Siku によるヨーロッパの緊急車




ヨーロッパ各国市場向けがあるSikuの緊急車

1921年にリヒャルト・ジーパー(Richard Sieper)によって創業された「ズィーパー・ヴェルケ」(Sieper-Werke)がトイの生産を開始したのは1949年。1/60・プラスチック製のミニチュアカーがニュールンベルクのトイフェアで紹介されたのは1955年でした。1963年には初のダイキャスト製ミニカーの生産を開始。この1/60のシリーズは、1966年には「(株)国際貿易」によって日本にも輸入されています。(JMCC会員誌「コレクター」誌・No.80(1966年10月1日発行)に、新製品紹介と『シク製品が品薄』との記事が掲載されています。)私も小学生の頃に、小粒ながらも4ドア+フード/トランクがフル開閉のメルセデス600を買ってもらいました。

その後1973年にはスケールを1/55に転換したものの、レズニー/ディンキー/コーギーなどの凋落を横目で見ながら、一定したクォリティのモデルを作り続けて来た貴重なメーカーと言えるでしょう。
1970年から、イギリスなどの他メーカーと同様にスピードホィール(Sikuではこれを「Flitzer」(フリッツァー)と呼びます。動詞「フリッツェン」は「矢のように早く飛ぶ・急ぐといった意味」)を導入したものの、元来乗用車/スポーツカーよりも緊急車/トラック/特車系に強い個性的なラインアップだったこともあって、マーケットでの独自性を保ち続けたものと思われます。

1960年代当時からスケールが小さかったために、標準スケールがメインのコレクターにそれほど熱心に収集されなかったこと、かといってマッチボックス/ホットホィールのような熱狂的小スケール・コレクターにも集められなかったことで、コレクション対象としてはマイナーな部類に入るでしょう。しかし現在まで輸入され続けており、百貨店などで販売されているため、日本でもSikuを手にしたことのある方はかなり多いと思われます。

タンポ印刷の導入が比較的早かったメーカーですが、近年になって塗装などのクォリティがまた上がっているように思われます。日本に入って来ているのは主にドイツ市場向け製品ですが、この他にもオーストリア/スイス/イギリス/オランダ/フランス/デンマーク/ユーロ諸国向け汎用 といった各国市場向け仕様があり、収集意欲をそそります。
これらの「ローカライズ」版はポリスカー/救急車/消防車/郵便車/清掃車/バスなど、お国柄の反映されるモデルに限られます。2004年版カタログに載っているのは上記の国々ですが、他にもフィンランド向け/スゥェーデン向けなどが存在しており、全容ははかりしれません。つまりオーストリアのお店では「オーストリア版」しか売っていないため、他国版の入手はできないようなのです。
Siku では、同一品番でバリエーション違いは生産されず、1つのカラーの生産が終わってから別カラーに移行する、というのが定説だったのですが、同一品番で各国向け仕様が確認でき、かなり複雑化しているようです。

ちなみにブランド名の「Siku」は創業者の名を冠した「Sieper Kunststoff」(ジーパー・クンストシュトッフ)から来ています。「クンストシュトッフ」はプラスチックのことです。ドイツ語では語頭で母音の前にある「S」は濁る(「ザルツブルク」「ザクセン」「ゾーリンゲン」とかの語頭の音と同じ理屈)ので、ドイツ式に読めば「シク」ではなく「ジク」「ジーク」になります。



Wiking ブランドも傘下に収めてグループ化する Siku

現在「Siku」はサイトやメールなどで、社名として「ズィーパー・ヴェルケGmbH」ではなく「ズィーパーGmbH」を自称しています(「GmbH」(ゲー・エム・ベー・ハー/ゲゼールシャフト・ミット・ベシュレンクター・ハフトゥング)は「有限責任会社」で、日本とは会社法が違うためにかなり大きな会社でもドイツでは有限会社であることがあります。
最初は社名変更かと思ったのですが、既にズィーパー・グループは、1984年の時点でベルリンのヴィーキング社(1/87・プラスティック製モデルで有名なブランド)を傘下におさめているので、グループ全体を自称する時に「ズィーパーGmbH」と言うようです。「Siku」の生産事業会社としての「ズィーパー・ヴェルケGmbH」という会社はちゃんと存在します。「ヴェルケ」というのは日本語では「製作所」といった感じでしょうか。

創業地であるリーデンシャイトに「ズィーパー・ヴェルケGmbH」、「ズィーコムGmbH」という広告関連事業の会社、「ズィーパー・ホールディングGmbH」(アメリカの販売会社とポーランドの生産会社を統括)、そしてベルリンの「ヴィーキング・モデールバウ」を加え、全体を「ズィーパー・リーデンシャイトGmbH & Co.KG」が統括する、という体制になっています。「KG」は「コマンデイート・ゲゼールシャフト」で、「合資会社」です。ブランドとしては「Siku」「Wiking」の他に、年少者向け・低価格帯の乗り物トイである「Tim」というブランドを持ちます。
生産拠点は、リーデンシャイトの他、ヒルヒェンバッハ、ベルリン、そしてポーランドとなっています。(中国や香港で生産している、という表現はされていません。)ポーランド工場の位置づけは、コンポーネントパーツを組み立てて、東ヨーロッパ市場に製品出荷するためのもの、としてあります。

「Siku」の現行ラインは約200点、これに約100点の海外市場向け仕様(スペシャル・プリント)が加わり、世界約100か国に輸出している、としています。マンフレート・ヴァイゼ氏による「Siku コレクターブック・2006」によれば、輸出仕様の確認されている対象国は、オーストラリア/ブラジル/デンマーク/フィンランド/フランス/イギリス/ルクセンブルク/ニュージーランド/オランダ/オーストリア/ポーランド/スウェーデン/スイス/スペイン/ハンガリー/アメリカ/です。どのモデルがどの国の仕様になるかは、「売れ筋」も含めて適宜判断されるようで、同じモデルが各国語に翻訳されるわけではありません。それ以外は「ユーロ〜インターナショナル汎用」となり、アラビア語やヘブライ語などのプリントのモデルは無いようです。日本市場には、ドイツ国内向け/ユーロ〜インターナショナル汎用の他、一部フィンランド向けやデンマーク向けのものなども輸入されたことがあるようです。

1950〜60年代からミニカーを作って来たブランドで、現在も経営母体が同じ会社というのは稀であるばかりか、ヴィーキングを買収するなどの成長を実現して来たけです。
この理由を考えますに、ディンキー/コーギー/レズニーなどは、アメリカ市場を向きすぎ、アメリカ市場に振り回されたのではないかと思うのです。反面「Siku」にとっては、アメリカ市場は単にひとつのローカル市場に過ぎず、アメリカの流行だけに経営を左右されなかったこと、ヨーロッパを中心に、各国市場向けに各国言語をプリントした商品を丁寧に売って来た結果としての現在なのではないかと思います。
ディンキーをいくら集めても、もう「ディンキー」の新製品は出ませんが、「Siku」を集めていると、また同じコンセプトの新製品が出るのが、何とも嬉しく、楽しいのです。



「ペーター・ヴァーゲン」の話

Sikuのカタログやパッケージを見ると、「ペーターヴァーゲン」(Peterwagen)と言う記述があるのですね。とこ
ろがこれが辞書には載っていません。「ペーター」とは男性の名前で、いわばドイツ人にとっては「太郎」の
ようなもの。さては「おまわり」的な俗語かと思ったのですが、オーストリアのコレクターに聞いてみたところ、
その由来は全く予想外のものでした。
(Siku コーナーでは、英語版を分離しました。英語版にオーストリアから送られて来た原文がありますの
で、もしご興味のある方はご覧ください。カタログ上でのドイツ語商品名も英語版に記載しています。)

『第2次大戦終結後間もない1946年、イギリス軍占領下のハンブルクで、ポリスカーの使用が再び許され
た。当時ポリスカーは「無線警邏車」の意味で「Radiowagen(ラーディオ・ヴァーゲン)と呼ばれていたが、イギ
リス軍士官はドイツ語の「ラーディオ・ヴァーゲン」が理解できなかった。それでドイツ政府の職員はそれを通
訳しようとして『パトロールカーのことですよ。』と言った。
ところが今度はドイツ・アクセントの英語のせいで、「パトロールカー」までが通じない。

『「Patrol」ですよ。「P」で始まる「Patrol」。「Peter」の「P」。』
職員が「つづり」を説明すると、英軍士官は突然言った。
『いいじゃないか!! これからは公式文書にも「ペーター・ヴァーゲン」と書こう。その方が間違いが少ない!!』
以来、「無線警邏車」は「ラーディオ・ヴァーゲン」ではなく、「ペーター・ヴァーゲン」と呼ばれるようになった、
というお話。 かなりデキすぎた話ですが、案外歴史というのはこんなものかもしれません。


ボンネット上の「MK」「LS」の文字

1321番のVWパサートのところで、『ボンネット上の「MK」は「Mobiles Kommando」の略で、「モバイル・ユニ
ット」(機動隊・移動指揮車)』と以前に書いたのですが、そう言って来たご本人から訂正が入り、「MK」は
「Maerkischer Kreis」(メルキシャー・クライス、aeはアー・ウムラウト)、ノルトラインヴェストファーレン州に31
ある「クライス」(州(ラント)の下のエリア名称で「郡」に相当)のうちのひとつだそうです。1,060平方キロ、人
口46万、56の国立公園と多くの観光地/湖/川などのある風光明媚なリゾートエリアで、約50%が国立公
園エリアとして保護されているとのこと。「LS」は、同様にズィーパー・ヴェルケ(Siku)社のある「リューデン
シャイト」(Luedenscheid、ueはウー・ウムラウト)市の略で、メルキシャー・クライスの首都だそうです。Sikuは
自分の会社のある市・地域(県)・州の名前をポリスカーに印刷し続けていたわけです。永年の謎がようやく
解明されました。日本の小さな地図帳ではこの「クライス」までは載っていないのですが、リューデンシャイト
市は、デュッセルドルフ/ハーゲンなどのそばにあります。
(ノルトライン・ヴェストファーレン州内には「クライス」と同格の23の「独立都市」がありますが、リューデンシ
ャイトは「独立都市」ではありません。)

ちなみにドイツのナンバープレートのアタマ2つのアルファベットは、この地域(クライス)名を表示しており、
文字が1文字しかない場合は州の首都または州と同格の都市州(Mならミュンヘン、Bならベルリン都市州)
であるとのことです。したがってメルキシャー・クライスのナンバーブレートは「MK」で始まります。




上のバナーから、「rettungsdienst online.com」(レットゥングス・ディーンスト・オンライン・ドットコム)にリンクしています。スイスの救急車サイトで、オーナーのローラント・ポルトマンさんは、スイスの救急隊のチームリーダーであり、有資格救急救命士(diplomierter Rettungssanitaeter/ディプロミールター・レットゥングスザニテーター)です。

救命救急全般を考えるサイトですが、Sikuやヘルパあたりがモデル化しているスイス/ドイツなどの救急車の実車写真が下記の「フォト・ギャラリー」でご覧になれます。(リスト中の国名をクリックしてください)
http://www.rettungsdienst-online.com/gallery/Categorys.asp



  日本のトラクターのナンバープレートのことをたずねて来た、マンフレート・ヴァイゼ氏の著書、『Siku・コレクターズ・カタログ』(ヴィルフリート・ラシュケ氏との共著)に、最新版 『RAWE2006』 が発売になりました。

Siku社初期のプラスチック製の「V」シリーズから現在に至るまでの製品とバリエーションを網羅。ホイルの変遷図や欧州各国市場向けバリエーション(写真なし)など、他では得られない貴重な情報も掲載。定価30ユーロ。送料は5ユーロで可ですが、これだと1か月ぐらいかかります。送料20ユーロでの速い便もあるとのこと。表紙以外の写真は白黒、テキストはドイツ語になります。




SIKU(ズィーパーGmbH)社に当方からのリンク設定について打診したところ、快く承諾をいただきました。同社カスタマー・サービス・チームのご対応に感謝致します。
SIKU ホームページでは、現行製品のカテゴリー別のカタログ(HTML版)の他、2006年新製品案内がPDF文書でご覧になれます。言語はドイツ語・英語・フランス語・オランダ語が選択できます。

My special thanks goes to SIKU Customer Service Team of Sieper GmbH in Luedenscheid.They have pleasantly permitted me to make a related link on my page to SIKU website, http://www.siku.de/

Mein besonderer Dank gibt zu SIKU Customer Service Team von Sieper GmbH in Luedenscheid.
Sie haben angenehm zugelassen, dass mich einen Link auf meiner Seite zu SIKU Website mache. Ich freue mich natuerlich sehr ueber diese situation!

*SIKU is a registered trademark of Sieper GmbH.
*SIKU ist ein eingetragenes Warenzeichen von Sieper GmbH.


2008年08月02日
2313 メルセデス・ベンツ・シュプリンター人員輸送車(ドイツ警察)
Siku の2008年版カタログで、5月期のリリースとされていた、新シュプリンターの警察人員輸送車。2018の救命救急車(RTW)と同じ新シュプリンターで、スケール1/50を採用しています。Siku カタログでは、年間の新製品を3月/5月/7月/9月の4期に分けており、これから7月期発売分が順次欧州市場に出て行くことになるでしょう。

裏板は#2313/#1935の共用になっていますが、「1935」番は後部窓の無いトランスポルター(バン)で、9月期でのリリースが予告されており、まだ市場に出ていないようです。いまのところこのマイクロバス型はポリスのみで、民間ノーマル仕様は予告されていません。

銀塗装のキレイなモデルで、開閉アクションも多くデキは最高ですが、新モデルがみな1/50化されて大きくなるのは反面恐怖であるとも言えます。
2008年08月02日
1495 ポルシェ911カレラS(オーストリア警察)
「1006」番として売られていた「911カレラS」ですが、2008年版カタログでオーストリア警察仕様が3月期発売として予告され、早々にオーストリアから送られて来ました。オーストリア警察がシルバーに青/赤ストライプの塗装に変わってから、Sikuとしては「1350」番のVW-T5、「1365」番のアウディに続き3台目の警察車両になります。

これまでオーストリア市場向け商品は品番の後に「A」の記号が付されていましたが、2008年版カタログではこれがはずされており、欧州各国市場向け製品(オイロ・ジーク)の品番システムが変更されたことが知れます。新しいシステムでは、4桁の共通品番の後に、5桁の番号が付されるようで、オーストリア:03800/スイス:03900/デンマーク:00800/英国:00600/フランス:00100/オランダ:00300/ベルギー:01700/インターナショナル共通版:99900となります。何か対象国が増殖しそうな、イヤな予感がしますね。(ただし何故かこのポルシェに関してはこの5桁ナンバーが与えられていません。)オーストリア版では5月以降にドクターカー2種が予告されていますが、6月時点でまだ店頭に出ていなかったようです。
2008年08月02日
2108 00300 メルセデス・ベンツ・シュプリンター救命救急車(オランダ市場向け)
「2108」番の新シュプリンターの救命救急車(1/50)は、2006年4月にドイツ版、2007年版カタログでスイスとフランス向けが登場したわけですが、2008年版ではオランダ版とベルギーが登場。集める側としては全く落ち着くヒマがありません。

堅牢にして精緻なツクリを継承しつつ、ライムイエローのボディとオランダ・ポリス/救急に共通の赤・青ストライプに身をつつんだ姿は大変に魅力的です。パッケージはドイツ国内市場向けと同じもの。

2007年・2008年版カタログで、オランダ市場向け製品のページについている国旗がフランス国旗になってしまっています。これはマズいでしょう。(フランスは左から青/白/赤、オランダは色は同じですが上から赤/白/青の横位置の三色旗。)
2008年08月02日
2108 01700 メルセデス・ベンツ・シュプリンター救命救急車(ベルギー市場向け)
「2108」番の新シュプリンターの救命救急車(1/50)のベルギー市場向け製品で、品番が「2108 01700」になります。これまで、ベルギー・フランダース赤十字の特注品(0805NL1・メルセデス412D)といったモデルはありましたが、オイロ・ジークのシリーズとしてベルギー向け製品が登場したのははじめてです。

オランダと同様のライムイエローのボディに、赤ストライプ1本/スター・オブ・ライフ・シンボルというシンプルな塗装。ダイキャスト製の裏板も黄色。救急要請の電話番号が「100」というのが珍しいです。
2008年08月02日
2108 メルセデス・ベンツ・シュプリンター救命救急車(ニュージーランド・セント・ジョン救助団特注品)
「2108」番の新シュプリンターの救命救急車(1/50)で、オランダ版/ベルギー版を捜索中に、怪しい特注モデルを発見。これがなんとニュージーランドのセント・ジョン救助団の特注品でした。欧州諸国のカラフルな塗装に比べて、何とも清楚な佇まいの一品に仕上がってします。同時に「0805」番の メルセデス・ベンツ412D・シュプリンター救急車(ブリスター入り)も同じカラーリングで作られました。「パシフィック」な国らしく、屋根上灯が赤に、救急要請の電話番号が「111」になるのが興味深いところ。

ニュージーランドの救助団がSIKUに特注品を作らせた経緯は不明ですが、今後この手の特注モノが増殖して行くことにも大きな脅威を感じます。まぁ、ドイツ本国ではマルテザーの特注品などが作られ続けているので、驚くにはあたらないかもりませんが。
ニュージーランド・セント・ジョンのサイト(www.stjohn.org.nz)には、オンライン・ショップのコーナーがありますが、売られているのは救急箱などのファースト・エイド関連用品、安全用品などで、トイの類は見当たりませんでした。
2008年08月02日
0805 メルセデス・ベンツ412D・シュプリンター救急車(ニュージーランド・セント・ジョン救助団特注品)
ニュージーランドのセント・ジョン救助団の特注品で、こちらは「0805」番のメルセデス412D。同時に作られた「2108」番に比べてだいぶん小柄ですが、塗装は「2108」番に劣らず綺麗に仕上がっています。

「2108」番の新シュプリンターの救命救急車(1/50)とセットで入手しましたが、パーケッジは別々で、ギフトセット形式になっているわけではありません。
2008年08月02日
1850 メルセデス・ベンツ・シュプリンター(新)/ユーロコプターEC145・レスキューセット
2008年版カタログで、5月期発売商品として予告されていたもの。
メルセデス・ベンツ・新シュプリンターの救命救急車とユーロコプターEC145ドクターヘリのセットで、何と仕様は1/87・ダイキャスト。1/50と1/87に注力して行きそうな、今後へ向けたSIKUのビジョンが感じられるセットです。
シュプリンターは、リアゲート開閉機能などはありませんが、ドアミラーをボディ一体で成型した、精緻にして堅牢なツクリで、ホンウェルあたりの1/72モデルにも触発されているのかもしれません。

ヘリはADAC(ドイツ自動車連盟)の所属機。最近やっと日本でもドクターヘリがTVドラマ化されたりするようになりました。ヘリポートを作って、ラジコンのミニチュアヘリ(フライングモデル)を離発着させてみようか、などと考え始めているこの頃です。フィギュアは付いていませんが、この様子ではいずれ別セットか何かが売られるかもしれないですね。同じセットがスイス市場向け(ドイツ語表示/フランス語表示の2種)が予告されていますが、スイス国内でもまだ未入荷のようです。
2008年08月02日
0882 メルセデス・ベンツ・412D 消防指揮車
2008年版カタログで3月発売として予告された、消防指揮車。0805で既に救急車が出ていますが、同じような蛍光オレンジ塗装になっていて、まるで双子のようです。

金型は「0804」番として永く使われて来た、メルセデス412Dの人員輸送車タイプ。ボディ側面に書かれ、製品名にもなっている「アインザッツ・ライトゥング」は「緊急出場指揮車」というぐらいの意味。
既にマーキングのパターンの違うものも出ているようです。
2008年08月02日
1334 アメリカン・ポリスカー
これも2008年版カタログで3月発売として予告された「US ポリス」。
明らかにハマー/ハンビー系の形状をした車両ですが、その名を名乗らず、「Siku デザート・ライオン」という商品名になっているのは、商標権/商品化許諾権の関係でしょうか。

「0880」番で「Siku キャニオン」という民間型、「0869」番でオリーブドラブ色の軍用仕様が出た後、白/黒のアメリカン・ポリス仕様が追加されました。星章の中に書かれている「シェリフ・ディパートメント」の英語はちょっと変かも。
2008年08月02日
1932 メルセデス・ベンツ・シュプリンター・ハイルーフ救急車(ドイツ赤十字)
1932」番の旧シュプリンター・ハイルーフの救急車は、1999年〜2001年生産分の「乳幼児ドクター救急車」をご紹介済みですが、この品番は2001年に「ドイツ赤十字・救命救急車」に塗装変更されています。1/55スケール・ホイルはB8。裏板に「MADE IN GERMANY」のモールドが見出せます。

最近は救急車のマーキングも「スター・オブ・ライフ」に変更されることが多く、赤十字マーキングのDRK救急車を見るのはやはり良いものです…。 リアゲート可動、取り外し可能のメインストレッチャーが付きます。
2008年08月02日
2712EU メルセデス・ベンツ・ブレイクダウントラック(メルセデスSLK230付き)
同じ仕様のオーストリア市場向け(O"AMTC マーキング)をご紹介済みですが、側面マーキングを英語「24 Hour Recovery」とした海外向け汎用版。

「2712EU」の品番をもらい、ドイツ市場向けでの搭載車両がアウディやヴィースマンに変わって以降も、赤のメルセデスSLK230を搭載して2007年版カタログまで現役でしたが、2008年版でカタログ落ちしました。ホイルは「LKW16」という大きなもの。
2008年08月02日
1423 メルセデス・ベンツC320 セキュリティカー
「1426」番の「メディカルカー」と大変に良く似たデザインながら別のモデルで、「1375」番のメルセデスC320を民間仕様のセキュリティカーとしたもの。警備会社の車両、といった設定でしょう。

例によって、クローム塗装の粒子の細かい美しいモデル。2002年から2004年の生産。ホイルはB7。

「1423」番セキュリティカーは、2005年にメルセデスSL55 AMG(コンバーチブル)に車種転換されたようです。
2005年09月04日
0 V052 メルセデス・ベンツ 180 無線警邏車(初期プラスチック・シリーズ)
「Vシリーズ」の話が出たところで、Siku初期のプラスチック・シリーズ中のモデル。
1956年〜1961年の生産。Sikuの日本への輸入は1966年頃から(玩具輸入自由化のタイミング)と考えられるので、当然日本未輸入と思います。日本国内はもちろん、英・米のネットオークションでもあまり出ないですが、そこはそれ、ドイツには結構出るので、どうしても欲しくなって落札しました。落札価格は11.5ユーロ。(1500円ぐらい)
ポリ製のアンテナは根元を残してなくなってしまっていますが、この際そんなことは言ってはおられません。

このシリーズの箱(パッケージ)はプラスチック製の、屋根まで付いた「ガレージ」型のものに入れて売られたようです。VW-Type1 マイクロバスのものを入手できているので、今度お目にかけます。
アンテナ頂部の形状で2種、ボディのグリーンの濃淡で2種(初期ダークミントグリーン、後期ミントグリーン)で、計3種のバリエーションがあるようです。
画像のモデルはダークミントグリーンの初期タイプ。アンテナ形状は失われているため不明。
フェンダーの白は塗装。グレーのホイルには「6.40×15」の驚愕のモールドがあり、「RV1」として分類されているタイプ。
2005年09月04日
0 V052 メルセデス・ベンツ 190 無線警邏車(初期プラスチック・シリーズ)
同じ「V52」品番で、車種がメルセデスの180から190に変更されたもの。
1962年から1965年の生産。

190になってからは「ダークミントグリーン」ボディのものはなく、「ミントグリーン」の1種のみ。180ではシートが付かなかったのに対して、190では白のベンチシートが2列付きました。ハンドルはなし。190のフェンダーが白の塗装だったのに対して、こちらは白プラスチックをグリーンボディに組み合わせたもの。黒のホイルには「6.70×13」とスリーポインテッド・スターのモールドがあり、「RV33」として分類されているタイプ。180のものとはミニカーとしてのタイヤ径が違うのです!!
「Siku」は、当初から極めて高いスケールモデル性を持っていたことがわかります。
2006年07月16日
0 V14 VW Typ-T1a 救急車(プラスチック)
Siku が1/60・プラスチック製のミニカーの生産を開始したのは1954年、それらがニュルンベルクのトイフェアで紹介されたのは1955年ですが、その最初期の製品群の中に、このVW Typ-T1a の救急車があります。1954〜1959年の生産。50年代で生産を終わってしまっているモデルのひとつです。

「精密スケールモデル」という金型ではありませんが、窓配列を見ると「バス」ではなくて「コンビ」系、リアにウインドがなく、初期T1aのうち、モデル27の患者搬送車なのではないでしょうか。屋根上に換気用ベンチレーター、フロントとリアには赤十字標識のモールドがあり、ヘッドランプも後の「ポリツァイ・バス」などに比べて小さくなっています。屋根が黒、ボディ下半が赤のバリエーションもあるようです。変わった塗色ですが、ミュンヘンなどの正規消防隊の車輌にこうしたカラーのものがあったようです。

ホイルは初期プラスチック専用の「13/1」または「13/2」で、中心に「VW」のモールドのあるもの。
「13/1」には「5.50×16」、「13/2」には「6.25-15」のモールドがあります。
2005年10月16日
0 V160 ポルシェ356A・アウトバーン・ポリツァイ(プラスチック)
ポルシェを何点かお目にかけます。ポルシェ356A・クーペボディ。後世に作られたものでなく、1961-64年時点で作られたモデルであることが、ある種の感慨を誘います。Siku草創期の1954年から1964年まで生産されたモデルで、V18番のポルシェ356Aの金型を転用したもの。インテリア(シート)は付いていませんが、後々までSikuの「得意技」となる、透明ポリの無線アンテナを既に付けています。このモデルもプラ製貼り付け文字。

手元の資料では、ノルトラインヴェストファーレンのアウトバーン・ポリツァイの使用する356Aカブリオ(1956年)、シュトゥットガルトのアウトバーン・ポリツァイの使用する356Bカブリオ(1962年)の写真がありますが、クーペボディの運用はあったのでしょうか。
ホイルは、「RV18/1」と「RV18/2」を履いたものがあるようですが、画像のモデルは「165-400」のモールドのある、「RV18/2」。
2005年10月16日
0 V194 VW・コンビ広報車(プラスチック)
初期のプラスチック・シリーズ、1962-63年の生産なので、Siku製品が日本に輸入されはじめる以前に絶版になっていたモデル。VWのコンビですが、製品名が「ラウトシュプレヒャー・ヴァーゲン」(ラウドスピーカー車)になっています。ドイツの警察にはこの名称(またはラウトシュプレヒャー・ウント・ベフェールクラフトヴァーゲン、「ベフェール」は命令)という車種があり、「広報」というよりも命令・勧告などを告知して回ることを任務とする車輌です。長い間東西冷戦の緊張化にあって、戒厳令発動なども視野に納めていた、ドイツならではの車種かもしれません。

インテリアは入っていません。驚くべきは、側面の「POLIZEI」のレタリングで、プラスチック製の文字が貼り付けてあるのですね。ランナーに付いた状態で接着し、あとでランナーを切り落としているのではないでしょうか。おかげでデカールと違い、40年経っても文字が健在です。60年代ドイツのプラ射出成型技術恐るべし。
このシリーズは、プラスチック製の「ガレージ」に見立てたケースに入れて売られたようです。屋根は柔らかい材質で、「屋根瓦」のモールドがあります。この「ガレージ」タイプのプラケースは、「Typ1」と呼ばれるもので、1961〜1962年しか使われませんでした。ケースの「妻」側に、品番・品名を記した紙ラベルが貼られたようですが、画像のケースでは失われています。

ホイルは、「RV13/1」と「RV13/2」を履いたものがあるようですが、画像のモデルは「550×16」のモールドのある、「RV18/2」。
2005年10月16日
0 V212 VW・コンビ広報車(ダイキャスト)
製品名はプラスチックのV194と同じ「ラウトシュプレヒャー・ヴァーゲン」、車種もVWのコンビですが、こちらはダイキャスト製。ダイキャスト化後(品番で言うとV201以降)、最も品番の若い緊急車輌です。塗色はプラのミントグリーンよりもかなり暗いダークグリーンで、アイボリーの3列のシートが付き、側面の「ポリツァイ」もデカールになりました。(透明フィルム部分がないので、ドライデカールか印刷かもしれません。)
マット・デイモンの「ボーン・スプレマシー」という映画で、彼がベルリンで警察に追われるのですが、特殊狙撃班(SEK、シュペツィアル・アインザッツ・コマンドス)が「ポリツァイ!! ポリツァィ!!」(警察だ!!)と叫んでおりました。

ヘッドライトはカットガラスがはめ込まれていて、ダイキャストシリーズへの意気込みが感じられます。コーギー/ディンキーなどの影響でしょうか。1963〜1970年の生産。画像のモデルのホイルはR1ですが、R2を履いたものもあるようです。

しかし、プラスチックシリーズのV194も、このモデルも、論理的には同じ1/60のはずなのですが、車高やボリューム感などは、とても同じスケールとは思えません。画像下のイラストレーションは、Sikuの1970年版カタログに掲載されているものですが、どちらかというとプロポーションはV194のプラ製モデルの方に似ています。
2006年07月16日
0 V215 ドイツフォードFK3500・災害出場車(プラスチック)
Siku 初期のプラスティックのシリーズ(V219番まで)としてはかなり終わりに近い品番を持つモデルで、1963年〜1966年の生産。「カタストロフェン・アインザッツヴァーゲン」という災害用の緊急出場車輌で、赤十字などは付けていないため、救助関係の車輌とは気付きにくいモデルでもあります。

キャブのドアに「丸の中に三角」シンボルのシールが貼られていたようですが、画像のモデルでは脱落しています。ホイルは「RV175」。タイヤのモールドは「7.50-16」ですが、前輪─後輪でホイル形状が異なります。

大戦中(1943年以降)のドイツ軍用車輌に塗られていたという「ダークイエロー」(デュンケルゲルプ)というのは、実はこんな色だったのではないかと信じたくなって来ます…。
2005年07月09日
0 V233 メルセデスベンツ190・ピンツ・オイロープ 患者搬送車(ドイツ)
Sikuによるビンツ・アンビュランスのうち、ダイキャスト製初代のもの。これ以前にプラスチック製のモデル(V71)があります。1963年にダイキャスト製ミニカーの製造をはじめて間もない時期のものであるため、パッケージに「ZINKGUSS」(ツィンク・グース=亜鉛キャスティング)の表示と大きな「Z」シンボルの表示があります。つまりプラスチック・シリーズではありませんよ、と言っているわけです。ストレッチャー(担架)は室内に2本がモールドされていますが、着脱はできません。

キャビンのピラー形状などから判断するに、1961-65年式ぐらいのTyp190-190D・ビンツ・オイロープ1000(1100はキャビン屋根が若干高い)あたりの患者搬送車(クランケン・トランスポールトヴァーゲン・KTW)をモデル化しているようです。
2006年03月12日
0 V235-2 フォード・カプリ1700GT・アウトバーン・ポリツァイ
「V235-2」のフォード・カプリは、前回3台をご紹介した時には、品番「1316」に移行した時点で屋根上のコールサインが「ひと桁増えて4563になった」というように書いたのですが、黒1色の「R3」ホイルを付けながら、屋根上に「4563」のデカールを貼ったものを偶然に見つけました。

つまり、ホイルとかデカールとかは、品番が変わったからと言って一斉に差替えられるわけではなくて、部品の在庫が無くなるまで使われ、「品番」は事務上の手続きとしてある時期で便宜的に変更される、ということなのでしょう。出入荷リスト上では新品番、箱の表示は旧品番、などということもあったはずです。
箱に関しては、後にコレクターの手によって他の空き箱に入れ替えられていたりすることがあるので、そのモデルに固有のパッージだと断定することは必ずしもできません。
2005年12月25日
0 V235-2 フォード・カプリ1700GT・アウトバーン・ポリツァイ
「V235番」は、1964〜1970年のポルシェ901から、1971年にフォード・カプリに車種変更。
品名は「アウトバーン・シュトライフェンヴァーゲン」(アウトバーン・パトロールカー)のまま。プラスチックのポルシェ356A、ダイキャストの901では見られなかった、後ろ向きのラウドスピーカーがリアルなデキ。シートは黒ですが、ステアリングとダッシュボードは白。

「POLIZEI」と屋根上「456」のマーキングはデカールによるもの。ホイルは5本スポーク、黒1色の「R3」ですが、「R9」のものもあるようです。裏板品番は、ノーマルのカプリのものである「V310」のまま。
2005年10月16日
0 V235 ポルシェ901・アウトバーン・ポリツァイ(ダイキャスト)
製品名はV160の356A(プラスチック)と同じ「アウトバーン・シュトライフェン・ヴァーゲン」ですが、こちらはダイキャスト製、車種もポルシェ901です。「シュトライフェン」は「巡回する」という動詞で、文字通りの「パトロールカー」。

ボンネット開閉。ただしポルシェはリアエンジン。トミカとはまた全く違った味のある、極めて上質の小スケール・モデル。1964年から70年の生産。この時代のものなのに、裏板刻印は「GERMANY」で、「WEST」の文字がありません。

ホイルは、「R1」と「R2」を履いたものがあるようですが、画像のモデルは初期「R1」。「R2」とは、ホイルキャップ部分のパターンが異なります。ちなみにホイル名称はプラスチックシリーズ用は「V」の付く「RV」、ダイキャスト化以降は「R」として区別されています。
2005年04月03日
0 V250-1318 メルセデス・ベンツ 190D 無線警邏車(ペーターヴァーゲン/ドイツ)
これが「ペーター・ヴァーゲン」で、確かに普通の「無線警邏車」。車種はメルセデス・ベンツの190D。ミニカーは1965年から1974年の生産で、途中からスピードホィール(フリッツァー)を付け、品番も#1318となりました。
画像は旧ホィール/旧パッケージの初期生産分で、この頃のスケールは1/60。裏板はちゃんとポリス品番の「V250」のモールドになっています。
品番の頭の「V」は「Verkehr」(フェルケール・交通)を意味し、1955年にプラスチック製のミニカーを発売して以来使われていたものです。1973年に「V」記号はドロップし、1975年から新品番システムに移行しました。
アンテナが折れて失われているか、と一瞬思うのですが、はじめから伸縮式の軟質プラスチックになっているのですね。「子供に遊ばれる」ことを当初から想定している優秀な設計です。
コーギーやディンキーのポリスカーのアンテナは皆折れてなくなっていますが。
2005年12月25日
0 V250-2 メルセデス・ベンツ250 無線警邏車(ドイツ警察)
「V250」番で、1965〜1969年までメルセデス190系だったポリスカーは、1970年にメルセデス250系に車種変更。裏板に刻印されている「V309」は、ノーマルのメルセデス190の品番。

画像のモデルのホイルはプラ製、黒1色の「R3」ですが、1973年以降にはホイルのパターンを白で印刷した「R9」を付けたものもあるようです。アンテナが異常に長いですが、「V」シリーズの古き良き香りをとどめた1台。
2005年05月29日
0 V306-1613 メルセデスベンツ220D・ピンツ・オイロープ1200L・患者搬送車
「ビンツ」というのは「ベンツ」のミス・スペルではなくて、ボディ架装の専門メーカー。グループには「ビンツ・アンビュランス」という救急車の艤装を専門とする会社があります。