はじめに
 丈夫だと思っていた体も 年とともに本人の思いを裏切るように、悲鳴をあげはじめた。
 最初におかしいなと気づいたのは4月頃、妻と二人で奥武蔵へハイキングへ出かけた時だった。駅から山へ入るまでの舗装された急な坂道を歩いていると、だんだん息が苦しくなった。100メートルを全力疾走した後の息苦しさと言ったらわかってもらえるだろうか。
 この症状が、最初の頃は山に行くときや、急な坂道を登った時に出てきたのだが、やがて駅までの通勤途中や蒲団の上げ下ろしの時にまで出てくるようになった。駅までほぼ1kmの距離は十数分で歩くことができるのだが、息苦しさの症状がでると立ち止まり立ち止まり歩くものだから、二十分ぐらいかかってしまうようになつた。
 駅の階段を登るときは、まず十分休んで息を整えてから登り始め、いけるところまで登り、息が苦しくなったら一休みし、また息を整えるといったことを繰り返しながら手すりを伝って登る。時には二度、ひどいときは四度ぐらい休まなければならないときもあった。
 多分『狭心症』だろうと思った。母が『狭心症』でバイパス手術を受けている。その症状と同じなのだ。
 症状が一向に好転する兆しも見えず、ガマンもできなくなり病院へ行かざるをえない状況に追い込まれた。

病院へ
 
病院は近くの総合病院へ。まずは内科へ。時を同じくして下血したため、胃内視鏡検査、大腸X腺検査、心電図なども受ける。とりたてて際だった症状が見られないため、循環器科に回してもらう。循環器科の検査として、血液検査、心電図、呼吸器機能検査、運動負荷心電図などを受ける。が、一向によく分からない。最後に核医学検査(シンチグラフィー)を受け、その結果ようやく『狭心症』の疑いという診断がなされる。次に、より詳しい症状を診るためにの血管造影検査を受けるのだが、その結果を見て『狭心症』と判断されれば同時に、経皮的冠動脈形成術(PTCA)を行うこととなった。
 手術は3泊4日の予定であったが、困難な病変のため改めて手術を行うことになり、2日延びることになった。

 1日目

 2日目

 3日目

 4日目

 5日目

 6日目

 4ヶ月後の再検査入院

 その後