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私は、木造住宅の設計をする場合、柱や梁などの構造材が見えるようにしています。 もともと日本の住まいは、柱と梁を基本につくられていて、その間を土や板などでふさいで壁をつくってきました。 でも、このごろは、柱や梁の上に、プラスターボードと呼ばれる石膏板を貼って、その上にビニールクロスを貼って仕上げることが多くなっています。ビニールクロスを貼ると、壁や天井の中が隠れ、見た目はきれいに仕上がり、コスト的にも安くできます。でも、骨組が見えないため、施工の様子がわからなかったり、カビが生えたり、腐ったりしてきても、気づかないことがあります。 一方、柱や梁が見える家では、家が完成した後も、大工さんの仕事ぶりが見えるので、腕の発揮しがいがあります。設計者にとっても、構造材を見せた設計は緊張するものです。構造的にきちっと収まっていないと、それが、インテリアに表れてしまうからです。 柱や梁などの見える家は、昔の家のようで、モダンさがないと感じる人もいるかもしれません。でも、木やしっくいは、年とともに色が落ち着いたり、つやが出てきたりして、長く住み続けるにつれ、家全体に表情がつき、味わいが深まってきます。 写真は、平屋の住まいの居間と和室。屋根の下地となるタルキもインテリアとして見せています。21cm角のケヤキを大黒柱にし、松の丸太も1本、梁に使っています。住まい手が、化学物質に敏感だったので、材料は、すべて自然素材としました。この家に住むようになってから、アレルギー体質もよくなったそうです。この冬は、寒さが厳しかったので、薪ストーブが大活躍したことと思います。
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