第2幕 |
リーリャス・パスチアでの再会。
ドン・ホセの運命が狂いだす。 |
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あらすじ |
酒場リーリャス・パスチアにたむろするカルメン達。 客のスニガから、営倉入りしていたドン・ホセが釈放されたことを聞かされます。 そんな折り、売り出し中の闘牛士・エスカミーリョが酒場に現れます。 カルメンに目をつけるエスカミーリョ。 客が帰ったパスチアの店で、密輸商人のダンカイロとレメンタードが「仕事」の話をカルメン達にもちかけます。 そこへドン・ホセがカルメンを訪ねてきます。 再会を喜んだのもつかの間、帰営の時間となってしまいます。 帰ろうとするドン・ホセにカルメンが怒り、けんか別れするところで、カルメンを目当てにスニガが店に戻ってきます。 スニガの態度にドン・ホセは思わず剣をつかみますが、隠れていた密輸商人達によりスニガは捕まり、行き場をなくしたドン・ホセは密輸団の仲間となります。 |
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1幕と2幕の間 |
第1幕での事件がきっかけで営倉入りしていたドン・ホセが釈放され、カルメンに会いにパスチアの店にやってきます。 出会いのシーンで投げられた花を慰めにしていたと、ドン・ホセは告白します。 オペラ・コミック版では、ドン・ホセとカルメンの再会の場面で、長い会話が入ります。 カルメンは1カ月間、手をこまねいていたわけではありません。 金貨とやすりを仕込んだパンをドン・ホセに差し入れ、脱獄を促します。 しかしドン・ホセはそれには乗らず、きっちり期限まで営倉入りしたうえで、律儀にも「パンは食べてしまった。やすりは槍の手入れに使わせてもらおう。でもこの金貨は返す」と、カルメンに金貨を返します。 手助けしたのに脱走もしない、渡したお金は使わずに返す。 カルメンにとって信じられない出来事でした。 |
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カルメンの一面 |
オペラ・コミック版の第2幕の台詞部分に、興味深い描写があります。 金貨を返されたカルメンは、店の主人のパスチアにそれを渡し、何でもいいからじゃんじゃん持ってきて!と頼みます。 てんこ盛りの料理を前におしゃべりをするカルメン。 キャンディーをカリカリ噛んで食べる姿に、ドン・ホセは「6歳の子供のようだ」と言います。 続いてカスタネットを手に歌いながら、踊りを披露します。 カルメンというと、男を惑わせる「宿命の女」というイメージがありますが、このシーンのカルメンは何だか子供っぽく、可愛らしい一面を見せます。 小説版では、このときのカルメンの乱痴気騒ぎはもっと派手で、後にドン・ホセは「あの女といると飽きない」と語っています。 ちなみに、原作のリーリャス・パスチアの店は、魚料理と揚げ物が美味しいお店だそうです。 |
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カルメンの恋 |
後に「もって半年」といわれたカルメンの恋ですが、ドン・ホセに対してはどうだったのでしょう。 これは解釈によって変わるところだと思いますが、私は自分の世界(ジプシーの社会や密輸団の仕事)と切り離したところで付き合いたかったのではないかと考えています。 ダンカイロに仲間に入れろと言われたときにも「でも馬鹿正直だから」と、乗り気でないような描写があります。 その後ドン・ホセの帰営を巡ってのけんかで「これで終わり」とまで言っているので、仲間にすることに関しては、それほど執着してなかったのではないでしょうか。 第3幕の冒頭でも、けんかの仲直りをしようとするドン・ホセに「あんたはこの仕事に向いてない」などと突き放した言い方をします。 ではどのくらい愛していたのか? これについてはカルメンならぬ身には知るよしもありませんが…… 小説版の終盤で、カルメンはこのように語っています。 「あの闘牛士が好きだった、でも前にあんたを好きだったほどじゃないかもしれない」 |
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