国際ダイキャスト探偵団

Far East Die-cast Research Center








コレクション品の場合、確かに「数が少ない」ということはそのアイテムの価値が相対的に高まる大きな要因になることは事実ですが、どんなに数が少なくて稀少なものであっても、そのモデルに「他にはない」ような魅力が無ければ仕方がない、と私は思います。「他では味わえない」魅力があり、皆が「ぜひ1台手元に置いておきたいと思う」、結果として需要が多くて稀少になる、というのが「価値が生まれる」プロセスの本来の姿でしょう。

マクドナルドが「メガマック」という、店舗限定(試験販売時)/期間限定/数量限定の巨大なハンバーガーを作って、長蛇の列ができたことがありました。私たちもまた、大阪に行くとつい「阪神タイガース・チョロQ」を買ってしまう、という悪い性癖があります。「ここでしか売っていないのでないか」という不安が頭をもたげるのですね。
「記念限定モデル」「ショップ特注限定品」「イベント販売限定」「キャンペーン配布・限定非売品」などは、「限定品」=「いつでも、どこでも買えるわけではない」=「大変に珍しい」ということで、コレクターにとっての「人の持っていないものが欲しい」心理に大いにアピールするわけですが、実際は「人の持っているものを持っていないと不安である」というもうひとつのコレクター心理によって「買わされている」場合が多い、ということにある日気が付きました。

たとえ「数量限定」の商品で、すぐに売り切れてしまうようなものであっても、極めてマニアックな限定されたマーケットの中では、大抵の場合「欲しい」と思う酔狂な人々には概ね行き渡るだけの数が作られていたりするのです(ただし本当に「世界で100個限定」などというものもありますが)。その結果「人の持っていないもの」を入手したつもりが、「だいたい皆が持っている」ものになることが往々にしてあるのですね。そもそも同じようなツクリの「限定品」があまりにもたびたび作られ続けることにも少々疲れました。

「ちょっと珍しく、とても気に入ったモデルが、少しだけあればいい。」
そんな最近の心境のもとで、それぞれの時代の文化やお国柄、作り手の愛情や情熱やこだわりの感じられるような、古いクルマのオモチャを探す旅におつきあいください。

絶版店の値札やプライスガイドに書かれた価格とはまた違った基準での、ミニカーの価値や味わいを、見つけていただければ、これに優る喜びはありません。
そして案外、「デキの悪いミニカーほど可愛い」ものでもあるのです。 (2009/10/14)


 アルゼンチンとブラジルの小スケールミニカー
 Small scale diecasts from Argentina and Brazil
 懐旧のカルカッタ
 The diecasts from Nicky, Milton and Maxwell in India
 ブルガリアとハンガリーのマッチボックス
 'Matchbox' cars from Bulgaria and Hungary
 東ドイツとチェコの救急車
  Ambulance models from DDR (GDR) and Czechoslovakia
 ウクライナとフランスのハンドメイド救急車
  Handmade ambulance models from Ukraine and France
 CIJとJ.R.D.
 CIJ & J.R.D. from France in 1950s-1960s
 ノレブによるCIJ復刻品を検証する
 Reproduction models of CIJ from Norev
 ニュルンベルクのブリキ救急車
 The tinplate ambulances from Nuremberg
 ニュルンベルクのブリキ救急車(2)
 The tinplate ambulances from Nuremberg (2)
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