|||||||||||||せ〜||| つ〜| | な〜| | | ふ| | | | |む〜|や〜| ら〜| れ〜|



作品一覧
〜ふよ

ふら フライド・グリーン・トマト、フライトプラン、プライベート・ライアン、プラクティカル・マジック、ブラザーズ・グリム、ブラス!→こちら、ブラック AND ホワイト、ブラックジャック、ブラック・ダイヤモンド、ブラック・ビューティー 黒馬物語、ブラックホーク・ダウン、ブラックライダー、フラッド、ブラッドシンプル/ザ・スリラー、F.R.A.T. 戦慄の武装警察、ブラッド・ピットのヒミツのお願い、フラットライナーズ、ブラッド・ワーク、プラトーン、プラネット・テラー、フラバー、プランケット城への招待状、フランケンシュタイン

ふり〜


フライド・グリーン・トマト FRIED GREEN TOMATOES

91年アメリカ
キャシー・ベイツ主演ジェシカ・タンディ、メアリー・スチュアート・マスターソン出演ジョン・アヴネット監督
見舞いに寄った病院で老婦人と出会った中年女性が、老婦人の語る話に夢中になり、足繁く通うようになる

☆華やかに着飾って主婦としての生活を送ってはいるけれど、その理由がわからなくなっているエブリン。夫と立ち寄った病院で知り合った、入院中の老婦人ニニーの身の上話を聞いているうちに、二人の間に友情が芽生え、エブリンはいきいきとし始める。ニニーの話に出てくる男勝りで自然児のようなイジーと、若くして死んだ、イジーの最愛の兄の恋人だったルースの友情の話。その両方が生き生きと映像で語られる。アヴネット監督らしい、 アメリカの原風景のような美しい映像がちらばめられていて、物語も素敵だけど、映像がまたとても雄弁に語ってくれてるような、そんな映画。何もない所から一つ一つ手作りで作り上げてきた、アメリカの暮らしの香り。その一つ一つにこめられた、さまざまな思い。豊かになって、その分いろいろなものへの愛着が薄らいだことへの反省とノスタルジーがこめられてるような・・。こんがりと衣が焼けたフライド・グリーン・トマト。きっと衣の中は新鮮な 青味がシャクシャクしてるんだろうなぁ。食べてみたいと思わされ、女性の心の解放の物語にグリーントマトの味を重ねてみたりしたのでした。

フライトプラン FLIGHTPLAN

05年アメリカ
ジョディ・フォスター主演ショーン・ビーン、ピーター・サースガード出演ロベルト・シュヴェンケ監督
夫を亡くして間もない航空機エンジニアが搭乗した最新型旅客機で一人娘が失踪する

☆サスペンスとして見せ方など工夫がいろいろされていて、たいそう面白く見られた。ジョディ・フォスターの鬼気迫る熱演が話を盛り上げるし、旅客機という密室内での不安感、文字どおり地に足がついていない不安定な状況が生む恐怖がじわっと感じられる。しかし飛行中の旅客機内で人がいなくなることといい、いなくなった子のマミーが航空機の設計に熟知しているエンジニアだという設定といい、おおよそ一般人には程遠い状況であることを、見れば見るほど感じてしまったのは残念かな。 自分自身が無関心な乗客の一人のような気分。それでもジョディが痛々しく感じられたのは、子供がいなくなってすごく心配している時に、親の不注意だとか思われるのはやはり辛いなと。そりゃ目を離したのが悪いかも知れないけど、まず探し出すことが一大事な時に親の責任を問われてもね・・。だからって子供捜すために何してもいいということにはならないと思うので、ヒロインに全面的に同情できない部分も。もっと大きな陰謀があるのかと想像してたので、オチはやや肩透かしだった。 乗客達の無関心が怖いというよりも、「まさかそんなことはない」ということを事実として突きつけられると、えてして真実を目撃していてもその目が曇らされてしまうということの方が怖い気がするので、乗客達の大衆心理をもう少し丁寧に描いてもよかったんじゃないかなとも思う。それはともかくショーン・ビーンの機長姿がかっこよかったなぁ。機長さんがわざわざコックピットから出てきてくれるなんて、私にはそれも信じ難いくらい(笑)。

プライベート・ライアン SAVING PRIVATE RYAN

98年アメリカ
トム・ハンクス主演スティーブン・スピルバーグ監督
ノルマンディー上陸作戦で辛くも生き残った中隊長に 一人の二等兵の捜索・救出命令が下る

☆聞いていたものの冒頭30分の戦争シーンのすさまじさは 強烈すぎる。乾いた発砲の音、空中でも海中でも流れる銃弾、血を吹き出して崩れる人間の姿、血の海、ほうぼうに転がる死体。ほんの少しの能力の差が生死を分けるなんて思えない。生き残れたのは、ただ運がよかっただけ。でも今回運がよかったからって、それが次もそうだとは限らない。 戦争している限り 必ずどこかで弾に当たって死ぬ。戦地の恐ろしさをこんなにまざまざと感じさせた作品を 他に知らない。
☆兄弟全員が戦死したライアン家の末弟を救出・無事帰国させることをミラー中隊長は 任務として受ける。一人の生還のために二人が死ぬ。さらにようやく探し当てたライアン二等兵が 仲間をおいて去れないと言ったため、ミラーは ライアンを守りながらドイツ兵と戦うことになり、結局命を落とす。同じように生きてきて、死んでいい者・死んでは いけない者の差などあるわけなかろうに、(それをいうならドイツ兵だって死んでいいわけじゃない)人の命に価値の違いがあるのか。あるなら何がそれを決めるのか。以前この点がひっかかって「ディープ・インパクト」が楽しめなかった。生き残った者は、犠牲になった者の死を無駄にするな・・ということだが、「ザ・ロック」でのエド・ハリスの怒りが 「国が犠牲者に充分報いていない」というものだったのが、なんとなく理解出来た。アメリカの戦争の傷は深い。しかし傷が残っているのは、アメリカだけじゃない。


プラクティカル・マジック PRACTICAL MAGIC

99年アメリカ
サンドラ・ブロック、ニコール・キッドマン主演エイダン・クイン、ダイアン・ウィースト出演グリフィン・ダン監督
愛する男性が早死にする代々の呪いのため、魔女の姉妹が恋にかける特別な思い

☆う〜ん、ニコールのコケティッシュな魔女ぶりはキュート。「奥様は魔女」のリメイクを彼女がやるという噂があるが、サマンサ似合うだろうなぁ。ダーリンはオースティン・パワーズもといっマイク・マイヤーズという・・えぇーーっ、話が逸れました。しかしサンドラとニコールが姉妹っつーのはあまりピンとこない。魔女のファンタスティックな部分を描いていたけど、それにしては二人の恋愛部分があまり鮮やか じゃない。エイダン・クインの魅力をもってしても・・だ。エイダン登場の数々の"印"にサンドラの娘達が気づいて、「ママの理想の人よ!」とばかりにはしゃぐくだりは楽しかったけれど。あと、姉妹のおば様魔女役ダイアン・ウィーストの表情が素敵。夢見るような笑顔で鼻歌まじりに媚薬とか作っちゃいそう。かえってもっとキラキラの明るくてコミカルな作品にしちゃった方が面白かったかも知れない。

ブラザーズ・グリム THE BROTHERS GRIMM

05年アメリカ、チェコ
マット・デイモン、ヒース・レジャー主演モニカ・ベルッチ出演テリー・ギリアム監督
イカサマ魔物退治で名を売ったグリム兄弟は、フランス統治下のドイツの村での少女連続失踪事件の究明を頼まれる

☆色を抜いた映像美がとにかく魅力的で・・赤ずきん、ヘンゼルとグレーテルなどのグリム童話のモチーフを多々盛り込んだストーリーで、そういう細かいディテールは楽しかったし、とにかく映像の出来がよくて、JK.ローリングがハリポタ映画化に際してギリアムが監督することを熱望したというのが大いに頷けた。ただグリム兄弟に関しては完全にフィクションで、彼らの冒険活劇風にまとめたのが狙ったものだというのは よくわかるんだけど、どうもドタバタぶりにあまりハマれず・・拷問道具とか血のソーセージとか泥をかぶったサシャちゃんとか最後の方とかは面白かったんだけど・・。グリム兄弟、子役の顔を見た時にてっきり弟ジェイコブ(実際には兄なんだけど何故逆に?)がマット・デイモンかと思ったので、意外なヒース・レジャーが見られたり、モニカ・ベルッチに関しては、あまりに適役な容姿とオーラに今更ながら感心したり。

ブラック AND ホワイト

99年アメリカ
ロバート・ダウニーJr.主演マイク・タイソン、ブルック・シールズ他出演ジェームズ・トバック監督
ヒップホップやバスケなどで注目される黒人達と 彼らに憧れスタイルをまねる白人の若い層の姿を描く

☆日本未公開作品。結構面白い顔ぶれが出ているのだけど、ちょっと公開されない内容ですね、確かに。人種の壁や性別、職種をも越えて、自分らしく生きていこうというメッセージがあるように受け取ったけど、黒人と白人が入り乱れての群像劇。正直、誰が主役なのかもわからないくらい。ハーレムを牛耳るリッチーという黒人と仲間のラッパー達、彼らに憧れる白人予備校生達、その教師や生徒の一人の兄、 予備校生達の姿をフィルムにとらえようとする映像作家夫婦、リッチーの友人のバスケ選手とその白人の恋人、バスケ選手に八百長を持ち掛ける白人ギャンブラー・・。主な登場人物はこんなところかな。マイク・タイソンと「ラッシュアワー」のブレット・ラトナー監督が本人で出てくる。他に誰が出てるかというと、ダウニーJr.にブルック・シールズ(驚いた!)以外にはジャレッド・レト、ベン・ステイラー、 クローディア・シファー、スコット・カーン、イライジャ・ウッド・・みんな相当クセのある役です。ラストに四組ほどカップルが出来てるのだけど、納得いくのが三組、残る一組、イライジャの相手が****(ネタバレになるので)とは!えええ〜〜って、マジでもうビックリしちゃったよ〜手つないでルンルンのカップルより衝撃度高し。

ブラックジャック

98年アメリカ
ドルフ・ラングレン主演ジョン・ウー監督
白に対して恐怖症になっている元連邦捜査官のボディガードがモデルの護衛にあたるが・・

☆今回ウーがこだわった色は白。牛乳倉庫での一面の白には 独特の雰囲気があった。炎から飛び出してくるアクションなど魅力的な絵だと思うのだが、いかんせんストーリーに問題がある。白を恐れるようになったジャックはともかく、犯人側の動機も人間像もなんかよくわからない。動機自体は単純なようなのに、どうしてあんなにプロ級の腕で襲ってくるのか。 裏に組織があったのかなかったのか(なかったんだと思うけど)、未だによくわからなくて、粗いなぁ・・という印象。

ブラック・ダイヤモンド CRADLE 2 THE GRAVE

02年アメリカ
ジェット・リー主演DMX、マーク・ダカスコス出演アンジェイ・バートコウィアク監督
強奪されたブラック・ダイヤモンドをめぐって繰り広げられる争奪戦と黒ダイヤの正体

☆ダカスコス目当てで見ちゃったのですが・・序盤を見たところ、ジェット・リーとDMXがタッグを組むらしいと読めたので、それではダカスコスは悪の親玉だな、ジェット・リーとタイマン対決は最後までお預けだなと予想してのんびりと。まさに予想どおりの展開となったけど、レザーのスーツをスマートに着こなしたダカスコス、確かに渡辺裕之に似ている・・長い足を生かした華麗なアクションが見られたけどかな〜り物足りない んですけど・・。お話の方は、DMXの強盗チームのトミーとアーチーが愉快なキャラだったので、そこが楽しめた。リーのアクションも勿論凄いけど・・んー、キャラとして一味足りない気がするのが惜しい。

ブラック・ビューティー 黒馬物語

94年アメリカ
ショーン・ビーン、デビッド・シューリス出演キャロライン・トンプソン監督
ブラック・ビューティーと名づけられた黒馬の誕生から晩年までを 関わった人間達の姿と共に描く

☆主役は馬ですね。額だけ白い漆黒の素晴らしい牡馬です。生まれた時から世話してくれたのがショーン・ビーン。名前も一番にクレジットされてたので、主役でたっぷり出てくるのかと思いきや、冒頭十数分のみ。もう終わりかよ、ボロミア〜次に世話してくれるのがジム・カーター。「ブラス!」で代理指揮者を演じてた彼。彼とその息子は心ある人達で、馬を愛し、黒馬も彼らを愛し、ここで愛しい栗毛の牝馬や 白いポニーと仲良くなるが、事情により次の飼い主の元へ。大きなお屋敷ですが、見てくれにこだわる奥様の仕打ちで 愛しい雌馬共々人生・・いや馬なんだけど・・を踏み誤ることになる。この時世話してくれてたのがアラン・アームストロング。馬のみならず人間も雇い主によってボロボロにされて捨てられる。次がデビッド・シューリス。あの美しい手で何度も撫でてくれる とても優しい主人だけど、貧しいゆえ 仕事がきつい。ここで更にボロボロに。働きづくめで体を壊すような生活を送る人のことを、馬車馬のような人生というけど、まさにその馬車馬なんですね。黒馬に同情しながら、取り巻く人間達の姿にイギリス社会を垣間見れる。アメリカ映画なんだけど 主な役者が全てイギリス人というのもいい。最後のクレジットにアラン・カミングの名前が出てきたので、どこに出てた〜?と目をむいたら、なんと黒馬の声を あてていたのでした。ナレーションとして入る黒馬の心の声だったんですねぇ。饒舌なお馬さんです。

ブラックホーク・ダウン BLACK HAWK DOWN

01年アメリカ
ジョシュ・ハートネット主演ユアン・マクレガー、サム・シェパード出演リドリー・スコット監督
ソマリア内戦を鎮圧しようとした作戦がブラックホーク墜落により失敗、脱出を図る米兵達の苦闘

☆リドリー・スコットらしい、青味がかったグレイッシュな色合いとザックリした質感(兵士の体がザックリではなくってよ^^;)の映像が、どうやら性に合うらしく あんな内容なのに疲れなかったのに自分で驚き。特にタイトルどおり、ブラックホークの撃墜シーンが圧巻。その瞬間はアメリカの威信が地に落ちた象徴的なものだ。「我々は主導力を失った」ガリソン(サム・シェパード)のセリフも効いた。 ソマリア内戦を喧嘩にたとえたら、状況の酷さに仲裁にはいるのが国連、しかし埒があかず、そこに"我に任せよ"と出てきた強者がアメリカ。しかし己が力を過信して思わぬ反撃に遇い 足元すくわれたということか。しかしこのやり方では反感をくらうのも当然ではないだろうか。大体、ソマリアの武装民兵達を「暴徒」と称するくだりがあるが、これがもう間違ってる。余所者に手出しされ 仕掛けられたら、 自分達を守るために攻撃しかけてくるのは当然だろう。彼らは暴徒じゃない。負傷した仲間を助け出すために必死で戦う米兵達の姿に感動するのは、ちょっと違うぞとも思う。もっと根本的な問題がある筈。大事な仲間に傷を負わせないことが。そしてその責任は、軍曹とか少将とか そんなレベルで負うべきものじゃない筈だ。そんなことを考えながら観ていたら、内容的には痛みしか残らなかった。 それで充分。ラストのフード(エリック・バナ)や理想主義者だったエヴァーマン(ジョシュ)のセリフはちょっと私は余計に思えたし。ガリソンが血を拭くシーンまでは良かったのに。
☆少しやーらかい話を。モニター前のサム・シェパードは 悪夢のようで胃に穴あきそうだったろうな〜なんて思いながら 文武にたけた軍人らしさがサマになってた。他の男性(男性しか出てこない作品)は その大半がMr.マルガリータなので、近年稀な程 一人一人の顔を真剣に見た(笑)。トム・サイズモアは貫禄を見せ、ユアン・マクレガーは彼にしては面白い役どころだったけど ややユアンを使うのが惜しいかな。 その点では主役のジョシュも見せ場弱くて惜しいかも。でも実話が元だし、ヒーロー作っちゃいけないんだからそれでいいんでしょう。18歳で配属されたばかりの新人ブラックバーンがオーランド・ブルーム。何しろ観客に最初の痛みを感じさせる役だから、出番は前半のみ。長い睫毛がかわいいぞ。エルフの時は気づかなかったけど。

ブラックライダー

86年アメリカ
トミー・リー・ジョーンズ主演リンダ・ハミルトン出演
FBIの司令で盗み出した証拠テープを隠したスペシャルカーが盗まれ、取り返そうとするタフガイ

☆以前「ナイトライダー」という黒いスーパーカーが活躍する番組があったが、そのナイト2000と「バットマン」のバットモービルを思わせるような凄い車が登場する。黒で流線形でターボにすると火を吹いて走る。この車を取り戻そうとトミー・リーが奮闘するのだが、彼自身も黒づくめでアクションシーンも多い。相手役が「ターミネーター」のリンダ・ハミルトン。 こちらも「T2」ほどの凄味はないが、派手なカーアクションを見せる。とにかくスペシャルカー以外にもピカピカのいい車が数台出てきて、やっぱりかっこいいなぁ・・と思わされる。爆破などの派手さはないが、CGや特撮に頼らないアクションも時にはいい。

フラッド

98年アメリカ
モーガン・フリーマン、クリスチャン・スレーター主演
洪水でほぼ無人の街で立ち往生した現金輸送車が襲われる

☆初めは膝あたりまでだった水量が ダムの放流・決壊によりすごい勢いで水かさを増し、建物を飲み込んでいく。水温30度で消毒した水での撮影のせいなのか(それでも水に浸かりっぱなしだったスタッフは皮膚炎に悩まされたらしいが)「こんなに水が綺麗なんてヘン」と思ってしまう。日本でもひどい水害はあるが、濁流の汚さを知ってるせいかな。 ボートやウォーターバイクでのアクションと撃ち合いがメインになるが、出演陣の頑張りほど効果をあげていない気がする。
☆悪役でありながら、ただの悪役で終わらない人間性を滲ませるモーガン・フリーマンに、一見線が細そうだったのに したたかさとしぶとさでたのもしくなった 警備員役のクリスチャン・スレーターは、結構いきいきしている。が「フラッド(洪水)」という邦題より原題の「HARD RAIN」の方が 内容や保安官(ランディ・クエイド)を始めとする人物劇には ふさわしい気がする。

ブラッドシンプル/ザ・スリラー BLOOD SIMPLE

99年(83年)アメリカ
フランシス・マクドーマンド主演ダン・ヘダヤ出演ジョエル・コーエン監督
夫から貰った銃で夫を撃ちたくなると 妻が愛人に漏らしたのが全ての始まりだった・・

☆妻が夫から貰った銃。弾は三発。よからぬことを考えた人間が 破滅していく様をドライにブラックユーモアをきかせて見せていく、この監督得意の手法。一つ一つのシーンを実に思わせぶりに時間をかけて見せてくれるものだから、(きっとこうなるんじゃないか)(こうするつもりなんじゃないか)なんていろいろ予想してわくわくしながら見てると、 それを気持ちいいくらい鮮やかに裏切ってくれる。(くっそ〜やられたか)と思わずニンマリ。まさに「ザ・スリラー」、うまいもんです。
☆83年の作品を デジタル処理して手直し入れて新たに作り直したものだとか。以前のものを見ていないので、フランシス・マクドーマンド若いな〜とか思う以外、どこをどう新しくしたのかとか全然わからないのだけど、車のライトとか炎とか 壁に映る木の影とか 銀のライターの光り具合とか水滴とか、視野にはいった時に妙に視線をそらせなくなるようなものを とらえた映像の挿入の仕方が素晴らしい。撮影監督がバリー・ゾネンフェルド(MiBとかの監督)なのに驚いた。

F.R.A.T. 戦慄の武装警察 EDISON

05年アメリカ
モーガン・フリーマン、ジャスティン・ティンバーブレイク主演ケヴィン・スペイシー出演デヴィッド・J・バーク監督
F.R.A.T.と呼ばれる特殊警察部隊の行動に不審を抱いた新聞記者が身の危険に曝されながら記事を書こうとする

☆日本未公開とのこと。地上波放送当日に新聞でケヴィン・スペイシーの名前を見つけて驚いて見ることにしたのだが、こんな映画の存在すら知らなかった(^^;)。エジソンという架空都市にF.R.A.T.と呼ばれる警察内の特殊部隊がいて、そこで行われている犯罪的な行為の存在に気づいた新聞記者が調査を始める話なのだが、新鮮味も特になく、かなりB級色が強いので未公開もさもありなん・・と思ったが、モーガン・フリーマンにスペイシーが 出ているのがミソか。元ピュリツァー賞受賞の大物役のフリーマンが結構楽しげにいきいきしているのが面白い。ケヴィンは凄腕調査官の役で彼としては軽く演じている感じ。F.R.A.T.幹部としてジョン・ハードが出ていたけど、彼はだいぶ太りましたね。

ブラッド・ピットのヒミツのお願い

91年アメリカ
ハーリー・ジェーン・コーザック主演ブラッド・ピット出演
高校時代のBFとのアバンチュールを夢見る主婦とその親友で自立した女のラブ・コメディ

☆TV放映されたのが「ブラッド・ピットの君にメロメロ」というタイトルだったので、そんな作品あったかいなと思っていたら「ヒミツのお願い」のことだった。ビデオではこちらの邦題になってます。91年撮影ながら公開はブラピブレイク後の94年。だからこんなタイトルだけど、ブラピは親友のふられそうな年下の彼氏。しかし眼鏡をかけた画家の役で すごくキュートなのでファンは必見でしょう。マジでエリザベス・マクガバンが羨ましい。
☆作品自体は 特に不満のない結婚生活が物足りない主婦のエッチな妄想が騒動を引き起こすコメディなだけだけど、夫役のビル・プルマンはいい味出してるし、ブラピがいなきゃ見ないだろうとは思うけど 軽くて後味は悪くない。

フラットライナーズ

90年アメリカ
キーファー・サザーランド主演ケビン・ベーコン、ジュリア・ロバーツ出演ジョエル・シューマッカー監督
医師の卵五人組は仲間内で極秘の臨死実験を試み、死後の世界を垣間見に行く

☆まずこの豪華キャスト。キーファー・サザーランド、ケビン・ベーコン、ジュリア・ロバーツ、ウィリアム・ボールドウィン、オリバー・プラットの五人組。それぞれがピッタリのキャラの医師の卵。特にケビン・ベーコン、ロンゲで非常に腕はいいが 研究生の分際で執刀しようとし 停学になるような暴走気味の天才肌という 彼の得意とする役どころでかっこいいんだわ、これが。このケビン・ベーコン 、凄くカッコイイ。思った程マッドでもなくてマトモだったし。蘇生を施してる時の 顔半分陰になってて目がキラッと光ってる時なんか おおっと思う程イケてましたね。キャプチャ必須だわ。ウィリアム・ボールドウィンも気弱なプレイボーイぶりが あまりにハマってた。
☆意図的な心停止→脳死状態で計時、体温上昇と電気ショック、酸素補給による心肺回復で蘇生というのがまずスリリング。何しろ殺人なわけだからあの世に逝ったままになっては大変なことで、蘇生にかける彼らの意気込みもハンパじゃない。それを仲間内で死亡時間を競いながら交代でやるわけ。無事帰ってきた後、彼らそれぞれに不思議な現象が出てきて ホラーのような趣も。死後の世界を科学的に 実証しようとした彼らに 最終的には科学の力もおよばない人間的で普遍的なオチが待ってる。帰還後、それぞれに課せられたものがもっと複雑なものであればよかった(意外に他愛ないのもあったから)・・と思う部分があるものの、設定や題材が大変面白かった。

ブラッド・ワーク BLOOD WORK

02年アメリカ
クリント・イーストウッド主演・監督ジェフ・ダニエルズ、アナジェリカ・ヒューストン出演
自分へのメッセージを残す連続殺人犯を追って倒れ、引退した元FBI捜査官が移植心臓の主を殺した犯人を追う

☆なんとイーストウッド監督三十周年記念作品なのだそうだ。彼独特の美学が今も貫かれているのが見てとれて、それだけでちょっと感動しちゃった私。しかもまるで彼自身の作品(監督してないのも含める)のオマージュのように感じられる部分も多い。たとえばオープニングの音楽と遠くに聞こえるサイレン、夜の空撮は「ダーティーハリー」シリーズを彷彿させる。無駄口をたたく刑事もそう。弱った老体は「ザ・シークレット・サービス」、 ストーカーのように彼につきまとう犯人は「タイトロープ」、興味津々の自称"相棒"と車をころがすのは「サンダーボルト」、セリフにアルカトラズが出てきて「アルカトラズからの脱出」を思い出し、クライマックスが誰もいない船室というのは「ダーティーハリー2」。ただ一つ、射撃の腕はハリーと違うんだよ(笑)
☆原作の「わが心臓の痛み」を読んでいないのだけど、話が面白く、サイコ・サスペンスとして結構怖い。正直「ザ・リング」よりもよっぽどゾゾ〜ッとさせられた。やや話のテンポが緩慢に思える部分もあるのだけど、それもいつも丁寧に進めるイーストウッドらしさでもある。ハードな表現と交錯するややオーバーなセンチメンタリズムもそうだ。72歳にしてまだ走るイーストウッド。でも肌はすっかり"オジイチャン"になっちゃったし、腰が 随分ゆったりしちゃったよなぁ(笑)。外面は年を感じさせたけど、先に述べたようにその信念は変わっていない。熱いまま年をとるということを強く実感させられた、うんと大人向けの作品です。

プラトーン PLATOON

86年アメリカ
チャーリー・シーン主演トム・ベレンジャー、ウィレム・デフォー出演オリバー・ストーン監督


☆最初から最後までやっと通して観られた。今までなぜか最初だけとか途中だけ、みたいな見方になってしまっていたので。大学を中退してベトナムへ志願して使命感に燃えてやってきた若者が歩兵隊に入れられて、前線のありのままを見るというものなのだが、リアルな描写に目を凝らし、トム・ベレンジャーの傷痕のひきつった顔にビビリ(^^;)気持ち的にはウィレム・デフォーの出番が終わる瞬間に感情の高まりも一緒に終わっちゃうんですね、やっぱり。この作品て私は ウィレム・デフォーなんだな、壮絶ですよねぇ。彼演じるエリアス軍曹とその対極にあるベレンジャー演じるバーンズ軍曹の心の闇の部分を知ってしまったことにより、チャーリー・シーン演じるテイラーの内面に大きな変化が訪れるのだが、敵も味方もない死体山積みの修羅場である戦場があり、自分の中にも善人も悪人もない表裏一体の真の人間としての姿があり、そのことをテイラーも観客も感じ取る幕ひきまでをしっかりと持っていってるんだけど、それでもやっぱり デフォーなのね。強烈なシーンは沢山あるけれど、一番がデフォーの笑顔から彼の最期までなんですよね、私にとっては。
☆泥まみれながら出演者の顔ぶれも目にとまる。フォレスト・ウィテカーとか、マット・ディロンの弟のケヴィン・ディロンとか。お兄ちゃんに眉や目の辺りと顔の輪郭がそっくりだわ、やっぱり。それにベトナム人の通訳やってた若いラーナーってジョニー・デップ。ベトナム人の子供を抱きかかえていたりいかにも若いビビり具合が愛らしい。

プラネット・テラー in グラインドハウス Robert Rodriguez's Planet Terror

07年アメリカ
ローズ・マッゴーワン主演フレディ・ロドリゲス、ジョシュ・ブローリン出演ロバート・ロドリゲス監督
ゴーゴーダンサーのチェリーは仕事をやめた夜にゾンビに襲われて右足を失う

☆時期的に厳しくて「グラインドハウス」を観に行けず、タランティーノの「デス・プルーフ」も見逃してしまい、単独で楽しむことになったロドリゲスの「プラネット・テラー」。とりあえずグラインドハウスなるものがどういうものなのかという基礎知識だけちょっと頭に入れて本編に臨んだ。「マチェーテ」なる映画の予告編、わざとつけられたフィルムの傷、でも理屈はどうでもよくなってただただ楽しんでしまった。「マチェーテ」予告に顔を見せるダニー・トレホと チーチ・マリン。もうニンマリ、予告だけといわず映画そのものが観たくなってしまう。セクシーなゴーゴーダンサーのチェリー、おぞましやホルマリン漬けコレクション、これ見よがしにマスクをはずすブルース・ウィリス・・これでもかというほどグッチョベチャー状態を見せてくれるゾンビにとんでもない状態になるジョシュ・ブローリン、タランティーノ、ウィリス・・。失った足のかわりにマシンガンを装着、戦闘モードとなるチェリーの華麗なる動きや女性医師の ニードルキラーぶりを、これぞロドリゲス!と大いに楽しんだ。「ボビー」でいいとこ持ってって好印象だったフレディ・ロドリゲスが演じた謎めいた男レイ、フィルム一巻消失(笑える演出)により正体謎のままであるものの彼がよかった。それからバーベキューレシピにこだわるJT役ジェフ・フェイヒー、「ホワイトハンター、ブラックハート」でいいと思ったのですが、味のあるヒゲオヤジになってて全然わからなかった・・。全て自分で手掛けたハイレヴェルのB級映画、とにかくロドリゲス映画は面白い。

フラバー FLUBBER

97年アメリカ
ロビン・ウィリアムズ主演マルシア・ゲイ・ハーデン出演レス・メイフィールド監督
うっかり屋の博士がフラバーというパワフルな不思議なゴムを発明する

☆フラバー、本当の名前はフライング・ラバー。ジェルのような緑色のスライムっぽい物体。いくらでも分裂可能、変形も自在、まるで生き物みたいな上 エネルギーを加えられるとそこらじゅう跳ね回る。自分の結婚式すら忘れちゃう うっかり博士が、このフラバーで怒り心頭の婚約者のハートを取り戻そうとする騒動。ディズニーがCGで作り上げたフラバーや 博士の家に住んでるロボット達が面白い。 特にまるで娘か家政婦みたいなウリボー?とかいうロボットがチャーミングでいい味出してる。ロビン・ウィリアムズも飛んだり跳ねたりの大奮闘で、コミカルな持ち味を披露しまくり。音楽はダニー・エルフマンで、観ててちょっと「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」みたいな「ホームアローン」みたいなエッセンスも感じたりして。

プランケット城への招待状 HIGH SPIRITS

88年アメリカ
ピーター・オトゥール主演ダリル・ハンナ、スティーヴ・グッテンバーグ出演ニール・ジョーダン監督
アイルランドの古城を手放さずにすむよう、城主は幽霊をウリに観光客を招く

☆プランケット城の雰囲気がかなり素敵。ちょっと行ってみたい感じがする(笑)。ダークではないファンタジック・ホラー・コメディといった感じ。父から継いだ城を金銭的な理由で手放す羽目になった城主が、城を守るためにゴーストキャッスルとして観光客を招くことを思いつく。せっせと準備にいそしみ、やってきた客達を怖がらせるべく奮闘する使用人達。個性的な客達。・・そこに本物のゴースト達が加わってくる。 キャストが豪華なこと。城主には、芝居がかった言い回しや物腰が何かありそうな胡散臭い古城の主にピッタリなピーター・オトゥール。その軽やかさがダークでないノーテンキなお話にもピッタリ。客の一人、グッテンバーグを虜にする麗しき幽霊がダリル・ハンナ。あらら、彼女はこれでラジー賞にノミネートされたんですね。美しいんですが、まあ確かにアリャリャと思うようなシーンもあります(笑)。グッテンバーグはとても彼らしいキャラだし、 他の客には「ジュラシック・パーク」でトイレでT-REXに食べられたレイ・マカナリーがいたり、見習い神父のピーター・ギャラガーとコケティッシュな舌っ足らずジェニファー・ティリーのコンビがすごくいい味出してます。ギャラガーが一等賞かも。リーアム・ニーソンが出てる筈だと探してたら、彼もまさかと思うような笑える役だし。後に同じくニール・ジョーダン監督で「マイケル・コリンズ」やってるのに(笑)。あられもないストーリーだけど、 ラストはとてもファンタジック。リーアム・ニーソンが主演してた「ホーンテッド」も観たし、ディズニーの「ホーンテッド・マンション」も観たけど、この作品の方が面白かった。

フランケンシュタイン FRANKENSTEIN

94年アメリカ
ケネス・ブラナー出演監督ロバート・デ・ニーロ主演
悲しい死に傷つき死人の蘇生を実験したフランケンシュタインは醜いクリーチャーを生み出すが・・

☆製作がコッポラ。彼の「ドラキュラ」も美しくてエロティックで好きだったが、これも怪奇な雰囲気いっぱいでありながら悲しさにあふれた魅力的な作品である。スブラッタではないが、血の描写が生々しくてかなりこわい。そしてフランケンシュタインの大事な人達の死は痛ましく、彼がこんな神に逆らうような実験をしたのも頷ける。そして傷痕だらけの醜い クリーチャーを あのデ・ニーロが演じている。化け物のような力と見た目だが、心優しく寂しいモンスターを演じて さすがである。そしてヘレナ・ボナム・カーター。人形のような可憐な容姿の彼女が クリーチャーとして甦った姿のむごさにはただただ恐れ入る。こちらもさすがです。
☆この世に生み出したからには、それが思惑どおりのものでなくとも 愛と面倒をみるのを全うすることが 生み出した者の勤めなのだ・・と思わされた。失敗、誤作動などと認識して捨てられたら クリーチャーでもあんなにも悲しがるのだ。ラストも大変ドラマティックである。