政策課題研修「行政評価を考える」(報 告
                            
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b1.gif (249 バイト) ベンチマークについて(補足)報告事項(長谷部)

 論文の中で,札幌市へのベンチマーク導入を提言するにあたり,具体的な活用方法を明らかにすることをねらいに,再度,ベンチマークについて整理した。

1 ベンチマークの意義

 (1) 代表的なベンチマーク

  • プロセスベンチマーク=比較対象を設定して,プロセスを継続的,客観的に比較・分析,自らの成果・プロセスに生かす手法。問題発見〜改善へを図るもので,ゼロックスの経営改革が著名な例。

  • リザルトベンチマーク=他の組織や自らの水準に対して,現状を評価する手法。オレゴン州のベンチマークが代表的である。

※グループが志向するベンチマークは,リザルトベンチマークがモデル。

 (2) なぜベンチマークが有効か

  • まちの課題と方向を明確にして,目標を定める。

  • 市民に分かりやすい簡易性,共感を呼ぶ指標を作成し,共有性が高い。

  • 目標に対する達成度を公表し,市民と協働で行政経営を行うことができる。

(3) ベンチマークの評価の視点は

  • 優先性=ベンチマークは,社会,経済,環境,教育などの諸分野の状況を指標で捉え,成果に焦点をあて,結果志向を継続することで,何がまちにとって重要か,有効かを知ることができる。

  • 今,まちはどこの位置にあって,これからどうしたいか,どうすべきかを導き出すものである。

(4) ベンチマークの有効性

  • 指標の達成度を図ることで,問題を発見し,改善への方策を探る(プロセスベンチマークの要素)。

  • 個々の事業ではなく,全体の最適な状態を目指す。政策目標の管理に有効である。

  • 成果の有無が,一目瞭然で,優先的になすべきこと,重点的にすべきことが容易に判断できる。

  • 全体目標がなく,職員自体も見えない現状において,全体が見えることで,個々の事業の評価基準に対する支援手法的な要素がある。

  • 評価そのものとともに,プロセス(問題発見―分析―改善)を今後の行政運営に活用できる科学的管理手法として優れている。

(4) 市民参加・協働

  • ベンチマークは,行政のみの目標ではない。

  • 市民主体の目標設定は,市民と行政の目標共有につながる。

【参考ーオレゴン州プログレスボード(独立委員会)】

  • 議長は,知事で,普遍,中立な委員9名で構成する。

  • 知事,議長,ビジネス代表,教育関係者代表,地域(3地域),少数民族の代表を知事が任命する。

  • 公募性ではないが,普遍性,公平性と各分野でのバランスを配慮して,選任している。

  • 委員会のものに部会を構成して,様々な指標の中からベンチマークを選択する。

  • ベンチマーク選択にあたり,現在の設定では,州内29の地域でタウンミーティング(2000人参加)を実施,12000人への郵送アンケート,1300人の意識調査を実施したほか,評価の専門家の意見を聞くなどの検討を経ている。

  • また,オレゴンシャインズUという戦略計画をベンチマークとリンクさせている。

  • 戦略計画の策定が,プログレスボードと知事の任命した46名のタスクフォースの共同作業で行われたが特徴である。

    (目標期間,計画期間はともに1997〜10年間)。

 (参考文献)

  • 「米英の地方行政における政策評価の新しい潮流」(東京都政策報道室99.8)

  • 「行政評価のよる地域経営戦略」(行政経営フォーラム99.3)

  • 「自治体経営のためのベンチマーキング入門」(地方財務98.4〜9)

  • 「行政マネジメントとベンチマーキング」(野村総合研究所資料)

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