中庭のある家は、浜松市の中心市街地に近く建物が密集している地区、準防火地域内にあります。延床面積約48坪で、ご夫婦と息子さん、娘さん、そして、おじいちゃんとおばあちゃんの6人が暮らす2世帯住宅です。
敷地が変形していて東西に細長く、南側・北側共に隣の住宅が敷地境界いっぱいに建っているため、南側からの光を十分に取り入れることができません。そのため、敷地中央に5×5mの中庭を設け、中庭をコの字に囲むように建物を配置して、採光と通風を確保しています。
中庭の西側部分は総2階に近い造りとなっていて、1階に玄関、居間食堂、台所、書斎、2階には主寝室と息子さん、娘さんの部屋、ロフト階には1、2階の収納スペースを補うため、小屋裏収納を設けています。16帖ある居間は、中庭のある東側と坪庭のある南側の両方に窓を設けて、光と風が入るようにしています。
中庭の東側部分は、和室とおじいちゃん達の部屋を設けています。この部分は、おじいちゃん達が静かに過ごせるよう、また、中庭に午前中の光が入るよう、平屋としています。
そして、中庭北側の部分には、トイレ、洗面所、浴室を設けています。おじいちゃん達が使いやすいよう、近くに配置しました。
内部は、ほとんどを天竜杉としっくいで仕上げています。そのため、家の中に一歩入ると杉の心地よい香りが漂ってきます。
外壁は、土壁風の左官仕上げとガルバリウム鋼板仕上げ。隣の建物と近接しているため風通しが悪く、外からあまり見えない南面と北面の壁は、メンテナンスに手のかからないガルバリウム鋼板。一方、道路に面する西面と中庭に面する部分は、発泡スチロールのコテを使って味わい深い表情をつけた左官仕上げです。左官仕上げの部分は、軒を深く出して外壁に汚れが付きにくくするとともに、夏の強い陽ざしを遮るようにしています。
現場には、駐車場がありません。恐れ入りますが、二俣街道沿い・平野美術館の向かい側のコインパーキングをご利用ください。 |