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(c)2004- Hosokawa Naoko. All rights reserved.

ママが作る医療環境

〜地域の医療はママが守る〜

(1)病院、患者、そしてママ

医療環境について考え始めて約10年。
病院では患者はただ黙って、もしくは追い出されて、
医療を施されるものだということを経験してから、
あれれ、それはないんじゃないと思ったのです。
医療は、患者がよくなるためのものでしょう?

だからって、「金を払ったんだから、言うこと聞け」
「だって、こうしたいんだもん」
なんてわがままする患者もたくさん見てきました。

「お医者様」と「患者様」の「さま」に、
違和感といびつな現状があるようですよ。

さあて、地域の医療を守るのは、
「お医者様」でも「お役人」でも「患者様」でもなく、
「住民」なのです。
特に「ママ」の力が重要!

なんてことを、、
考えていければいいなと思います。
(2008,06,15)

(2)守るママたち

県立柏原病院小児科を守る会」というのがあります。
病院を守っているのは誰だと思いますか?
病院の医療者たち?政治家たち?
いえ、子どもをもつお母さんたちです。
この小児科は一度廃止の危機がありました。
それを救ったのは、お母さんたちだったのです。

なぜ廃止の危機に陥ったのか。
なぜママたちが小児科を守れたのか。
これからの医療を守って住民を守るためにどうしたらいいか、
教えてくれる「会」だと思います。
(2008.06.03)

(3)地方は本当に悪いのか

函館には、歯科医院や動物病院がやたらあって、
小児科や産婦人科が極端に少ない。
そう思っている人はいませんか?
何となく私もそう感じていました。
実際、私の家のまわり100メートルに、
歯科医院は三軒ありますが、
内科小児科が1件。
婦人科はありますが、産婦人科はありません。

で、調べてみました。
人口がそう変わらない東京都F市との比較です。
石原良純くんご推薦の、タウンページの
インターネット版でですが^^;


あれれ、そんなに小児科が少ないわけでもなさそう。
歯科がめちゃくちゃ多いわけでもなさそう。
もしかしたら、病院の種類の需要と供給のバランスは、
どこでも崩れているのかもしれないですね。
とにかく、住民が要らないのにたくさんある、
要るのにないと感じていることは、
事実かもしれません。

それなのにどうして函館では病院が足りないと感じることが
あるのでしょうか。
それはもちろん北海道だからです。
東京都F市は、一時間に10本以上ある電車で、
30分で大学病院のたくさんある都心に着きます。
函館では札幌にいくには何時間かかるのでしょう。
だからF市以上に、函館に充実した医療が必要なのでしょうね。
でも、何でもかんでも都心と同じようにそろえていたのでは、
病院の採算が取れず、
かえって医療崩壊を招きます。

今ある医療環境をどう使って、
どの部分は変えてほしいといっていくべきかを、
やっぱり住民が考えていかないといけないと思うのです。
(2008.06.04)

(4)手厚い医療

手厚い医療というのはありがたいものです。
私が最初医療に興味を持ったのは、
医療が非人間的で冷たい部分があるということを
感じたからでした。

病院に入院している子どもは、
子ども本来の遊びを禁じられ、
病気の上に、子どもとしての生活も禁じられるという
大変つらい状況にあります。
ついでに、その親もかなりつらいです。
このあたりは、テレビ番組「小児病棟24時間密着記録」あたりで、
よく放送されますね^^;
テレビ番組にはならない、
短い入院、軽い病気での入院、通院で大変な思いをしている
親子がたくさんいるんです。
病気が重いから、軽いからだけで、
非医療的サポートの必要度合いは、決まりません。
重いとたくさんサポートがいるのは当たり前ですけどね。
たとえば、たった一泊の検査入院でも、
病院に慣れていない乳幼児だと、
PTSDになりかけるくらい傷つく場合もあるのです。
いろんな患者に必要なサポートが実現したらいいなっと
思っている私です。  
(2008.06.05)

(5)病院選び

病院選びに迷ったり苦労したりすることは、
子どもをもつ母親であればだれでもしているのではないかしら。
それがちょっとした風邪であっても、
重篤な病気であっても、
迷うときは迷います。

選ぶ基準で、
やっぱり医者の技術の良し悪しで、
それを口コミや雑誌、ネットで得る。
それが病院選びの王道だと、
思っている方は多いと思います。
でも病院選びはそれだけではありません。

近いからとか、駐車場が止めやすいとか、
子どもがなついている看護婦さんがいるとか、
トイレがつかいやすいからとか、
靴の履き替えが必要なくベビーカーで入れるとか
何となくいきやすいとか。

医療的条件だけではなく、
物理的条件、心理的条件も、
病院選びのまっとうな根拠になりうるのです。

お医者さんの腕は確かなのだけど、
あの顔を見ると子どもが泣く。
膨大な交通費、宿泊費がかかる。
そう思いながら病院で治療している人は
少なくありません。
そんなことがあまりないように、
物理的条件、心理的条件が整った病院、
バラエティに富んだ条件の病院が
あったらいいなっと、思うのです。
http://homepage3.nifty.com/nyuin/cls_canfa.html
(2008.06.06)

(6)看取り

昨日、Yahooのニュースで、
「看取りまで自宅、希望は1割」
というのがありました。
死ぬ瞬間を家で迎えたいと思う人は10人に一人、
後の九割は病院で手を尽くしてほしいということです。
病院から出たら、見放されたというか、
もう駄目だと言われた気になっちゃいますし、
どうせ医者に来てもらって、検死もありますし。
その反面、病院という異常空間ではなく、
自宅の生活空間で、身近な人たちに看取られることも、
良さそうです。
病院の立場で言うと、
できるだけ自宅介護、自宅看取りを進めているところが、
多いようです。
だから、このニュースは、
もっと自宅で病人を見て看取ってくれたら、
病院の運営は良くなるのに、と読むべきなのでしょうか。

まだ死を目の前に考えたことがないと、
想像もつかない感じもしますね。
でも実際に、親や祖父母だったらどうでしょう。
家で世話したり、看取ることの大変さを想像すると、
「主婦」としてはちょっと怖いですね。
死にゆく人のために、生きているもののできること、
やらなくてはいけないことはなんなのでしょう。
死にゆく人の人間性だって関係のあることです。
ただ医療の問題ではありません。
簡単に、病院の都合を押しつけられても困るし、
病院が運営できないほどに負担を押しつけてもいけないし。
親や祖父母だけではなく、
自分自身が、看取られる時のことも考えてみましょう。 
(2008.06.07)

(7)出産するところ

死ぬ話は、ちょっと暗いですね。
では逆に生まれる話。
出産経験のある方は、
その時に病院や産院にお世話になったことがあると思います。
私も、経験があるのですが、
総合病院、個人病院、自宅と、
結構バラエティに富んでいます。

産婦人科医が減って、病院が大変だから、
個人病院、助産院や自宅出産にしたら、
病院が助かると思っていませんか?
実は逆だそうです。
お産の場合、妊娠中に経過をきっちり調べ、
設備や医師やスタッフのいる場所だと、
不測の事態が起きても、
対応するのに、余計な労力を必要としないのです。
私もずっと病院以外に行くのが
病院の負担を低くして、いいことだと、
思っていたのです。

函館の場合、病院の数はずいぶんあるようですが、
昨今急激にその数が減っていると聞いています。
でも、お産難民が将来出ないとは言えません。
今ある産院を減らさないように、
上手に使っていくことは、
ママにしかできないことでしょう。 
(2008.06.08)

(8)親の観察力

兵庫の柏原病院小児科を守る会が作っている
子どもが病気の時の対処についての冊子です。
熱、下痢、嘔吐・・・など症状別に、
今すぐ病院へ行くべきか、
診療時間まで待つか、
救急車を呼ぶのか、
細かく指示してくれています。

これまで、多くの育児書などで、
同じように子どもの病気の時の対処が書かれていましたが、
病院に行くべきか否かは書かれてあっても、
診療時間と診療時間ではない時の対応の違いを
書かれたものは少なかったのではないでしょうか。
診療時間外に診察に行くことは、
できるだけ避けるように書かれてあります。
子どもの病気は症状が急に進むから、
真夜中でもすぐ診察を受けないといけないのですが、
今の症状を親が正しく把握することは、
不十分な診察を大きな労力をかけて受けたり、
病院への負担も大きくしてしまったりをなくすだけではなく、
親が状態をわかることで、安心できることも多いですね。

子どもの病状を把握して理解することは、
医療者でなくても、親にも必要なことです。
たとえば、子どもが疲れているとか、
この子は熱を出しやすいとか、
病院が嫌いだとか、
この咳の感じはヤバイとか、
細かい観察、勘を使って、
親こそが、子どもの病気を見ないといけないのです。

そんなことも含めて、
子どもと向き合うことも、育児なのかもしれません。 
(2008.06.09)

(9)インフォームドコンセント

医療というのは、
いかにも素人にはわかりにくいものです。
インフォームドコンセント(簡単に言うと説明と同意)が
重要視される昨今でも、
医学部を出て国家試験を取ったわけではない素人にとって、
治療のすべてを理解するのは不可能だと思います。

「同意する」ことが重要なのです。
「同意する」ということは「信頼する」ということでもあります。
信頼するというのは、
患者が医師を信頼することでもありますが、
医師が患者を信頼することでもあるのです。
信頼されるためには、信頼される行動をとらなくてはいけません。
医師も患者も、そうしないと、信頼は生まれないのです。
患者が、医師の言いつけを無視した行動をしていては、
信頼は生まれません。

病院選びには、
信頼できる医師を見つけることも重要ですが、
信頼してくれる医師を見つけることも同じように重要です。 
(2008.06.10)

(10)医療事故

医療事故、もしかすると事件が、
ニュースになっています。
遠くのニュースですが、
偶然にも、私の両親が住んでいる地域で、
患者さんが入院した別の病院には、
私の息子も入院したことがあったのでした。

前に、お産で、胎盤癒着で、失血死し、
その時に対応した医師が逮捕されたこともありました。

これらの、医療事故は、
怖く、腹立たしく感じます。
医師が人を死なしてしまうということは、
凶悪な犯罪のように思えます。
飲食店が食中毒を起こすこと、
運送業者が交通事故を起こすこと、
それらより、何だかおおごとのように思えます。

おそらく、医療に対する過剰な期待は、
人の命、人の体を、
機械のように修理できるものだと
勘違いさせています。
事故に過剰に反応することで、
医療そのものが委縮してしまいかねない、
最近の風潮は、
医療の停滞、退歩の原因になっているかもしれません。
結局、
「風潮」を作っている、住民の対応が、重要になるでしょう。  
(2008.06.13)

(11)清潔との付き合い

清潔についての感覚は、
パスツール以来、どんどん変わってきていると思います。
目に見えないバイ菌の存在を知らなかった時代は、
目に見える汚れだけを気にしていたし、
それからも、細菌の発見、消毒の方法の多様化、
冷蔵技術の進歩により変わってきました。

最近、除菌ブームです。
病院によっては、入口のスリッパが、
除菌するための装置に入っています。
待合室に、手を洗うところがあるところもあります。
トイレにハンドドライヤーや紙ナプキンのあるところもあります。
お宅では、どんな消毒をしているでしょうか。
子どもが小さい時には、
乳首や哺乳瓶や食器の消毒をしていたかもしれません。
私はこの世に「清浄綿」というものの存在を、
出産後に知りました。

本当に必要な消毒、清潔とはどんなものなのでしょう。
先日、注射液を三日も前から作り置きしていた病院の話や、
注射針を複数の人に使っていたニュースを聞いて、
わからなくなってきています。

我が家のように汚い家で、
消毒だの除菌だのいうのは
ちゃんちゃらおかしいのですが、
ただひとつ、子どもたちにも厳しくかしていることがあります。
外出あとの手洗いです。
末っ子が感染に弱く、
もし感染したら生死にかかわる確率が高かったからです。
おかげで末っ子はほとんど感染症(風邪)にもならず、
元気に育つことができました。
ついでに、上の子たち、私や夫も、
ある現象が起きたのです。
ほとんど風邪をひかなくなりました。
改めて、手洗い、うがいの偉大さに気がつきました。

除菌の設備などがある病院では、
手にばい菌がつかないように配慮しているように思います。
たぶん、そういう設備のない病院でも、
自分で手を洗うことを心がけていれば、
同様の清潔が保たれるのではないかしらと思うのです。
除菌剤よりも、
歯磨きの習慣化よりも、、
まずそれより先に、手洗いやうがいの習慣化を、
しつけること、親も行動することが、
風邪などの予防効果が大きいのではないでしょうか。  
(2008.06.15)

(12)休まないこと

学生時代は近所の大手スーパーでバイトしていましたが、
もちろん平日の閉店時間は6時、休日でも8時。
毎週水曜日は定休日でした。
土日は普通の小売店は休みだったし、
夜に食事を突然何かを調達するなんて、
至難の業でした。
こんなこと今では考えられませんね。
私が子どもの頃には「コンビニ」は存在しませんでした。
今なら近所のコンビニに行けば、
少々高めでも、文具もあるし、飲み物もあるし、
困ることは少なくなりました。

こんなコンビニを、
病院に求めることはありませんでしたか?
病気は時間を選んでなるわけではないのだし、
まして、命に関わる病院なのだから、
24時間営業は当たり前だ。
そういう風に日本の医療は作られてきたかもしれません。
そして今、医療崩壊しそうになっているのは、
このせいなのです。
コンビニの店員さんもその傾向があるようですが、
お医者さん、看護師さんたちも、
24時間、それ以上の勤務を強いられ、
夜中の診察どころか、日中の診察がまともにできなくなる
可能性があるのです。

あるマスコミの記者が、下のような主旨の記事を書きました。
かつて、忙しいから夜中の診察を重宝していた、
なにも文句を言われなかったので悪いとも思わなかった。
しかし、それが医療崩壊を助長していたのなら、
申し訳なかったと思う。
でも文句を言わなかった医者も悪いのではないか。  
(2008.06.16)

(13)有名なお医者さん

テレビで見る有名なお医者さんと言ったら、
西川史子先生? 木下 博勝先生?
それとも芸能ニュースで見かける本田昌毅先生??
テレビタレントという意味は退けたら、鎌田實先生?

ぜひとも北海道で活躍されているお医者様を、
多くの人に知ってほしいとおもうのです。
北海道だけではなく、
全国区の番組にも何度も出演、取材されていて、
今は夕張医療センターの村上智彦先生です。
神の手と言われる技術を持っている人でもないし、 外国で最新の治療を学んだ人でもありません。 今は夕張、その前はせたなの、田舎の勤務医さんです。 これからの日本の医療の道を、 この北海道で先んじて実現しようと尽力してくださっている方です。 不景気だからお金がないとか、医師の仕事がきついとか、 スタッフが集まらないとか、老人ばかりが患者だとか、 これから日本のどこでも起きることを、 北海道で解決しようとしておられます。 でも現実は厳しく、苦労されているようです。 村上先生は、先日「村上スキーム」という本を上梓されました。 医療者、行政、住民が共に力を合わせて守っていくべき 医療について書かれています。 残念ながら、函館市立図書館には蔵書がない・・・ もしよかったら読んでください。
(2008.06.18)

(14)モンスター

モンスターが大流行りです。
モンスターペアレンツ
モンスターペイシェント
モンスターパッセンジャー
行政サービスや医療サービスの受け手が、
安易にモンスターといわれすぎなのではないかと、
不安になるほどです。

以前から、行政や医療の無謀さがありました。
そこで正当な要求や指摘があったのでしょうか、
行き過ぎた要求がされるようになってしまったのが、
モンスター現象ではないかと思うのです。

学校で子どもに掃除をさせるなというのは、
モンスターかもしれないけど、
先生の給料カットの話題を子どもに愚痴として聞かせるなというのは、
モンスターでしょうか。
病院で37度台の熱で、自分の仕事を終えてから救急に行くのは
モンスターかもしれないけど、
病院に余分な手数料がかかるかもしれないけど
現金を手持ちにしない人がクレジットカードで診察台を払うのは、
モンスターでしょうか。
どこからがモンスターなのか、
その線引きはどう決められるものなのでしょう。

極端なモンスターのために、
当たり前の権利を失うのはばかげています。
安易にモンスターという言葉を、
サービス提供側や、マスコミに使わせるのは、
私たちにとって危険です。
そんな観点を持って、
医療や行政のお世話になる私たちも、
行動していかないといけないのかもしれません。 
(2008.06.19)

(15)待合室の時間

病院の待合室で待つというのは、
仕方がないのだけど、いやなことですね。
大人以上に子どもには負担のあることです。

病院にあるおもちゃや絵本で時間を
つぶすというのもいいのですが、
家事もなく、子どもと純粋に向き合える時間だと思って、
有効に使うのもいいかもしれません。

言葉のわかる年齢のお子さんなら、
体調について詳しく聞いたり、
日常の困ったことなど聞くのもいいかもしれません。
意外に知らないことを話したり、
表現力の成長に気が付けることがあります。

まだ小さいお子さんなら、
体に触るタイプの手遊び歌や、
子守唄を歌ってあげるのがお勧めです。
家にいるとなかなかそういう時間はとれませんものね。

「バーナナ、バナナ、皮剥いてバナナ」
と歌いながら手足を摩るだけの手遊び歌があるのですが、
小さい頃、病院にかかった時によくやったので、
この歌を思い出すと、通院や入院のことを主出して、
なんだか切なくなります。 
(2008.06.20)

(16)もうひとつの非常袋

大きな地震が続きます。
天災は忘れたころにやってくるといいますが、
日頃からの備えが必要だと感じます。
一般的に、非常食や水、下着類、おむつ、おしりふき、
ラジオ、懐中電灯、軍手にビニル袋を
用意している人は少なくないと思います。

天災よりもくる確率の高い非常時の用意はされていますか?
子どもの急な発熱、おう吐や下痢。
急な受診、入院。

うちの子は体が弱いこともあって、
急な受診のための非常袋があります。
一般的な非常袋から、非常食、水、懐中電灯などは除いて、
保険証のコピー、小銭、連絡先のリストなど、
用意してあります。
幸い、以外とこの非常袋は一度しか役に立ったことはありません。

天災用の非常袋と一緒に、
急病のための非常袋も用意しておくことをお勧めします。
(2008.06.21)

(17)情報を得ること

病院選びには、評判を聞くのが肝心。
情報は口コミが一番と、よくいわれます。
私もそうかしらと思って、
いろいろ人に聞いたり、
ネットで調べたりしてきました。

先日、私の親の住んでいる所の近所で、
杜撰な衛生管理から、死亡者を出してしまうという。
残念な事件がありました。
知り合いに、その被害者がいて、
入院している人もいます。

その入院している人は、
長くその病院にかかっており、
これまでずっと、
とても治療効果があって、やさしいお医者さんで、
素晴らしいといっていました。
混んでいるのは、いい医者だからと思い込んでいたそうです。
しかし今回の事件は起きました。
混んでいるために、肝心なことで手を抜いていたのです。

病院選びはとても悩みます。
私は子どもの病院探しには、
予防接種をよく利用してきました。
実際に待合室、診察室、スタッフの皆さんを見て、
病気の時にかかりやすいかどうかを見てきます。
とはいっても、病気で試食のようなことはできませんから、
人の評判集めをするのは当然です。

人の評判や情報を、過信するのはいけないのかもしれません。
実際に自分の目で見たり、感じたりすることを、
人の情報よりも信じていくことも必要なことでしょう。 
(2008.06.28)

(18)徹子と哲也

よく似た名前の俳優さんが、
とても対照的なCMを演じています。
ご自身たちは、どういう思いで出演されているのか、
不思議に思うほどです。

黒柳徹子さんが出演しているのは、
ジェネリック薬品を処方してもらうことを薦める内容です。
渡哲也さんた出演しているのは、
開発会社の薬品を使うことを薦める内容です。
まったく逆のことを薦めているのです。

ジェネリック薬品とは、
医薬品の開発会社が売り出してから、
一定期間が過ぎて、特許料がかからなくなり、
別の会社が売り出した薬品です。
開発費がかかっていませんから、
安くなります。
同じ効力のある薬なら、黒柳徹子さんがいうように、
安いほうがいいに決まっています。
なのに、渡哲也さんのCMは開発会社の薬を使おうと
なぜ薦めるのでしょう。

ジェネリック薬品にしても内容は変わらないはずですが、
微妙な効力を持っている医薬品は、
会社によって微妙な効力の違いがありえます。
また、開発するからこそ特許に載せられないほどの
小さな技術もあるかもしれません。
実際に、ある種類の薬では、
ジェネリック薬品の効果のばらつきから、
元の薬にこだわる医師や患者もいます。
いざというときの対応も、
信用のある開発会社の医薬品の方がメリットがあるかもしれません。

医薬品のことをあまり知らない人々に、
有名人の顔だけつけてCMがされています。
変わりつつある医薬品の状況と、
患者の側で考えたり選んだりすることの必要を、
知ってほしいと思うのです。  
(2008.07.04)

(19)処置と付添

子どもを病院に連れて行って、
予防接種をするときには母親が抱いてすることが多いのですが、
点滴や、その他の処置をするときに、
「ママは外に出ていて」
と看護師さんに言われて、子どもと離れるときがあります。

なぜ親子は離されるのでしょう。
ある人は、親がいると子どもが甘えるからと言います。
ある人は、親が処置を邪魔するかもしれないからと言います。
ある人は、親が痛い処置に協力すると
親子の信頼が崩れるからと言います。
その時、その場で、それらの理由を言う医療者はあまりいませんし、
その時、その場で、理由を聞く親もあまりいません。
ただ、付き添わせてくれと親が頼むと、
付き添わせてくれる場合は多くあります。

本当はどうなのでしょうか。
子どもは処置のとき、処置を止めさせてくれない親を、
信頼できなくなるのでしょうか。
親は、その処置の手順や目的を説明されても、
処置を邪魔するものでしょうか。
処置を受ける子どもは、やむを得ない痛い処置を受けるとき、
どうするのが一番耐えやすいのでしょう。

安易に、親を追い出すことは間違っているのではないかと私は思います。
少なくとも、私の子どもは私が付き添うことで親子関係を損ねませんし、
私は、正しく処置の目的を理解して、邪魔をすることはありません。  
(2008.07.11)

(20)節制と医療費

大病をした芸能人が復帰して、
テレビカメラの前で堂々と、
禁煙も健康管理もしませんと言っていました。
この方のご家族の心配も大変なことだと思いますが、
実は、とても反社会的な行動でもあります。
自分の健康は自分だけのものではありません。
ご家族にとっても大切なものですし、
社会にとっても大切で、それを守るために、
多くの人たちの負担があるのです。

普段から十分に節制している人が、
自分で健康管理をしていない人が病気になっても、
医療保険制度は平等に負担されます。
特に医療費の抑制が大きな問題になっています。
医療費だけではなく、
医療資源としての、医師などの人材、医薬品、病院施設も、
心がけで減らせる医療費を無駄遣いすることはやめてほしいものです。  
(2008.07.21)
<つづく>