スポーツの三昧境

2003年11月  

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レッズ!  アジア野球選手権  大混戦(第十二節)  退場する人・戻ってきた人(第十三節)  カメルーン戦  小ネタなど  【ラグビーW杯】決勝: イングランド 対 オーストラリア戦  ロジカルにはありえない結末(セカンドステージ最終節)
●ロジカルにはありえない結末(セカンドステージ最終節)

  ファーストステージで横浜Fマリノスが優勝した最終節の感想には、「ロジカルな結末」というタイトルを付けた。それをもじるならば、今回の優勝(つまり、完全優勝)は、多分にドラマチックな、「ロジカルにはありえない結末」としか呼びようがない。
前半2分でグラウに先制点を入れられ、しかも前半15分でグラウの反則すれすれのプレーに逆上したGK榎本哲が、怒りのあまりにグラウを突き倒し、レッドカードで一発退場。佐藤由起彦を下げて、代わりのGK下川を急遽ピッチに送り込んだ時には、チームを率いる岡田監督でさえ、冷静に考えて「勝利はない」と思ったのではなかろうか。
 
ところが、ここからサッカーの神様は予定調和を嫌いはじめる。まず、数で優勢に立ったジュビロに、攻めの姿勢が微妙に失わてゆくこと。却って、再三 マリノスのカウンターを浴び、あと一歩のところで久保、奥にゴールを決められそうな形を作られてしまう。雨をたっぷり含んだ重い芝は、ジュビロ得意の細かいパス回しを許してくれず、却って、1人退場してスペースが大きくなったマリノスのロングボール多用の攻撃が成果を上げ始めるのだ。そして、ハーフタイム。控え室に戻ったマリノスの選手は、「退場になった榎本哲のぶんも頑張ろう!」と気合を入れたという。
ちなみに、この試合を『速報Jリーグ』で評した山野孝義さんは、「マリノスは、10人でやるサッカーに馴れたんと違いますかね」と冗談まじりで言っておられたが、まさにその通り。ここ数試合、ずっと退場者を出し続けてきたマリノスには、「フィールドプレーヤー9人で組み立てるサッカー」が実戦形式で身についていたのだ〜・・・。後半にマルキーニョスの同点ゴールで追いつくや、「引き分けでも、ジュビロがステージ優勝」という不利を逆手に取ったような、のびのびしたプレーで臆せず攻め続ける。これで、逆にジュビロの方にプレッシャーがかかってしまった。(こういう言い方をしては悪いが、選手にプレッシャーがかかったのはもとより、柳下監督も金縛りになった、という印象を受けた。)
結局、ロスタイムに入った直後、その直前の接触プレーでやや脚を引きずり気味だった山西のカバーリングの頭上から、久保がヘディングで勝ち越し弾を放つ。その後、ようやく山西に替えて中山雅史をピッチに送り込んだ柳下監督だが、もうムードを変えられる時間帯ではなかった。この試合は、2−1で横浜Fマリノスの勝利。この時点で、ジュビロ磐田の優勝はなくなった。

  一方、この試合とほぼ2分遅れでキックオフされた、駒場スタジアムでの浦和レッズ 対 鹿島アントラーズ戦。こちらは、前半にアントラーズが2点をリードし、後半にエメルソンにPKのチャンスを与えるも、エメルソンがそれを外す・・・という願ってもない展開となった。(不思議なことに、エメルソンがPKを外したちょうど同時刻、横浜国際ではマルキーニョスが同点ゴールを決めている。) アントラーズはここで勝利しておけば、ジュビロが万が一 負けた場合、優勝のチャンスがある。勿論、ジュビロとしては、こちらの試合の結果からもプレッシャーを感じていたはずだ。目の前で戦っているFマリノスとは違って、他会場なだけに、気になっただろう。ハーフタイム時、少なくとも監督やスタッフには「鹿島 2点リード」の情報はあったはず。
  ところが、浦和レッズがホーム最終戦の利を見せ始める。山瀬との交代出場で入った永井が、ここまでの2試合(エメルソンが出場停止だった期間)、不発だったことをサポーターに詫びるかのようにゴールを決める。これで鹿島のリードは僅かに1点。そして、もともと2分先に開始していた横浜国際の試合に大きな動きがあり、今度は「このまま、2−1で鹿島が勝てば、鹿島が優勝」と、誰もがこの試合の結末に注目した途端に、こちらもロスタイムにエメルソンの同点ゴールが決まってしまうのだ。(これもまた、ほぼ同時刻である。)

  セカンドステージ優勝は、ジュビロの手から滑り落ち、それを受け止めようとしたアントラーズの手からも滑り落ち、Fマリノスの前にぽたりと落ちた。・・・としか言いようがない。この試合、出場停止だったユ・サンチョルが照れくさそうに、頭を掻いていた。軽率なプレーで退場になった榎本哲が泣きじゃくっていた。・・・しかし、もしかしたら、その軽率なプレーがなかったら、順当にジュビロが優勝していたかもしれないのだ。
  いや、個人的には「ドーハの悲劇」を2倍にして同時進行で見せられたような感じで、暫く虚脱してました。今年はさすがに、チャンピオンシップ観たかったんだもん(きっぱり)。(11/29)

●【ラグビーW杯】決勝: イングランド 対 オーストラリア戦

  いや、申し訳ないです。試合が開始されるまで、てっきり「イングランドは得意のキッキング・ラグビー一辺倒で、それをワラビーズが阻止できるかどうか、くらいしか見どころのないカードかも」と懸念していたのです。
  ところがどっこい! イングランドがキッキング・ラグビー以外に、展開もするじゃないですか! ちゃんとウィングにボールを回して、トライを挙げていたではありませんか! そして、何故かいつもはビシビシと小気味よく決まる、ジョニー・ウィルキンソンのドロップゴールが決まらないではありませんか!
  前半それでも14−5でオーストラリアを突き放していたので、「・・・やっぱり趨勢はイングランドだよね」と思っていたら、なんとなんと。後半になってからイングランドにミス続出。得点を重ねてゆくのはオーストラリアのみ。試合終了直前には、同点ペナルティゴールを決められる始末で、本大会初の延長戦に突入だ♪ もうこの辺りから、私は異様な高揚感に包まれてしまって、「も〜、どっちが勝っても、両方が勝者だ〜!!」なんて心の中で怪気炎をあげる始末。その10分ずつの前後半の延長戦も、前半にイングランドが3点先制すれば、後半の残り2分ほどでオーストラリアが再び追いつく展開。これでもし同点のままなら、「5分の休憩ののち、10分間のサドンデスで決着」という実況解説を聞きながら、血まみれ、泥まみれ、顔をすっかり腫らし、足をひきずる男たちの姿をひたすら目で追い続ける。なんという熱戦。なんという消耗戦。
  そして、残り1分を切ったとき、イングランドの最後の狙いは「勝てる型に持ち込む」というものでした。相手陣に深く入り、強力FWで相手を押し固める。一度だけではなく、二度、三度。そうしておいて、遥か後方にドロップゴールを蹴るためのスペースを確保。ここまで3度、ドロップゴールを失敗しているウィルキンソンを信頼しての作戦だ!
  ドラマチックなことに、これが決まるんだよねぇ・・・(しみじみ)。よりによって、ここでドロップゴールが決まっちゃうんだよねぇ・・・。結果は20−17で、イングランドが「北半球初のW杯王者」として、ラグビーの母国にエリス杯を持って帰ることになりました。

  いやー、つまんない試合だったらブーイングしようと思ってたんだけど(こらこら)、この試合には本当に満足。ノーサイドの笛が鳴った時、オーストラリア・サポーター達からも大歓声があがっていたもの。凄い試合でした。観ることが出来て、本当に嬉しい。

  ・・・それと同時に思っていたのは、ジャパンをどうしたら強くできるかということ。試合後、これも実況解説の方が話していたんですが、イングランドは、トップリーグ(プレミアリーグ)の試合では月曜が休みなのに、その日に必ず代表選手を集めてミーティングと全体練習を徹底していたのだそうな。世界ランキング一位、ラグビーの母国にして、W杯で勝つためには、これだけのことをするんだなぁ・・・。根性論、技術論だけではなく、こういうところからも代表チームを周囲がサポートしていかなければならないんだな、と思いました。(11/22)

●小ネタなど

○ 2002年ワールドカップで三位になったトルコが、ユーロ2004の出場権を逸したのにはビックリ。しかも相手は、小国ラトビアだ! 他のプレイオフの結果がどこも順当(前評判どおり)に終わったことを考えると、トルコの落胆はいかばかりかと思う。どことなく永島昭浩さん(ガンバ大阪→清水エスパルス→ヴィッセル神戸→現・フジテレビ系コメンテイター)と名高達郎を足して二で割ったようなあの監督も、解任されてしまうんでしょうか。

○ プロ野球ドラフト会議の結果、あちこちの新人さんの顔がテレビに映し出されている。何故か私は、ピッチャーとしてドラフトにかかった選手を見ると、必ず顎と歯並びに注目してしまうのだ。(・・・別に、いい馬の選び方とは関係ありませんが。)
  というのも、最近の日本人全般に言えることだけれど、顎が細くなって、歯並びが悪くなっているので、噛み合わせがずれているような印象を受けるため。ちなみに噛み合わせがずれていると、歯を食いしばって渾身の投球をしても、力のいくばくかが逃げてしまう。それをなくすためには矯正用のマウスピースを使えばいいのだが、あまりプロ野球で使っている選手を見たことがない。
  一昔前のピッチャーといえば、顎やえらの張った頑丈そうな顔つきだったものだが、最近はダイエーの和田やジャイアンツの木佐貫に代表されるような優男が増えた。(ちなみに、十何年前に、広島の佐々岡とか、日本ハムの西崎とか、西武の渡辺などが現れた時に、確実に時代が変わったと思いました。)
さて、今年のドラフトには、「まず歯並びを直せ!」と言いたくなるような高卒ルーキーのピッチャーがいたので、彼の今後に注目していきたいと思っております、はい。

○ W杯ラグビーの三位決定戦、ニュージーランド 対 フランスは、ニュージーランドがトライ・ラッシュで圧勝。面白かったのは、前半、PGを決めて3点返した後のフランスが、次にDG(ドロップゴール)を決めた時のこと。会場から一斉にブーイングが起きたのだ。開催地に近いニュージーランドのサポーターの方が多いからか、と思ったら、解説の方が一言。
  「ドロップゴールは、決勝でいやというほど観るので、今日はやるな、ということでしょうかね」

  ちなみに、決勝でいやというほどドロップゴールを見せてくれるであろうのは、当然 イングランドである。準決勝の対フランス戦では、結局ノートライで圧勝してしまったのだから・・・。さて、決勝の舞台ではブーイングが起きるのか、賛辞の歓呼が響き渡るのか、注目だわ〜。(11/20)

●カメルーン戦

  観ているうちにどんどん眠くなってきてしまったので、あまりコメントできないんですが、どうしても一言。
「この代表チームは、一向にチームらしくなってこないのは何故?」

  とかくジーコは欧州組の黄金の中盤にこだわって、今回は怪我で参加しなかった中村俊輔の代わりに藤田俊哉を使っただけ。そのメンバー構成は絶対に変えないのね。いざドイツW杯予選ともなれば、この形で完成させたいからかも知れないけれど、何度も同時に起用されている中田・小野・稲本の間にもあまり連携が見られないのは何故なのだ。ようやく後半34分になって藤田に替えて遠藤を起用したものの、なんとも微妙な時間帯だし、何を狙っているのかが分からない。前半にトシヤが足を痛めたからか?(爆)

  まぁ、どっちみち東アジア選手権には欧州組の参加は見込めないので、そこで国内組を起用、熟成するつもりなのでしょうが、それでナイスな結果が出ちゃったらどうするのやら(^^;)。前にも一度、「たまには他の選手の虫干しもせねば」とたまたま使ってみた4バック(三都主、宮本、坪井、山田)が思いの他に上々の出来だったので、コロッとレギュラーが入れ替わったことがあったけど。

  それにしても、トルシエのサッカーは型に填まりすぎて面白くない・・・と思っていたのに、「自由」を標榜するジーコ・ジャパンの試合がこれほど眠いとは!! 実は自由には二パターンあって、「○○からの自由」というのは低次元、「○○への自由」というのがあらまほしき姿である、というのを倫理社会で習ったことがあるけれど、ジーコ・ジャパンの場合はまだ「○○からの自由」でしかないんだろうな。(11/19)

●退場する人・戻ってきた人(第十三節)

  J1、J2ともに一戦一戦の勝ち点の重みが、序盤戦の頃と比べて10倍以上にも感じられるようになったこの頃・・・。御蔭で、テレビを通じてゲームを見ているだけでも両方のチームの選手や監督の思惑がどっと流れ込んでくるようで、ほとほと疲れます。
しかし、どうしてJ1で首位に立ったチームは必ず翌週のゲームで勝ち悩むかね(^^;)?

○ジェフ市原 1−0 セレッソ大阪 (得点者=チェ・ヨンス PK)
  土曜日に開催された試合のうち、これが唯一「上位が順当に勝った試合」ではなかろうか。しかし、セレッソ側に警告が出ること出ること。大久保に至っては、チームメイトに出されたイエローカードに腹を立て、審判に暴言を吐いたかどで二枚目のイエローカードを貰い、退場。カリカリする大久保を宥めていたのがチームメイトではなく、市原の阿部勇樹だったのが、なんともおかしかった。これで大久保の貰ったイエローカードは通算14枚目。「日本人ストライカー」として得点王を狙える位置にいたのに、先に「カードコレクター」に輝いてしまった・・・。もうちょっとカルシウムを摂って、精神修養したほうがいいような気がする。

○清水エスパルス 1−0 浦和レッズ (得点者=アン・ジョンファン)
  憶えていますか。ファーストステージ、横浜Fマリノスとの死闘を制した市原が、次に対戦したのが清水エスパルス。チェ・ヨンスとサンドロを欠く市原は立ち上がりからガチガチで、たちまちミスを突かれて失点を重ねて首位から陥落したんでした。そんな厭な予感がまた的中して、浦和レッズはカッチカチ。エメルソンとニキフォロフがいない(・・・というのも、ファーストステージの市原並のハンデだったのだが)状態で、自分たちのサッカーを見失ってしまっていたなぁ。しかも、更に哀しいのは、清水が途中で澤登と高木が警告で退場して9人になっているのにもかかわらず、その絶好機を生かせなかったこと。永井+田中のツートップに加えて千島まで投入してスリートップにしたのに、却ってカウンター一発でアン・ジョンファンにしてやられてしまった。 

○横浜Fマリノス 1−2 鹿島アントラーズ (得点者=久保 ; 小笠原、平瀬)
  この試合こそ、退場者の有無が流れを変えた試合だった。・・・って、前節もFマリノスはそういう試合をやっちゃってるんですけどね(^^;)。前節の場合は松田だったが、今節はユ・サンチョル。前半22分に退場になるや、じょじょに鹿島がボールを支配しだし、後半はすっかり横浜DF陣が引き気味になったところに、小笠原のミドルシュート。今度は横浜DF陣のラインが上がったところへ、小笠原から野沢へスルーパス。いいように横浜DF陣を翻弄していたもんねぇ。小笠原のそういう頭脳的(というのか、ブラジル流の「マリーシア」というのか)なところは凄いと思う。
  しかし、この試合で失うものも双方大きくて、次節は鹿島は秋田と大岩が出場停止。横浜に至っては、マルキーニョス、ドゥトラ、ユ・サンチョルが出場停止なのと、ワールドユースの関係で少なくとも坂田大輔が外れることは間違いなし。ボロボロになっていっているぞ。

○ガンバ大阪 1−0 FC東京 (得点者=大黒)
  この試合だけに限っていえば、ガンバ大阪のGK松代(「まつしろ」ではなく、「まつよ」である)は、日本代表のレギュラー獲りができるほどのスーパーセーブの連発だった。FC東京の放ったシュートたるやなんと19本! コーナーキックは16本! それがことごとく正面、ないしゴールの枠内にくるのを、徹底的にブロック&パンチングしまくってしまったのだ。まるでワールドカップバレーを見ているようでした(^^;)。

○大分トリニータ 0−0 名古屋グランパス
  つくづく、名古屋グランパスってなにやってるんだろうと思う〜。相手を無失点に抑えたら、自分も無得点。かといって、ウェズレイが点を取れば、自軍の守備はズコズコ。その繰り返しで、ファーストステージから引き分けが続いていたのだが、この試合に至っては残留争い真っ最中の大分に、しかも相手は高松とウィルが退場になっているのに、またしても引き分け。首位戦線が低迷しているんだから、こういうところできっちり勝ってさえおけば浮上のチャンスは幾らでもあるのに。ベルデニックが悪いわけでも、ネルシーニョが悪いわけでもないと思うよ、私は・・・。

○ヴィッセル神戸 2−2 柏レイソル (得点者=谷沢、菅沼 ; シジクレイ、播戸)
  他のカードが優勝絡みだったり、残留ぎりぎり絡みだったりするなかで、ひっそりと行なわれたカード。しかし、実際はヴィッセル神戸だってけして安心できる立場ではないのである。後半39分に柏の菅沼(アマチュア登録の選手!)に初ゴールを決められ同点にされてしまったのは、痛恨の極みのはず。・・・これで、最終節まで残留争いから抜け出せなくなったような気がする〜。次節の京都戦に負けでもしたら、それこそオオゴト。

○ベガルタ仙台 3−1 京都パープルサンガ (得点者=佐藤寿人 2ゴール、望月 ; レジ)
  これぞ残留崖っぷち同士の裏・天王山。仙台スタジアムを真っ黄色に染め上げた仙台サポーターの前で、佐藤寿人が最初のゴールを決めた時、コーナーフラッグを抜いて振ったのには驚いた。イエローカードを貰うのではないかとドキドキしてしまった。幸い、注意だけで済んだようで、試合の後半にイエローカードを貰っても退場にはならなかったけど。 一方、京都の方は気合が空回りしているような変な感じだった。京都って、横浜相手に引き分けたり、市原相手には勝ったりするのに、何故かここ一番の大分戦、仙台戦を落としている。次節は直接対決のラストチャンスの神戸戦。今度こそ、変な気負いから解放されるのだろうか。

○東京ヴェルディ 1−2 ジュビロ磐田 (得点者=平本 ; グラウ、オウン・ゴール)
  こちらは、勝った方が即首位という堂々の表・天王山。ただし、もし引き分けたらどうなるんだろう(^^;)というのが、全国のサッカーサポーターの悩みの種だったはず。
  しかし、こんな時、ここ一番に帰ってくる男がいるんだね。そう、その名も中山雅史だ! 得点にこそ直接絡まなかったものの、西野に「中山さんがいてくれるだけで違う」と言わせるその存在感。かくてジュビロ磐田は勝ち点を23にし、セカンドステージ初の単独首位に立ったのだった・・・。
  
  とはいえ、勝ち点22には浦和と市原、21に鹿島、20にFC東京と東京ヴェルディ、横浜Fマリノス、ガンバ大阪というのは、残り試合がたった2試合であることを考えるとまさに混沌の極み。勢いがあるのは、磐田以外だと市原、FC東京か東京ヴェルディ(次節がまさにこの直接対決なので)かなぁ。浦和が今回の屈辱の敗戦からいかに気持を切り替えられるかにも、かかっているなぁ。

  J2の方は、先にサンフレッチェ広島がJ1昇格を決めました。おめでとうございます。
次節、アルビレックス新潟は「引き分け以上なら昇格」という圧倒的有利な条件のもと、4万人を集めるホームで大宮と試合なんだけど・・・。圧倒的に有利であることは疑いないものの、どうしても数年前のセレッソ大阪の優勝条件(ホームで、大観衆を集め、リーグ最下位だった川崎フロンターレ相手に引き分け以上であれば優勝)と、結果としての敗戦が頭に浮かんでしまうのを否めない。
ともあれ、悔いのないサッカーをしてくださいね。(11/16)

●大混戦(第十二節)

  久しぶりにtotoGOALの一等賞金が一億円だった。そっちに驚くよりも、今回のtotoGOALを的中させた人が一人いる、ということの方に驚いてしまったよ(^▽^;)。「清水が三点以上とる」と投票した人はわずか7%。「京都が三点以上とる」とした人に至ってはたったの4%。この両方を的中させた人なんだもんねぇ〜(しみじみ)。

○京都パープルサンガ 3−2 ジェフ市原 (得点者=黒部 2ゴール、松井 ; 林 2ゴール)
  まさかまさかの大混戦。ややメンバーを落としたジェフが、それでも猛攻をかけたのに対して、黒部のカウンター一発で京都が先制してから一気に形勢逆転。あれよあれよと言う間に、3−0になってしまった。しかし、それで安心できないのが、よくも悪くも今年の京都(涙)。後半41分、44分と立て続けにちっちゃいFW林丈統くんのシュートを浴び、バタバタ状態に。試合時間があと5分あったら、どう転んだか分からなかった(^^;)。
しかし、この勝敗はそれぞれのチームにとって、すごく重みのある結果になりそう・・・。

○セレッソ大阪 2−0 (得点者=西澤、大久保)
  今の大分では、守備の中心サンドロと、攻撃の中心吉田孝行を累積警告で欠いては、試合になりません。
故ネルソン吉村さん(吉村大志郎さん)への喪章を左腕に巻いた、気合十分のセレッソにいいようにされてしまいました。ここでもちっちゃいFW大久保が、久しぶりにゴールを決めていて、土曜日はちっちゃいFWの当りの日だったような気がする。

○柏レイソル 2−3 清水エスパルス (得点者=萩村、玉田 ; 澤登、アン・ジョンファン、三都主)
  これも最後まで試合の行方がわからなかったゲーム。前半を0−2で折り返した柏が、後半開始から宇野沢を投入、ゲームの流れを変えて同点にまでこぎつけたのに・・・。最後に三都主に決められてました。しかし、この試合でまた警告を貰った三都主、次節は出られないんだよなぁ〜。相手は首位に立ったレッズ。ファーストステージのように、「首位を走るジェフの前に思いがけず立ちはだかった伏兵エスパルス」という図式がもう一度繰り返されるものか、興味津々。

○ジュビロ磐田 1−0 ベガルタ仙台 (得点者=グラウ PK)
  これも最後まで試合の行方がわからなかったゲーム(爆)。フラストレーションが溜まるというのか。上川主審は相変わらず、笛とカードで大活躍(爆)。三枚目を貰った選手は、ジュビロが山西と服部、仙台が福田とファビアーノ。後半44分になってからの、ファビアーノの西野へのファウルによるPK(蹴ったのはグラウ)は、ちょっとむごい判定だったように思うけれど。これでまた仙台は、年間最下位に逆戻りしてしまった(;_;)。地獄のホイッスルだわ〜>PKの判定。

○鹿島アントラーズ 2−2 ガンバ大阪 (得点者=深井 2ゴール、マグロン 2ゴール)
  もしかしたら、「最も小さいFW」と、「最も背が高いFW」がそれぞれ2ゴールずつ挙げたようなゲーム。ちなみに土曜日の得点者のうち、ジェフの林丈統くんは167センチ、セレッソの大久保は168センチ、この後 出てくるレッズの田中達也くんは167センチ・・・で、この深井正樹くんに至っては161センチっきゃないのである。私よりも小さいのだ。
  しかし、背が高ければいいってもんじゃないんだぜ、ってことをキビキビした動きで見せてくれました。戦力がた落ちの鹿島の中で、ガッツのあるプレーが気持よかった。

○浦和レッズ 5−1 東京ヴェルディ (得点者=エメルソン 2ゴール、山瀬、田中、平川 ;林)
  完全に、レッズの前線は「点の取り方」の極意を掴んだような気がする。縦横無尽に走り、パスを出し、いざとなったら自分でシュートを打って・・・という姿勢が全員に見られるんだもの。とにかく速いこと速いこと! エメルソンと田中達也の二人に至っては、テレパシーが働いているとしか考えられないくらいの連携ぶり。次節からエメルソンが2試合出場停止になってしまうが、その間に、永井雄一郎がどれくらい走り負けないかが優勝への鍵かも。
  ・・・それにしても、ついていないぞ、エメルソン(;_;)。ナビスコカップの優勝メダルを奪った犯人よ、せめて名乗り出て、メダルを返してあげてください。失意のエメを慰められるのは、アンタしかいないんだって!

○FC東京 4−1 ヴィッセル神戸 (得点者=ケリー、戸田、宮沢、石川 ; 土屋)
  FC東京の機動力も凄い。強力なサポーターの声援をバックに走りぬくところは、レッズと似ている・・・ってよく考えたら、監督の原さんは昔 レッズでも監督だったんだけどね(^^;)。ともあれ、この大量得点で一気に2位に浮上。
  一方の神戸は残留に黄色信号が点滅模様。というのも、勝ち点こそ26点と、大分や京都に比べて3点差をつけているものの、得失点差は−26とリーグ最下位になってしまったからだ。14節には京都との直接対決があるわ、他のチームも今後それぞれ残留争いを繰り広げているチームと当るカードが組まれていて、全く予断を許さず。

○名古屋グランパス 3−2 横浜Fマリノス (得点者= ウェズレイ 3ゴール ; 坂田、ユ・サンチョル)
  一方、Fマリノスは首位陥落。ユ・サンチョルのFKが決まって逆転した時には、このままの勢いで行ってしまうかと思われたが、松田の二度のファウルがそれぞれ失点に結びついたのが痛かった。しかも、松田は退場だし。
グランパスは相変わらず、守備に冴えがない(GK楢崎を含めて)のに、ウェズレイ一人の御蔭でこの位置にいると言っても過言ではないなぁ。

それにしても、J1は残り3試合、J2は残り2試合なのに、まだ「優勝チーム」も、「降格チーム」も、「昇格チーム」も決まっていないのは未曾有のことなんではないでしょうか。さすがに、J1優勝チームは最後まで分からないというのはあったけれど、それにしても今回みたいに5チーム以上にチャンスがあるというのは尋常ではないよね(^^;)。
降格・昇格に至っては、例年だとどこか一チームは「一人負け」、「一人勝ち」という状態で、「残る一チームはどこだ!」という興味になりがちだったのに、今年は「どういう組み合わせになるものやら」と色々なケース・バイ・ケースで考えなければならないくらいです。
 対戦カードの組み合わせはシーズン開始前に決まっているものなのに、どうしてJ2最終節によりによって広島と川崎の直接対決があるかなぁ? そして、J1も優勝戦線も、残留戦線もこの後も好カード続出。この組み合わせを決めた担当者は、さぞかし先見の明を誇っているかもしれません。(11/9)

●アジア野球選手権

  このところ、野球離れが著しかった自分なのに、この中国戦、台湾戦、韓国戦は実に熱心に観てしまった。えーと、某日本シリーズよりもよっぽど入れ込んでしまってました。・・・というのも、自分には特に贔屓球団がない上に、特定の球団にのみ肩入れした報道が嫌いなので、プロ野球のペナントレース及びその最終決戦にはさほど興味がないのだ。一方、アジア野球選手権は、なんと言っても「日本代表」、更に「アテネオリンピック最終予選」である。なんでか知らんけど、この「日本代表」と「最終予選」という言葉さえ付けば、私はハンドボールだろうが(愛称は”むささびジャパン”だった)、水球だろうが(最終戦で負けたのでダメだった)、本気で応援してしまうのだ。ぷちナショナリズムと笑わば笑え(^▽^;)。

  しかも、この代表メンバーを見ていて気が付いたのだが、どうやら私はねっからの「パ・リーグ贔屓」なようなのだ。(いや、それはかねてから分かっていたんですがね・・・。もともと、一番好きだった球団は阪急ブレーブスだったんだし。オールスターでは、いつもパ・リーグを応援してるし。) とってもいい選手なのに、たまたまパ・リーグにいるがためにあまりその素質や業績が正当に評価されているとは言い難い選手達が、活躍するのに「くぅーーーーっ!!」と痺れるたちなのだ。日本代表の四番が城島健司だよ〜。三番から八番にまで下げられた小笠原は、「体が壊れてもやる!」と語ったそうなんだよ〜。婚約者の見ている前で、谷くんが打つわ、守るわ(笑)。松坂は気合たっぷりのピッチングを見せてくれたし、若い和田が城島のリードによく応えて必死で投げていたし。
  最後の韓国戦なんか、13点以上失点さえしなければオリンピックには行けることが分かっているのに、それでも「いや、勝たなきゃいかん!」だの、「どうせなら完封せにゃ!」だのとテレビの前ですっかり「女のおっさん」になって野次を飛ばしている始末。途中で交代した和田が、ベンチで瞳をうるませながら小林(ロッテだ!)のピッチングを見守る段になると、こちらまで瞼が熱くなってくるバカっぷり(爆)。
  メンバー発表があった時には、「ちょっと小粒じゃないかなぁ?」と危ぶんでいたのに、守備や打撃の連携がよく取れた、まとまりのある良いチームになっていた。松坂が、シーズン中 調子を落としていた時に、ロッテの黒木に「どうしましょう」と相談していたことを聞いた時には、泣きそうになってしまった。別に松坂大輔に好意を感じたことなんかなかったのに、「ああ、それほど、シドニーオリンピックで韓国を相手に投げ負けたことが悔しかったのか!」と見直してしまったのだ。しかも、それを相談する相手にジョニー黒木を選ぶとは・・・。熱いぞ〜(爆)。黒木自身は先日 二軍の最終試合でようやく投げ、来季こそ復活するため、野球人生の全てを賭けて頑張っている。普通なら、他人の相談になんて乗ってやれるような状態ではないはずだ。それでも、日本代表のために、一人のエース(この場合、松坂)を復活させるために、耳を傾け、おそらく誠心誠意のアドヴァイスをしたはずだ。ああ、黒木、かっこいい・・・(←もう、頭くらくらになってます。結局、黒木が好きなのだ>私)

  うん、このチームは好きですね(^^)。願わくば、これに松中と黒木が加わって、リベンジしてくれると更にいい。本当に、久しぶりに野球に燃えました。(11/7)

●レッズ!

  ナビスコカップをテレビで観戦。去年と同じ、鹿島アントラーズ 対 浦和レッズのカードだけれど、今年のメンバーを見ると断然レッズが有利だと思っていた。だって、鹿島は怪我人続出で、出場できる選手は1.5軍・・・という程度なのだもの。(出場している選手の方々には申し訳ないけれど。) 一方のレッズの不安材料は、香港でU−22の試合に出場してきて、帰国したばかりの選手が多かったということ。しかし、若い分、疲れはないかな・・・と思っていたのだ。

さて、試合を観ていて感じたこと。
(1)フジテレビ、肝心の場面を映せ!
  あのですね、私がサッカー中継の中で大きく 心ときめく瞬間の一つは、選手が控え室からピッチに上がってくる時の表情を正面から見ることと、それを迎えるサポーターの歓呼の映像を見る時なのですよ。特に今回は、遠目にもスタジアムがレッズカラーの「赤、白、黒」で埋まっているのが分かったので、選手入場の時のパフォーマンスは絶対に見たかったんだよ〜(泣)。去年と同じ、因縁のカードじゃないですか! 別にジーコさんの話なんか聞きたくないから(爆)、スタジアムの生の様子を映して欲しかった。

(2)大岩剛 対 レッズのFW
  いやー、エメルソン&田中達也の2トップに完全に撹乱されていたアントラーズDF陣でしたけど、中でももっとも悲惨だったのが大岩だったような。なにせ、ことごとく一対一の勝負で、エメルソンにも田中にも簡単に振り切られていたんだもの。それも「ものの数じゃない」と言わんばかりの振り切られ方(あるいは、股抜き)で、DFとしてはさぞかし悔しかったろうなぁと悼みいりました。後半、田中達也に代わって出場した永井雄一郎はそのへんがまだまだで、大岩にきっちり抑えられていたけど。要は、DFを振り切るのはドリブルの足の速さだけではないんだなぁ、と再認識。速さだけだったら、永井だってエメルソンや田中に負けていないのに、大岩にコースを絞られてしまう。だからサイドライン際に追い詰められてしまうのだ。エメルソンや田中は中に切れ込むのが早くて巧みだから、一人のDFでは捕まえきれないのだと思う。

(3)小笠原・・・
  今までも大きな試合では必ず何かしでかす男だと思っていたが、今回は「裏目」だったとは・・・。Jリーグでも、最近、一試合に二枚のイエローカードを貰っていただけに、ヘコんでなければいいんですけど。

(4)動かざることオフトのごとく
  ・・・というのは、レッズサポの間の合言葉らしいが、この試合もまさにその通り。坪井の負傷の具合がどうなのか、テレビを観ていた限りでは分からなかったけれど、後半には、左眼が開かないくらい、内出血(外部への出血も)していた。強打した部位が頭部だけに、大事を取って途中交代させてもよかったのでは? 点差も開いたことなんだし。
シドニーオリンピックの時の楢崎みたいに、頭蓋骨にひびが入ることだってあるんだし・・・。本並だって、すい臓破裂であわや死にかけたことだってあるし。これらのケースはGKで、しかも接戦の最中だったので交代が難しいということがあったけれど、この試合で坪井の代わりに守れる選手はいたはずだ!

(5)と思ってたら、軽挙妄動なオフト
  「動かざることオフトのごとく」という合言葉すらあるのに、試合後のインタビューで、突然、自分の去就について語らないで欲しい! それも、「社長が『来年は方向性を変える』と言っていたと、人づてに聞いた。こんなのは普通じゃない」という理由? フロントに対する根深い不信感があったとはいえ、まだリーグ戦で優勝が狙えるポジションにいるのに、そんなことをいきなり公表すべきではないと思う。ようやく手にしたタイトルという美酒に酔うレッズサポに、せめて一晩でも憂いなく、心から喜ばせてあげたらいいじゃないか〜!! 勿論、こういう風に追い詰めたフロントの対応も悪いし、よほどの確執があったんだろうけど、オフトの言動にも やや疑問を感じてしまった。(11/3)