行政評価を考えるー報告事項 11.10.21

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b1.gif (249 バイト) 報告事項(大石)

  静岡県のヒアリング報告

  1.静岡県の行政改革

  静岡県では低成長時代に対応した行政システムの構築を目標として,行政改革が進
 められている。             
  行政の目的を明確にし,その実現手段をより効率的に実行し,その成果により施策
 を評価する「目的指向型施策評価システム」(Target Oriented Policy−evaluation
 System:TOPシステム)を構築し,定着を図っている。       

   トップシステムの3本柱の概念が,

  • 戦略的政策展開システム ー重点的かつ創造的に政策を展開する手法の確立
  • 組織のフラット化 一迅速な施策展開がゼきる簡素で効率的な行政組織の確立
  • 業務棚卸票の活用 一資源を効果的に投入する業務執行手法の確立

 この目的を明確にした戦略的行政運営により,行政改革を総統的に行えるようにしている。このように,トップシステムの1つとして業務棚卸票とよばれる行政評価手法が生まれたのである。

 最近の行政評価システムを導入する自治体が増えているが,これは行政改革のツールとして使用しなければならない。評価は万能薬という訳ではなく,しっかりした目指す概念(静岡県は”快適空間しずおかの想俊”,三重県は”三重の国づくり宣言”)のもとで実施しなけれげ,行政評価の目的がぼけてしまう。


2.リエンジニアリング研修        

静岡県は昭和50年から行財政改革に取り組んでさた「先進地」である。県では,平成7年度より新しい行財政システム構築を目指し民間で実行されている「リエンジニアリング」の考え方・手法を根底に据え,行政改革大綱を策定した。その一環が「業務棚卸表」作成である。

静岡県では組織を変化させるために,中堅である課長職の意識をまず変えようした。この研修で静岡県立大学の北大路信郷教授が長年研究してきた業務棚卸表が有効であることが確認され,導入のきっかけとなった。

研修では業務棚卸衰記入の後「リエンジニアリング」企画書を作成,部長など幹部職の前で5分間発表した。この研修で注目する点は,業務棚卸表を記入することで自分の係わっている仕事の目的や目棲を改めて理解・再認識し分析することができたことである(中には,今の
業務は出先や国の機関に任せることが県民にとって有効であって,自分の仕事はこのを無くすことではないかと発表する課長もいたらしい。)

 ここで大事なのは,ただの業務の点検ではなく,実績や目標などを数値を用い客観的の仕事を評価している点である。

3.業務棚卸表                       静岡県の業務棚卸表        

 業務棚卸表の基本申考え方は,業務の「目的・手段の槻木的(連鎖的)構造」ある。この表は組織の業務全体を数段階にわたって小さな要素に分解したものであり,上位の業務目的を達成するためにどの様な手段が用意されているかを明らかにすることがねらいである。

 [有効点]
  • この表を利用した業務評価により,目標設定を適切に踏まえながら,中堅職員の意識改革に成功している。なぜこれだけの百礫なのか,目標の根拠は何なのかこの時間配分は正しいのかなど説明責任が求められるし,仕事の分析が可能となる。
  • ここで記入された事項は予妻査定や組織改革に使用される他,事務分担表や日常業務のマニュアル,業務引き触ぎや新人教育の資料にも使用など広がりをもってきている。
  • 業務棚卸表の総括表を集計して並べることにより,重点項目の事業を拾い出すことができる。
  • 行政の仕事は同じ課の中でも分野の異なる仕事をしている場合が多いので,組繊のぼけてしまいがちな目標のきめ細かい設定に役立つ。 

 [問題点]             

  • 業務棚卸表で管理指標の設定基準はそれを記入する人に任されているので,主観的にならざるを得ない。庶務などの内部的業務の管理指標・目標を記入するのは難しいといわぎるを得ない。困難度の記入もやはり主観的となってしまう。挑戦と満足,最低の線引きも明確でない。
  • この業務棚卸表は組織(係レベル)に注目して構成されている。現時点では縦割りのままの評価であるので業務間の関連佐がつかみにくいし,奇局を超えた事業の評価がしにくい。 
  • この表はインターネットや閲覚で公開されているが,県民が中身を理解し,評価するのは難しい。インターネットの接続は1日約30件ほどであるが,その質の内容のはとんどが表の見方や表のレイアウトの提言であって,中身に言及するものはほとんどない。また,この業務が住民にとってどのように役立っていくのかが明確ではない。


4.まとめ

  業務棚卸表は漠然とした日常業務を体系化することによって目的と手段が明確となり仕事を分析するのに役立っシステムである。
 これからは,県の総合計画とリンクさせ体系的にインターネットのホームページで検索でさるようにする予定である。    
 また,指標設定や評価に関して住民の参加も視野に入れながらこの棚卸表をもっと発展させるそうである。   

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