トピックスーBSCの視点を取り入れた「横浜市の都市経営指標」 18.10.30
横浜市は、都市経営をバランス・スコア・カード(以下「BSC」という。)の手法で評価する「都市経営指標」を設定している。
バランス・スコア・カードは、目標と業績評価指標をビジョンと戦略から導き出し
て、(1)財務の視点、(2)顧客の視点、(3)社内ビジネス・プロセスの視点、 (4)学習と成長の4つの視点で業績を評価する仕組みである。
横浜市のBSCは、これを「市民の視点」「外部の視点」「財務の視点」「非財務の視点」
の4つに置き換え、各視点について30から70の指標を設定し、他の政令市や前年度との比較、その変化などをモニター
することで評価しようというものである。
例えば、「市民の視点」では、くらしにかかわる市民サービス指標等はどのように
推移しているか、「自分の病気や老後のこと、家族の健康や生活上の問題」「失業・
倒産や収入が減ること」「仕事や職場のこと」「景気や生活費のこと」「子どもの保
育や教育のこと」など10項目をそれぞれ代表的ないくつかの指標から評価する。
指標のベンチマーキングの具体的な手法としては、政令市比較により横浜市の強みを
分析し、他都市との差別化を図る。また、差値55以上の指標を、横浜市の「強み」と
しているほか、政令市間での横浜市の順位、政令市比較による横浜市の偏差値 (平均=50)
、政令市間での最高水準(ベストプラクティス)との比較を通して、 現状を測定・検証し、変革を進めようというものである。
横浜市のBSCの特徴を整理すると、*市政全体を評価しようとしていること、*BSCの情報のみで、評価するのではなく、様々な指標(例えばニーズの動向)も考慮していること、*他都市とのベンチマーキングを行うこと、*指標の設定に市民意見と取り入れていることなどがある。
いずれにしても、BSCを市政の評価の取り入れようという試みは、千代田区、姫路市などに例
はあるが、市全体を評価するという意味では、全国的にも珍しい試みである。また、
指標の設定については、市民アンケートも実施中であり、今後の進化が楽しみの事例のひとつである。
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