hyouka.gif (5964 バイト)

line1.gif (1090 バイト)

  行政評価とバランススコアカード(1)

   〜重要成功要因をシステマチックに分析〜

 行政評価は,目標とする評価指標を設定し、業績を評価して、行政の方向付け,そして行政を管理するものと言える。

 ベンチマーキングの概念にクリティカル・サクセス・ファクター(重要成功要因)という概念がある。これは、目標を達成するためには中心となる要因があり、これを伸ばすことによって成功に導かれると言うもの。この概念から重要成功要因分析という手法が生まれ、この要因を業界、企業、部門、そして課レベルでまとめ、分析し、改善して目標を達成していくマネジメントの有効性が注目されている。

 これをシステム的に行う方式がバランススコアカードである。

 バランス・スコア・カードは、目標と業績評価指標はビジョンと戦略から導き出して、(1)財務の視点、(2)顧客の視点、(3)社内ビジネス・プロセスの視点、(4)学習と成長の視点の4つから業績を評価する。

 次図がそのフレームワークである。

【バランススコアカードのフレームワーク】

b0619.gif (5411 バイト)

出典:下記参考文献

 それぞれの視点で、目標とそれをあらわす業績評価指標、ターゲットと具体的なプログラムを設定する。

 スコアカードは、財務、株主や顧客という外部業績指標、そして重要なビジネスプロセス、学習や成長という内部業績指標がバランスを表している。さらに定量的な業績指標と主観的な判断を要する指標がバランスを保っている。これがバランススコアカードといわれる所以である。

wpe8.gif (2777 バイト)

 それぞれの視点で、目標,業績指標、ターゲット、具体的プログラムが表現される。

 このカードにより、次の4つの戦略をマネジメントできる。

(1)ビジョンの戦略を明確にし、分かりやすい言葉に置き換える。(2)戦略的目標と業績指標をリンクし周知徹底させる。(3)計画、目標設定、戦略プログラムの整合を保つ。(4)戦略的なフィードバックと学習を促進する。

 バランススコアカードには、過去の業績を評価する財務的業績評価指標とともに、将来の財務的業績を向上させるパフォーマンス・ドライバーを備えている。戦略を具体的な目標や業績評価指標に落とし込むことにより、,社内ビジネス・プロセス、学習や成長の視点と言ったパフォーマンスドライバーを導く。

 企業ではこのバランススコアカードを次のように利用している。

  • 戦略を明確にしてコンセンサスを得る。
  • 企業内に戦略を浸透させる。
  • 部門や個人の目標と戦略の整合性をとる。
  • 戦略目標を長期のターゲットや年度予算にリンクさせる。
  • 戦略プログラムを明確にし、整合性をとる。
  • 戦略を期間的かつ体系的に検討する。
  • 戦略の見直しと学習のためにフィードバックする。

 今、情報化時代の業績評価手法として注目されているが、アメリカやイギリスにおいて,行政評価に利用する例が増加している。4つの視点は、直ちに行政にも当てはまるわけではなく、4つの視点を行政の特徴に合わせて変更を加え利用している。

 (参考文献)

  • 「バランススコアカードー新しい経営指標による企業変革」(生産性出版1997.11)ロバート・S・キャプラン,デビット・P・ノートン