読売新聞連載『違法車会』への論評

 今回は、中部本社発行の読売新聞に2000年9月1日から『違法車会』と題して連載された自動車社会の実態を明らかにする特集記事に対する私の論評を掲載します。どうぞ、御覧下さい。
 2001年7月11日



※ここからは、枠内の文章が読売新聞の記事、枠外の文章が私の意見である。

【1】「悪質駐車問題」。2000年9月1日と2000年9月4日に掲載。交差点内や歩道上、消火栓の横にまで堂々と駐車がされている状況が紹介されている。

こうした悪質な駐車に対しては、断固たる措置を実施すべきである。まず、歩道・横断歩道上への駐車車両は、盗難等特段の事情がある場合を除いて、即時没収の措置を執(と)るべきである。また、歩道・横断歩道上への駐車車両の運転手については、特段の事情がある場合を除いて、永久免許停止の対象とする。さらに、交差点内や消火栓付近への駐車車両の運転手については、特段の事情がある場合を除いて、即時免許取り消しの対象とする。

【2】「国道23号線問題」。2000年9月7日掲載。名古屋市南区の国道23号線浜田町交差点では、深夜になると、赤信号でも、猛スピードのトラックが速度を落とさず、次々と通過して行くという状況が紹介されている。

一番の問題は、信号無視をする運転者に運転免許を「配布」していることである。運転免許の交付を正しいものにするために以下の措置を実行するべきである。

【1】運転免許試験を、過酷と思える程の厳しいものにする。教習時間を大幅に増やし(普通免許の場合、200時間以上は必須。大型免許の場合、さらに300時間以上を必須とする。自動車事故が後を絶たないからである)、規定の教習時間に達しない限り、普通・大型免許を交付できないようにする。
【2】お年寄りの散歩や小学生の登下校に繰り返し付き合う(交通弱者の置かれている立場を知ることが目的)。
【3】救命救急措置をもっと詳しく学ぶ。

すなわち、自動車運転の「専門家(プロフェッショナル)」を養成しなければならないということである。「卓越した技術」「豊富な知識」「頑強な安全意識」を有する自動車運転の「専門家(プロフェッショナル)」にのみ、運転免許証を交付するという正しい政策を行うということだ。また、信号無視が頻発する交差点には監視カメラを設置するべきである。さらに、国道23号線の道路構造を変更し、片側二車線、両側四車線までとする。それを超える部分については、排気ガス公害の緩和とスピードの出し過ぎの抑止のため、緑地帯とする。

【3】「暴走族問題」。2000年9月19日掲載。愛知県警による封鎖作戦が紹介されている。封鎖に成功するのは3回に1回程度だという。その原因として警察の動向を探る斥侯(せっこう。敵方の状況を探る者)の存在があるという。斥侯は暴走コースを先行し、警察の動向をチェック、後方の暴走族に携帯電話で知らせているという。また、「暴走する百台以上のオートバイや乗用車の最後尾で、『けつ持ち』と呼ばれる男が鉄パイプを振りかざし、その後ろを負っていく覆面パト。よく目にする取り締まり光景が市民にはもどかしい。」とも書かれている。

暴走族に対処するため、以下の措置を講じるべきである。

【1】採証活動の強化→すべてのパトカーにビデオカメラと取り付け装置(ぶれを防止するため)を装備する。これは一般の交通違反の取り締まりにも役立つ。
【2】永久免許停止制度を創設する。無免許運転者、酒酔い運転者、単独・共同危険行為実行者、交通刑務所収監者、ひき逃げ実行者、歩道・横断歩道に駐車した者、業務上過失致死罪・業務上過失致傷罪で有罪が確定した者を対象にする。
【3】ケツ持ち(従来型暴走族集団の最後尾に位置して、追尾のパトカーが前方の大集団に接近することを防ぐ者)対策の強化→ケツ持ちは低速で走行しているため、暴走族本隊よりも進路封鎖による検挙がしやすい。暴走族封鎖ネットを携帯した進路封鎖を専門とした部隊を各所に機動的に配置(下段注1)し、ケツ持ちを検挙する。なお、ケツ持ちの違反行為については、追尾班がビデオやカメラで撮影しておく。暴走族本隊の検挙ができない場合、ケツ持ちだけでも確実に検挙していくという姿勢が大切だ。また、従来型暴走族が多数出現する道路に、あらかじめ暴走族封鎖ネットを設置しておく(下段注2)。
下段注1→じっと待ち伏せしている場合、通常走行している現役・元暴走族構成員が待ち伏せしている警察官を発見し、暴走行為をしている現役暴走族に携帯電話で連絡することがある。そうなってしまうと、当然、進路封鎖は失敗してしまう。そういう事態を避けるため、暴走族の進路に合わせて待ち伏せ場所を次々と変える「機動的封鎖態勢」をとるということである。
下段注2→鍵が付いた鉄製の箱の中に格納しておき、いざという時に使用する。暴走族に固定式暴走族封鎖ネットの存在を知られている場合でも、暴走族集団は固定式暴走族封鎖ネットの周辺ではケツ持ち行為ができないため、追尾・採証活動が容易になるという利点がある。
【4】警察力強化→暴走族対策室を暴走族対策課に格上げするとともに、暴走族対策要員を大幅に増強する。そして、週末深夜に超厳戒体制を敷く。

【4】「飲酒運転問題」。2000年10月3日掲載。名古屋市中区錦三丁目での飲酒運転取り締まりの模様が紹介されている。

一番の問題は、飲酒運転をする運転者に運転免許を「配布」していることである。【2】で示したように、運転免許の交付基準を厳しくするべきである。また、酒酔い運転者に対しては、永久免許停止処分とするべきである。酒気帯び運転者については、三年間の免許停止処分とする。なお、講習受講による免許停止期間の短縮は認めるべきではない。このような悪質運転者を救済する制度は全廃すべきだ。

【5】「悪質タクシー問題」。2000年10月7日掲載。交差点内や横断歩道上で客待ちをしていたタクシー7台の運転手7人が摘発されたという記事。

横断歩道上への駐車車両は、盗難等特段の事情がある場合を除いて、即時没収の措置を執(と)るべきである。また、歩道・横断歩道上への駐車車両の運転手については、特段の事情がある場合を除いて、永久免許停止の対象とする。さらに、交差点内への駐車車両の運転手については、特段の事情がある場合を除いて、即時免許取り消しの対象とする。上記の措置を着実に実行させていけば、交差点内や横断歩道上で客待ちをするタクシーはなくなる。



意見・提言集 自動車社会を根本的に見直す会