで延長したとのこと。)

「契約」であるからには当然「期限」があり、必ず金銭が絡みます。特に「独占商品化権」をどこかの会社が持っている間は、他社は全く商品化が出来なくなります。せっかく金型などに投資した自社の事業を自社ではコントロールできないところが、ライセンス権の絡むビジネスのむずかしいところだとも言えるでしょう。

これからの日本の国際競争力の一端は、マンガ/アニメーション/ゲームなどのコンテンツ・ビジネスが担うだろうと言われていて、役所などにもその方向での動きがあります。もしそうだとするなら、原作─映像化─商品化を全て日本企業の最強の組み合わせで作って行く必要があるのですね。
結果としてヒットした映画やテレビのコンテンツの商品化許諾権を「あとから」取得するのではなくて、はじめから放映権や商品化との連動性を戦略的に設計したコンテンツづくりに玩具メーカーが参加して行く必要があるのです。最近はTV局、広告代理店、商社などによる映画への出資が盛んですが、背景はそういうところにあります。
「ALWAYS 三丁目の夕日」の「鈴木オート」のミゼットを私も買いましたけれど、どうも日本人はいつのまにか、プラモデルやミニカーに対する考え方がマジメ過ぎるものになってしまったのではないでしょうか。荒唐無稽なトイカーを夢想するのではなくて、「ウェザリングと使い込んだ車体のサビのチッピング表現」などという方向にすぐに行きたがるのは、最近の模型・ミニカー界の悪いクセのような気がします。

いつか全世界に夢を提供できる、「任天堂」「ジブリ」「タカラトミー」などオールジャパン最強チームの組み合わせによるキャラ車のミニカーを見てみたいものです。

このテキストを書いている途中で、タカラトミーが中国に一極集中しているトミカの生産を、ベトナムの工場に新製造ラインを建設して3年以内に全面移管する、というニュースがとび込んで来ました。理由は中国での人件費上昇と、輸出産業への優遇策縮小による低コスト生産拠点としての優位性低下だということです。ミニカーもやはり時代の流れから自由ではないということなのでしょう。
トミカの裏板で見慣れた「CHINA」の文字が「VIETNAM」になる日も遠くないものと思われます。



ミニカーの価格について考える (2008 3/16)

最近は、「タクシー」モデルに結構熱中しています。もともとミニカーの世界では、パトカーとタクシーはある種の「親戚関係」にあります。「屋根の上に電燈が載っている」ことが理由その1。「絶版になった乗用車の償却後の金型を転用される」、という不幸な境遇が全く同じであることが理由その2です。

Sikuやマッチボックスとトミカのトレードをしているオーストリア人コレクターがタクシー集めに熱心で、マッチボックスの新しいタクシー・モデルのバリエーションなどが少なからず送られて来ますし、「マッチボックス・タウン」のディオラマ中にタクシーがたくさん写っているように私にもタクシー集めの素地があるので、簡単にハマってしまった、というわけです。

マッチボックスにはオースチンFX4・ロンドン・タクシーの金型は2つあり、古いもの(MB4-E)はドアが開くアクションがついていますが、最近になってドアの開かない金型がリリースされました。
これのバリエーションを追っているうちに、マテル・マッチボックスが「ドリーム・ハロウィン2007」というチャリティ・イベント向けに制作した限定モデルが登場したのですね。
これがどうしても欲しくて、入手しました。



チャリティの主催者である「CAAF」(Children Affected AIDS Foundation)は、1993年にロサンゼルスで設立された団体で、創立者のジョー・クリスティーナはマテル・インクの役員(エクゼクティブ)でした。
彼自身がHIVキャリアであることを告げられ、そのことを公表すると同時に、HIV感染またはAIDS発症の境遇にある子供たちを支援することを発表しました。
「affected」は「影響を受けた」「(病)におかされた」という形容詞で、厳密には「キャリア」と「発症」との違いはあると思われますが、とりあえずここでは「CAAF」を「AIDS感染児童基金」と訳させていただくことにします。

「CAAF」は日常的に寄付を受け付けていて、
  -25ドルの寄付で赤ちゃん用のおしめ、または幼児・児童用の1足の靴の支援
  -50ドルで1家族に対する毎週の通院の送り迎え(1か月間)
  -100ドルで12人の子供たちを動物園または博物館に引率
  -250ドルで1人の子供に対して、6か月のビタミンおよび食事療法用サプリメントの提供
  -500ドルで3日間のオーバーナイト・キャンプ
  -1000ドルで1家族に対する1年間通年の面会訪問(ドロップイン・ケア・サービス)

が提供できる、としています。こうした支援活動の多くは、ボランティアによって支えられているはずですが、ボランティア=無料ではない、何事にもキチンとした支援活動には経費が発生する、継続のためにはその経費を寄付して欲しい、という考えで運営されているのです。
(http://www.caaf4kids.org/)

さらに「CAAF」は「ドリーム・ハロウィン」というチャリティ・イベントを開催していて、ジョー・クリスティーナ(男性)がマテルの役員だったという事情から、毎年イベント限定のチャリティ用ホットホィールが提供されて来ました。そして、2007年のイベントで提供されたのが、ホットホィールでは「1941年ウィリス・クーペ」、マッチボックスではこの「オースチンFX4・タクシーキャブ」(ホーンテッド・マンション・ハース)だったというわけです。

ちなみに、確認出来ているこれまでのイベントモデルのリストは以下になります。
  -Dream Halloween 1998 Hot Wheels Way 2 Fast
  -Dream Halloween 1999 Hot Wheels '32 Ford
  -Dream Halloween 2001 Hot Wheels '63 Cadilac Fleetwood Hearse
  -Dream Halloween 2002 Hot Wheels Dairy Delivery
  -Dream Halloween 2003 Hot Wheels Charity Batmobile
  -Dream Halloween 2004 Hot Wheels Caaf Oozie
  -Dream Halloween 2005 Hot Wheels '56 Ford
  -Dream Halloween 2006 Hot Wheels '57 Chevy Nomad Limited

2000年版が確認できていませんが、どのみち私はこれらを完集するつもりは毛頭ありません。2003年のバット・モービルがちょっと気になりますが。アメリカでもこれらは60ドルから100ドルぐらいの開始価格がついています。マッチボックス・デザイン・チームとしての参加は2007が最初で、「このプログラムに参加できたことを誇りに思う」というメッセージがオースチンのパッケージにプリントされています。今後は毎年ホットホィールとマッチボックスの両方が作られることになるかもしれません。

2007年のオースチンと、2001年のキャデラックがともに「ハース」ですが、これは「霊柩車」なんですね。ティム・バートン原案・原作の「ナイト・メア・ビフォア・クリスマス」という映画(ミュージカル・アニメーション)でわかるように、アメリカではハロウィンというのは「夜の世界」「お化けの世界」という(クリスマスとは対極の)感じがあって、「ハース」という車種設定はそういうところから来ています。チャリティで霊柩車というのは、縁起を担ぐ日本人では考えられないところでしょうか。



2007年イベントの開催地は10月21日・ニューヨーク・ローズランド・ボールルーム、10月27日サンタモニカ・エアー・センターとなっています。未確認ですが、おそらく提供されたミニカーは東西会場で同じものなのではないでしょうか。各モデル2,000台程度の提供のようです。
上の画像の提供品リスト中にある「ポリー・ポケット」もマテル製品で、女の子用のプラスチック・ドールとアクセサリーのシリーズです。これには、女優やタレントのプロデュースやお気に入りによるものが含まれたようです。

このチャリティ・パーティへの参加チケットは、「300ドルから」だったそうです。チャリティの仕組みの詳細はわかりませんけれど、このオースチンを手にした人は、少なくとも300ドルを寄付していることになるでしょう。中には限定マッチボックスやホットホィールが欲しくて(加えて子供たちへの寄付もしたくて)300ドルを出した人もいるかもしれませんし、純粋に寄付だけを目的として入場し、自分はミニカーは要らないのでネットオークションに出品した、という人もきっといるでしょう。300ドルということは、「1人の子供に対して、6か月のビタミンおよび食事療法用サプリメントの提供」+「1家族に対する毎週の通院の送り迎え(1か月間)」ができる金額、ということになります。

私たちは普段、5,000円・10,000円のお金で何が出来るか、何が買えるか、ということをあまり考えずに使っていると思いますが、こうしたチャリティの機会は、「お金の使い途」ということを考えさせてくれます。ミネラル・ウォーターの「ボルビック」が、「1リットルfor10リットル」というキャンペーンを展開していますけれど、これは顧客が1リットルのボルビックを買うと、ユニセフを通じて、アフリカで10リットルの清潔で安全な水の供給につながる、というプログラムです。お金の価値というものに少なからず鈍感になっている今の日本人にはインパクトのあるアプローチでしょう。
ユニセフも例えば50,000円の価値を、「子供たちの栄養不足を補い免疫力を高めるビタミンAを、10,775人に1年間届けられる金額」というような説明をしています。実はユニセフもこれまでに限定版ミニカーを販売していますが、1/24サイズのランドローバーや、1/43サイズのトレーラー・トラックなどの大きなモデルなので、残念ながら購入には至っていません。

一方、最近の国内のネットオークションでのトミカやダンディの終了価格を見ていると、2万・3万といったものがザラに存在します。私には完全にインフレーションとしか思えません。ショップの「特注品」「限定品」などがかなりの価格で売買されることが、ショップに更なる「誤解」を与える、という悪循環に入って行くことも危惧します。もともとミニカーのバリエーションやプロモーショナル・モデルは自然発生的なものであって、後々の価格上昇までも見込んだ意図的なものであるべきではない、というのが私の考えだからです。



私はこのドリーム・ハロウィンのチャリティ・モデルを59.99ドルで購入しました。もちろん「2,000台限定」の希少性や、日本国内に持ち込んだ時の転売差益の獲得をねらったものではなくて、このモデルが私にとって大変に魅力的だったことに対して払った対価です。こんな「マッチボックス」を、私はいままでに見たことがありませんので。
このお金は、チャリティに300ドル払った人の一部を負担したと考えれば、間接的にはCAAFに渡ったことになるでしょうか。

皆さんはこのモデルの59.99ドルを高いと思われますか? それとも安いと思われますか?





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