20年前,大学時代に「英国病の教訓」という本を読んだ。100年不況真っ只中で漂流する英国の実態を反面教師に,日本のあり方を問う内容であった。倒産の続出,相次ぐストライキ,そして国際収支の悪化。英国が暗い話題に事欠かない時,日本は今の状況は全く想像できない右肩上がりの真っ最中。当時を思うと,「英国は,どのように経済を,産業を,そして行政を立て直してきたのか」。素朴な疑問が沸いてきた。これが海外研修先にイギリスを選定したきっかけである。
今,日本にはどうにもならない閉塞感が漂っている。相次ぐ大型公共投資を繰り返し,全国で600兆円を超える借金を背負いながら,何ら先行きに希望の光が見出せない。どん底から英国はどのように再生の道を切り開いているのだろうか。日本の状況を変えるヒントが見出せるかもしれない。そんな想いに駆り立てられ,英国にやってきた。
これからの2週間(12.11.11〜11.25)ロンドンに滞在して,ベスト・バリューを中心に,ニューパブリックマネジメントの真髄に触れてみたいと思っている。
このコーナーは,単身で心細さを感じながら,英国での”行革紀行”を綴る札幌市職員の海外派遣研修リアルタイムレポートである。
Index 
11月11日 ロンドン到着ーPFIの代表例・Heatrow
Expressに乗って
11月12日 英国の自治体の基本は,競争と説明責任,そして情報公開
11月13日 イギリスの自治体改革とベスト・バリュー
11月14日 LGAでのヒアリング調査
11月15日 LGAでのヒアリング調査2
ベスト・バリューの実際(ニューハム)・その1
11月16日 ベスト・バリューの実際(ニューハム)・その2
11月17日 ベスト・バリューの実際(ニューハム)・その3
11月18日 ベスト・バリューの行方(中間総括)
11月19日 英
国 と P F I
11月20日 ノッティンガムのPFI・その1
11月21日 ノッティンガムのPFI・その2
11月22日 ベスト・バリューのノウハウ(I&DeA)
11月23日 ベスト・バリューのノウハウ(補足)
ベスト・バリューの実際(エセックス)
11月24日 ベスト・バリューの実際(ブレーントリー)
イギリス海外研修報告書
〜ベスト・バリューの真髄に触れて〜 英国の挑戦に学ぶ