メンバーからの報告(大石)
行政評価における市民参加の可能性3
行政が政策立案・事業計画などを行う場合,そこに評価の概念を取り入れるには以下のアプローチがある。
●事前・執行中・事後
●内部評価・外部の第三者による評価
●政策・施策・事業評価
市民の意見を政策・事業の決定にフイードバックするにはどうしたらよいか。
1.行政主導型で評価を制度として確立する。
市民の提案を尊重し,それを取り入れるシステムを構築するにためにも評価を念頭に置いた手続きを踏むようにすると意見を反映しやすいと思われる。
政策・事業の計画を策定する段階で広く住民の意見・意思を調査する時間を予め設けておく。そして策定の経過を住民が知る機会も設けておさ,経過の途中で随時意見 を受け入れる方法を予め設けておく。
例えば建設省の道路審議会建議(提案)ではパブリックインボルブメント方式を道路5カ年計画で導入している。
● 道路審議会が21世紀の逼づくりについて基本的考え方を建設大臣に提案する
までの段階。
● 提案をうけて建設省が新道路5カ年計画を策定する段階。
以上の段階で国民の意見を反映する方法がとられている。
・具体的方法
@ 「キックオフ・レポート」
道路問題をまとめた冊子。道づくりに関して広く国民から意見を募集する。
36,000人から意見・提案があった。
A 国民に対してフイードバック
「キックオフ・レポート」で寄せられた意見・提案を「ボイス・レポート」として
まとめ国民に公表。
B中間とりまとめ
「ボイス・レポート」をもとに道路審議会が建設大臣への提案に向けて「中間
とりまとめ」を作成し国民に公表。
C提 案
「中間とりまとめ」に寄せられた意見,地方懇談会での地方自治体や経
済団体の意見・要望を組み込み弦がら報告を取りまとめ建設大臣に提案。
D新道路5カ年計画の策定
建設大臣への提案から道路5カ年計画取りまとめの間にも地方自治体や
経済団体からの意見,要望などを反映するようにした。
同時に道路や地域づくりをテーマにした懇談会やシンポジウム,各種ア
ンケ〜トを実施し,この結果は両段階の議論に盛り込まれた。
○行政評価への応用
以上は東洋経済新報社『社会実験 市民協働のまちづくり手法』に載っていた事例だが行政評価にも役立つと思われる。
1.市民の意見を聞く手段を2段階にしている。
まず行政内部で何が問題になっているのかを市民に公表している。問題点を明らかにするとともに市民からも問題点を指摘してもらう。この時,政策・事業に取り組む行政側の体制も明らかにする。
この段階では評価項目を何にするのか,どの様な評価基準を設定すればいいのかを検討する。例えば,商店街の地盤沈下が進んでいるという問題の場合,異体的数値を例示し行政はどの様な体制で臨んでいるのかを他の問題点とともに冊子にして公表する。
市民からの要望・提案を前提として指標づくりに取り組むようにする。
次に,評価結果を吟味し,これから行政側で取り組むべき課題や目標を明示して公表する。ここで寄せられた意見・要望をまとめそれも市民にフイードバックする。フイードバックされた結果についてもまた意見を募る(市民の評価に対する評価)。
2 次の計画へつなげる
この評価結果の全体を取りまとめ,次の計画(5カ年計画)へつなげていく。この際,市民からどのよう弦意見・要望が出され,それを評価のどの部分に使用した かを示し,行政は何を変えたかを説明する。
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